結局、不安な気持ちで見守る事にはなったものの…千冬は特に危なげなく勝利…いや、アレは最早対戦相手が眼中に無いってレベルだから…さすがに相手選手に同情する…
「ふぅ…終わったね…」
モニターに映る千冬はホントに鬼気迫るって感じだった…正直、ちょっと怖かった…あー…喉乾いた…取り敢えず何か飲も…と、お茶は薬入ってるかも知れないから駄目って兄さん言ってたね…幸い、兄さんと一夏君が買って来た飲み物がまだ残ってたからそれ飲もうかな…っ!?
「んむっ!?」
ペットボトルの水を含んだ所で、いきなり首を後ろに無理矢理向けられ…そのまま口に何か押し当てられる……いや、もう何度も味わった感触だから分かるんだけども…ハァ…心臓に悪いなんてレベルじゃないし、さすがに…やめて欲しい…
「ケホッ…ちょっと千冬、どっかに引っかかったんだけど…?」
「すまん…どうしても我慢出来無くてな…」
もちろん犯人は千冬…いきなりキスされたのはまだ良い…いや、良くないんだけどさ…
「……ふぅ…喉乾いたの?ちゃんと封切って無いのも有ったんだよ?」
今さっきモニターに映ってたのに何でほとんど一瞬で戻って来るの?とは…もう聞かない…どうせ聞いたって理解出来無いし…それよりわざわざ私の口の中の水をほとんど飲んで行った事の方が衝撃だったりする…
「そっちはついでだがな…ちょうど良いと思ったのも確かだが。」
「ちょうど良いって…?」
「どうせなら、お前の唾液入りのが欲しくてな…」
「……いや、せめて先に言って?」
今更そう言う要求断る気は無いけど…予告無しでやられるのは困る…喉の奥に引っかかったし…と言うか、普通に窒息しかけた…
「じゃあ今度は言う事にしよう……もう一杯貰っても良いか?」
「…いや、お代わりするの?…ハァ…ハイハイ、まぁ良いけどさ…」
どんどん千冬の要求が変態チックになってる気が…今更か…正直もっと凄い事されてるし……いや、でもこの部屋カメラが…まぁ、もう裸も撮られてるし…その程度なら、それこそ今更感が有るかな…
「ケホッ…また引っ掛けちゃうから、焦らないでね?」
「ああ。」
……正直キスは分かるけど、口移し要求は分からないなぁ…まぁ、千冬の要望ならやるけどね…
いや、一杯どころじゃなかった…
「ケホッ…ケホッ…ハァ…ハァ…そろそろ苦しいんだけど、さすがにもう良い…?」
「ああ…中々悪くなかったな…」
「…喜んでるの、千冬だけだって…ホントに、苦しかった…」
最もそんな恍惚とした顔されたら文句もあまり言えない…てか、普通にエロい…
「あのさ、千冬…」
「ん?」
「そんな顔されたら…私の方が我慢出来無いんだけど…」
「なら、ここでそのままするか?」
「っ…ホテルに帰ってからにしようよ…」
今理性が仕事した…ここではその、さすがに不味い…
「…そうだな、帰るか?」
「その…明日からは私も試合有るから程々に「無理だな…誘って来たのは、お前だぞ?」うっ…それは、そうだけど…」
「要望通り、一晩中愛してやろう。」
「そこまでは…言ってない…」
多分、私は今…精神的にあまり余裕は無い…だって、この三日間でここまでストレートに自分の欲望口に出したの多分初めてだし…実際、私も言ってて途中であれ?って思った…こうなると…いっそもうヤッちゃった方が逆に落ち着くのかな、とすら思える…
「じゃあ、帰ろう?」
「ああ。」
「ちょ…!千冬…!?外はさすがに…!?」
「近くに人が来たら分かるから大丈夫だ…」
「脱いだ後じゃ逃げられな…やめ…!?」
……途中、結局我慢出来無かった千冬に襲われたのはまぁ…良いか…いや、もう開き直らないとやってられないよ…
「もう…あれ絶対誰かに見られてたよ…」
「今回は私も脱いでるし、良くないか?」
「いや、確かに脱いでたけど…私ばっかり声上げさせられたじゃん…」
結局外でヤられてた時間は何と一時間…人気の無い路地裏だったとは言え、まだ明るい時間だったし…絶対誰か見てる…てか、良く襲われなかったよね…実はフランクフルトって、割と治安の悪い町って言われてるんだけど…逆に明るい時間だったから大丈夫だったのかな…
「ハァ…いや、まだするの…!?」
「悪いが足らん。」
千冬が再び私の服のボタンを外しに掛かる…
「待って!じゃ、じゃあご飯!ご飯食べたいから待って!」
「…そうだな、お前は飯食った後の方が反応も良いか…良し、ならルームサービス頼むか…」
「ふぅ…」
まぁ…何だかんだ今日は疲れたし、私はご飯食べたら確実に寝ると思う…多分それでも襲われるんだろうけど、もう起こしさえしないなら…勝手にしてって…思う。
何か面倒になって来たしね…千冬は寝てる私でも良いみたいだから、もう好きにすれば良いんじゃないかな…起きた時に痕跡落とすだけで良いなら私もまだ楽だしね…
「ほら、寝るな…もう少し付き合え…」
「ちっ、千冬…!もっ、もう寝かせて…!お願い…!」
まぁ、そう思ってたら今度…私が眠る度に何度か頬叩かれて起こされるのは予想外…ああ…明日私は試合なのになぁ…
「死ぬ…ホントに死ぬからぁ…寝かせてぇ…明日…明日の夜も付き合うからぁ…」
「駄目だ、この際朝まで付き合って貰うぞ。」
「そっ、そんなぁ…」
いや、何でそんなにやる気になってるの…? 私、そこまで千冬に何かした…?もっ、もう誰でも良いから助けて…
……途中から記憶が無い…多分寝たって言うより、もう気絶に近い様な気がする…ちなみに、最終的に私が目を覚ましたのは午前四時…こっちは全く寝た気もしないんだけど…千冬は横で完全に爆睡してて、さすがに腹が立ったのは余談だったり…ハァ…これで試合勝てって言われても、さすがにキツいよ…