一夏のやっていた問題集のページを採点し終わり、机の上に突っ伏したまま眠る一夏の頭を撫でながら私はそう呟く…ふぅ…無理しなくて良いのに…
「■ちゃん「シー…」…あ、ごめんね…?」
背後から聞こえた声のボリュームが大きめだったので、振り向いて注意する…私が一夏を引き取って以来…正直、クロエの事が心配になるくらいにはこうして織斑家で束の姿を見る事が増えた様に思う…ふぅ…また一夏と一緒に向こうに泊まりに行った方が良いかも…ま、子育ての話なら…本当は私にどうこう言う資格は無いんだけどね…一応同意の上とは言え、傍から見たら引き取った子に性的に手を出している様なもんだし…結局の所、何もかも私が悪いと言えばそれまでだしね…
「話なら部屋の外で聞いてあげる…と言うか、わざわざこの部屋まで入って来たのは一夏の様子を見に来たからだよね?」
「そりゃね、やっぱり直接顔見たいからさ……うん、いっくん元気そうだね…まぁ、色々と溜め込んでそうだから…後々暴走しそうで怖いけど…」
「…その辺の話は部屋の外でお願いして良い?一夏が起きちゃうから…」
「うん、そうしよっか…」
「…良いの?ビール開けちゃって?」
「量はセーブするし、明日は休みだから大丈夫だよ。」
「…なら良いけど…」
「…ふぅ…あ、タバコ吸って良いかな?」
「はいはい…今この家の主は■ちゃんだからね、私じゃ、止められないよ…」
「…いや、束が嫌なら吸わな「本当に?」…ごめん、やっぱり一本だけ…」
「いや一本で利かないでしょどうせ…ハァ…ホントさ、いい加減にして欲しいんだけど…■ちゃんまで死んじゃったらどうするの?」
「その時はその時「怒るよ?」…大丈夫だよ、定期的に健康診断受けてるけど…今の所特に問題無いから。」
「…へぇ…そっか……数値あんまり良くないんじゃなかったっけ?」
…まぁ、知られてても特に驚きは無い。私の日々の生活は大体筒抜けだろうし今更…と言うか、驚きは無くてもさすがに人の診断結果勝手に見るのはルール違反だとも少し思うので…私も真実を伏せてた事に対して、何も言うつもりは無い。
「…ふぅ…ま、原因はタバコだけじゃないだろうけど…」
「…今の■ちゃんの場合、確実にオーバーワークの所為だと思うけどね…」
「…んー…そりゃまぁ、残業の量増やしてるからね…身体に負荷は掛かってるかな…」
「そんなに無理しなくても大丈夫じゃないの?」
「…一応、万が一って事は有るから…何より結局お金なんて、子供の将来考えたらいくら有っても足りないからね…」
「そのままずっと、騙し騙しで行くつもり…?」
「そりゃもちろん…私は、一夏の為なら何でもするつもりだからね…」
「…自分の身体を好きにさせるのも?」
「…まぁ、ね…」
痛い所を突いてくる…この一点さえ無ければ、私も胸張って色々言えるんだろうけどね……ま、それはそうと…
「…ふぅ…ま、でも…最近の一夏は私に手を出して来ないからね…平和なもんだよ。」
この身体に飽きてくれた、とかなら嬉しいんだけど…
「今のいっくんは将来の為に勉強を続けてるんだろうからね…」
「…そんなに無理しなくても良いんだけど「それ、■ちゃんが言ったら駄目じゃない?」…だって、私は大人だからね…一番身体張るのは、私で有るべきでしょ?」
「■ちゃんの言ってるそれは、実は結構勝手だよね…いっくんとその辺ちゃんと話もしてないわけだし…でもま、今回の件についてはいっくんが自分でそうしたいって言ってるわけだから…そもそも■ちゃんに止める権利は無いけどね…」
「ま、それはお互いそうだね…」
引き取って最初の内…一夏は文字通り私にベッタリだった…しかも単に一夏が私にくっ付いて甘えてるだけなら、ともかく…んー…そうだとしても、年齢的にギリアウトかな…いやまぁ、何より…くっ付いてるのはそうなんだけどね…言ってしまえば、お互い裸でそうなわけだからちょっと健全では無い…と言うか、そこまで行くと完全にアウトで…ま、今更後悔する気は無いし…万が一の時は取れる範囲では有るけど、責任は取るつもり。
