元々落ち込んでた事も有り、鬱々とはしたけど…ある意味勝負を懸けてるだろう刀奈にそんな事は当然関係無い訳で…そもそも私も行くと言った以上、いつまでも気にしてる場合でも無い。
…ま、とは言え先ずは買い物が先にはなる…
「あの…十秋ちゃんが今手に持ってるそれは…?」
「見ての通り、ゴキブリホイホイですけど…」
「…私たちの部屋で見た事無いけど…」
「私もあの部屋では見た事無いですね…と言うか、人工島と言う環境的に居るのが不思議だったりしますけど。」
ちなみに、私の知る限り刀奈もゴキブリは苦手な方…ただ…一夏はともかく、私ですら更識家で出る度に普通に仕留めてるから一応ある程度は慣れてしまった様(てか、更識家の様にちゃんと綺麗にしてても出るのがねぇ…)
「そうなると、必然的に織斑先生の部屋に…?」
「…すみません…そもそも私、週末は姉さんの部屋の掃除もやる予定だったんですよね…」
気持ちが少し持ち直したので、メール送って確認したら少なくとも掃除は一夏がやる事になっているそうな…
"いや、あの部屋の状態は普通に不味い…今回は外出は取り消しにして、一回大掃除する事にしたよ"
…と言うメールが返って来た…そもそも私もあの部屋は最低限のレベルしか掃除してないし、何より…意図的にバスルームとトイレは外してた(キリが無いからね…)
…とは言え…洗剤その他は全然足りないとの事…なので最初はそっちを当たる事に…ま、どっちみちそんなに量は買っても持ち切れないし…何より、休みは二日有るにしてもこれで一日潰れたら刀奈は納得出来無いだろうしね…てか、刀奈との恋人関係はあくまでも今日だけの約束だから…
「えっと…さすがに手伝うわ。」
「ありがとうございます…」
ま、刀奈さんと…今は箒が住む事になる部屋の冷蔵庫に入れる食材の分も有るから、本当にあまり大量には買えないからねぇ…ハァ…とにかく、さっさと終わらせて遊びますかね…
「結構大変だったわね…」
「まぁ、でも…何とか終わって良かったです…」
宅配便頼むって言うと、今だとコンビニに持って行くのが定番…とは言え、あまりに量が多過ぎて普通に断られた…どうしようかと思ってたら、何と営業所が近くに有るとの事…いや、もし無かったら本当に詰んでたね…
「…で、遊びに行く時間はまだ十分有るとは思いますけど…その…」
「分かってる…汗だくだからね…」
もうホント、計画性が無いよね私…
「取り敢えず、あそこ入らない?」
「ホテル…何故?」
刀奈が指差してるのは別に如何わしいホテルとかでは無く、普通の良く有りそうなビジネスホテル…
「あそこなら普通に洗濯も出来るし、シャワーも浴びれるしね…」
「…まぁ、良いですけど。」
渋ってるのは、別に刀奈と一緒に入るのが嫌だからでは無い。どちらかと言えば、私が貧乏性なだけ…まぁ、こう言うのもデート、で…良いのかなぁ…
微妙に乗り気じゃないまま私は刀奈とホテルの中に入って行く……一応ホテルって言うと"そう言う事"を連想するのは確か…でもま、今日だけは恋人って言ったし…刀奈がそうしたいなら仕方無い、か…ま、刀奈がまだどう言うつもりなのかは分からないけどね…