「えっと…まだ片付けてないし…後シャワー浴びてないし、歯も磨いて「明日やれば良いだろ」いや、片付けはそれでも良いけど…シャワーと歯磨きくらいはさせて?」
何だかんだあちこち動いたし、汗も掻いてる…何より今ご飯食べ終わったばかりなんだから歯くらいは磨かないと…
「それに…ここ床の上だし、ね?」
「だから?」
私を見詰める千冬の目が怖い、完全に獲物を見るソレ…
「その…そう言う事するならベッドでさ…」
と言うか、食べ終わったのとほとんど同時に…私の所まで来た千冬に床に押し倒されて、直後に千冬が私の上に覆い被さって来たからまだそれなりに混乱してる…と言うか、身体くらいは綺麗にさせて欲しいし…床の上って言うのもさすがに…
「ベッドまで待てなくてな…まぁ、後で運んでやる…」
「えっと…そうだ!三十分!三十分で良いから待って!シャワー浴びて、歯も磨くからさ!」
「駄目だ。」
「あの、駄目って…」
「何年待ったと思っている?私は、もう待てん。」
「いや、私今絶対汗臭いし!その…食べたばかりだから口の中の匂いがね?」
「お前の匂いが嫌いだったら…私は最初からお前を選んでない。それと、口臭は気にするな…どうせ私もお前と同じ物を食べてるし、それに…さすがに普段からケアはしてるんだろう?」
「それは、もちろん…」
そこまで念入りにやってる訳じゃないけど…少なくとも今現在治療中の虫歯とかは無いし、口臭についても歯科医院でちゃんとお墨付き貰ってる…ビールが口の中をある程度洗い流してるだろうから、口の中の汚れも少ないと思う…本当に今食べた物と、アルコールの匂いしかしないだろうね…それに、一応今日は千冬の希望でビールの本数は減らしたからアルコールの匂いもそんなにしないかも…
「いやあの、それでもどうせ見せる事になるなら万全の状態の身体が良いと…ちょっと!?」
渋る私を無視して、もう千冬の手が私の服のボタンに掛かってる…
「お願い!本当に待って!?シャワーと歯磨きさせてくれるだけで良いの!三十分なんて言わず、十分で終わらせるからさ!」
千冬の手が止まる…
「ふむ、じゃあ歯磨きだけ許可してやる。」
「いや、シャワーは何で駄目なの?」
「少し遠く言い過ぎたか、私はお前の匂いが好きだからだ。」
……少し変態っぽい…いや、良く考えたら私の方が問題かな…結構アレなシチュエーション想像しながら自分を慰めてた事も有るし…
「分かった、シャワーは浴びない…歯だけ磨く…後、もう一つ良い?」
「何だ?」
「その…するならベッドの上が良いんだけど…」
「……その顔は、男の前でするなよ?」
「いや、しないでしょ。」
まぁ、どんな顔してたかも分からないけどさ…
「ああ、それと…」
「何?」
「お前が磨くなら、当然私も磨く。」
「うん、それは分かったんだけど…その、早く退いて貰える…?」
千冬の顔が近い、そろそろ私の理性も限界…
「そうだな…」
……ゆっくり離れて行く千冬…いや、どんだけ名残惜しいの?嬉しくは有るけど、こんな反応見せられるなんて思ってなかったし…今凄く困惑してる…ハァ…これから色々大変になりそう…一夏君には確実に迷惑掛けちゃうだろうなぁ…