更識家に来てからの私…何か寝てばっかりの様な…このままではいけない!
……と、意気込んだものの…変だと思い相談した更識家専属の医師の見立てによると…そもそも私の睡眠時間が増えているのは恐らく何らかの理由で私は傷の治りが遅くなっており、自然治癒力を高める為身体が睡眠を求めているとかで睡眠をコントロールするのは多分私の意思では不可能だろう…との事…
……えっ!?じゃあ私、怪我が治るまでこのまま!?
学校は休学届けを出してるし、ノートも友人が取って更識家に郵送してくれる様にして貰った(何かお礼しないと……)だから、それはまあ良くはないけど良い。でも、でもね…
「何で!?私は今!?簪に!?膝枕されてるの!?」
「えっ?今更?」
本気でキョトンとする簪…可愛いけど…今やられると私の混乱が増す一方…
「私自分の部屋で寝るって言ったよね!?」
「そうだっけ?」
舌を出す簪。…可愛いけど貴女は絶対そんなキャラじゃないよね!?
「私重いでしょ?退ける「自力で起きれる?」……」
くっ!なんか変だと思ってたら腕が使えないだけならまだしも…治癒に体力回してるから体力が落ちてるなんて…融通の効かない身体が憎すぎる…!そもそも前世ではそんなこと無かったのに…どうなってるの今世の私の身体は!?
「別に十秋は重くないよ。あれだけ食べてるのに寧ろ軽すぎるくらいだよ。」
「……」
簪が男前過ぎる…もし私が男だったら惚れ……いやいや私には千冬が…
「十秋?どうかした?」
「!…ううん!何でもないよ!?」
「そう?」
……ちなみにダラダラ過ごす私と違い一夏はあっさり更識家の主夫ポジションをゲットしました…私もそっちが良かったな…
前世でも今世でも私は自分が出来る事は自分でやってた…そもそも前世だってお手伝いさんなんて雇ってもいなかったし今世は自分たちでやらないと誰もやってくれなかったから……千冬は家事全般壊滅的だし…
「十秋は今迄頑張り過ぎだったんだよ。きっとその反動が今来てるだけ。」
「えっ!?私今口に出てた!?」
「十秋が分かりやすいだけだよ?」
今世の友人にもそんなこと言われた事無いんだけど…って、もしかして私に気を遣っただけだったとか!?
「多分ある程度十秋と付き合いのある人は大体分かるんじゃないかな?……もちろん全部分かるって訳じゃないけど。」
「……ちなみにどれくらい分かりやすい…?」
地雷と察しつつ私は聞いてみる…
「う~ん…そうだね、私は多分八割方分かるよ?……ちなみに一夏は大抵分かってて黙ってるんだと…あっ!?十秋!?」
……私は簪の膝に顔を埋めて寝たフリをしながら、今聞いた話を忘れようとするのだった……
「……十秋が忘れても私は覚えてるからね?」
「止めて!?もう限界だから!?」
……忘れようとするのだった……