童貞が恋に落ちる瞬間   作:味噌村 幸太郎

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おはようの子 ファストフードの人 見せてくる子 高熱の子

おはようの子

 

 朝、学校にいこうといつもの道を歩く。

 すると背後から声をかけられた。

 

 振り返ると三つ編みのセーラー服の女子生徒。

 クラスメイトだ。

 

「童貞くん、おはよう」

 僕はビックリした。

 いつも話さない女の子だからだ。

「あ……お、おはよ」

 ニコニコ笑っていた彼女を見て思った。

 

 この子、僕に惚れているかもしれない!

 

 

ファストフードの人

 

 映画の試写会に当たった。

 試写会は夜の7時前に上映する。

 その前に食事をとっておきたかった。

 

 映画館近くのマク●ナルドに入って、単品でハンバーガーを二つとジュースを頼んだ。

 するとカウンターのお姉さんが商品を持ってきて、こういった。

「あの、よかったらこれ食べてくれませんか?」

 トレーを見ると注文したものとは別にアップルパイがのっていた。

 

「え? 頼んでないですけど?」

「よかったら……」

 お姉さんはニコニコ笑っていた。

 驚いた僕はこう思った。

 

 この人、僕に惚れているかもしれない!

 

 

見せてくる子

 

 

 学校で行事のため、机を全部教室の後ろに片づけていた。

 女子と男子は分かれて窓側と廊下側の壁に一列に並んで座る。

 

 司会役の委員長と副委員長が黒板にチョークで書いて役決めを考えている。

 

 それ以外の生徒たちはみんな役が決まるまで退屈そうに隣りの生徒と私語をしていた。

 担任の先生がいないからだ。

 

 僕は特に誰かと仲がいいわけではないので、ボーッとしていた。

 ふと反対側の女子の方を見ていた。

 ちょうど僕から見て直線上に座っているワカメさんがいた。

 隣りの女子となにやら盛り上がっていた。

 

 だがそれより気になるのが、彼女の下半身だ。

 純白のパンツがずっと丸見えだ。

 誰も気がつかない。

 女子は横並びなので、注意してない。

 

 他の男子にも目をやったが気がついてない。

 僕にしてか見えてない!?

 

 それにしても長い、30分はパンチラ、いやパンモロを見せられている。

 こんなに長時間見せるということは僕に見てほしいのでは?

 わざとやっているとしか思えない。

 

 ワカメちゃんはその間もずっと女友達とニコニコ笑っていた……。

 見せられ続けた僕はこう思った。

 

 この子、僕に惚れているかもしれない!

 

高熱の子

 

 

 学校で中間テストが行われていた。

 僕はテスト期間中が大好きだ。

 別に勉強が好きだとか、成績をあげたいわけじゃない。

 宿題もないし、授業がないからだ。

 おかげで毎回0点に近い。

 

 義務教育なんだからどうでもいいと思っていた。

 

 そんなテスト期間も最終日。

 帰りのホームルームで担任の先生が一人の女子を教壇に呼んだ。

 クラスでもかなり可愛いマリナちゃんだ。

 顔が火照っていて、足取りがフラフラとしている。

 

 やっとのことで、先生のもとにたどり着くと先生が彼女の両肩を掴んでこういった。

「マリナちゃんはこの数日間、38℃以上も高熱の中テストをがんばりました! みんな拍手!」

 僕は驚きと共にマリナちゃんってバカじゃない? と思った。

 だって受験勉強でもないのに、そこまで高熱でテストのために学校に来るなんて……。

 

 僕が呆気にとられて、彼女を見ていると目と目があった。

 マリナちゃんは顔を真っ赤にして、僕をボーッと見つめている。

 

 ま、まさか!?

 テストというのは口実で、僕に会いたくて高熱でも学校に来ていたのか!?

 

 この子、僕に惚れているかもしれない!

 

 

 

 

 

 

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