親友の妹に転生しました   作:三和

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ホテルに戻る途中、男性から声を掛けられる……聞けばこの人、昨日から私たちの後を付けていたと言う…つまりこの人が例の…まぁ、この場に居るのはこの人一人…加えて、私がこの場で彼を糾弾する理由が無い…まぁ、もっと正直に言うと…割とどうでも良いと言うか何と言うか…千冬を付けて来る分にはさすがに腹立たしい物が有るけど……まさか私が目的って訳も無いだろうし…

 

 

 

 

取り敢えず二人で公園のベンチに座り、彼からの話を聞く事に…ちなみに、英語で構わないとの事…

 

「What can I do for you?(どう言った用件でしょう?)」

 

「I want to know what her relationship is with you.(彼女と君の関係を教えてくれ) 」

 

……聞けばこの人、千冬のファンだそう…で、一緒に居た私との関係が気になるとか……昨日ずっと見てたんなら、聞くまでも無い気はする……千冬の方が開き直って私に色々して来たとは言え、こういう人に見られてたって考えるのも既に嫌だなぁ…

 

「I am her friend.(私は彼女の友人ですけど)」

 

「It didn't look that way to me.(そうは見えなかった)」

 

……店内で思いっ切り千冬から私にキスしてるし、何ならその後外でしてた事も見てただろうし…この答えでは満足しないだろうね…

 

「What does this have to do with you?(貴方には関係が無いでしょう?)」

 

「I'm her fan!(私は彼女のファンだ!)」

 

……先ずは本音を話してくれないとどうにもならない。さっきから見てると、彼の態度全てに演技臭さを感じる…と言うか…

 

「So I'm not(だから私は)……ふぅ…すみません…私、英語あんまり得意じゃないんですよ。日本語でお願い出来ますか?」

 

どうしてもさ、日本語覚えちゃうと仮に母国語で有っても…英語の発音とかには、やっぱり多少なりとも影響出るみたいなんだよね…元々、私がそうだし…

 

「……何故、私が日本語を話せると?」

 

「発音。日本語と英語は根本的に色々違うでしょ?使い分けるの、難しく無いですか?」

 

「貴女は何故、日本語を?」

 

「この見た目では有りますが、国籍は一応日本なんですよ。私、ハーフなんです。」

 

最も、私の場合は元々ハーフの父と日本人の母の間から生まれている…一応混血だから、クォーターに近いのかも知れない…その辺私自身もややこしくて良く分かってないから、自分の事はハーフって言い張ってるけど。

 

「さてと…もう一度お聞きします、貴方は何の用で私に?」

 

「……さっきも言った通りですよ。ファンとして貴女とMs織斑の関係を「本当の事を話してくれないなら、私…もう帰りますけど」…分かりました。」

 

まぁ、聞いてみれば彼はフリーライター…普通に織斑千冬の取材をする筈が、私と千冬との事を見た為…その辺の話を聞くつもりで私に声を掛けたとの事……う~ん…

 

「先ず、大会は明後日です…今更何の取材をする気だったんですか?」

 

「……」

 

「千冬はモンド・グロッソの日本代表にして、前大会の優勝者…ですが、それ以外ではあくまで彼女はただの一般人です…仮に、私と千冬がそう言う関係だったとしても…スキャンダルとして扱うのは可笑しく無いですか?」

 

「しかし…彼女の影響力は…」

 

「私にとって彼女は…昔からの親友で、今大会ではライバル…でも、それ以上に…私にとっては大切な存在です…他の人がどう思ってるかなんて、知りませんよ……もう行って良いですか?」

 

「分かりました「後、勝手に私と千冬の事を記事にしたら…篠ノ之束…彼女に貴方の事を相談します…知っていますよね?千冬が彼女と友人なのは?」!…分かりました…この事は、記事にはしません…」

 

束の名前をこんな事で使いたくないけど、仮に記事にされたら…実際に私が何かするまでも無く、束は勝手に動く。それなら、はなからこの一件を無かった事にした方が色々都合は良い…あまり、束の手を汚させたくないしね…

 

「では、もう私は行きます…これ以上後を付いて来るのはやめてくださいね?……あ、最後に一つ…聞いても良いですか?」

 

「何でしょうか?」

 

「昨日、千冬は三人の人物が私たちを付けて来ていると言っていました……一人は恐らく貴方でしょうね…で、他のお二人はお知り合いですか?」

 

「……一人は、同業者です…ただ、もう一人に付いては私も…」

 

「……そうですか。では、その同業者の方にも今の話…お伝え願えますか?……多分、この公園内に居ますよね?」

 

割と隠れる所は多そうな公園だ…私では、その人物の居場所は分からない…千冬ならすぐに見付けるんだろうけど。

 

「分かりました…彼にも必ず…」

 

「じゃ、私はこれで。」

 

ベンチから立ち上がり、彼に背を向けて歩き出す……そう言えばあの人…結局、何で今になって千冬を取材しようとしたのか答えてないよね…まぁ、どっちにしても私には関係無いんだけどさ。

 

それにしても、残り一人は一体何の目的で私たちを付けていたのか…う~ん…ま、良いか。今の所後を付けられる以外…特に何もされてないしね。

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