取り敢えず、あれから大体三時間程…ほとんど仮眠レベルだけど私は眠りはした…したけどさぁ…
「ふわぁ…」
「凄いあくびだな、そんなに眠いのか?」
「むっ……誰のせいだと思って…大体、三試合連続でこなした後に人を散々貪って、寝たのは確実に夜中の筈なのに何で千冬はそんなに元気なの…?」
まだシャワーも浴びてないから顔は見てないものの…多分、今私は相当酷い顔してると思う…もう十歳くらいは老けて見えるかもね…対照的に、千冬の方は肌ツヤがとても良く見える……やっぱり私、千冬に何か吸われてる…?
「…ふむ。まぁ正直、私自身も不思議に思うくらい今…私は肉体的にも精神的にもとても充足しているな…昨日の疲れとかは全く無い。」
「いや、可笑しいでしょ…試合の相手に関しては…確かに千冬にとっては格下だったのかも知れないけどさ、アレだけヤッといて何でそんなに元気なんだか…」
「…ま、理屈じゃないのかも知れんな。」
「え?」
「多分だが…お前となら、普通に三日ぐらいぶっ続けでヤり続けても…私は全く消耗しない気がするぞ。」
……数時間とかならまだしも、日数で言われたよ…
「……三日間休み無くだったら…私は多分、普通に死ぬから勘弁して…ま、でも…」
「ん?」
「……何でも無い。」
いやまぁ…千冬がどうしてもそうしたいって言うなら、それは付き合っても良いけどね……元々、私の命は千冬にもうあげてるし。
「…さて、さっさとシャワーを浴びるか。」
「……」
普通に私の手を引かれてる件について、もう何か言う気力も無い…もう好きにして…
特別何か有った訳でも無い…私と千冬は普通にシャワーを浴びて着替えた。
「……」
「納得行かない顔をしているな…何だ、まだシたかったのか?」
「……今からヤってたら絶対試合間に合わないって…今日はさすがにゆっくり行きたいよ…」
正直、体力的に凄く不安…今日は会場まで走るのは嫌…ちなみに、千冬に抱き抱えられるのは私の方も割と疲れるんだよねぇ…
「…さて、飯頼むか。」
「うん…」
取り敢えず沢山食べよう…それで何とかなる筈だよね。
「お腹キツい…」
「そりゃ、あれだけ食えばそうなるだろうな…」
まぁ、何せ料理運ぶワゴンも三台分で来たからねぇ…私も、朝からさすがに頼み過ぎたかなぁ、と…
「…で、ゆっくり行きたいならもうそろそろ出るべきなんだが…動けるのか?」
「んー…正直、苦しいかも……あ、そうだ…」
私は携帯を取り出す…
「…何してるんだ?」
「いや、もうこうなったらタクシー呼んじゃおうかと…それなら何とかなるし、普通に間に合う…ちょっ…千冬、携帯返して?」
千冬が私の手から携帯を取り上げる…いきなり何?
「別に呼ぶ必要無いだろう?」
「いや…私今、本当に動けないんだけど…ひゃっ…!?」
ソファに座っていた私の脇の下に手を入れて、千冬が私を持ち上げた…そのままろくに抵抗も出来ないまま、お姫様抱っこの体勢に…
「……何しようとしてるの?」
「動けないんだろう?このまま会場まで運んでやる。」
「…それなら、もう何とか自分で歩くから下ろして?」
「何だ、嫌か?」
「…あんな体験は一日だけで十分だって…てか、千冬は恥ずかしくないの?」
「全く恥ずかしくないが?」
「うん…お願いだからタクシー呼ばせて?私は恥ずかしいから…」
……まぁ、この後…結局千冬を説得するのに三十分程費やす事になったので、昨日より遥かにマシとは言え割と時間はギリギリ気味に…まぁ、車だし…渋滞にでも巻き込まれなければ間に合うとは思うけど…と言うか千冬も、確実に車の方が楽なのに何で私を運んで歩こうとするかな…もう…