だが、それが私クオリティ。
…息抜きでもありますので、生暖かい目で見てやってください。
第零話:予選通過
―――これは、もしかしたらありえたかもしれないお話。
学園生活に違和感を感じた二人の男がいた。
気づいた―――これは偽りだと。
感じた――――自分達が目指したものを。
そして二人は進んだ。
己が力を示すために…
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《ふむ、二人同時到達とは珍しい。
良きライバルにして最大の仲間と言った所か…》
天から声が聞こえた。
ここは学園で自分を見つけたものが到達した最終試験場のようなものだ。
周囲は暗闇だが、自身の足元や正面奥などにはステンドグラスが浮遊している。
その為か、この声が神父の声にも聞こえるのは致し方の無いこと。
そんな神父の言った二人の傍らには二人の女性が立っていた。
一人は金色の甲冑に身を包み、同様に鮮やかな金色のロングヘアを持つ。
真紅色の瞳が特徴の女性だ。
そしてもう一人は白髪のロングヘアで両目は薄い蒼色をしており、
服は黒一色の軽装という真逆の存在であった。
《だが、まずは賞賛を…おめでとう。傷つき、迷い、辿り着いた者よ。
主の名の下に休息を与えよう。とりあえずではあるが、ここがゴールという事になる。
…いや、はや、私も長くこの任についているが、君達ほど他者を思いやり、
本戦に進もうとするマスター候補は初めてだ。》
厚みがかった声、偉そう――多分偉いんだろうけど――な声ではあるが、
それでもその場に立つ二人の男性からすれば認められたという意味では
うれしい事だったんだろう。
《誇りたまえ、君達の連携は許容は出来ないが、
人としては最高であった。》
そして重ねて言おう…
嬉しかったんだろう。
周りが見えてなかったんだろう…
結果、ハイテンションのまま傍らの金色の甲冑の女性に体当たりを食らわせてしまった。
正確にはバランスを崩したのだが…そんな事は押し倒された女性からしてみれば
度し難い事であったのだろう。
その瞬間、予選を見事突破した二人のマスター(一人は巻き添え)は
彼女の怒りを買い、頭と体がおさらばする結果となった。
――え?――
誰の声だっただろうか…
しかし二人は既に動かない。理解する前に絶命したのだろう。
《………》
だが、この事態…天の声の人…略して《神父》からしても異例な事態であった。
「…フンッ、我を招きしマスターと関心をもっていたが…
会って数分で飛びつくか…汚らわしいものよ。」
「…マスターの気持ちも分からないでもないが…
まぁ、自業自得という事だな…」
金色の甲冑の女性は既に死んでいる赤色のマスターだったものを
気持ちの悪いものを見るかのように蔑んだ目を向けていた。
ついでに瞳の奥に怒りも見て取れた。
その関係からかもう一人の黒い軽装の女性もまた溜息をつきながら
巻き添えで死んでしまった自身のマスターを眺めた。
そこには憐れみの感情はあれど、同情の感情はなかった。
なんと第零話…つまり序章的な部分でマスター死亡とか。
でもきっとこの人ならやりかねないと思うんだ。
次もお楽しみにッ!