孫悟飯と見つけるとあるスクールアイドル達の輝き 作:おにぎりは
あのライブがあった日の翌日、僕たちは遂に正式にスクールアイドル部として承認され、部室を使えるようになった。
で、体育館の中にある部室に来たのはいいんだけど…
「うわぁ、何これ!」
「散らかってるわね…。」
「これ、片付けなきゃいけないんだよね?」
三人ともやっぱり中の汚さに驚いている。
『なるほど、理事長さんが「片付けて使え」って言っていたのはこういうことだったのか……。』
こうして僕たち四人は部室の片付けをすることになった。
「じゃあ高海さんは机と椅子、渡辺さんは床、桜内さんは窓拭きをお願いします。
僕はとりあえず、スペースが取れるように中のものを体育館に出しておきますから。」
「うん、わかったよ。」
「ふふっ、了解!」
「じゃあ雑巾の準備しておかないとね?」
それぞれの分担に分かれて作業を始める。
一時間ぐらいすると、かなり中は片付き、きれいになってきた。
そんな時、
「あれ、これ文字が書いてあるわね…。」
桜内さんがホワイトボードに何か書かれているのを見つけたみたい。
「これなんだろうね?」
「何かの歌詞っぽいね。」
確かに薄く消えかかっているが、歌詞と思われる文字が書いてあった。
『うん?これは多分松浦先輩の件と関係ありそうだなぁ…。』
しばらくして、
「お、中は片付きましたね。
じゃあ後は机と椅子を戻したら一旦終わりですね。」
片付けは一区切り付いた。
「ふぅ疲れた〜〜!!」
「お疲れ、千歌ちゃん!」
「ところで悟飯くん、あそこの本はどうするの?」
桜内さんは指差しながら聞いてきた。
「あれは多分図書室の本だと思います。
だから、この後僕が図書室に返しに行ってきますよ。」
「助かるわ。ありがとう♪」
桜内さんに微笑みながらお礼を言われて、ちょっとドキッとしてしまった。
さて、高海さんたちと別れた後、あの部室にあった大量の本を図書室に返却しに向かう。
「すいません!」
図書室の扉を開けると中に入ってみると、
「あ、悟飯さんこんにちはずら。」
国木田さんがカウンターに座っていた。
「こんにちは国木田さん。」
挨拶を返していると、黒澤さんが扇風機の後ろに隠れているのが見えた。
『完全に見えてる…。』
「それと、黒澤さんもこんにちは。」
僕が話しかけると、
「ピギャッ!!」
驚いた黒澤さんが出てきてくれたが、国木田さんの後ろに隠れている。
「そういえば悟飯さん、どうしてここに来たんですか?」
「正式に『Aqours』が認められて、部室をもらったんだけど、その中にこの本があったんだ。
で、多分図書室の本だと思うから返しにきたんだ。」
そう言って本の山を国木田さんに渡す。
「ああ、これ図書室の本です。
わざわざ持ってきてくれてありがとうございます。」
そう言った国木田さんは本を返却用の棚に置いてくれた。
「そういえば、国木田さん、昨日のライブ来てくれてありがとうね。
あっ、黒澤さんさんも来てくれてありがとう。」
僕は思い出したように二人に話してみると、
「ずらっ!」
「ピギィッ!?」
二人とも独特な驚き方をしている。
そこで僕は聞いてみた。
「二人とも高海さんからずっとスクールアイドルへ勧誘され続けているけど、正直、二人はどう思っているのか聞かせてくれないかな?
実は前々から気になっていたんだ。」
すると、
「マルはそんなに可愛くないですし、すぐ『ずら』とか言っちゃいますし、おまけに運動はすごく苦手なので、全然向いてないって思っているんです…。
でも、あのライブを見てから少し興味が出てきて迷っているんです…。」
「うぅ〜、ルビィは人見知りですし、すぐ緊張しちゃいますし、ダメダメだって分かっているんです。
おまけに男の人は正直苦手です…。
しかもお姉ちゃんはスクールアイドルが嫌いですからルビィも嫌いにならなくちゃいけないんだなって思っていたんです。
でも、ルビィ『Aqours』のライブを見て思ったんです。
『やっぱりルビィはスクールアイドルが大好きなんだな』って…。
だから、ルビィはスクールアイドルになりたいって思うようになってきちゃったんです…。」
二人は正直な今の気持ちを打ち明けてくれた。
「正直に言ってくれてありがとう。二人ともそんな風に思っていたんだね…。
ごめんね、黒澤さん。男の人が苦手なのに話してくれて。」
「悟飯さんは悪くないです。ルビィがいけないんですから…。
でも、ルビィもちゃんと男の人と話せるようになりたいと思っているんです。
だから、悟飯さんとは緊張せずに話せるようになりたいです!!」
そう言った黒澤さんの足は震えていた。
「うん、じゃあ僕も黒澤さんに付き合うから、ね、もうちょっと話を聞かせてね?