…ま、とにかく…そんな状態が続いて…将来的にどうしようかと悩む程だったんだけど…ここ数ヶ月、それがピタリと止まった…一夏の場合、始めるとそれなりに長くなるし…例えば、次の日私も一夏も休みってなるともう明け方まで続く…正直、最初の内は何回失神させられたか分からないし…気が付いたら、朝なんて事も少なく無く…
…まぁ、そんなだから幸か不幸か…学生時代程じゃないけど多少体力は戻りつつ有る様に思う…と言っても、こうして運動出来てても健康診断の数値が良くないんだからどうしようも無いけどね……で、そんなだったのが今は止まっているのだ。
「いや、私に飽きてくれたとかなら楽なんだけど「いやぁ…無いでしょ、どう考えても」…やっぱり?」
「今のいっくんは、■ちゃんとの将来夢見て邁進してる状態じゃないかなぁ…寧ろ、最初の頃よりベタ惚れだと思うよ。」
「…って、言われてもね…」
寧ろ、私は彼に無理して欲しくない側なのだ…と言うか、私が彼を守らなきゃいけないのに…彼が私を守ろうとするのはどうにもね…
「…ま、結局見守るしか無いだろうね…ただ、取り敢えず頑張ったご褒美をあげないといけないって言う覚悟はしておくしかないんじゃない?」
「…ご褒美?」
「いや、ほら…要するにいっくん、ずっと禁欲中なわけだから…」
「あー…だから暴走するかもって話か…」
「本格的に襲われる前に、先に声掛けるのも手だと思うけどね…」
「……」
でも、こう言うのって半端に発散させても大抵は不完全燃焼で…結局は欲求不満になるんじゃないだろうか…と、なれば…
「ううん…一夏の事は取り敢えずこのまま放っておくよ。」
「…いや、襲われるんじゃない?」
「…現状の段階でこっちから下手に声掛けて…例えば、中途半端に発散させても結局一夏が欲求不満になりそうだし…加えて、何ならそれで一夏が満足出来ずにまた以前までの状況がズルズル続いちゃったら…一夏が今まで頑張って来た意味は無い様なものになるしね…」
「じゃあ…ギリギリまでそのまま?」
「…ま、私としてはそのつもりだよ。」
ちなみに通常通りやってた頃も、色々引っかかれたり引っぱたかれたり抓られたりしてるし…物理的に痛み与えるの以外にも、毎回キツい体勢私に維持させようとするものだから…まぁ、決して痛くないとは言わないけど、それでもまだ十分に我慢出来るレベル…ま、とは言え…通常時ですらまぁまぁ痛みを伴ってるんだから、このまま放っておいたら何されるかって考えたら少し怖くは有る…ふぅ…ま、でも…
「まぁ、一夏の場合…さすがに無いとは思うけど…万が一溜まり過ぎてクラスメイトの女子や、見ず知らずの女性を襲う、とかなったら困るし…それなら、私にぶつけてくれた方がまだ色々と楽だしね…」
「…それ、恋人って言うか…もう代わりでも無いし…最早性処理の感覚だよね…」
「まぁ、言い方は悪いんだけど…あながち、間違いでもないのがね…」
結局今日まで、一夏に対して弟以上の想いは抱けてない…ま、血の繋がりが無いとは言え…引き取った以上、本来そこ履き違えないのが普通だろうし…ちなみに寧ろ、彼に抱かれれば抱かれる程…不思議と私の中で彼に対して向けている物は恋愛的感覚から遠ざかって行ってる様に思う…もちろん、彼の事を愛おしくは思うけど…それはあくまで家族としての想いの延長…
…ふぅ…結局私は…どこまで行っても、"織斑一夏"と言う存在を弟以上には思えないんだろうね…実際やってる事は、束の言う通り"処理"と言って差し支え無いだろう…でも…
「世間一般には認められないとか、何なら…私の負担が大きいだけって束は思うかも知れないけど…何だろうね、結局私と一夏に血の繋がりはないから本当の姉弟にはなれないんだけど…それでも彼が私の中で欲を吐き出せば吐き出す程に…確かな繋がりが出来ている様にも思えて来るんだよね…」
「…いや、それは普通に気の所為じゃない?」
