孫悟飯と見つけるとあるスクールアイドル達の輝き 作:おにぎりは
『どうにかこうにか、ライブ当日を迎えたけど、やっぱり今日の天気は悪いみたい…。
ブルマさんにもしもの時の用意を頼んでおいてよかったなぁ。』
そんなことを考えながら僕は母さんや悟天より一足早く、沼津へと向かっていた。
学校へと着いた僕は、準備を手伝ってくれているよしみさん、むつさん、いつきさんの元へと向かう。
「おはようございます。みなさん。準備は順調ですか?」
「あ、悟飯くんおはよう。今のところ準備は順調だよ!」
「ところで高海さんたちはどこにいますか?」
「千歌たちならさっき控え室で着替えてくるって言ってたけど、すごく緊張してそうだったよ。」
『これは後で僕が行ってあげた方がいいよね…。』
「あ、悟飯くん!こっち来てこの機材を運んでくれる?」
「了解です!」
こんな風に会話していた時、密かに生徒会長さんが準備を手伝っている場面を見てしまった。
そこで、僕は生徒会長さんの方に向かう。
「生徒会長、ずっと手伝ってくれていたんですね。ありがとうございます!」
感謝の気持ちを伝える僕。
「別に、生徒会長だから義務でやっているだけですわ。」
生徒会長さんは顎の艶ぼくろをかきながら答えている。
『きっと本当は違うんだろうなぁ…。』
こう考えた僕はカマをかけてみることに…。
「あ、そういえば、この間はグループ名の提案をしてくれてありがとうございました!」
「なななな、なんのことですの!?」
顔を赤くして明らかに動揺している生徒会長さん。
「実は高海さん達とグループ名を決めている時、砂浜に
『Aqours』
と書いている貴女をみていたんですよ!」
「なんと!バレていましたか…。」
「やっぱりそうでしたね。」
「はっ、カマをかけられたんですの!言ってしまいましたわ!
このことは他の皆さんには秘密にしておいていただけませんか?」
「分かりました。言わないように気をつけます。」
「よろしい、ですわ。」
「あと、これを渡しておきますね。」
そう言って僕はブルマさんから貸してもらった機材を生徒会長さんに渡す。
「悟飯さん、これは?」
「もし電気が止まってライブができなくなってしまった時のために、機材を借りてきたんです。いざと言うときはこれを使ってください。」
「そこまで考えているんですのね…。
いいですわ、こちらはセットしておきますわ!」
生徒会長さんは機材を設置しに向かったところで、僕は高海さんたちがいる控え室へと向かうことにしたのだ。
〜千歌side〜
私は今、すごく緊張しています。衣装を着てから余計にそう。
『だって、初めてのライブだしスクールアイドルができるかどうかかかってるしね…。』
どうやらそう思っているのは曜ちゃんと梨子ちゃんも同じようで…。
「千歌ちゃん、緊張してるね?」
「そういう曜ちゃんも足、震えてるわよ…。」
「梨子ちゃんも手が震えてる。」
そんなことを話しているとあの子がやってきたのです。
〜千歌side end〜
僕が控え室に入ると、三人ともすごく緊張しているのか手足が震えていた。
「ねぇ悟飯くん、今日の私たち、可愛く見えてるかなぁ?
衣装を着てから緊張してきちゃって…。」
「どうかな?私が作った衣装?似合ってる?」
「うぅ〜〜恥ずかしい…。」
高海さんはみかん!色、渡辺さんはライトブルー、桜内さんはサクラピンクの衣装を着ている。
『三人ともお揃いの衣装で正直すごく似合っているなぁ!』
「高海さんも、渡辺さんも、桜内さんもみんなのイメージとピッタリの衣装でとっても似合っていてすごくかわいいと思います!
これも渡辺さんが一生懸命頑張ったからですね!」
僕は思っていることを素直に口に出す。
「「「ありがとう!」」」
三人とも恥ずかしいのか、頬を赤く染めて照れている。
「でもよかった、私たちかわいいって!」
「ふふ〜〜ん、曜ちゃんの自信作ですから♪」
「悟飯くんのおかげでなんか元気出たよ。」
どうやら少し緊張がほぐれたみたいだ。
そこで高海さんが、
「ねぇ、円陣組もうよ、四人で!」
と提案してきた。
「ねぇ、どうするんだっけ?」
「確か、こうやって手を重ねて…。」
「繋ごっか…。こうやって互いに手を繋いで!」
四人で手を繋ぐ。
「これあったかくて好き…。」
「ホントだ…。」
「ねぇ、悟飯くん!お客さん来てくれるかな?」
桜内さんの質問に頷く高海さんと渡辺さん。
「大丈夫ですよ!今まで三人とも頑張ってきたじゃないですか!
