親友の妹に転生しました   作:三和

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「進んでるかは別にしても…本編も書いたこのタイミングでの特別編ってのはどうなんだ?」

「いや、それがさ…そもそもこの話、私たちの方の前話書いた直後に出す筈が…投稿忘れて作者のスマホのメモ欄にそのまま残ってるの今思い出したとか何とか…」

「……普通忘れるか、それは?」

「作者は物忘れが激しい方だからねぇ…自分の事ですら曖昧だし…」

「油断してると昨日の事も怪しいんだったか?」

「まぁね…下手したらたまに自分の名前(本名)も漢字で書けなくなる程だって言うし。」

「まともに生活出来無いだろ…」

「んー…あ、確実に言い訳にしか聞こえないだろうしさっさと本編行って欲しいって作者が。」

「…と言うかこの話、色々良いのか?嫌な奴は嫌だと思うが…」

「私たちの関係性考えてみて…いつかはそうなる可能性有るだろうし、千冬自身そう言う願望…実は有るでしょ?」

「…無論、全く無くは無いがな…読者に想像させるだけで良くないか?」

「まぁ、容易に行き着くだろうしね…ただ、そこは作者の方で書いておきたいとか何とか…」

「……まぁ、どっちみち今出さないとまた忘れそうだな。」

「自分が小説書いてる事すら、何れ忘れかねないって言ってるしね…」

「じゃあ死ぬ前に書けなくなるんじゃないか?」

「まぁ、それならもう死んだものと思ってくれたらとか何とか…あ、作者からストップ掛かった…」

「…じゃ、さっさと始めるか…」

「じゃあ今回は私から、その前に注意…監禁…この言葉で嫌な予感がした人はそっ閉じで…分からない人は読んでくと分かるだろうけど、合わないと感じた人はすぐにでも読むのをやめる事…一般的感性の人は確実に鬱になるからね…これらの注意を見た後でも読みたい人はどうぞ…あ、それとこれはIFエンドでこの話だけで完結するから…無理して読まなくても大丈夫だよ?…って何、千冬?」

「…いや、私自身お前に色々してる自覚は有るが…この話の私はあまりに酷過ぎないかと…」

「…私はこの話の様になっても全然構わないけどね…じゃ、どうぞ…」


*110

「ん…」

 

眠っていた状態から意識が覚醒して行くのが分かる…いや、何か違和感が…

 

「……え?」

 

取り敢えずいつもの習慣で寝惚け目を擦ろうと左手を持ち上げたら、チャリと言う妙な音が耳に届くと共に右手も引っ張られた…さすがに可笑しいと思いつつ、目を開ける…

 

「……え?」

 

続けて困惑の声が出た…左手に嵌る銀色の輪…そこから伸びる鎖に繋がってるのは、同じく右手に嵌る輪…当然、金属製……まぁ、平たく言えば…私の手に嵌ってるのは完全に手錠…サーっと血の気が引くのが分かる…え、何コレ!?……うっ!?

 

「え、ちょ!?」

 

狼狽えた時に首を動かしたら締まった……良く見たら私の首からも、鎖…こっちは長い…てか、コレ首輪…?

 

「首輪…単なる誘拐とかじゃないね…」

 

手錠はまだしも、首輪はさすがに無いと思う…と言うか、普通に縛ったりとかするだけで良いと…う~ん…

 

「ここ、何処…?」

 

部屋の中は暗い…だけど目は少し慣れて来た…最もパッと見、部屋の中には物が無い…有るとしたら…

 

「……スチームストーブ?」

 

まぁ、私は実物を見るのは初めて…今だと先ず使われないソレ…そのストーブの横に有るパイプに私の首輪の鎖は繋がれている…

 

「んっ!…鎖は割と丈夫…パイプも当然抜ける気配は無し……詰んだ?」

 

とは言え、私自身はさっきまでと違ってそこまで慌ててない。だって…

 

「ま、千冬や束が気付いてくれるでしょ…」

 

何せ、私の恋人と親友は平気で世界にもケンカ売れる二人だからね…んー…連絡出来れば早いんだけど…

 

「荷物は何も無し…って言うか、私…下着しか着けてない…」

 

道理で何か、肌寒いなと…

 

「ハァ…待つしか無いのかな……ん?」

 

部屋の外から物音…いや、足音…?

 

「誰か、来る…!」

 

大きな声を出そうとして気付く…もし、私をここに閉じ込めた人だったら…!

