気にせず読んでくれると助かります。
いやぁ、深夜のテンションはやばいですね!
そして、沈黙でつつまれたこの部屋に、再び天より声がふってきた。
《…よもやサーヴァントがマスターを殺すとは…
イレギュラーにはイレギュラーが付きまとうという意味か…》
声の主の言いたい事は分かる。
この金色甲冑の女性は事もあろうか、自身のマスターを殺したのである。
…まぁ原因はマスター側にあるので否定は出来ないのだが…
「…というかなんでお前女になってるんだ?」
「ん?我か?正直なところは分からぬ。召喚時の不備か否か…
だが、それを言えば貴様も似たようなものだろう?」
「いや、待て。お前は召喚の不備かもしれないが、私は普通にこれが地だ!」
どうやら二人とも知り合いの様子。
そして黒い軽装は女性ではなく、何処からどう見ても女性の容姿をした男性…
…らしい。
《ふむ、今【SE.RA.PH】に問い合わせをして見た所だ。
流石の私の権限でも不可能な事はあるのでな。》
そこで一度区切ると再び口を開く。
きっとこいつは性格が悪いに違いない。
《【SE.RA.PH】では本来異常は即削除だが…
異例は許容範囲のようだ。特例として君達には本戦参加の許可が下りた。》
「「は?」」
まさかの言葉に二人は声をそろえて素っ頓狂な声をあげた。
だが、それも本当に一瞬の事。
金色甲冑娘は不適な笑みを浮かべながら口を開いた。
「――SE.RA.PHもまた我らの処理よりも参加をさせたほうがよいと?
これは滑稽だ。中々愉快なものよの。」
《では参加と、そう言う事でいいのだな?》
その言葉には苦笑が混じっている。
表現するのなら《愉☆悦》かもしれない。
ますます、こいつの素性<パーソナル>の元の性格の悪さが分かる。
「当然だ。月とはいえ、全ての宝は我のモノだ。
我の所有物を、我の許可無く取り合うなど愚劣極まりないものよ。
…貴様も参加だ、拒否権などない。」
そういい、その言葉がくると理解していたのか黒い軽装は苦笑していた。
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《――さて、話がまとまった所で悪いのだが、
本戦では通常通りのルールで登録させてもらう。
故にどちらかがマスターとなるのだが…》
「当然我がマスターをやろう。
何、無双など面白くも無い展開など期待しておらぬからな。」
どうでもいいけど、ニヤニヤをやめろ。
《そうなると黒い軽装のお前がサーヴァントという事になる。
それでいいか?》
「彼…いや、彼女がそういうのだから私に拒否権はないよ。
まぁ安心した所かな、私はマスターの性別でステータスの変化があるから。
女性であれば助かるほうだ。」
どうでもいいけど、苦笑いをやめろ。
「あぁ、そうだ、貴様に頼みがある。
確か貴様人の記憶を封じる魔術を持っていたな?
それで我の記憶を封じろ。最初から知識があっても面白くないだろう?」
「それならば君が自分の蔵から使えばいいだろう?
第一私の封印術は応用が利きにくい。君の財のほうが利便性が高いと
私は思っているのだが?」
黒い軽装にそういわれ、まんざらでもないのか
慢心しているのか上機嫌になる金色甲冑娘。
「良く分かってるではないか。
よし、今の不敬を許す。では我は若返りの薬と同時に服用する。
同時に契約している貴様のステータスが下がるが…せいぜい我が死なないように
働くがよい。」
「ん?薬が切れるのはいつだ?」
言い切った金色甲冑娘にふと思いついた疑問を黒い軽装が問いかける。
「双方の薬の効果は貴様のステータスに依存する。
つまり貴様が強くなり、本来のステータスに戻れば効果が切れるわけだ。
では、幼き我をよろしく頼むぞ、時の英霊よ」
「では、よろしく頼むぞ、英雄王」
そういい二人は握手すると同時に気を失った。
正確には英雄王が薬を服用したあたりで気を失っている。
《…中々面白い展開になってきたものだな…SE.RA.PHもたまには面白い事をする。》
気を失った二人に対する言葉…というよりは独り言のような言葉を残して
その場所自体が暗転した
――この時をもって月における聖杯戦争。
――その予選が終了した。
残念ながら予選でジブンを見つける事の出来なかったマスター候補の人間達は…
SE.RA.PHによってその存在をそのまま削除されるという事となったのである。
以上で序章終了ですね。
後で章分けをしてみよう…