いざという時は僕がついています!だから、今はAqoursとしての初ステージを全力で楽しんできてください!」
僕は正直な気持ちを伝えてみる。
すると、高海さんの心に火がついたみたい!
「うん、そうだね!
よ〜し、じゃあ私たち『Aqours』の初ライブを楽しんでいこう!」
その言葉に、
「そうだね千歌ちゃん!全速前進ヨ〜ソロ〜〜!!」
「ええ、頑張りましょう!」
渡辺さんと桜内さんもパッと表情が明るくなった。
「じゃあ高海さん、掛け声をお願いします!」
「うん、それじゃあ!
さあ、いこう!今、全力で輝こう!」
「「「「Aqours〜〜!! サンシャイン!!」」」」
いつもの調子に戻った高海さんたちを確認して、僕は母さんたちを迎えに行くために控え室を後にするのだった。
校門の前で母さんたちを待っていると、
「あ、にいちゃんだ!」
「悟天、あんまりはしゃがないでけろ!」
悟天と母さんがやってきた。
さらに、その後ろから、
「へぇ〜、いい景色だな!」
「そうだな、クリリン!」
「キレ〜〜イ!!」
「ピチピチギャルがいっぱいじゃ!」
「相変わらずあんたはスケベね…。」
「悟天、後であっちの山で対決ごっこしようぜ!」
「スクールアイドルのライブなんて久しぶりだな。」
「そうですね、ヤムチャさま!!」
「オレの好みの女の子が出てるといいなぁ…。」
クリリンさんやブルマさんをはじめ、今日来てくれるみんながやってきた。
「みなさん、こんにちは。今日はきてくれてありがとうございます。」
そんな風に挨拶をしていると、
「あら?悟飯さん、その方達は?」
生徒会長さんが僕たちの元へとやってきていた。
「ああ、この人たちは僕の知り合いです。
みんな今日のライブを楽しみに来てくれたんですよ!」
「そうでしたか。
みなさん、今日のライブのために浦の星に来ていただいてありがとうございます。
浦の星の生徒会長としてお礼を申し上げますわ。」
生徒会長らしく、挨拶をしてくれた。
その言葉に、
「いつもウチの悟飯ちゃんがお世話になってるだ!
これから悟飯ちゃんに何かあったら助けてあげてほしいだ!」
「母さん…。」
「あなたは悟飯さんのお母様でしたか。
ええ、勿論そうさせていただきますわ。」
そう言って微笑む生徒会長さんにちょっとドキッとしてしまった。
一方、離れたところでは…
「おお〜、清楚な感じでかわいいこだな。」
「ああ、オレああいう子も結構好きだぜ!」
「へっへっへ、黒髪清楚でピチピチしとるのぅ、ここまで来た甲斐があったのじゃ!」
こんな会話が繰り広げられていた。悟飯の心配は当たってしまうのだろうか?
そうして、僕たちは体育館の中に入るが、やはり最初のチラシの時間が間違っていたせいか観客の入りはまばらだった。そして、この状態のままライブが始まることになる。
〜Aqours side〜
ステージの幕が上がってお客さんの数を確認した私は表情が曇ってしまった。
でも…
『大丈夫ですよ!今まで三人とも頑張ってきたじゃないですか!
いざという時は僕がついています!だから、今はAqoursとしての初ステージを全力で楽しんできてください!』
悟飯くんが言ってくれた言葉が支えてくれたから…。
「私たちは!スクールアイドル!せ〜の!」
「「「Aqoursです!」」」
「私たちは、その輝きと、」
「諦めない気持ちと、」
「信じる力に憧れ、スクールアイドルを始めました!」
「目標は…、スクールアイドル、μ'sです!
聞いてください!『ダイスキだったらダイジョウブ!』」
こうして私たちのファーストライブははじまったのです。
〜Aqours side end〜
三人の初めてのパフォーマンスは僕が今まで見てきた中で一番の出来だった。
そしてそんな三人のパフォーマンスは見ているお客さんの心を動かしている。
「へぇ〜〜、悟飯ちゃんが見てあげただけはあるべな…。」
「お姉ちゃんたち輝いてる…。」
母さん、悟天…。
「しっかり練習してきたのがよくわかるや。俺この子たちのパフォーマンス好きかも。」
「すごい…。憧れちゃうなぁ…。」
「ふふっ、マーロンもなれるといいな。」
クリリンさん、マーロンちゃん…、18号さん…。
「いいわね、こういうのも。私桜内梨子ちゃんが特にいいって思うのよね…。やっぱ青春よね…。」
「すげぇ〜〜!!かわいいしなんかワクワクするぜ!」
ブルマさん…、トランクスくん…。
「やっぱいいもんだな若い子は…。」
「そうですねヤムチャ様!」
ヤムチャさん…、プーアルさん…。
「へへっ、みんなかわいいなぁ…。オレはこの中だと渡辺曜ちゃんが好きかな…。
じいさんはどう思った?」
「フォッフォッ、やっぱりピチピチしとる子が一生懸命歌って踊っとるのはええもんじゃわい!
