一口にスネイプといっても
スネイプはその生い立ちの過酷さ
ストレスの多さゆえ数々のスネイプが心の中に存在する。
スネイプは闇の陣営にスパイとして所属していた頃、ヴォルデモートの開心術に対抗する必要があった。
閉心術。心を空っぽにするメンタル技術ではあるが・・・それでも完璧とは言えない。
マインドスキャンで心の中を読まれそうになった時・・・スネイプの奥の手。
その数々のスネイプで庇い合い、心の奥底を読まれないようにする。
それが・・・スネイプ脳内・・・
マインドシャッフル!
「これは一体何だ?」
スネイプの脳内。暗い魔法薬学教室のような空間で、その初々しいスネイプは困惑していた。
「そうか。お前は初めてだったな」
すると彼の隣にベテランスネイプがドカッと座り込んだ。
「お前はたしか『闇の魔術に対する防衛術を希望し続けているのに叶わないことをアンブリッジに嫌味に言われた』時に生まれた新人だな」
「・・・御覧の通り」
そう言って手に持った紙の束を新人スネイプは部屋の中央に向けた。
そこには既に、何人ものスネイプが鎮座していた。
「彼らは今から一体何を?」
「順番決めだ。吾輩たちはいつでも開心術をかけられても大丈夫なように準備している。もし闇の帝王が突然、吾輩の心を読んできたとしても、『なるほど、この心なら闇祓いや不死鳥の騎士団に恨みを持っていても不思議ではない』と思われるようにな」
そう。スネイプ流閉心術。その真髄は歴代のストレスから生まれたスネイプたちをスケープゴートにする奥義。
だが、ストレスや心の傷というものは時間によって癒されてしまうもの。
定期的に開催しなければならない。
ストレス同窓会ッ
【ストレスを感じてなにが悪い!!!
魔法使いとして生まれ、男として生まれたからには、誰だって一度は苦労を覚えるッ
困難を一度たりとも直面したことがないッッ
そんな男は一人としてこの世に存在しないッッ
それが真理だ!!!
ある者は生まれてすぐにッ
ある者は父親のゲンコツにッ
ある者はガキ大将の暴力にッ
ある者は世界チャンピオンの実力に屈して
それぞれが抵抗を諦め、それぞれの道を歩んだ
魔法省職員、死喰い人、写真家、医者、小説家、クィディッチ選手、教師、サラリーマン
しかしッッッ
ストレスから生まれる者がいるッッ
偉大なバカヤロウ6名!!!
この脳内で誰よりもッ
誰よりもッ
ストレスに抗った6名
全スネイプ、入場!!!
パンツだけは許さない!! 八つ当たりで出てしまったのだ!
リリーを「穢れた血」と罵ってしまったスネイプ!!
この部屋に入りしだい噛みついてやる!!
フラッフィーに噛みつかれたスネイプ!!!
満月の日ならこいつが怖い!!
人狼ルーピンに襲われたスネイプだぁ!
いじめっ子の立場はどーしたッ 助けたとはいえ恨み 未だ消えずッ!!
ジェームズに助けられてしまったスネイプだ!!
特に理由はないッわけがない 嫌いな相手が好きなスポーツが嫌いになるのは当たりまえ!!
ドラコにはないしょだ!!!
クィディッチが嫌いなスネイプがきてくれた―――!
シリウスが裏切ったのではない ペティグリューが裏切ったのだ!
御存知 冤罪だった&勲章を受け損ねたスネイプ!
そろい踏みっ‥‥‥‥! 6人のスネイプゥゥゥ!
ああーっとここで緊急参戦‥‥‥!
今年も闇の魔術に対する防衛術の担任になれなかったスネイプだ!】
『むちゃくちゃだ・・・』
新人スネイプも困惑。
が、これこそ究極の閉心術。
いつどこで開心術を使われても、この中のトラウマMAXのスネイプが盾となり、本心を晒すことを防げばいい。
とりあえずは暫定王者
ジェームズたちにいじめられていた頃のスネイプが最前線に立っておけば
それで全て解決・・・
するかと思っていた時期が、スネイプにもありました。
この時のスネイプたちは思いもしなかった。
まさか自分たちが唐突に、悲劇に見舞われることになるとは。
気を付けろスネイプ!
ハリーとの閉心術のマンツーマンレッスンに気を付けろ。
ハリーの開心術に気を付けろ!