「夢が無いなぁ…」
束って、もっとロマンチストだと思ってたんだけど…
「いや、血縁的には何処まで行ってもいっくんと■ちゃんは赤の他人だからね…?いっくんの姉はちーちゃんだよ? 」
「…いや、大丈夫?みたいな顔されるの複雑なんだけど…さすがに、それは分かってるよ?」
あくまで、私が言ってるのは擬似的にって話だから…ま、だから最近は一夏との繋がりが切れた様にも思えてやはり、義理の姉としては少し寂しくも思う…ギリギリまで我慢するくらいなら、いっそ襲ってくれても良いんだけどね…
「ホントに大丈夫?避妊はしてるよね?」
「…まぁ、それはさすがにね……ふぅ…にしても、足付かずにピルでも手に入るんなら…一夏に生でさせてあげても良いんだけどなぁ…」
いざ手に入れるとなると、何か思ったより面倒で…
「…いや、だから■ちゃんのそれって…やっぱり保護者のやる事じゃないよね…?」
まぁ、それはそうなんだけどさ…
「私は今の所、彼の気持ちを受け入れるつもりは有っても…それに応えるつもりはないから…私はさ、彼の将来の汚点になる気はやっぱり無いからさ…ま、普通の家族にはもうなれないだろうけど…それでも、彼の事は出来るだけ見届けたいからね…」
もちろん、最終的に私からの物理的庇護はもう必要無いと彼に言って貰えるのがベスト…私は踏み台で良いって言ったしね…ま、だから彼が色々と落ち着くまではこのまま…ね…
「…ま、今更やめろって言ったって無駄なのは分かってるけどさ…ハァ…ホント、■ちゃんは愛されてる自覚…無いよね…」
「ふぅ…それは無いわけじゃないよ「本当に?」気持ちに応えられなくてもそれに関しては無くは無いから…だから、せめて気持ちには応えられなくても…彼の欲望だけでも受け入れようと思ったんじゃない…好きな人と一つ屋根の下、ずっとお預けって言われるのがどれだけ辛いか…それは私も理解してるつもりだから…そして、私はそもそも無意識に誘う癖が有るみたいだしね…」
まぁ、そこに関してはあまり自覚は無いし…そんな風に言われるのは正直に言えば不本意なんだけども…
そこで私はタバコを灰皿に押し付けて消し…床から立ち上がり、ちゃぶ台の向かい側に座っている束の横に腰を下ろす…
「?…■ちゃん…?「……」っ…あの、何してるの…?」
私は束の手を軽く掴み、何度か軽く摩る様に触れた後…今度は頬擦りする……まぁ、やっぱり…家族以上には思えないんだけどさ…束、貴女への愛おしさもさ…何故か、どんどん強くなって来てるんだよね…
「…束って、実は体温高い?」
学生時代、それなりに長い時間生活を共にした割に、不思議とあまり意識した覚えは無いけど…今触れている束の手は思ったより暖かく、その温度が心地良い…ずっとこうして、触れていたくなる…
「…さぁ…平均内だと思うけど…と言うか、確か私たち三人のなかで一番平均体温低めなのは■ちゃんじゃなかった?」
「…どうだったかな…」
まぁ、そもそも…そんな大袈裟な話じゃなくて…さすがに誤差だと思うけど。
「っ…あのさ、■ちゃん…ホントに何してるの…?」
「…その、束に触れたくなって…」
「…っ…もしかして、いっくんが構ってくれなくて寂しくなった?」
「……うん、ちょっと…ね…」
そもそも私は、一人になってしまった一夏の事が心配だったのも有るけど…何より、千冬を失った私自身も寂しかったのだ…今度は家族の繋がりが薄くなった様に感じられて、と言う話じゃなくて私が…もう少し人と触れ合いたいって言う話…
「っ…あのさ、■ちゃんはそう言うつもりで今、束さんを求めてるわけじゃないのは分かってる…分かってるんだけどさ…」
まぁ、うん…いくら寂しいからって、気持ちに応える気が無い癖にこう言うのは駄目だよね…でもまぁ、それでもせめて、ね…
「…良いよ、束の好きにして。」
「っ…本当に良いの?…私も最近来れてなかったし…ちょっと我慢出来るか「私は…好きにして良いって言ったよ?」…本当に良いんだね?」
