親友の妹に転生しました   作:三和

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「束…貴女の事だから二週間分色々予定は立てたんだろうけど…先ずは、うん…掃除が先だね。」

 

「え~…!?」

 

 

 

 

家に戻り、取り敢えず二週間分の着替えなどの必要な物を適当にバッグにつめこんで外に出た所で束に連絡し、またロケット内に転送(結構慌ただしい…)

 

…で、改めて今回のプランを聞きに束の部屋へ行ったら…

 

「いや、いくら何でも散らかし過ぎだって…と言うかコレ、研究結果纏めたやつでしょ?床に散らばってるよ?」

 

私は床に落ちてる紙を拾う……うわ、細かい…内容も結構複雑そうに見えるし、読むのも嫌だ…

 

「大丈夫!ちゃんと頭の中に入ってるから!」

 

「そう言う問題じゃないって…ハァ…」

 

束からしたら一種のメモ書きのつもりなんだろうけど…どっちみち、この扱いだとその意味も無い…

 

「順番とかは分からないから…取り敢えず集めて置くとして……いや、スナック菓子の袋くらいはさすがに捨てよう?」

 

「だって~…面倒臭いんだもん…」

 

「…クロエ、いつもこんな感じ?」

 

「その…はい…」

 

……一応、以前連れて来られた時も見かねて一通り片付けた筈なんだけどね…まぁ、もう結構前の話だけど…

 

「…ふぅ…手伝えって言った所でどうせ無駄なのは分かってるし…取り敢えず束?一旦部屋出て貰える?片付けちゃうから。」

 

正直、千冬程じゃないかも知れないけど…束も割と家事方面は酷い…ハッキリ言って、戦力外なんだよね…

 

「え~…でも「グチグチ言わない、必要な物だけ持って早く出てって」は~い…」

 

ブツブツと文句を言いつつも束は部屋を出て行った…うん、何だかんだ最終的に私の言う事は聞いてくれるから助かる…ちなみに千冬の意見は基本ろくに聞いてくれないらしくて…前に私と束のやり取りを見て驚かれた事も有ったり…(生活状況に関しては、千冬も大概だから仕方無い気がするけどね…)

 

「!…うわ、何かこびり付いてる…」

 

書類を拾おうとしたら、何故か一枚だけ床にくっ付いていたので慎重に剥がしてみたら何か粘り気の有る塊が…ガム、じゃないね…コレ何だろう…?

 

万が一の事を考えて、紙の方は取り敢えず取っておくにしても…床のコレは、何とか処理しないと…

 

「…一体何を零したのやら…と言うか、良く見ると他にもあちこち汚れてるし…ハァ…何か、前回より酷くなってる様な…」

 

ま、さっさとやりますか…

 

「…ハァ…こんな事ばかりしてるから、千冬に散々お人好しだの何だの言われちゃうのかなぁ…」

 

クロエに洗剤等、必要な物を取りに行って貰ってる間…一人になった私の口から自然と言葉が漏れる……お人好し、か…ま、私も"身内"以外にはここまでしない…訳でも無いか…世話焼き体質な自覚はさすがに有るけど…とは言え、千冬は当然にしても…束の事も…何か、放っておけないんだよねぇ…

 

「ハァ…休んでる気がしないなぁ…」

 

とは言え、やるって決めたのは私だし…文句言いつつ…どうせ私の顔は緩んでるんだろうね…

 

 

 

 

 

 

「……無かった?」

 

「すみません…普段あまり使わないのでストックが…」

 

「別に謝らなくても良いよ…でも、そっかぁ…じゃ、先に買い出し行かないとね…」

 

洗剤を切らしていた模様…やれやれ…二週間、か…何か前途多難な予感…

 

「束、取り敢えず近くのスーパーまでお願い…」

 

……これって、私が頭下げる事じゃない様な…まぁ、良いか……ん?

 

「…クロエ、貴女も来る?」

 

何かついて行きたそう…

 

「え…でも…」

 

「別に迷惑とかじゃないから気にしないで。と言うか、結構量有るから手伝ってくれると嬉しいな?」

 

実はクロエは目が見えない上…身体能力も低めだそうだから、専用のISの補助が無いとほとんど何も出来無いだろうし…だからと言って街中で普通に使われたら困るから戦力にはならない…ま、要はほとんど建前だね…束の立場が立場だから、普段あんまり出掛けられ無いんだろうし…

 

「その、そう言う事なら…」

 

「じゃ、用意しちゃって……束。」

 

クロエが部屋を出て行った所で束に声を掛ける…

 

「ごめん…頼める?」

 

「あ、分かるんだ?」

 

「うん…」

 

「大丈夫、ちゃんと見てるから。」

 

母親の束が出来無いなら、私がやるしか無いよね……ふぅ…結局私はダラダラしてるより、こうして忙しい方が…何だかんだ落ち着くんだろうね…

 

「…と言うか、親子の時間もう少し増やしたら?」

 

クロエにとって私の立場は所詮、母親の友人…当然束の代わりになんてなれないし、私自身…そのつもりも無い。

 

「……」

 

「…ふぅ…結局、悩んでるのはどっちも一緒だね…」

 

「っ…え?」

 

「やっぱり貴女たちは親子だって事…これ以上は私からは言えないかな、気になるなら自分でクロエに聞いて。」

 

「うん…」

 

「場所が場所だし、ISは使わせられないから私が付きっきりにはなるけど…不安でしょ?ちゃんと監視してて。」

 

「でも…」

 

「どうせ普段…私や千冬の事、見てるんでしょ?今更だよ…それにね、これは…私への信用どうこうの話じゃないの。母親として、当然の事だよ?」

 

「……分かったよ。クーちゃんの事、お願いね?」

 

「任せて…あ、問題が起こりそうなら先に教えてね?…居眠りなんてしないでよ?」

 

「分かってるって。」

 

「…■■様、準備出来ました。」

 

「あ、終わった?今行くね……じゃ、お願いね?」

 

「うん!行ってらっしゃい!」

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