そうじゃのう、わしもお前さんと一緒で渡辺曜ちゃんがええかのう。」
「お、珍しく意見があったなじいさん。」
「ワシもスクールアイドル、追っかけようかのう!」
まぁウーロンさんと武天老師様は完全に顔がにやけているんだけど…。
『高海さんがかわいそう…。
じゃあそろそろ生徒会長さんの元へ行こうかな?』
そう思った矢先、雷の影響で停電してしまった。
慌てて僕は、よしみさんたちに電気が復旧するまで待ってほしいという指示を出して生徒会長さんの元へと向かうのだった。
〜千歌 side〜
ここまで順調に行っていたのに、突然の雷で停電してしまった…。
『やっぱりこんな普通の私なんかじゃ無理だったのかな?』
そう思うと私の目から涙が溢れそうになっちゃう。
でも、
『悟飯くんが言ってくれたじゃん、だから私は下を向いてちゃダメだ!』
そう思った私は気づいたらアカペラで歌い始めていたんです。
それに合わせて曜ちゃんと梨子ちゃんもついてきてくれました。
一方、そんな私の声は段々小さくなって、涙が混じり始めていたのでした。
〜千歌side end〜
「生徒会長さ〜〜ん!!」
外に出た僕は声をかけた。
すると、
「あれ、悟飯くんステージはいいの?」
松浦先輩が生徒会長さんと一緒にいたのだ!
「来てくれたんですか?」
「まあね、この天気でお店も休みだし、せっかくだから見ておこうと思ってね…。」
「そうですか。ありがとうございます。」
僕は松浦先輩にお礼を言った。
「はいはい、早く電気を復旧させますわよ!
果南さんも悟飯さんも手伝ってください!」
そう言って松浦先輩と僕の手を引っ張り、非常用電源を起動する作業に入ったのだった。
「やっぱり、生徒会長さんは高海さんたちのことちゃんと考えているんですね。」
「べ、別にお客様にご迷惑をおかけしてしまうからやっているだけですわ!」
「相変わらずダイヤは素直じゃないね。」
「果南さんに言われたくありませんわ!」
「まぁまぁそのへんにしておいてください。」
そんなことを言い合いながらも無事に電気が復活し、ステージの様子を見に行くために再び体育館の中へ入ると、
高海さんたちはアカペラで歌って頑張っていた。
けど、三人の表情は今にも心が折れそうだった。
そんなとき、
「バカ千歌!!アンタ、開始時間間違えたでしょ!!」
カッパを被った美渡さんが大勢の人を引き連れ、扉を開けて入ってきたのだ!
「すみません、美渡さん。
僕がもっと早くに言っていればこんなことにはなっていなかったんですが…。」
「お、悟飯じゃん。
アンタは悪くないよ!どうせ千歌が確認もせずにどんどんばら撒いちゃったんでしょ?
遅れちゃったけど、千歌たちの初ライブ、絶対見ておきたいからさ!」
ニカっと笑う美渡さん。
そんな会話をしてる間にもどんどん人が入っていき、ついに体育館は満員になったのだ!
この光景を見た僕はもう一度最初から曲を流すようによしみさんたちに指示を出す。
ふと、ステージの方を見ると、もう高海さんたちの顔の涙は止まっていて、安心したのか笑顔が見えていた。
もう一度最初から曲を流し始めると、高海さんたちは驚いていたものの、すぐに満面の笑みでパフォーマンスを始めるのだった。
その様子を見た僕は、理事長の元へ向かった。
「理事長、これでスクールアイドル部を認めてもらえますよね?」
「まさかあの状況からこうなるなんてね…。
ええ、勿論よ!約束は守るわ!」
そう返した理事長さんの渋い表情が妙に印象に残ってしまった。
曲が終わった後、拍手と歓声が鳴り響く。
「千歌〜〜!!サイコ〜〜だったよ〜〜!!」
「曜ちゃん、可愛かったぜ〜〜!!」
「梨子ちゃんすごくよかったわよ!」
特に美渡さんやウーロンさん、ブルマさんの声はよく通っていた。
そんな中、ステージ上の高海さんたちが挨拶を始めていた。
「彼女たちは言いました!」
「スクールアイドルはこれからも広がっていく。どこまでだって行ける!どんな夢だって叶えられると!」
そこに生徒会長さんがステージの真前へと歩いていき、
「これは、今までのスクールアイドルの努力と街の人達の善意があっての成功ですわ!