「うん、一夏が起きたらちゃんと姉代わりに戻れる様に…」
「…そう言う事なら分かったよ、私が…何とか■ちゃんの心の隙間埋めてあげるから…」
「いや、別にそんなに難しく考えなくて良いよ?私の事を束の好きな様に扱ってくれれば…それだけで、多分埋まるからさ…」
「…それって、結局束さんが嬉しいだけだと思うんだけど…まぁ、■ちゃんがそれで良いなら…」
…で、相変わらず束は私の身体を舐め回し…と言うか…今回も私の胸を散々吸ってから帰って行った……実は割と一夏もそうだったりするんだけど、ホントにこんな小さい胸の何が良いんだろう…ま、考えたって分からないし…良いけどね…
「…で、今は痛くないのか?」
「うん…大丈夫。」
病院からの帰り、私は千冬の言葉に疲れた声で返していた…
「ふぅ…」
「疲れたって顔だな…ま、自業自得だがな…」
基本的に人体が外圧によるダメージを受けた時はCT検査と言って、X線で身体をスキャンして人体の断面図の写真を撮って骨折などの異常が無いか確認するのが普通なんだけど…
「…アレ、何でか分からないけど精神的に結構疲れるんだよね…」
以前健診受けた時も実はやったんだけど、やっている最中は特に動く必要も無いのに…何か、疲れる…
「そう言うものか?」
「…んー…良い機会だし、千冬もその内検査受ける?」
「ん?」
「いや、ほら…健診だよ健診…健康診断。」
千冬は基本、フリーター扱いだからね…基本、会社勤めの私みたいに定期的に機会有るわけじゃないだろうし…ま、職場によってはパートの方にも受けさせてたりはするけど…
「あー…確かに、何れは受けないと駄目か…」
「私も人の事言えないけど、千冬もそれなりに不規則な生活してるしね…」
「…ま、それも有りか…いや、結局骨に異常は無かったのか?」
「うん、大丈夫だって…」
「…ふう…で、謝らんぞ?」
「…いやまぁ、今回悪いのは全面的に私だとは思うけどさ…多少理由誤魔化したって良いじゃない…」
「…どうせまともな医者なら、コケてぶつけたとかじゃないって気付くんだ…なら、後から気付かれる可能性が有る以上…寧ろ、最初から素直に言うべきだ…下手に深読みされて、通報されても面倒だろう?」
「…まぁ、それはそうなんだけど…」
ちなみにもちろん、怒られました…こってりと…いやまぁ、女性のお医者さんだったしさ…仮に、千冬にあの服着せるって話なら共感してくれると思うんだけどな…その為に土下座したって言ったらさ…ま、とは言え…
「私が何で土下座したのかを言わないのはズルくないかな?」
「…言えるのか?」
「…いやまぁ、無理だよね…ごめん…」
それは、考えてみたら確かに言えないかなぁ…色々な理由で…
「しかし…こんな写真撮りたいが為にここまでするとはな…」
「そりゃするよ…まぁ、今回千冬にいくら払っても無駄になるのは何となく察したから…仕方無く、あんな手を…」
と言うか、千冬はそもそも…あまり大金を渡しても大抵は貰う理由が無いとか言って突っ返して来るタイプなんだけどね…
「…ま、コレに関してはいくら積まれても断っただろうな……ハァ…ま、気は済んだか?」
「うん…良かった…」
普段特別思い入れのない携帯がまるで宝物の様に思えて来る…店側で撮ってくれた写真も後々ダウンロード出来るし…プリントアウトは生憎千冬が嫌がるだろうからしないけど…ま、このまま携帯で写真データとして閲覧出来るのも良いよね…
…と言う感じで気を使ってたら…普通に千冬は元より、束も母さんも…プリントアウトした私の写真を飾ってるのを後になって知ったんだけどね…いや、ホントズルいよね…ま、その後は何かタイミング外してしまって私は結局…それを知ってからも、千冬の写真をプリントしてなかったりするんだけどさ…
ハァ…ま、私らしいと言うか何と言うか…ま、いつでも見れるんだし…良いかな…
「全く、こんな物着た私がそんなに見たいとはな…」
まぁ、千冬としてはそう言う反応になるのは分かる…でも、私としては…