一個気になっているんだけど、生徒会長さんはどうしてスクールアイドルが嫌いなのかな?」
『これは生徒会長さんたちの関係のヒントになるかもしれない!』そう思って僕は聞いてみた。
「うぅ、元々はお姉ちゃんもルビィと一緒でスクールアイドルが大好きだったんです。
ルビィと一緒にμ'sのマネして歌ったり踊ったりしてました…。」
『やっぱり生徒会長さんはスクールアイドル好きだったんだ…。』
「でも、お姉ちゃんが高校に入ってしばらく経った頃、急に前までルビィと一緒に見てくれたμ'sの出ている雑誌やグッズを遠ざけるようになってしまったんです。」
黒澤さんは隣にいる国木田さんの腕を掴み、ちょっと下を向きつつも話してくれた。
「よく頑張ったね、黒澤さん。
勇気を出してくれてありがとう。」
僕は黒澤さんが安心できるよう、父さんが昔してくれたように黒澤さんのサラサラな髪を撫でる。
すると、
「ふぇっ!悟飯さん、その、は、恥ずかしいでしゅ。」
黒澤さんは顔を真っ赤にしてしまった。
「悟飯さん、何をしているずら?
ルビィちゃんが困っているずら!」
「あ、ごめんね。
昔、僕が父さんにこうしてもらうと安心したから、黒澤さんが安心できるようにしたつもりだったんだけど、迷惑だったかな?」
国木田さんからの指摘で僕は慌てて手を離した。
「そ、その撫でてもらったらなんかフワワ〜〜って感じがして、安心できましたよ?
だから、花丸ちゃんも悟飯さんを責めないであげて!」
「悟飯さんも悪気があったわけじゃないみたいですし、ルビィちゃんもこう言ってくれていることですし、今回は大目に見ます。
でも、悟飯さん、あんまりルビィちゃんを困らせたらマルは本気で怒りますからね!」
国木田さんの言葉に、
「国木田さんもごめんね。
これから気をつけるよ。」
僕はバツが悪そうに話す。
「それでよし、ずら!!」
僕の言葉に納得したのか、国木田さんはいつもの様子に戻ってくれた。
「じゃあ、話を戻すけど、ちょっと僕の昔話を聞いてくれる?」
僕が話を切り出すと、
「ルビィはいいです、よ!」
「マルも聞いてみたいです。」
二人も聞いてくれるみたいだ。
「実は昔、僕も二人と同じように自信がなかったことがあったんだ。
でも、なかなか一歩を踏み出せないでいたら僕の大切な人を目の前で失ってしまったんだ…。
そのときすごく後悔したんだ…。もっと早く一歩を踏み出したらよかったってね…。
だから、その時から一歩踏み出さなきゃ絶対いい結果にはならないって考えているんだ!
もちろん僕は二人の気持ちもわかっているし、無理に入れとは言わないよ。でも、一度体験してみてもいいんじゃないかな?
もし、合わないならそれでいいしね。
とにかく僕みたいに後悔してほしくないから、一歩を踏み出してみない?」
つい長話してしまった。
国木田さんと黒澤さんは僕の話をじっと聞いてくれていた。
「ごっ、ごめん!二人のことを考えずに出しゃばっちゃったね。」
長話をしてしまったことに対して僕は謝った。
でも、
「頭を上げてください、悟飯さん。
マルずっと決心がつかなかったんですけど、悟飯さんの話を聞いていていつまでもうじうじしていられないなって思ったんです!
だから、マル一回一歩を踏み出してみようって思えました!」
「ルビィも花丸ちゃんと一緒です。
いつまでも今のままのルビィでいたらきっと悟飯さんみたいに後悔してしまうってそう思えましたから…。
だから、ルビィも自分の気持ちに素直になって一歩を踏み出してみたいって思いました!」
二人とも僕の話に心が動かされたみたいだ。
「そっか、じゃあ明日、高海さんたちと一緒に練習してみよう!
自分の気持ちに答えを出そうね!」
「う、うん!」 「はいずら!!」
そう言った黒澤さんと国木田さんの目は輝いているように見えた。
こうして二人の体験入部は決まるのだった。
第二回あなたの推しは誰ですか?の投票になります。
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やっぱりリーダーの千歌
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ピンチを救われた曜
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恋に目覚めた梨子
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主人であるヨハネ様
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後押しをしてもらった花丸
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みんなの妹ルビィ
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しっかりお姉さん果南
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意外とツンデレ?ダイヤ
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シャイニー理事長鞠莉
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完璧?聖良
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ツンデレな妹理亞
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音ノ木坂の部長さんでしょ!
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ヒトリダケナンテエラベナイヨ〜〜!!