 

「っ!」

 

取り敢えず自分の口を塞いで、息を潜める…足音は、だんだんこの部屋に近付いて来る…

 

「!…ドアの前で止まった……っ!」

 

ガチャガチャと音が聞こえる…もしかして、鍵をいくつも付けてる…?やがて全ての鍵を外し終わったのか、静かになる…そう思ってたら再びガチャって音…!

 

「ドアノブを回す音…!」

 

私の考えは正しかった様で、私の視界に見えるドアが開かれて…光が入って来る…そして、人影が中に…!

 

「ん?…ああ、起きてたのか…」

 

「!…千冬?」

 

それは千冬の声…私はほっと息を吐く…その瞬間、私の頭はフル回転し…私は有る結論を出した…んー…

 

「……随分安心してるな。お前、自分の状況分かってるのか?」

 

「それはアレかな?私をここに閉じ込めたのが千冬だって事?」

 

「!…何故分かった?」

 

「私の知る千冬なら…私が誰かにこう言う目に遭わされたら…多分、もっと慌てたり…怒ってたりするからね…」

 

「…私がお前を閉じ込めた…そこまで分かってて、何故…私の姿を見て怖がらない?」

 

あ、やっぱりそうなんだ…

 

「んー…千冬、私…何か千冬を怒らせる様な事した?」

 

何か、直前の記憶が曖昧…正直、千冬を怒らせてても分からない…でも、私としてはひたすら謝って許して貰うしか…

 

「……いや、お前は何もしていない。私の勝手で、お前をここに閉じ込めた…」

 

「ふ~ん…そっか。」

 

「?…それだけか?」

 

「千冬、私はね…千冬がそうしたいなら良いかなぁって…」

 

「もっと…ちゃんとした理由が聞きたいとか、思わないのか?」

 

「…私が、千冬から離れるんじゃないかって…不安になった?」

 

「っ!」

 

「図星かな?」

 

「…お前、自分をこんな目に遭わせた私に対して何も思わないのか?」

 

「…って言われてもね、私も…それを望んでる節は有ったから。」

 

「お前は…!」

 

ズカズカと千冬が足音を立てて私の元まで来る…そして私の前でしゃがみ込むと、首輪に付いていた鎖を引っ張った…

 

「ぐっ!?」

 

首が引っ張られる…

 

「お前は、本当に私に何をされても良いと言うのか…!?」

 

「うん…良いよ「何故だ!?」だって私は…千冬が、大好きだから…」

 

「どうしてなんだ…どうしてお前は…」

 

千冬が手を離す…ふぅ…

 

「ん…だからさ、本当に私は…千冬が好きなの…」

 

「これから先…もう外に出れないとしてもか?」

 

「うん、良いよ…千冬の、好きにして?」

 

「…ハァ…悩んでたのが、馬鹿らしくなるな…」

 

「ん?悩んでたって?」

 

「こんな事をしてな…お前にどう言われるかとな…」

 

「私は別に怒らないし、千冬を嫌いにもならないよ…ま、強いて言うなら…」

 

「言うなら?」

 

「監禁する前に、言って欲しかったなぁって…」

 

「話し合いをしたかったと?」

 

「違う違う、ちゃんと予告して欲しかったし…起きてる状態で、千冬に連れて来て欲しかったなって…」

 

「何処までも私に委ねるのか、お前は…」

 

「言ったでしょ?私の命は千冬にあげるって…それは、私の生殺与奪権を渡したって事…つまり、私個人を好きに扱って良いって事だよ…ただまぁ、ひとこと言って欲しかったなぁって…」

 

「お前は「千冬、ちゃんと束に伝えた?」……何?」

 

「いや、束に協力して貰わないと…束は千冬の敵に回るんじゃない?」

 

「……」

 

「私は千冬に味方するよ?でも、束が私を助ける方に回ったら…すぐに見つかっちゃうし、最悪…束が千冬に何するか分からない…」

 

私が行方不明になったら、束は何が有ろうと私を探そうとすると言う確信が有る…そして、下手人が千冬だとしても…束は手を降しかねない…私と束は、それくらいの仲で有るとは言える…

 

「二人がケンカするのは嫌だなぁ…」

 

「束が来たら、お前は出られるんだぞ?」

 

「私は、千冬に従うよ?…何処までも。」

 

「私は…お前を外に出したくない。」

 

「うん、だからそれは良いの……ただ、束には伝えて?」

 

「どうして、そこまで私を庇う?」

 

……そんなに不安?

