半純血教師録スネイプ   作:三柱 努

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秘密の部屋 第1.2話

【秘密の部屋は開かれたり 継承者の敵よ気を付けろ】

 

ホグワーツ創設の時代にサラザール・スリザリンが作ったと言われる『秘密の部屋』。

スリザリンの継承者だけが開くことができるという部屋。

その部屋に封じられた怪物は、スリザリンが認めないマグル出身の魔法使いを追放してしまう・・と。

 

『リリーがいた時代に開かれていたら最悪だったというわけか・・・いや、もう殺されてしまっておるから駄目ッ!』

 

 

伝説の秘密の部屋が開かれてしまった。

犠牲者は猫とゴースト、そして生徒が1名。

危険が迫っている。

 

 

そんな折に開催、決闘クラブ! 校長に許可をもらったギルデロイ・ロックハート主催。

「では紹介しましょう。私の助手、スネイプ先生です」

『だれが助手だ』

決闘場で生徒たちに囲まれ、対峙するスネイプとロックハート。

実演。知略と駆け引きの渦巻く魔法使い同士の決闘。

 

「みなさん心配には及びませんよ。魔法薬の先生を消したりしませんから。ご安心を」

ロックハート。この男。口だけはなかなかの毒蛇。

一見すれば生徒たちに教師の有能さを見せつけ、尊敬の目を集める絶好の機会。

スネイプにとっても旨味あり。ハリーの前で華麗に勝利することができれば・・・・

 

 

そう。華麗に勝利。それが難しい。

 

何故ならロックハート。魔法が下手。

実力が拮抗しているように見えつつ、最後の最後でギリギリ勝利する姿こそ、最も尊敬できる展開。

にもかかわらずこの若僧・・・ガチンコを装っているが

とどのつまり・・・

てんで話にならない。

 

実際、圧勝。スネイプのエクスペリアームズで一蹴。

「生徒にあの術を見せたのは素晴らしい思いつきでしたよ先生。しかし、やることがあまりにも見え透いていましたね。止めようと思えば簡単に止められたでしょう」

馬鹿にされている気分。本当に馬鹿にしてきている。

『生徒たちを心配させてしまうが、闇の魔術に対する防衛術の先生を消してしまえばよかったかもしれない』

 

そして教師の実演が終わったところで、生徒同士の演習開始。

そこでロックハート。まさかのハリーVSロンをチョイス。

『何を考えているのだこのクズは。ウィーズリーの折れた杖では暴発必至! ハリーが消えかねんぞ!』

スネイプ権限で対戦相手変更。ドラコ・マルフォイ!

 

『ドラコであれば安心。ハリーと互いを高め合うイイ試合になるはず』

今回もスネイプ役得。どちらが勝ってもスネイプには損なし・・・

 

「エヴァーテ・スタティム」

『・・・あ?』

まさかのドラコ、フライング! 宙を舞うハリーにスネイプの冷汗が飛ぶ。

『いや・・・吾輩、武装解除の術を見せたではないか? 見ておらんかったのか?』

 

口アングリなスネイプの前で、今度はハリーが呪文を唱えた。

「リクタスセンプラ」

『・・・あ?』

ハリーもスネイプ無視。魔法のせいで笑い始めてしまうドラコ。

 

「サーペン・ソーティア」

今度はドラコが蛇召喚!

『ほぉ素晴らしい潜影多蛇手・・・って違う。そうじゃない』

呆れるスネイプ。

全然楽しめない。ハリーVSドラコ。

 

『いや・・・違う。これはむしろチャンス』

ドラコの蛇に恐れおののく生徒たち。この構図はまさにスネイプの魅せ場。

『こんな蛇など、エバネスコ(消えよ)で一撃』

完璧なプランに勝ち誇るスネイプ・・・が・・・

 

「動くなポッター。追い払ってやろう「いや、わたくしにおまかせあれ」

そこに割り込むロックハート。嫌な予感しかしない。

 

案の定、事態は最悪の展開。

飛び上って興奮した蛇が生徒に牙を向いてしまった。

しかもその蛇に向かって、ハリーがまさかの発動、パーセルタング!

 

一見するとハリーが蛇をそそのかしているように見えてしまう。しかも多くの生徒の目の前で。

『・・・・なっ!』

これによりますます濃厚。

秘密の部屋。スリザリンの後継者候補筆頭、ハリーポッター!

 

 

この日を境に、圧倒的に悪くなるハリーの立場。

地の底の底の底。

学校中から生徒襲撃の犯人だと疑われる。

針のむしろ。

孤独。痛く苦しいほどに孤立!

 

 

そしてハリーを見守るスネイプもまた苦痛!

『くっ、何故ハリーばかりが・・・・』

スネイプは心中察する。ハリーの苦しみを。当人の何倍も。

 

 

最悪の運命。

最悪の境遇。

ありとあらゆる生涯。

その全てに捻じ伏せられて新たに形成される。

心の中の歴代スネイプに、新たなメンバー!

その名もハリースネイプ!

 

 

「どうしてだよぉおおおおおおおおお」

 

 

「僕はスリザリンの後継者なんかじゃない、信じてくれよぉおお!」

 

 

「皆の視線がキンキンッに冷えてやがる!」

 

 

 

 

腕を押さえ、もだえ苦しむハリースネイプ。

『悪夢だ・・・これが悪夢でなくてなんだっ・・・!?』

苦しむスネイプ。

 

 

 

 

が・・・この最悪を脱したのは、もちろん我らがハリーの活躍!

己の力で!

 

 

そして、スネイプが活躍すべきこの冒険の先陣を切ったのは

ギルデロイ・ロックハート!

奪われた。活躍のチャンス

 

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