「ふわぁ…」
乗り込んだタクシーの中…正直、未だに眠くて仕方が無い…こんなんで試合になるのかなぁ…いやまぁ、そう簡単に負ける訳には行かないけどね…とは言え、この眠気は本当にヤバい…
「そんなに眠いなら寝れば良いだろ?」
「んー…そうしようかな…」
一瞬、千冬が何かするかと考えたけど…さすがに、運転手さんが居るタクシーの中では何もしないでしょ…そう考えて、目を閉じた私の肩が叩かれる…
「ん…何?「……」あー…」
目を開けた私の視界に入って来たのは、無言で自分の太ももを叩く千冬の姿…う~ん…
「…いや、嬉しいけど体勢的にキツ「……」っ…もう。」
断ろうとしたら肩を掴まれて、強引に千冬の太ももの上に頭を乗せられた……ハァ…ま、断る気力ももう無いしね…と言うか、これ以上揉めてたら本当に睡眠時間取れなくなる…
「ふわぁ…おやすみ、千冬…」
「ああ、おやすみ…」
……ちなみに、千冬の太ももの感触は悪くなかったとだけ言っておく…ただ、車が割と揺れるせいも有って…ハッキリ言ってせっかくの柔らかさと千冬の匂いを堪能してる余裕は無く、あんまり寝た気もしなかったとも……と言うか、千冬相手なら私は太ももよりおっぱいの方が好み。正直、千冬の胸を枕にしたら確実に数日は起きて来れない気がするよ…
取り敢えず、昨日とは違って…少しだけど余裕を持って控え室には入れた。
「むぅ…」
「何だ、私の太ももの上は不満だったか?」
「いや、何せ車の中だったからねぇ…」
さっきも言った通り、柔らかさとせっかくの千冬の匂いを堪能する余裕はまるで無く…
「別に言ってくれれば、それぐらいいつでもやってやるが?」
「う~ん…」
「何だ?」
「寧ろ、私の場合はやってあげたい方かもね…」
改めて考えると、そうなのだ…最も…
「千冬…大人しく寝てなんてくれないよね?」
「と言うか、それだったら下着も含めてお前に何も履かせたくないがな…お前の匂いと太ももの感触、両方を味わいたいからな。」
「……変態。」
「ん?お前がそれを言うのか?」
う…確かに、私もそうかも…でも…
「私はせいぜい…千冬の胸を枕にしたいとかさ…」
「……胸は、割と汗が溜まるんだよな…」
「顔うずめたいとか、別に言ってないんだけど…」
「何だ、そうなのか?」
「……」
いや、正直に言えばやりたい…一日中、うつ伏せで千冬の胸の匂い嗅いでたい…もう、それだけで意識飛んじゃうかも…
「…口に出さなくても分かるからな?」
「!…え?」
「顔に書いてあるぞ。」
「…千冬的にはどう?こんな私、気持ち悪いとか思わないの?」
「今更だな、嫌なら始めからお前と付き合ってないさ…と言うか、私も同じ気持ちだしな…」
「……」
嬉しいやら、恥ずかしいやら…ハァ…このままずっと…私は千冬に振り回されて行くのかなぁ…
「さて、そろそろ時間だな…」
「…と言うか、結局スーツを私の控え室まで持って来て一緒に着替えてるのって…部屋分けてる意味無いよね?」
「別々に着替えろと?御免だな「何で?」お前の着替えてる所を見たいからに決まってるだろ。」
「……」
もう…こっちはせっかく、千冬の方見ないようにしてたのに…向こうは普通に堂々と見て来るからズルい…
「いや、お前も見れば良かっただろ?」
「…一応、気を使ってた私の立場は…」
「私は見たいし、見られたいと言った筈だが?」
何か、最近の千冬と会話してると同年代の…同性の大人と会話してる気がしない…少なくとも著しく、IQは下がってる印象…有り体に言えば、煩悩塗れの男子高校生と話してる様な気さえして来る…まぁ、千冬からそのレベルの欲望向けられてると言うのは…私にとって、素直に嬉しい事では有る……まぁ、千冬が劣情向けて来る時って、物理的に痛いんだけどさ…それでも、最終的に千冬に壊されるなら良い…と言う結論になるから、私も相当終わってるな…と、思う。
「…何やら考えるのは勝手だが、時間が無いぞ?」
「!…分かってるよ、行こっか。」
もう自然に、千冬と一緒に行くのが前提になってる…いやまぁ、同じタイミングで同じ部屋出る事になるし…私たちが恋人同士なのは昨日千冬が発表してしまったから、下手に別々に行動する方が問題になる気もする…最も、千冬のファンからのやっかみは凄そうだけどね…ま、結局…なる様にしかならないか。