千冬から改めて話が有るなんて言われて身構えていたけど、用向きは何の事は無い(って言ったら駄目かな、さすがに)まぁ、私の体調とか勉強で困ってないかとかそう言う話だった……私はつい最近体調崩して寝込んだばかりだし、心配もしてたんだろうけど…せっかく久々に会えたのに姉らしい事を出来て無いのを気にしてたみたい…
……いや、それならやっぱり一夏も呼べば良かったのに。
「姉さん?」
「何だ?」
「……一夏には聞かないの?」
「お前の事を一番に心配しろと言われたからな…それに昔からしっかりしている一夏と違い、私もお前の方が心配だからな…」
「……私、そんなに頼りない?」
「つい最近、風邪で寝込んだのは誰だ?」
「……私だね、うん。」
それを言われたら正直何も言えない。ただ…
「そっ、それで…!この体勢は何なのかな…!?」
「いや、もう長い事お前に会えて無かったし…こう、何と言うかだな…」
床に座っている私の目の前にはテーブル、その向こうに電源の入ったテレビが有る……正直、やってる内容は全然頭に入って来ない。
「嫌か?」
「……嫌じゃない。」
とは言え、成人してる姉に後ろから抱き着かれてる高校生の妹の構図ってどうなんだろう…何かいけない感じがして……と言うか、そろそろ離してくれないと…私の我慢が…!
「こっ、こう言うのは一夏にしてあげたら「一夏が良いならするが、な…昔からあいつにはどうも距離を置かれてるからな…多分、嫌われてはいないと思うが」……一応、嫌ってはいないと思うよ。」
一夏がこの手のスキンシップを避けてたのは私の千冬に対する気持ちを察して、気を使ってくれてたからだろうし…まぁ、今は単純に照れくさいのも有るんだろうけど…
……いや、一夏は照れくさいだけで済むだろうけど私はそれだけじゃないから…と言うか千冬の匂いががが…!
あう…ちょ、もうキャパ振り切ってる…!きっ、気絶したくない…!もう少し、この背中に当たる千冬のおっぱいの感触…堪能したい!
と言うか、揉みたい!……もうそれ言えたらどんなに楽か…この状況で欲望を口に出すのすら我慢しなきゃならないの本当に辛い……とっ、とにかく離れて貰わないと…!
「ねっ、姉さん…!?もっ、もう門限だから…!」
「問題無い、ここは寮の中だし寮長は私だ。」
いや、だから!私が耐えられないんだってば!?何気に、振りほどこうと思えば私でも振りほどける程度にしか千冬の腕に力入ってない……嫌なら逃げて良いって意味なんだろうけど…そもそも私も、嫌じゃないし…くっ…小さい頃はギリギリ耐えられたのに…さすがに今はちょっと…てか、あの頃よりおっぱい大きくなってない?
「十秋、嫌なら…良いんだ…」
「!…姉さん?」
千冬の出した声が震えてるのに気付いて、茹だっていた頭が冷えて行く…
「どうしたの?」
「いや…」
「……仕事、辛いの?」
「ん…まぁ、な…」
前世では千冬が何度か私の前で愚痴をこぼしたり、弱音を吐くのだって聞いた事が有る……それでも、お酒を飲んだらやっとそれが出て来るくらいで…普段は滅多に弱さを見せる事は無かった…
……そっか。今世の千冬には甘えられる相手、居ないんだね…
「……姉さん、今日はこの部屋で寝ても良いかな?」
「ああ。」
なら、今は妹でも…嘗ては親友だった私に彼女を拒絶なんて出来る訳が無い。私は…いつでも味方だよ、千冬。