コンビニを出て夜空をふと見上げたくなった。
今夜は快晴(夜だから別の言い回しがあるだろうけど)
それとなく口から白い吐息がふぅ~っと出る。
ぐぐっと帰路につきながら伸びをしていると、いつものゴミ溜まりに足が埋まっている・・・!?
誰かの足がゴミ溜めの上から漫画のように・・ぴょこんと見えた。
恐る恐る足を掴んでみる・・・ぐぐっ、ぐぐぐ・・!
顔からしておおよそ異国の少女とでもいうべきか?
足を引き上げている僕に目を合わせている。
「あなたは・・だれ?」
少女は言った
「僕か?僕はユダヤ佐吉、名前は一緒に住んでいる神父さんからもらったんだ」
「・・神父さん?」
「そうさ、まあ事情がわからんからなんとも言えないが、今夜は僕らのお家に泊まるといい」
「積もる話が・・できそう?」
「ははは、まあ家に帰ってからそれについては考えようか」
そうさ、僕はユダヤ佐吉。この街の外れにある病院に住んでいる
大昔から神父さんが教会の運営と共に建て直した施設で、赤レンガ倉庫のような見た目をしているけども
温かみの感じるカラフルなガラス窓が特徴の2階建てな建物さ
門にまでたどり着くと、神父さんがロウソクを持って帰りを待っていたようだ。
ささっ・・・(連れの少女は僕の後ろにさっと隠れた)
神父さんはニコッと表情を浮かべる
「ほほう、新しい私達の子ですか?」
「ええ、僕達と同じ生まれの子だと思います」
「 確かにそう見えますね・・まずは・・
おかえりなさい 佐吉くん」
僕たちは入り口の扉を通り抜けてから、少女がなぜゴミ捨て場に埋まっていたのか聞くことにした
「キミはどうしてゴミ捨て場で埋まっていたのかい?」
「うーん、わかんない・・・気づいたら埋まっていたの」
少女は質問に対してキラキラした目で答えてくれる
「じゃあキミはトラックとか、何か乗り物から降ろされたのかな?」
「ん・・乗り物・・?」
ちょっと頭にシワを寄せてるな? 少し具体的に聞いてみよう
「乗り物を知らないのかい?この周辺を走る四角い車とか・・・サイレンを鳴らす救急車とか・・・」
「・・・」(少女は黙って僕を見ている)
少し一泊か二泊ぐらい間を置いてから少女は言った
「わたし、この星に落っこちたの・・・だから乗り物とか何もわからない」
「それを言われたらボクもこれ以上は・・・神父さんはどう思います?」
神父さんはキッチンから顔を覗いて
「本に載っていた気がしますね、まずシチューを炊いたので」
「それを食べてからになりますね」
そして僕たち3人は、本を調べる前にシチューの温もりを得るのであった。
読んでいただきありがとうございます~!
たまに食べたくなる和菓子みたいに楽しんでいただければ幸いです(^^)