セドリック・ディゴリー。
ホグワーツ魔法魔術学校6年生、ハッフルパフ寮の監督生。
クィディッチチームのシーカー兼キャプテン。
三大魔法学校対抗試合のホグワーツ代表。
公正・勤勉・誠実のハッフルパフの徳目をも体現した、まさに完璧超人
さらには三大魔法学校対抗試合、第一の課題においてドラゴンを単独突破。
見事、次の課題のヒントとなる金の卵を手に入れた今・・・直面していた。
喧噪。
全寮制の学校故、四六時中仲間達と一緒の生活。
そこに加え、今年からの監督生という大役。さらには代表選手。
溜まり続ける疲労。
限界。満身創痍。
よってセドリックに必要なのは休息。
「となれば、やっぱりここに限る」
そこは監督生専用バスルーム。合言葉を言わなければ入ることのできないプライベート全裸スペース!
大きな浴槽
無駄に100本ほどある金の蛇口。取っ手には1つ1つ色の違う宝石がはめ込まれた代物。
飛び込み台も完備
山のように積まれた白いタオル。無駄に用意周到
壁にかけられた金の額縁の絵が1枚。何故かもったいぶって1枚だけ!
この風呂の為だけに監督生になる価値があると誰もが断言する圧倒的リラクゼーション。
セドリックに必要なのは湯治。
「一般生徒用のシャワーもあるけれど、行水だけでは疲れは溜まる一方。疲れを取るにはしっかり湯に浸からなければ駄目っ」
湯に浸かった瞬間からセドリックの体力ゲージは徐々に回復。
温泉ではないため特に効能があるわけでもないが、気持ち極楽。
「洗うか。体」
そう言って蛇口を捻り、セドリック抽出。石鹸。
しかも今日は特別に、いつもの2倍!
当然、泡立ちも2倍・・・
「今日は・・・もう一声」
モコモコモコモコ、泡3倍
贅沢っ。贅沢は全てを解決する!
「ふ~、リフレッシュ完了」
体力ゲージもMPゲージも全回復したセドリック。
「さて、取り組みますか第2の課題」
今宵の入浴はただの湯治だけではない。
セドリックは闇の魔術に対する防衛術の担任マッドアイ・ムーディーからの助言で、金の卵の秘密を解くために風呂に来ていたのだ。
金の卵。箱状のこの卵の謎を解くことで第2の課題のヒントが明らかになる。
だが普通に開けただけでは不快な音が響くだけであり、とてもではないが謎を解くどころではない。
が・・・ディゴリーはムーディーからの助言をもらっていた。
「風呂に浸かってじっくり考えろ・・か
どゆこと?」
思考停止。
情熱・思想・理念・頭脳・気品・優雅さ・勤勉さを満たしたディゴリーに足りないもの、それは
頭が足りない!
せっかくのムーディーからのヒントを活かすことができず。
そのまま卵を開けば、浴室に反響して破壊音が響くだけ。
洗っても色が変わるわけでもなく。
キスをしても駄目。
八方塞がり。手立て無し。
色々試した結果、お湯の中に入れてみることにした。
【探せ声を頼りに~♪ 地上では歌えない~♪ 探せよ一時間~♪ 我らが捕らえしもの~♪】
「なるほど~♪」
金の卵の謎。それは、水中で破壊音が歌声に変化するというもの。
「・・・・・で、どゆこと?」
ディゴリー再び悩む。歌の意味が理解困難。
が・・・この違和感にも似た・・・重要な何かを見落としている気持ちの悪さに
「ぐおっ!」
天啓。
答えは水中人・マーピープル。
陸上では叫び声に聞こえるマーミッシュ語を使う種族。
その生息域で課される1時間の宝探しゲーム。それが第2の課題。
「ハハハッ。楽しいなっ。本当に三大魔法学校対抗試合は面白いっ!」
僥倖。ついに解読。歓喜するディゴリー。
「これは教えてあげなければ。ハリーにも」
第1の課題の礼。ドラゴンとの戦いであることを教えてくれたハリー・ポッターに借りがあるディゴリーは決意。
それが敵であろうが恩に報いる正義の心。
誰かが見ていなくとも、心までイケメンのディゴリーは行動するのだ。
だが今回は目撃者あり。
ホグワーツに住み着く女子生徒のゴースト、嘆きのマートル。
しっかりと凝視。
ディゴリーの勇士を
風呂の泡が消えたことで現れてしまった、そのワンパクなフルTeenと共に!