親友の妹に転生しました   作:三和

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「では、この後は■●さんをお呼びして更に詳しいお話を「すみません、その前にこちらからも良いでしょうか?」ええ、どうぞ。」

 

「先ず…プライベートが知られていない筈の彼女の交友関係の中に、何故日本人の私が居ると分かったのでしょうか?」

 

「ああ、それでしたら答えは単純です…千冬さん、貴女は日本で相当有名です…なので共に行動する人物が居ればそちらも自然と目立ちますから…最も、あの大会の優勝者である貴女と違い…彼女の場合何故か準優勝した人物である、と言う事実にはあまり気付かれて居なかった様ですが…」

 

「あー…確かにそうでしょうね…」

 

私も、中々間抜けな質問をしたものだ…

 

「ただ…準優勝者としてはもちろん…彼女に関してはスポーツファンには元々それなりに知られた存在なのですが…不思議と、そちらの方面でもあまり気付かれた形跡が無かった様です…」

 

「それでしたら以前、本人から自分が人違いと言えば向こうは勝手に納得したと話していた事が有りますね…」

 

「え?」

 

「少なくとも日本では普通にフランス人として認識されていた様ですから…恐る恐る話し掛けたら、あまりにも流暢な日本語の返事が返って来た、と言う事実だけで別人と思い込んだ可能性は有りますね…どうも彼女がハーフで有る事は誰も知らなかった様ですし…」

 

そう言えば…テレビで準優勝者のあいつのインタビューを見た事が有るが…そちらでもハーフで有る事実については何故か伝えられなかったと…私も記憶している…

 

「それに関してですが…ハーフ、と言うのは元々攻撃の対象になりやすいので…意図的に隠していたのかも知れません… 」

 

「そうなんですか?」

 

「日本では日本語を話せると言う一点のみで、特別扱いは有っても排斥に関してはある程度治まるのですが…海外では最低でも英語は話せる、と言うのが当たり前の事で…それでも人種の部分で差別される事は多い様です…増してや彼女程有名になってしまうと…謂れの無い誹謗中傷を受けるパターンも有るでしょうから…」

 

「つまり…彼女は関係者以外には、出来るだけハーフで有る事実を隠していたと?」

 

「恐らくそうでしょうね…彼女の場合フランス人女性には比較的珍しい金髪でしたが、顔立ちは向こう寄りなので純粋なフランス人と通す事は可能でしょう……詳しく聞きたければ■●さんの方に聞いてみるのも良いかも知れませんね…最も彼も当然ハーフなので話してくれるかどうかについては何とも言えませんが…一応、彼女がハーフで有る点に関しては私も今回伏せる気でいます…」

 

「……」

 

あいつがそんな渦中に居たと言うのを私はまるで知らなかった…確かにこの点は彼に聞いてみるべきかも知れん…もちろん、話してくれるかは分からないが…

 

「あー…他に何か有りますか?」

 

「そうですね…では、後一つだけ…日本では私以外に友人が居たかどうかは分かりませんが、彼女はフランス国内にはそれなりに友人が居た筈なのですが…そちらには何も聞けなかったのですか?一般人の方はともかく、当然フェンシング選手の中にも友人は居たと思うのですが…」

 

「そこですか…先ず、彼女の人となりを知る友人がフェンシングの選手の中には居ませんでした…え~と…私の口からは言えないのですが、色々と有ったらしく…基本的には選手仲間とは浅い付き合いだった様で…それ以外だと完全な一般人が多く、連絡先も当然調べられず…なのでご両親の方に当たってみるつもりだったのですが…」

 

「会話にならなかった…そうですね?」

 

「ええ…アスリートの中には若くして亡くなって居る方はそれなりに多いのですが…ご家族にとってはどうしても比重が重くなりがちです…なので、そうなるのは決して珍しいケースでは無いのですが…」

 

「…で、残りの家族である彼女の兄に連絡を取ろうとしたが、取れなかったと…」

 

「ええ…まさか携帯は解約され、仕事も辞めているとは思わず…会社の方から教えられた自宅のマンションも退去なされていて…」

 

……いや、そこまでしていたのか?私以上に人生を賭けているじゃないか…私だって教師を辞めようとはしたが、さすがに全てを捨てる気は無かったのだが…

 

「なので、今回…千冬さんの方から連絡を取ってくれて非常に助かりました…本当にありがとうございます…」

 

「あー…いえ、こちらもたまたまツテが有っただけなので…」

 

まぁ、実際はここしばらくずっと寝食を共にしていたと話す必要は無いよな…裏に束が居た事実はもっと話せんし…

 

「さて、質問は以上でしょうか?無ければ次に移りたいのですが…」

 

「あ、はい…時間を取らせて申し訳有りません…」

 

ふぅ…やれやれ…中々に気を使う…まぁ今の所、答えにくい質問とかは別に無いからまだ気が楽では有るが…

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