俺だ、遊仁だ。今どこかって?樹海だよ樹海。そう、連日であの野郎が来やがったんだ。
チクショー!連日で来るとか聞いてねぇぞ!まだ疲れも抜けきれてないってのに。
まぁいいでしょう(寛大)ユニコーンでちゃちゃちゃっとぶちのめしてやれば済む話だ。
まずはユニコーンの場所だけど、そこはさすが神樹様と誉めてやりたい所だ、俺の目の前に膝立ちしてるよ。いちいち探すのクソめんどいからね。
早速ハッチを、オープンザプライス!
なんだコイツ⁉︎何か服みたいなの入ってますね。見た感じ宇宙服だけど、これ多分パイロットスーツ的な奴かな。大赦の人が入れてくれたんだろうな。ありがてぇ。
早速着てみるけど、結構硬いぞこれ。所々にクッション材みたいなの入ってるし、Gを軽減してくれそうな予感。
そしてヘルメットを装着!(ブッピガン!)。
着替えヨシ!
操縦はまあまぁ教えて貰ったし、標準的な人間の動きぐらい出来るかな。いずれはトロワみたいな操縦で回避してみたい。
んで、大赦に言われた通りならこのボタンを押すと・・・お、いかにも武器を選びますよ的な画面が出て来たぞ。
んじゃやっぱり俺は王道を行く・・・ビームマグナムですかね。
指でタッチパネルを押すと、その通りに武器が選択され目の前に出現した。
なるほど、何も無い所から取り出すのね。まるでエクバだぁ。これも神樹様って奴の仕業なんだ。
でも残弾はちゃんとあるのね、無限になんねぇかなコレ。バンダナとか巻いたりマガジンを♾にしたら弾切れしないとかなりません?ならない、あっそう(無関心)
てか道草食ってる場合じゃねぇ!進路をバーテックス方面に取れ!全⭐︎速⭐︎全⭐︎身⭐︎DA‼︎。
「ユニ・・・コーン」
車椅子の少女の眼にはそれが写っていた。その一角を見る度に彼女は何処か心を抉られる様な、悲しい気持ちになる。
「私は、いつも友奈ちゃんに守ってもらってた・・・」
声が震えるのが分かる、それはなぜか。恐れか、悲しみか。
東郷美森はこれまで友奈に助けられて来た。初めて会った時から色々な事をやらせてしまっていた。勇者としての役目も、彼女に任せてしまっていた。自分に出来なくても彼女ならやってくれる。そう思っていた。だが目の前を見てみろ、その友奈は倒れて何も出来ないでいる。今彼女を守っているのは牛鬼のみ。風と樹は他の二体で手が一杯だ。
東郷美森は無力だった、だからこそ助けられても良いんだと、心の隅でそう思っていた。責任を、押し付けてしまっていた。無力だったから逃げられた。
だが今はどうだ、自分には大きな力がある。大切な誰かを守れる力がある。
これまでの借りを返せる程の大きな力がある。
大きな力があるのならやる事は決まっている、責任を果たす事だ。誰が言ったか、大いなる力には大いなる責任が伴う。
時は来た。
「だから、次は私が友奈ちゃんを守る!」
覚悟を決めた指で彼女は掴み取った、大いなる勇者の力を。
レーダーに反応あり、どうやら敵は三体みたいだな。彼女達はと言うと、東郷さん、変身出来たみたいだ。よかったよかった。あまり出番奪いたくねぇしなぁ、一体ぐらい瞬殺しても、バレへんか。
あくまで主役はアッチみたいなもんだし。邪魔したら自害もんだからね。俺の知らない所で友情を築き上げてくれよな〜頼むよ〜。でもその場面撮りたいよなぁ。
まぁ何にせよバーテックスは邪魔だし、どれにしたものかな。あの二体は・・・姉妹の二人が魅せてくれてるし、あのいかにも遠距離砲台な奴は東郷さんにやって欲しいしなぁ・・・。封印の儀始まってるし、御霊君出てくるんとちゃう?。
お、何か御霊がクルクル動いて苦戦してるっぽいすね。当てづらそうならこのビームマグナムの出番だ!(前言撤回)
目標補足!pppppppppp
アドレナリンが噴き出し、血液を沸騰させ、心臓はロック音と同じリズム。
静脈に注射をするナースのように、ユニコーンは正確に、豪快にバーテックスごと御霊を撃ち抜いた。
「任務・・・完了」
一度言ってみたかったんだよなコレ。
後日、遊仁は内心で東郷さんに百万回ぐらい土下座した。