「見る為なら、いくらでも命懸けられるかなぁ…」
「…お前、あの時あれだけ呻き声上げて泣いてた割に…頭を叩き付ける時の高さとスピード、ほとんど変わらなかったからな…」
「…だから言ってるでしょ、見れるなら命を懸けられるって…」
「…ハァ…もし、私が止めるのが間に合わずに頭蓋骨割ってたら普通に死ぬ可能性も有ったと思うが…」
「その時はその時、かな…でも、千冬は最後はきっと止めてくれるって信じてたよ……嫌われるかは本当に賭けだったけどね…」
「…ハァ…だから、そんな不安な顔向けなくてもこの程度では今更お前を嫌わん…ま、さすがにこれっきりにして欲しいがな。」
「…うん、正直残念だけど…さすがに諦めるよ…」
ま、実際はその内またお願いしようかなと思ってる…ま、次はさすがに別の手を考えるつもりだけどね…
「……」
「…本当に綺麗だな…」
「痛っ!…っ…あのさ、興奮したのはともかく…胸の先っぽ抓ったり、グリグリ力込めながら捻ったりするの…さすがにもうやめて欲しいんだけど…」
千冬の頼み、と言うか半ば命令でゴスロリ服を着せられ…千冬は携帯に入っている私の写真と見比べながら…今は私の胸を弄っていたり…
「ひうっ!…っ…痛いってば千冬…」
千冬に何をされようと、私は抵抗する気は無い…でも、こんなに何度も痛くされるのはさすがにちょっと辛い…
「…嫌なら、本気で抵抗すれば良いんじゃないか?」
「うう…私が、そんな事出来無いの…知ってる癖に…」
それは物理的に無理だから出来無い、ではさすがに無い…そりゃ確かに、単純な腕力なら私より千冬の方が上だけど…彼女が私の胸から手を離さない以上、千冬は私から離れられないんだから…その辺の女性より多少力が強いかも、程度の私でも千冬に攻撃する手はいくらでも有るのだ……でもしたくない。
千冬に、怪我をして欲しくないし…何より、痛い思いさせるのも嫌だ…千冬だって、突然変異とも言える腕力はともかく…肉体の強度そのものは…恐らく普通の成人女性よりは着いている筋肉の分、多少頑強と言う程度だろう…つまり、例えば殴られれば当たり所によってはそれなりに痛いだろうし…何なら、大きな怪我をする可能性だって有る…千冬をそんな目に遭わせるくらいなら、結局私が我慢すれば良いと…そう言う結論になる…
何より、痛いけど…千冬がここまで私の身体で興奮してくれるのは私としては不思議な事では有るけど…それでも、やっぱりちょっと嬉しいのだ…幸せを感じこそすれ…それを本気で嫌がるとか、贅沢だよね…やっぱりさ…
「あうっ!」
まぁ、でも…痛いものはやっぱり痛いのだ…ここ最近は千冬は優しくしてくれるパターンが多かったけど…何かスイッチが入ったのか…それとも今日になって、久々に強めにやる事で、しばらくぶりに感じる強い痛みに普段より悶える私が見たいのか…
「……」
「…ハァ…ハァ…気が済んだ?」
千冬の手の力が緩んだ……一応急に痛みから解放されたのでまだ少し混乱はしてる…
「取り敢えずそうだな…いや、すまなかったな…」
「…っ…ふぅ…大丈夫、気にしないで。」
ズキズキと痛みを訴えて来る胸を取り敢えず手で押え、痛みに耐えながら…私は千冬に笑いかける…
「気にしないで、ね…お前、もう一回触れたいとか言ったら良いって言うのか…」
「…ふぅ…そりゃあ、ね…」
私が嫌でも、千冬が望むなら応えてあげたいから…まぁ、でも…ホントに何でこんなに私の身体で興奮するのか…嬉しくは有るんだけど、やっぱり少し複雑…ま、それはそれとして…
「私の身体も心ももう、千冬のものだし…好きに扱ったらいいよ。」
どれだけ痛い思いしても、結局それに尽きるのだ…"千冬が望むなら"私は基本、どれだけ辛くても逆らおうとは思わない…いやまぁ、もちろん内容には寄るけど…私が欲しいって話なら…文句は言っても抵抗はやっぱりしたくない…ま、時々束にですらそれはそれでどうなのとは言われてるけど…私も、そこはやっぱり譲れないかな…