 

「私が千冬を好きな以外に理由って必要?」

 

「っ!」

 

「……千冬?」

 

千冬が私の首にナイフを当てて来る…う~ん…かえって刺激しちゃったかなぁ…?

 

「私が…お前に危害を加えないと思ってるのか?」

 

何で千冬はこんなに追い詰められてるのか…それは私にも分からない…でも…

 

「…良いよ?」

 

「!…何だと?」

 

「好きにして良いって、言ってるじゃない?」

 

千冬が私の首からナイフを離し、私の右腕を掴んで切り付けた…

 

「っ!」

 

う…結構深い…この傷、残るかなぁ…

 

「痛いんだろう!?」

 

「うん、痛いよ?」

 

「だったら嫌がれば良い「それは嫌だ」何故だ!?」

 

「だって…千冬がそうしたいんじゃないの?」

 

「私は…!」

 

「良いよ、千冬が納得するまでやって?」

 

「……納得出来無かったら?」

 

「…うん、それなら殺して?」

 

「お前は…」

 

「ここなら、死体も処理しやすいんじゃないかな?」

 

ま、ここが何処かも分からないけど…

 

「それで良いのか?」

 

「千冬に殺して欲しいって、私は…そう言ったよ?」

 

千冬がまた私の右腕を切る…!

 

「痛っ…!」

 

思わず声が漏れる…それでもすぐに千冬に笑顔を向ける……いや、私今…ちゃんと笑えてるかな…?

 

「…何故笑う?」

 

「う~ん…何でかなぁ…?」

 

私は恍ける…いや、今の千冬には苦しんでる顔向けたらかえって追い詰めちゃう気がするし…

 

「千冬?」

 

「…何だ?」

 

「ただ切るだけなんてつまらないでしょ?千冬の名前でも書いてみる?」

 

「…何?」

 

「ほら、ナイフ貸して?自分でやるから…」

 

左手で刃先を握って引っ張ったら、案外あっさり千冬の手からナイフは抜けた…放り投げて柄の部分に持ち変える…あ、手の平切れてる…ハァ…さてと…

 

「リストカットとかでさ、切るのって大体利き腕じゃない方だよね…要するに、そこまでの覚悟要らずに切れる腕って事だよね?」

 

「…そう、かもな…それで?」

 

「じゃあさ、利き腕の方に自分で恋人の名前刻むとか…相当の覚悟だと思わない?」

 

「……本気か?」

 

「本気だけど?ほら、見てて…っ!」

 

ナイフの切っ先を腕に刺す…刺さりはしたけど、うん…痛い…これを左斜め下に…!…漏れそうになった悲鳴を噛み殺す…千冬の名前は画数は短いから楽で良い…これで織斑から始めてたら、さすがに途中で気絶したかも…一度ナイフを上げて、その線の少し下にナイフを刺す…!あー…最初の痛みが残るから余計に痛い…何とか二本目の線を書けた…後は、縦に一本線で千は完せ…!

 

「…何、千冬?」

 

千冬に手を掴まれて止められた…

 

「もう良い…」

 

「?…もう良いって、何が?」

 

「分かったから、もう良い…」

 

「何か分かったの?」

 

「お前が本気なのは分かった…だから、もう良い…」

 

……私は基本的に千冬に怒らない…と言うか、自分でも…仮に有るとしても最早何処が地雷なのか分からない…でも…

 

「分かってないでしょ?」

 

「…何?」

 

「私の気持ちが伝わったのなら、何でそんなに苦しそうな顔してるの?」

 

「それ、は…」

 

「大丈夫…最後まで、ちゃんとやるから…」

 

「だから…良いと言ってる…!」

 

「!…千冬、返して!」

 

千冬からナイフを取り上げられた…右腕が痛過ぎるせいか、ほとんど左手に力入ってなかったしね…そう、頭の中で冷静に考えつつ…こうして焦ってる自分が居る…

 

「駄目だ…あのな、お前…変だと思わないのか?」

 

「何が?…いや、それは良いから返して?」

 

「お前は私に危害を加えられるのは構わない…だが、自傷癖は無かっただろう?」

 

「!…あれ?」

 

確かに、そうだ…どうして私は…

 

「私がお前の自由を奪った本当の理由は、お前が自傷をする様になったからだ…!」

 

「え?」

 

「お前は覚えてないだろうな…私が束に頼んで、忘れさせたからな…」

 

「何、で…?」

 

「私は…あれだけお前に暴力を奮っておきながら…だんだんお前との付き合い方が分からなくなった…だから、一度距離を置こうと言った…そしたら、お前が可笑しくなった…」

 

「……私が?」

 

「お前は、嫌になったら離れて良いと言ってたからな…私はそもそもお前を嫌いになった訳では無いし…本当に一時的に距離を置くだけの筈だった…ただ、それを告げた日の夜…お前が手首を切った…」

 

「……」

 

千冬が私の左手を掴み、ポケットから小さな鍵を取り出して…手錠に開いた穴に入れて回す…手錠が外れた…

 

「あ…」

 

確かに、手首には見覚えのない一文字の傷が有る…じゃあ私、本当に…?

