寝てしまいそう、と思ってたんだけど…何となくで買ったシリーズ物のその本の文章から私の意識は離れない……うん、これは当たりだね…最近は忙しくて全然本なんて読んで無かったけど…今度からは合間見つけてこのシリーズ、読んでみる事にしよう…
「あ、もうこんな時間…」
ふと時計を見ると既に時間は午前8時を回っている…そろそろ朝食、買いに行こうかな…私は読んでいた本に栞を挟んで椅子から立ち上がり、部屋のドアに向かった。
「ん…つぅ…」
「ん?…あ、千冬…起きたの?」
千冬が顔を顰めつつ…こめかみを手で押さえながら、ベッドから上体を起こしている。
「いつつ…ああ…今、何時だ…?」
「午前8時過ぎ…朝だね…」
「そうか…ん?そう言えば、何故お前は私の部屋に?」
「……千冬、ここは私の部屋だよ。」
「……何?」
よっぽど驚いたのか、目を見開いてキョトンとする千冬…いや、もしかして事態すら飲み込めてないかもね…少し笑いそうになりながらも私は説明する…
「千冬はね、結局私の部屋で寝ちゃったの…まぁ私はその前に寝てたみたいだから、いつ千冬が寝たのかも知らないけど。」
「そうなのか…むぅ…思い出せん…と言うか、それならこれはお前の使っているベッドか…すまんな、今移動す「ああ、良いよ別に…さすがに私も今から寝る訳じゃないし…千冬、その様子だと二日酔いでしょ?取り敢えず寝てて良いよ」そうか?すまんな…」
「私はこれからコンビニ行って朝ご飯買ってくるけど…何か食べたい物は有る?」
「……正直、あまり食欲無いんだが。」
あー…頭痛だけで無く、胃にも来てるんだ…ホント、千冬にしては珍しい姿だね…
「取り敢えず、お水は要るでしょ?」
「貰えるか?」
私は部屋に有る冷蔵庫から、私が持ち込んだミネラルウォーターを取り出し、千冬に手渡す…受け取った新品のミネラルウォーターのキャップを開けて、千冬が口を着けた。
「ふぅ…」
「じゃ、私は出掛けて来るよ…何か有ったら携帯に掛けて。」
「ああ…すまんな…」
「良いよ、気にしないで。」
合宿所の外に出る……トレーナーさんは居ない様だ。さすがにもう部屋に戻ってるのかも知れないね…取り敢えず私は敷地内から出て、近くのコンビニに向かった。
私はそれなりに食べる方なのは自覚有るけど…休日とは言え、朝からそんなにたくさん食べる事は無い…
私の分はサンドイッチが三つと缶コーヒー二本(コンビニに有るサンドイッチって二個パックだから…結局六つになるけどね)
千冬の方は…取り敢えずパックタイプのレトルトのお粥とスポーツドリンクを一本買った(容器無いと食べれないけど…食堂の方に電子レンジ有るし、食器も有る…まさか使ったら駄目って事は無いでしょ)
「ごめん、待たせた?」
「いや……それは私の分か…?さっきも言った通りあまり食欲が無いんだが…」
「まぁどうしても駄目なら残していいしね。」
さすがにこの状況でお椀に入ったお粥、ってなると自分の分なのは分かったらしい……二日酔いの時は食べた方が良い、食べない方が良い…割とどっちも聞くような気がする…まぁ、水分は必ず取らないとならないけどね…
「食べられそう?」
「まぁ何とかな…」
どうも今は喋るのも辛そうなので、私もそこで口を閉じた。まぁさすがに昼までには体調良くなるかなぁ…何とも言えないけど…