親友の妹に転生しました   作:三和

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高校生女子の遊びって言うと、基本…さっき言った様にウインドウショッピングと言う名の実質冷やかし(身も蓋も無いとは思うし、さっき刀奈に着て貰った服はちゃんと私がお金払って買ったけどね)

 

後は、ファミレスとかでスイーツ食べながら駄弁ったり…カラオケ行ってみたりとそんな感じ…たまにゲーセンに行ったりとかもするけど、大抵はプリクラ撮ったりUFOキャッチャーでもやってみたりとそんなにどっぷり遊ぶ事はあまり無い…

 

……尤も、私と刀奈の場合…元々付き合いがそれなりに有るのと…ここ最近は同じ部屋で寝起きしてたのも有って、特に顔を突き合わせて話す様な事はあんまり無かったり…てか、どうせ刀奈は今日泊まって行くんだろうからわざわざお店で話す事も無いだろう…そもそも私は甘い物は別に嫌いじゃないけど、元々そんなに食べる方でも無い(刀奈はスイーツに関しては結構食べるけどね…)

 

なので、そっちも除外。カラオケは…二人だとちょっとね…どうせなら一夏と簪に虚と本音誘うとか、皆で行きたい……もう確実に、デートの雰囲気では無くなるからそれも無し。

 

……と言う事で結果、ゲーセンに足が向く事に。

 

「…何か欲しいの有ります?」

 

「…さっきから私ばかり貰ってるんだけど…十秋ちゃんは欲しいの無いの?」

 

「私は特に無いですねぇ…ん、取れました…取り敢えず私が持ってますよ。」

 

「…うん、せめて私が持つわ。」

 

…とは言え、私はそもそもUFOキャッチャーに入ってる景品とかで別に欲しいのは無いし…必然的に刀奈に引き取って貰う形にはなる…まぁ、元々取る過程自体は嫌いじゃないからこうしてやるけど…正直景品そのものには本当に興味が無い…ぬいぐるみにしろ最近良く有るフィギュアにしろ、置く所に悩むからね…キーホルダーとか小物入れてるのも有るけど…ほとんどは割と簡単に取れるか、機械の設定上の問題でムズくなってるとかも有って…まぁ、食指は伸びない。

 

「…貰ってばかりじゃなんだし私も何か取ってあげる「そもそも、貰って嬉しいんですか?」…そりゃあね、元々私はぬいぐるみも嫌いじゃないから…寧ろ、十秋ちゃん本当に興味無いの?」

 

「ええ、全く。」

 

その辺は前世の幼少期から今に至るまで変化は無い…最も、当時両親は女の子と言う事も有って人形を買い与えてもろくに手に取ろうともしないから結構悩んだらしい…まぁ、本当に物心着く前の話みたいだし…当時の私が何考えてたのかは分からないけどね…ま、今の私の場合…単に忘却の彼方になってるだけの可能性は有るけど。

 

「…そうですね、取ってくれるなら実用的なキーホルダーとか「使うの?」……」

 

私は口を噤んだ。改めて考えると、結局貰っても机の引き出しの中で肥やしになりそうな気もする…

 

「ま、まぁ…せっかく貰うんだし、多分使いますよ…」

 

「ホントに?」

 

「…ふぅ…なら正直に言います、今貰っても使い道が無いです…何かすみません…」

 

「…十秋ちゃんは何処までもあげるの専門なのね…」

 

まぁ、私もさすがに貰ったら大事にする方だと思う…とは言え、今現在持ち物は間に合ってるからここで断らないと本当に肥やしになるだろうし…

 

「…まぁ、大事にはしてくれてるわよね…そのお財布も以前私があげた物だし。」

 

「ええ。」

 

今私の持ってる財布は、更識家に居た頃誕生日を迎えた私に刀奈が贈ってくれた物…本人は『安物でごめんね』と言っていたけど…私は素直に嬉しかったし、値段なんて関係無い。祝って、プレゼントを贈ってくれる…その気持ちが私は嬉しかったから…誕生日にそこまで想い入れは無いけど、何の裏も無く祝われるのはやっぱりいくつになっても嬉しいもの。

 

「…何と言うか、高校生っぽく無い考えね…」

 

……相変わらずバレてるなぁ…今更だけど。

 

「まぁ、変に達観してると言うか…おばさんみたいとは言われた事有りますけどね…」

 

まぁ、前世の頃合わせると精神年齢的には私はもう三十路通り越して四十くらいだろうし当然と言えば当然…そう言えば、私はいくつで死んだんだっけ?う~ん……思い出せない…むぅ…まぁ、今は良いか。

 

「そろそろ出ます?」

 

まぁ、実質私だけが楽しんだ様なものだけどね…

 

「…最後にアレやっても良い?」

 

刀奈が指差したそれは…

 

「…プリクラですか?良いですよ。」

 

基本、ゲーセンでは男性は女性同伴でないと利用出来無いとも言われるプリクラ…とは言え、女性同士だと別に問題は無い。

 

刀奈を連れて機械の方まで移動(相変わらず私が手を引いてるけど、もう文句も言われなくなった…)

 

 

 

 

 

「…十秋ちゃん、結構大胆なのね…」

 

「二人きりでしたし、擬似でも恋人同士と言う事ならこれくらい良いかと…嫌でした?」

 

「そんな事は無い、けど…」

 

取り敢えず刀奈が持ったそのシール…そこには刀奈の頬にキスをする私とその頬を仄かに赤く染めて困惑する刀奈の姿が写っている…

 

「いや、確かに私は嬉しいけどね…こんなの簪ちゃんや虚ちゃんに見られたら吊し上げだし、何より…十秋ちゃんは恥ずかしくないの…?」

 

「まぁ、さすがに少し…」

 

とは言え、そこまでの躊躇は無かった…まぁ、千冬にはこんな事絶対出来無いだろうけどね…前世ではちょっと二人きりになっただけで、私は色々一杯一杯だったし…

 

「何か、私だけこんなに恥ずかしがってるのズルい…と言うか、こんな事されて忘れろって言われてもね…」

 

……ま、後の事を考えたら刀奈を傷付けるだけで余計な事をしたかもしれないとも、思う…でも…

 

「その分、私に出来る事なら今日は何でも付き合いますから…」

 

「……何でも?」

 

「ええ、何でも…」

 

それぐらいしても良いと思うくらいには…私は、貴女に対して恩は感じてるし…好意だって有るよ…刀奈。千冬が居なかったら貴女に靡いてたと…割と本気で思うくらいにはね…前世で先にもし、貴女に会えていたら…まぁ、年齢差も有るし何とも言えないけどさ…少なくとも、前世の記憶を私が有していなかったら…私はきっと、貴女を選んでた…

 

「…安易にそう言う事言わないの…後悔する事になるわよ?」

 

「こんな事…誰にでもは言いませんよ、私…」

 

本当に彼女の気持ちに応えられないのが、改めて残念でならない…でも、彼女を傷付ける事になるとしても私は…前世からの想いを捨てれそうに無い。

 

……どうせ告白する気も無いのに、他の人は選べずこうやって弄ぶ様な事してるんだよね、私は…ハァ…ホント、最低だね…私。

 

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