そんな感じで二日目も終了して…終了…
「ちっ、千冬…っ!おっ、お願いだからもう寝かせてくれないかな…んっ…!」
「明日は一夏と■●さんが来るしな。」
「同室にはならな…っ!…それにもう今日になってるからさ…!?」
まぁ、初日と違って痛みはあまり無かったんだけどね…まさか、朝になるまで攻め立てられるとか思わないよねぇ…
「ふわぁ…」
「でっかい欠伸だな……おっと、涎が…」
「っ!?…ちょっと!?舐め取りに来ないで!?汚いって!」
「いや、今更か?」
「!…お願い、本当にもうやめて…?」
身体中どこもかしこも昨夜満遍無く千冬が口付けてるし、今更口から垂れた涎舐め取られたくらいでと言われればそれまで…だけど、朝からそんな話したくは無い。
「ほら、今日は私が入れてやったぞ。」
「ハァ…ありがとう。」
千冬からカップを手渡される…まぁ、中身は例の無料コーヒーだね…一応今日の分までは有ったかな…
「ふぅ…ふぅ…ん……今日はどうするの?出掛ける?」
「そもそも今日まででないと土産買えないがな。」
「あ、それもそうか。」
大会始まったら、ちょっと買いに行くタイミングは無いよね…
「…で、お前は土産はどうするか決めてるのか?」
「一夏君は本、父さんはMONTBLANCの万年筆、母さんはFEILERのハンカチ。……束と兄さんは食べ物。」
「成程な…そう言えばお前昨日、本買ってたが…そう嵩張る物でなし、一夏の分も先に一緒に買えば良かったんじゃないか?」
「!…あっ、アハハ…そうなんだけどね…」
「?」
本の話をされてつい、歯切れが悪くなった…いや、提案自体は間違いじゃ無い。この場合は私の失敗が問題…昨日私が買った本、実はまさかのポルノ小説だったんだよね…タイトルから全く予想出来無かった…部屋に戻ってから夕飯食べてから読んでたら、身体出来上がっちゃって…そこをちょうど襲われたから千冬に『期待してたのか?』とかからかわれたのは余談。
……取り敢えずあの本は何とか千冬に見られる前に、自分のスーツケースに放り込んだ。タイトルからだと内容予想出来無いし、そう言うつもりで買ったんじゃないのは分かるだろうけど…それでも無闇に見られたくは無い。まぁ、さすがに勝手に人のスーツケース開けて出したりしないでしょ。
そう、信じていた…シャワーを浴びに行こうとして、普通に付いて来ようとする千冬を何とか押し留め…浴びて出て来たら、普通に千冬が私のスーツケース開けて件の本読んでる姿見るまでは…
「千冬!?」
「お、出て来たか…中々面白いな、コイツは…」
当然千冬も英語は読めるからね…誤魔化しは効かない…てか、千冬も割と本読む方だからペース速いし…もう問題のシーンの辺りまで読んでるのがページの厚さで分かる…
「ハァ…」
まぁ、勝手に信じていたのは私…そして、この程度の裏切り程度で私は今更千冬を嫌いにはなれない。
「……怒ったのか?」
「怒ってない怒ってない…」
極端な話…逆の立場なら私もやってた気がするしね…っ…
「えっと…何かな、私今シャワー浴びて…着替えも済ませちゃったんだけど…?」
急に後ろから抱き着く…と言うよりしがみついて来た千冬に声を掛ける…
「服脱がせようとしないで…もう朝だから…」
「あんな物見せられたら、な…」
「千冬が勝手に見たんじゃない…」
間の悪い事に、アレ…女性同士のそう言う関係を描いた話だったりするんだよね…
「良いだろ?」
「無理…私の方がもたない。」
このまま始められたら多分、普通に明日の朝までそのまま…確実に大会に影響が出る…
「千冬は全力出せるかも知れないけど、私は無理…ごめんね?」
連日続けてだからもう身体ガタガタ…今でもギリギリなんだから、間違い無く…明日身体まともに動かなくなる…
「むっ…そう言う事なら仕方無いか。」
漸く千冬が離れてくれて、胸を撫で下ろす…
「じゃあ千冬も早くシャワー浴びて来て。」
「……それは誘いか?」
「いや、違うから。出掛けられる様に身体洗って、着替え…じゃないか、服着てって意味だから。」
「釣れないな…」
「大会終わった後…お互い、いくらでも時間有るでしょ?」
まぁ、色々忙しくなりそうな気もしてるけどね…取り敢えず私は先程、と言うか昨夜から全裸のままの千冬をバスルームに押し込…引っ張らないで!?一緒に入ったりしないからね!?
「ハァ…」
多分、数分くらい揉めてたのかな…漸く千冬が中に入ってくれて、思わず私はその場に座り込む…何か朝からドッと疲れた…
『なぁ?』
「っ…何?」
バスルームから千冬の声が聞こえた。
『着替えを持って来るのを忘れた…出しておいてくれないか?』
「ハイハイ…」
まぁ、ここまで来て今更スーツケース開けて良いのかとか…そう言うのは一々聞かない。どうせ本人は一ミリも気にしないんだろうし。