親友の妹に転生しました   作:三和

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「ふぅ…いや、慌ただしいよね…本当に…」

 

「すまんな…まさか本当に寝坊するとは…」

 

「もう慣れてるし、良いよ。」

 

まぁ、幸い飛行機には間に合ったしね…

 

「と言うか、向こうに着いたら何時だ…ええと…」

 

「正直気にしなくても良いと言えば良いんじゃないかな…だってドイツまで普通に十二時間程掛かるから…」

 

「良く考えたら、もう時差もクソも無いと言えば無いか…」

 

どうせ確実に途中で寝るからね…

 

「その時差も、日本とは七時間程差が有るけどね…」

 

「ややこしいな…」

 

「ま、肝心の三日はほとんど身体を時差に慣らすだけで終わるだろうね…」

 

と言うか、今回ゴタゴタこそ有ったとは言え…現地にも実質自力で向かう羽目になってるのって多分私たちだけじゃ…これならわざわざ飛行機乗る事も無い様な…あー…入国記録無しで大会出るのはアウトか…ハァ…面倒臭い…とは言え、ドイツに行く事については少し嬉しくも有ったり…

 

「それにしても、何か楽しそうだなお前…」

 

まだ少しお酒が残ってるのか、あまり顔色の良くない千冬…まぁ、私も残ってるけどそれでも千冬に比べたら少しテンションは高いと思う…まぁ、飛行機の中だし自重してるけど…今だって小声って程では無いけど、声量はかなり抑え目で会話してるし…

 

「んー…ドイツってさ、実は日本よりも喫煙のルールがかなり緩いんだよね…」

 

「お前…」

 

「怒らないで…さすがに本数は抑えるよ、何せ向こうだと値段も高いし…」

 

ただ、とにかくここ数年…喫煙者に対しての風当たりが冷たくなって来てる日本に比べて本当に緩いのは確か…紙巻きタバコの販売価格がちょっと高い事さえ目を瞑れば、ドイツはある意味喫煙者にとっての天国。

 

「路上喫煙に一切罰則が無い…先進国だとそういう国って最近珍しくなって来てるんだよ。一応日本でさえ、禁止区域だといくらか取られる事も有るって言うしね…」

 

「……ま、お前何だかんだ私以上に浸かってるしな…今更、しつこく注意しようとも思わんが。」

 

まぁ、やめようと思っても…もう私もやめれそうにないし…本数こそ抑えてる方だとは思うけど。

 

「と言うか、確かフランスも喫煙ルール自体はそんなにキツく無いんじゃなかったか?」

 

「……最近は向こうも罰金取られる場所が増えて来たからね…」

 

「……改めて、私はやめれて良かったと感じるな。」

 

「ふぅ…ま、身体に悪いのは確かだし…吸わない人が正しいと私も思うけどね…」

 

「と言うか、私以上にハマってるのが不思議でならないがな…」

 

「……最初は臭いも駄目だったんだけどね、気が付いたら…何か落ち着く様になっちゃって…」

 

「本数は少ないんだろうと思うけどな…かと言ってあんまり吸ってると長生き出来んぞ?」

 

「……最期は千冬が看取ってくれる…?」

 

「殴るぞ?」

 

「えっと…機内ではやめて、騒ぎになるから…」

 

他の人も乗ってるから…

 

「いやさ、文句言ったって誰でも死ぬ時は嫌でも死ぬ訳だし…」

 

「かと言って、わざわざ自分で寿命減らす事も無いだろう?」

 

「んー…分かってるんだけどね…」

 

別に死にたい訳じゃない…でも、それとタバコやめない事については違う話。

 

「いやでもさ、昔だと喫煙所でタバコ吸ってるのがビジネスチャンスになったなんて話も有るのに…」

 

「何もいつも喫煙所にチャンスが転がってるとは限らんし、それは健康の話とは別だろう…寧ろお互い吸ってない方が長く、良好な関係を続けて行けるんじゃないか?大体、契約書にサインした者同士がさっさと死んだら…その後の契約が生きてるかも分からんぞ?」

 

ぐっ…何も言い返せない…。

 

「まぁ、今すぐどうこうなるほど大量に吸ってる訳でも無い様だし…私も元は喫煙者だからあんまりグダグダ言うつもりも無いがな。」

 

「分かってる…いつかはやめるよ。」

 

ま、当分やめれないだろうけどね…

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