 

「だから…私はお前を閉じ込めた…そもそも、束に消して欲しいと頼んだのは距離を置きたいと言った事と、手首を切った事…その二点のみだ…だが、お前はそれ以上に忘れているだろう?」

 

「ん…いつからここに居るのかも分からない…」

 

「実はこの話、もう十回以上したと言ったら…どうする?」

 

「……本当に?」

 

「ああ、残念ながらな…」

 

そっか、私もう戻れないのか…

 

「ごめんね?」

 

「何がだ?」

 

「その…こんな役、させちゃって…」

 

「構わん。距離を置きたいとは言ったが、実際…私もお前が好きなのは変わらんからな…」

 

「うん…」

 

「さて、腕の手当てをする…動くな。」

 

「分かった。」

 

千冬が傷を消毒し、薬を塗ってガーゼを貼り…包帯を巻いて行く…

 

「この傷は今までで一番深い…多分残ってしまうな「良いんじゃない?」何?」

 

「多分、私はまた忘れるから…だったら、傷が有った方が違和感を感じて思い出す切っ掛けになるかも…」

 

「そう、か…」

 

ま、気休めに過ぎない事を言ってるとは分かってる…でも、いつまで千冬の手を煩わせたくないし…あ、聞き忘れてた。

 

「千冬?」

 

「何だ?」

 

「…私の記憶は、どれくらい持つの?」

 

「一日だな…それ以上もった試しは無い。」

 

「そっか…ねぇ、千冬?」

 

「今度は何「キス、してくれない?」……」

 

あ…そっか、駄目か…

 

「あ、私…多分歯もずっと磨いてないのかな…じゃあ無「……」んむっ…」

 

千冬が私の唇に自分のソレを押し付け、唇を割って舌を入れて、私の口内を舐め回して行く……しばらくそうされた後、千冬が離れた。

 

「別にお前が磨いてなくても、私は構わんさ…」

 

「ちなみに、私は磨いてるの?」

 

「さてな…ほら、これを飲め…」

 

「ん?これ、薬…?」

 

千冬が渡して来たのは錠剤とペットボトル入りの水…

 

「睡眠薬だ…そろそろ眠った方が良い。」

 

「……まだ起きてちゃ駄目?」

 

「私も起きてるお前と話したいがな、今のお前は消耗が激しいから駄目だ…」

 

「そっか、分かった……んっ…」

 

ペットボトルのキャップを開け、薬を口の中に含み…水を流し込んで飲む…

 

「…一応、お前が眠るまでは傍に居る…」

 

「うん…」

 

どうせ私は、また忘れちゃうんだと思う…でも、それも良いのかも…そもそも、千冬が本当の事を言ってる保証だって無い…でも、私は幸せ。だって…私はどんな形でも千冬と一緒に居られれば良いんだから…




「はい、じゃあ後書き…なんだけど…」

「やはり重いな…」

「うん、私は実は…内容チラッと聞いてた程度だったんだけど…思ってたよりキツいね…」

「一応聞くが、アレはどう言う設定なんだ?」

「ん?簡単に言えば、私が色々有って鬱々してた所に…千冬から別れ話(勘違い)を切り出されて精神崩壊した話だって。」

「…その色々についてはカットなのか。」

「作者はそれも考えてたみたいだけど、全部書いたら話が確実に倍の長さになるからねぇ…」

「…■■。」

「ん?何?」

「…私はそう簡単にお前と離れようとは考えないから、安心しろ。」

「うん、ありがと…さて、もう締めようか?」

「まぁ、これ以上引っ張っても仕方無いな…」

「こっちも鬱々として来てるしね…それでは皆さん、読んで頂きありがとうございました…」

「…結局、ここまで読んでない奴が大半じゃないのか?」

「まぁ、その時はその時…もしかしたら一人は居るかもしれないしね…では、皆さん…失礼します。」
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