勘違いしないように!」
釘を刺していた。
それに対して、
「分かってます!
でも、ただ見てるだけじゃ始まらないって…。
上手く言えないけど…、今しかない瞬間だから…。
だから!」
「「「輝きたい!!」」」
三人は笑顔でそう答えていた。
このやりとりを見ていたお客さんから再び拍手が送られている。
『多分生徒会長さんはスクールアイドルに詳しいから、調子に乗らないようにあんなことを言ったんだろうなぁ。
本当は応援したいのが分かっているからなんだかピッコロさんやベジータさんを思い出してしまうなぁ。』
こう思う僕なのだった。
ライブが無事終わった後、控室に戻った高海さんたちの元へと行った僕は、
「今までで一番良い出来でしたよ。すごく輝いていました!」
感想を伝えていた。
それに対して、
「ありがとう。
でもね、今日こうしてパフォーマンスができたのは、悟飯くんのおかげ。
停電して心が折れそうになった私を奮い立たせてくれたのは、直前にかけてくれた悟飯くんのあの言葉があったからだもん♪
だから私からもありがとう♪」
高海さんに逆に感謝を伝えられてしまった。
「私も同じ、悟飯くんがいなかったらきっとあの停電で心が折れちゃってた。」
「私もよ、悟飯くんに出会ってなかったら今の私はいないから。」
渡辺さんと桜内さんにも感謝を伝えられる。
「なんか照れますね…。
でも三人にそう思ってもらえて、ここまで頑張ってきた甲斐がありました!」
「ねぇねぇ、電気が戻ったのってもしかして悟飯くんがやってくれたの?」
高海さんからの質問だ!
「僕は機材の準備はしましたけど、僕だけじゃないんですよ。」
「で、誰なの?」
「本人は恥ずかしがりそうですので、内緒です。」
「ええ〜〜、そんな〜〜!!」
「まぁまぁ、ライブは成功したんだしいいじゃない。
ところで理事長はなんて?」
「ちゃんと約束は守ってくれるそうです。
これでこれからもAqoursとして活動できますね!」
これを聞いた三人は、
「やった〜〜!!」
「ここから始まるんだね。がんばるであります!」
「ふふっ、なんだろう、悟飯くんと千歌ちゃんがいるとなんでもできそうな気がしてくるわね。」
三者三様の喜び方をしていた。
そこに、
「にいちゃん、まだ帰らないの?」
控え室の扉を開けて悟天が入ってきた。
「ねぇ、あの子誰?」
当然高海さんから質問された。
「僕の弟の孫悟天、年は七歳なんです。
ほら、悟天も挨拶して。」
「うん、わかったよにいちゃん!
え〜〜っと、今日のライブでお姉ちゃんたちのファンになっちゃいました。
だから、これからも頑張ってください!あと、にいちゃんと仲良くしてください!」
悟天は素直な感想を伝えている。
「「「かわいい!!」」」
「悟天くんって素直ないい子だ!
私高海千歌、よろしくね♪」
「お姉さんもやる気出てきたであります!
渡辺曜だよ!よろしく!」
「こんにちは。桜内梨子です。
悟天くんみたいなかわいい弟がいて、悟飯くんが羨ましいわね。」
「「「ほら、こっちおいで!!!」」」
高海さんたちは悟天を呼び寄せて、抱きしめたり、頭を撫でたりしている。
悟天も高海さんたちにライブの感想が言えて、可愛がられて何だかご機嫌なようだ。
「「「悟飯くん、今度また連れてきてね」」」
と食い気味に言われてしまった。
「うん、実は海に連れて行く約束をしていますからまた夏休みにでも連れて来ますよ。」
そう答えてあげると、
「「「楽しみにしているね。」」」
三人とも心待ちにしているみたいだ。
こうして、片付けも終わった後、悟天を連れて、僕らはパオズ山へと帰るのだった。
はい、一応アニメ三話の内容まで終わりです。ここからもDB要素が入ってきますが、どうぞ応援よろしくお願いします。
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