親友の妹に転生しました   作:三和

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何とか千冬もお土産を選び終わり、ホッとしたのも束の間…時計を確認したらもう昼…加えて、兄さんからメール…

 

「二人とも、もう着いてるって。」

 

「そうか。なら、さっさと空港までいくか。」

 

……まぁ、さすがに何度も海外行ってる兄さんがそこでやらかす事は無いだろうから…そんなに慌てなくても良いとは思う…ただ、千冬は一夏君が心配だろうし…私も彼が兄さんに振り回されそうって意味では心配…やっぱり急いだ方が良さそう……まぁ、どう急いでもすぐには辿り着けない距離なんだけどね…取り敢えず私は遅くなる事をメールで告げ、千冬と一緒にバスに乗り込む…

 

「タクシーを使えば良かったんじゃないか?」

 

「んー…別にドイツに限った話じゃないけど、観光客が街中を走ってるタクシーに乗ると大抵はぼったくられるらしいんだよね…」

 

私も千冬もドイツ人の見た目はしてない訳で、当然外国人だとすぐにバレる…とにかく海外来てまで、一々そんな事で揉めるの面倒臭い…

 

「ま、幸いバスは来たし…良いじゃない?」

 

「そうだな…」

 

これまた実はドイツに限った話じゃないだろうけど、日本だと基本的に運行ダイヤ通りに走ってるのが普通のバス…ただ、ドイツでは遅れて来るのが有名なのだ…ちなみに、電車も時々特定の時間の運行が無くなったりする……まぁ、住んでると慣れるだろうし…観光で来た時は状況にもよるけど大抵笑い話で済むだろうけどね…こう言う急いでる時は本当に困る…今回は来たから良いけどね。

 

 

 

 

最も、普段から運行ダイヤが有って無い様な物になるほどバスが遅れて来るのが普通な訳で…当然無事バスに乗れても到着は遅かったり……ちなみに、兄さんはそんなドイツの事情を良く分かっていた様で…こっちが漸く着いてから電話してみたら…空港内のレストランに一夏君と席に着き、本人は優雅にコーヒーを飲んでいたり…

 

『案外早かったな?』

 

そう声を掛けられても、もう私も千冬も怒る気にもなれなかった…まぁ、そもそも遅れて来た私たちにそんな権利無いだろうけどさ…

 

取り敢えず既に昼食を済ませたと言う二人を後目に、兄さんの奢りで私はそこで昼食を頂く事に(朝のアレのせいで、千冬は入らないそうだから…)

 

「……お前、まだ食うのか?」

 

まぁ、そろそろ量がとんでもない事になって来たせいか、呆れ顔の千冬から苦言が飛んで来る…

 

「う~ん…何かさっきから胃の調子が良いと言いますか…」

 

もしかしなくても、アルコール入れたせいかなぁ…

 

「さすがにそろそろやめろ……Entschuldigung, kann ich kurz mit Ihnen sprechen?…Bitte schließen Sie die Bestellung ab.」

 

「あ、ちょっと!?」

 

兄さんが店員にそう声を掛ける…Bitte schließen Sie die Bestellung ab.は日本語に直訳すると注文を完了してくださいの意…つまり、もう追加の注文は出来無い事に…

 

「いい加減にしろ。お前、もう一時間以上は食べ続けてるんだぞ?」

 

「う…はい。」

 

いつもは私が兄さんに注意する事が多いから複雑…でも、今回は向こうが正しいので私からは何も言えない…

 

「ま、早くそれを食べてしまえ。」

 

「は~い…」

 

ま、ここで注文止められてもまだかなりの量がテーブルに残ってたりするんだけどね…取り敢えず、さっさと食べて出ますか…

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