買う物は予め決めて有る。特に問題も無くスムーズにお土産を買って行く私たち……まぁ、問題が有るとしたら…
「と言うか千冬…お土産、自分で決めてたんじゃないの?」
「決めるも何も、どの店もお前の案内で入ったんだぞ?」
「あー…」
まぁ、そりゃそうか…ずっと私の後に付く形で移動してるんだから、少なくとも千冬が自分で選ぶタイミングは無かったとも言える…
「何か…ごめんね?」
「いや、私が自分で動こうとしなかっただけだ…」
……雰囲気的に私が部屋から引っ張り出さなかったらずっとホテルに居たんじゃ…もしかして、かえって良かったとか?
「とは言え、ちょっと困ったね…」
店を出て、公園のベンチに腰掛けながら悩む…
「まぁ、良く考えたら色違いなだけで…結局は同じな物を贈るのは不味いか…」
「もちろん、結局気持ちが大事と言えばそれまでなんだけどね…」
最も、私を弄ぶ暇が有るならお土産くらい自分でも探しに行けば良いのにともふと頭に過ぎった……まぁ、今回こうして私と結ばれなかったとしても…私の知る限りどちらかと言えばワーカホリックにして受動的な千冬…基本的にそのバイタリティ故に学生の頃から休日と言う物をほとんど入れまいとする千冬を見兼ねて私が注意したり、そもそも職場の方からも泣き付いて来たとかで漸く休みを入れる様になった…ところがそうなったら今度は…
『いや、あの…千冬姉が休日全然出掛けたりとかしないんですよ…』
何と時々私が誘うか、一夏君が連れ出したりでもしない限りは…千冬はほぼずっと家に居ると言う……最も昔から自分から遊びに行くと言うのは私もあまりしないから…その辺は私もあまり言えないけど、私だって時々一人で買い物くらいは行くんだけどなぁ…
……ま、かなり脱線したけど…要するに千冬の場合特に必要が無ければ出掛けないんだよねぇ…
「ふぅ…ま、良いんじゃない?今日あちこち回ろ?」
「それしか無いか…そう言えば、一夏と■●さんはいつ来るんだったか?」
「あ…実は兄さん早目に今受け持ってる仕事終わらせたとかでさ…既に空の上に居るんじゃないかな…多分、今日のお昼頃には一夏君とこっちに着くと思う。」
兄さんから届いたメールをたまたま読み返してたらそんな事が書かれていた…いや、サプライズのつもりか知らないけど…尋常でない量の空白付けて下の方に書くのやめて欲しいよね…
「そうか…」
何で今言うのかとか千冬に聞かれなくてホッとする…いや、あの空白の量はズルい…私も読み直すまで下まで有るの気付かなかったよ…
「だから早く選んじゃお?」
「そうだな、その後は四人で観光でも「それはあんまり意味無いかも?」何故だ?」
「兄さん、結構仕事で何度も海外行ってるって話だから…実際ドイツも何度か来た事有るって言ってたし…」
まぁ、あくまで仕事の範囲で…みたいだけどね…
「本当に規格外って気がして来るな、あの人は…」
「そもそも今兄さんが居る部署で英語以外の言語も話せるのって…兄さんしか居ないそうだから。」
つまり、海外に出張って事になると兄さんしか行けない…と言うか、他の人は皆英語も話せないって話だしね…それにしてもあの人今一体いくつの言語話せるのか…少なくとも先進国で使われそうな言語なら大体話せそう…
まぁ、あの人の事は今はどうでも良いか…早く店回らないとね…