半純血教師録スネイプ   作:三柱 努

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賢者の石 第1.3話

ヴォルデモートwithクィレルは苦難に直面していた。

 

ヴォルデモートの復活アイテム。賢者の石を盗み出すためグリンゴッツ銀行に潜入したはいいが、タッチの差でハグリッドが回収済みというアクシデントッ!

『夢中になりすぎた・・・食事に・・・』

 

賢者の石の次なる保管場所は、当然ッ敵地ホグワーツ魔法魔術学校。

ダンブルドアの支配下であるが、そこは現・闇の魔術に対する防衛術担任のクィレル教授。楽々潜伏。

因縁のハリー・ポッターの命を奪う絶好のポジションにも配置完了。

 

 

が・・・

 

ここで待ち構えていたのは

元・死喰い人、セブルル・スネイプの妨害!

 

「がッ! 何故だセブルス!」

 

クィディッチの試合中。ハリーを箒から落下させようとしたクィレルの魔法に、スネイプが反対魔法をかけていた。

暗殺失敗。

ヴォルデモートは怒りに顔を歪ませていた。

 

「落ち着いてください我が君。そう結論は急ぐものではありません」

「何を言っている。あれはセブルスの明らかな裏切りではないか!」

ヴォルデモートの怒りを至近距離で感じながらも、クィレルはテーブルに肘をついてニコニコと笑っていた。

 

「あながちそうとは言い切れません。

可能性としてはまず1つ。我々への援護射撃」

「あ?」

クィレルの言葉に思わず聞き返すヴォルデモート。

「先日も潜入させたトロールで起こした騒ぎ。それに乗じて私が賢者の石の在り処に向かった時、セブルスは先回りしていました。

おかげで石を手に入れることはできませんでしたが、代わりに三頭のケルベロスがいましたでしょう? 

あんな化け物、まったくの想定外。下手に突入していれば我が君の身にも危険があった。

セブルスが代わりに身をもって危険性を教えてくれたのです。

今日だってそう。もしかしたら観客席から誰か見ていたかもしれない。私が呪いの魔法を口に出し続けていたことを。ですがセブルスもまた魔法を使っていたとなれば、おのずと疑いの目は日頃の行いからヤツに向く。スケープゴートというわけです」

少々、好意的すぎる解釈にも思えるが、ヴォルデモートはクィレルの推理を飲み込んだ。

 

「もう1つの可能性。これぁ単純に手柄の横取りでしょうな。ハリー・ポッター暗殺の手柄は自分のモノだ、と。賢者の石も同様。可愛いものです」

「うむ。たしかに」

ヴォルデモートの視点から見れば、そちらのほうが合点がいった。

 

 

が・・・ここで一瞬、クィレルが纏う空気が重くなった。

 

「あとはまぁ・・・気の迷いでしょうか。

彼はここんとこの忙しさのストレスでホルモンの分泌が滞って、精神のバランスが崩れておるのです。

でなければ私たちの邪魔をする道理がない。

 

彼は今、自分の置かれている状況をよくわかっていないのです。

 

その行為が相手にどういう感情を生むか。そんなこともわかってない。

 

明らかに精神失調状態だ。

 

だから、許してやろうじゃないですか。

 

 

寛容な精神で」

 

 

ざわ・・・ざわざわ・・・

このクィレルの不敵な笑みに、ヴォルデモートですら一瞬冷汗をかいた。

 

 

 

 

その後、スネイプの嫌疑は保留のまま。続く、賢者の石強奪作戦立案。

が・・・思うように進まない。

突破口が見えない。最初の関門。

最強の番犬、フラッフィー!

 

「どうするクィリナス。ユニコーンの血で保たれている我が体も、そう長くは・・・」

コン

『・・・!?』

ヴォルデモートの声に宿る咳音。死神からの合図

 

 

だがそれでも平然。クィレルは大きな卵を持ち、週末の1日 外出。

 

「クィリナス。何だそれは?」

「ん? ただのドラゴンの卵ですよ」

そう言ってクィレルが向かったのは、何の変哲もないパブ。

 

「あっ、いたいた」

『なっ!? まさかクィリナス。こんな時に、こいつと飲む気じゃ・・・』

そこにいたのはホグワーツの番人ハグリッド。

刻一刻と迫るリドルタイムリミットに、悠長にもハグリッドと飲み交わすクィレル!

 

『馬鹿ッ! たしかにフードを被って正体を隠しているが・・・むちゃくちゃ! この時期にハグリッドと飲むという暴挙。しかも貴重なドラゴンの卵を差し入れっ。俺様にはもう何が何やら』

 

が、そんなヴォルデモートの目の前で騙られるハグリッドの衝撃の告白。

酒と卵で気をよくしたハグリッドの口から零れる、賢者の石防衛ライン最前線の致命的なほころび。

 

「フラッフィーに比べりゃ、ドラゴンなんか楽なもんだ」

『・・・え?』

「なだめるコツさえ知ってりゃどんな怪物も怖かねぇ。フラッフィーの場合はチョイと音楽を聞かせりゃねんねしちまう」

『ま、まさかこれがクィリナスの狙い!?』

 

 

結局

クィレルのファインプレーにより、フラッフィー突破口ゲット。

 

かつ

生み出したプラスα

クィレルやヴォルデモートすら精通していなかった、新たな魔法生物の手懐け方!

 

 

炸裂っ

クィレルマジック!

 

 

『素晴らしいぞクィリナス。これで賢者の石は俺様のものだ!』

 

 

 

 

 

 

が・・・その後・・・

 

ヴォルデモート、人生2度目の敗北。

結局勝てない。リリー・ポッターの強すぎる愛!

 

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