親友の妹に転生しました   作:三和

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「んん……あー…」

 

相変わらずの寝苦しさを感じつつ目を開ければ…また皆が私にくっ付いて寝てる……いや、改めて一緒にベッドに入った束はともかく…一回手を外した筈の母さんとクロエは何で、昨夜よりも強く私にしがみ付いてるの…?もしかして、一回起きた…?…ハァ…ま、良いんだけどさ…束も昨夜と変わらず…私の胸の上に頭乗せて幸せそうな顔で寝てるし(今度はうつ伏せじゃなくて、ちゃんと横向きに寝てるから窒息の心配はしなくて良いけどね…)

 

「うわ…」

 

シャツが結構湿ってる…てか皆、良く暑くないね…こっちは割と寒くなって来た季節にも関わらず、汗掻いてるって言うのに…

 

「シャワー浴びたい…」

 

一応水分を吸収するタイプのシャツとは言え、これだけ湿ってると…やっぱり何か気持ち悪い…

 

「んん!……ふぅ…」

 

取り敢えず何とか両腕を自由にするのは成功と……さてと、今何時かな…腕時計を確認してみれば…

 

「…五時…」

 

普通にいつも通りの時間…まぁ、今日も体内時計がきっちり仕事してくれた様で何よりか……う…夜中に起きてた所為も有るかも知れないけど…正直、まともに寝れた気がしない…そもそも、今回は寝苦しさのせいで起きてしまった気がする…

 

「取り敢えずシャワーは絶対浴びて、早く着替えたい…」

 

一応休みなんだから、無理に起きる必要は無いんだけど…さすがにこの状態で、また寝れる気はしない。

 

「!…どっちにしろトイレが先かな…」

 

また尿意が…ハァ…さっきので三人の腕の力も緩んだし、早く行こうか…何か、このまま放っておくとまた三人にくっ付かれそうだし……ハァ…それにしても…

 

「ホント…気持ち良さそうに寝てるね…」

 

何となく、束の頭に手を伸ばし…撫でる……何か湿ってる…汗かな?そんなに暑いならくっ付いて寝なきゃ良いのに…と言うか、そんなに顔を私の胸に密着させて…臭くないの?…ま、今束の浮かべてる安らかな寝顔が答えなんだろうけどさ…まぁ、束は元々…夏場、私が汗掻いてても普通に抱き着いて来たりするし、今更なんだけどさ…

 

「……いや、何してるんだろう…私。」

 

気付くと何故か、今束の頭を撫でたばかりの自分の左手の匂いを嗅いでいた……まぁ、素直な感想を述べるなら…正直悪くないと言うか、何か…癖になりそうと言うか…んー…やっぱり疲れてるかな、私…別に匂いフェチでは無かった筈なんだけど…ま、そもそも…普段束に抱き着かれてる時も、特に束の体臭が嫌だと思った事は無いんだけどさ…夏場はさすがに…くっ付かれると余計に暑さを感じるから、勘弁して欲しいとは毎回思ってるけど…っ!

 

「う…早く行こう…」

 

そろそろ尿意も限界…てか、さっさと行けば良いのに私は何をやってたんだか……何か、寝惚けてるのか普段よりも輪をかけて…思考もとっ散らかり気味…ま、シャワー浴びれば目も覚めて来るでしょ…

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ…やっと、落ち着いたかな…」

 

用を足した後、現在私の使ってる部屋に行き、荷物から着替えを回収…例のお風呂場では無く、シャワールームの方で汗を流して……漸く、意識も覚醒して来た気がする…

 

「ま、別に起きてる必要は無いんだけどさ…」

 

あくまでも今日は休み…ま、今私は暇なのだ…とは言え、もう完全に目も覚めてしまったので…今更寝る気にもなれない…

 

「ふぅ…一応本も持って来てるし、読もうかな…」

 

朝食を食べるのはさすがに早いし、そもそも今日は急ぐ必要も無い…冷蔵庫から何か飲み物だけ貰って…取り敢えず、ゆっくりしてようか。

 

「んー…そう言えば、素直に久しぶりだね…」

 

手を組み、伸びをしながら思う…最近は残業ばかりで…加えて、仕事を残して来てるから色々気掛かりでは有るけど…それでも、改めて考えると…私はちょっと、ピリピリしてたのも確かだと思う…ここしばらくは、千冬とゆっくりお喋りする様な時間も無かったし…

 

「ま、改めて…束に感謝、かな…」

 

昔から…束には色々振り回されてはいる…それでも、毎回色々私の為にやってくれてる束に関して、本気で嫌だと思った事は無い……まぁ、何するにしてもいつも強引で…唐突過ぎて困る事が多いのも確かだけどね…サプライズのつもりか知らないけど…さすがに事前に言って!とは、私も何度か言った事は有る(ろくに聞いてくれないけどね…)

 

「っ…早く髪乾かして着替えないとね…」

 

束も寝る時は空調抑え目にする癖が有るらしく…正直、今はちょっと寒い…シャワー浴びた後で濡れてるから尚更。

 

「ドライヤーにしようかな…」

 

今回の場合…いつもの様に、タオルで髪の水分吸わせるとかやると…普通に風邪を引きそうな気がするのでドライヤーを選択(ここにも実は置いて有る…)…んー…温風だけで良いかな…冷風だとやっぱり時間も掛かるし…何より、面倒臭い…幸い、今なら母さんも居ないし…きちんと手入れをする様にとは、昔から言われてたけど…正直、自分の髪なら正直、毎回そんなに気を使わなくても良いんじゃないかなぁ…と、私は思ってたり…実際、こう言うのは…皆、本音は似た様なものだと思うし……うん、誰に言い訳してるんだろうね…と言うか、起きて来られたら困るし…さっさとやってしまおう…

 

 

 

 

 

 

「ふぅ…良し、っと…」

 

髪を乾かし終わり一息吐く…うん、やっぱり温風だと早いね…ふぅ…後は皆が起きて来るまでダラダラしてようか……う…何か、今頃になって罪悪感が…まぁ、私もある程度仕事終わらせて来てるし…私一人居ないくらいでどうにかなったりはしないでしょ、多分…せっかくの休みなんだから、この際…しばらく仕事の事は考えたくないなぁ…

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