ヴォルデモートwithクィレルは苦難に直面していた。
ヴォルデモートの復活アイテム。賢者の石を盗み出すためグリンゴッツ銀行に潜入したはいいが、タッチの差でハグリッドが回収済みというアクシデントッ!
『夢中になりすぎた・・・食事に・・・』
賢者の石の次なる保管場所は、当然ッ敵地ホグワーツ魔法魔術学校。
ダンブルドアの支配下であるが、そこは現・闇の魔術に対する防衛術担任のクィレル教授。楽々潜伏。
因縁のハリー・ポッターの命を奪う絶好のポジションにも配置完了。
が・・・
ここで待ち構えていたのは
元・死喰い人、セブルル・スネイプの妨害!
「がッ! 何故だセブルス!」
クィディッチの試合中。ハリーを箒から落下させようとしたクィレルの魔法に、スネイプが反対魔法をかけていた。
暗殺失敗。
ヴォルデモートは怒りに顔を歪ませていた。
「落ち着いてください我が君。そう結論は急ぐものではありません」
「何を言っている。あれはセブルスの明らかな裏切りではないか!」
ヴォルデモートの怒りを至近距離で感じながらも、クィレルはテーブルに肘をついてニコニコと笑っていた。
「あながちそうとは言い切れません。
可能性としてはまず1つ。我々への援護射撃」
「あ?」
クィレルの言葉に思わず聞き返すヴォルデモート。
「先日も潜入させたトロールで起こした騒ぎ。それに乗じて私が賢者の石の在り処に向かった時、セブルスは先回りしていました。
おかげで石を手に入れることはできませんでしたが、代わりに三頭のケルベロスがいましたでしょう?
あんな化け物、まったくの想定外。下手に突入していれば我が君の身にも危険があった。
セブルスが代わりに身をもって危険性を教えてくれたのです。
今日だってそう。もしかしたら観客席から誰か見ていたかもしれない。私が呪いの魔法を口に出し続けていたことを。ですがセブルスもまた魔法を使っていたとなれば、おのずと疑いの目は日頃の行いからヤツに向く。スケープゴートというわけです」
少々、好意的すぎる解釈にも思えるが、ヴォルデモートはクィレルの推理を飲み込んだ。
「もう1つの可能性。これぁ単純に手柄の横取りでしょうな。ハリー・ポッター暗殺の手柄は自分のモノだ、と。賢者の石も同様。可愛いものです」
「うむ。たしかに」
ヴォルデモートの視点から見れば、そちらのほうが合点がいった。
が・・・ここで一瞬、クィレルが纏う空気が重くなった。
「あとはまぁ・・・気の迷いでしょうか。
彼はここんとこの忙しさのストレスでホルモンの分泌が滞って、精神のバランスが崩れておるのです。
でなければ私たちの邪魔をする道理がない。
彼は今、自分の置かれている状況をよくわかっていないのです。
その行為が相手にどういう感情を生むか。そんなこともわかってない。
明らかに精神失調状態だ。
だから、許してやろうじゃないですか。
寛容な精神で」
ざわ・・・ざわざわ・・・
このクィレルの不敵な笑みに、ヴォルデモートですら一瞬冷汗をかいた。
その後、スネイプの嫌疑は保留のまま。続く、賢者の石強奪作戦立案。
が・・・思うように進まない。
突破口が見えない。最初の関門。
最強の番犬、フラッフィー!
「どうするクィリナス。ユニコーンの血で保たれている我が体も、そう長くは・・・」
コン
『・・・!?』
ヴォルデモートの声に宿る咳音。死神からの合図
だがそれでも平然。クィレルは大きな卵を持ち、週末の1日 外出。
「クィリナス。何だそれは?」
「ん? ただのドラゴンの卵ですよ」
そう言ってクィレルが向かったのは、何の変哲もないパブ。
「あっ、いたいた」
『なっ!? まさかクィリナス。こんな時に、こいつと飲む気じゃ・・・』
そこにいたのはホグワーツの番人ハグリッド。
刻一刻と迫るリドルタイムリミットに、悠長にもハグリッドと飲み交わすクィレル!
『馬鹿ッ! たしかにフードを被って正体を隠しているが・・・むちゃくちゃ! この時期にハグリッドと飲むという暴挙。しかも貴重なドラゴンの卵を差し入れっ。俺様にはもう何が何やら』
が、そんなヴォルデモートの目の前で騙られるハグリッドの衝撃の告白。
酒と卵で気をよくしたハグリッドの口から零れる、賢者の石防衛ライン最前線の致命的なほころび。
「フラッフィーに比べりゃ、ドラゴンなんか楽なもんだ」
『・・・え?』
「なだめるコツさえ知ってりゃどんな怪物も怖かねぇ。フラッフィーの場合はチョイと音楽を聞かせりゃねんねしちまう」
『ま、まさかこれがクィリナスの狙い!?』
結局
クィレルのファインプレーにより、フラッフィー突破口ゲット。
かつ
生み出したプラスα
クィレルやヴォルデモートすら精通していなかった、新たな魔法生物の手懐け方!
炸裂っ
クィレルマジック!
『素晴らしいぞクィリナス。これで賢者の石は俺様のものだ!』
が・・・その後・・・
ヴォルデモート、人生2度目の敗北。
結局勝てない。リリー・ポッターの強すぎる愛!