今日の授業が始まるまでまだ時間は有る…さっき千冬は部屋を出て行ったから、私はこうして一度自分の部屋に戻って来た…何か朝からどっと疲れた気がするけど…残念ながら今日は平日で、授業は有る…幸いISの実習も通常の体育も無いから何とか頑張れ…たら良いなぁ…
「十秋ちゃん、本当に眠そうだけど…大丈夫?」
「あー…まぁ、何とか…」
いやまぁ…眠いかと聞かれたら眠い…う~ん…次からは週末に呼んで欲しいなぁ…
「仮眠、取ったら?まだ十分に時間有るわよ?」
「あー…私、こう言う時に寝ると本当に起きられませんし…と言うか私…仮眠取るの、昔から苦手で…」
私の場合、出来るだけ睡眠時間はちゃんと確保する様に前世の時から徹底していた…と言うのも、私の場合半端に寝ても疲れが全然取れないから…基本的に徹夜明けで続けて仕事とか、色々やる事が有る時はあまり寝ない様にしてる…
「あー…十秋ちゃんはそうなのかもねぇ…」
刀奈は私の変な体質を知っているから、私の睡眠に関しては思う所が有るんだろうね……いや、改めて考えたら大怪我して治す為に睡眠時間が異常に増えるって何?さすがにそんなの、前世でもなった事無いんだけど…
「まぁ、どうしても駄目なら授業サボりますし……どうかしました?」
私の言葉を聞いて刀奈が少し驚いた顔をする…いや、何?
「意外ね…十秋ちゃんからサボるなんて発言、出て来るなんて…」
「別に私、そんなに真面目じゃないですよ…受けても頭に入らないなら意味無いですし、教室で居眠りしたら真面目にやってる人の迷惑になるでしょう?」
「……一理有るとは思うけど、十秋ちゃんが何も言わずにいきなり居なくなるのは…さすがに騒ぎになると思うけど?」
「別に、私一人居なくても特に誰も困らないと思いますけど…」
「……少なくとも、千冬さんは必死になって探すでしょうね…」
「あー…」
それは、確かにそうかも…
「理由は問題だけど、休みたいって千冬さんに連絡しちゃったら?突然どっかに行っちゃうよりは…千冬さんも変な心配しないで済むと思うけど?」
「う~ん…」
「物凄く、面倒臭いって顔してるわね…」
「いやまぁ…実際面倒ですし…」
と言うか、千冬は自分の責任だと思って落ち込みそうだから…
「まぁ、授業出てから決めますよ。」
「……居なくなる時は、一夏君か他の誰かには言うのよ?」
「あー…まぁ、はい…」
「……何か、十秋ちゃんって…寝不足だと面倒臭がりが更に強くなるのね…」
「軽蔑します…?」
「いいえ、そんな事無いわ…ちなみに十秋ちゃん、ウチでは割と私たちにすら気使ってたでしょう?」
「はい…!…あー…いえ…」
思わず本音が出てしまい、慌てて取り繕うけどもちろん刀奈にはちゃんと聞こえていた様でクスクスと笑っている…
「十秋ちゃんは寝不足だと何をするにも面倒臭がりになって…更に元々分かりやすいのに一段と素直になる、と。うん、新しい一面が知れて…何か嬉しいわね。」
「いや、からかわないでください…」
「え~…もうちょっと私とお話ししない?」
「私、本当に今眠くて頭もあまり回らないんですけど…何がそんなに楽しいんですか…?」
ちょっと言葉に棘が混じってしまう…さっきまでは千冬と居たから気を張ってた…でも、もう千冬は居ないし…気が抜けて…ちょっと今、本気で眠たい…
……まぁ、結果的にずっと話を振ってくれた刀奈のお陰で…授業が始まる前に寝落ちすると言う事態は避けれた…でも、大変なのはこれからなんだよねぇ…