孫悟飯と見つけるとあるスクールアイドル達の輝き 作:おにぎりは
僕たちは、目的地である「神田明神(神田神社)」という神社の階段の前までやってきていた。
「あれ、いつの間にその服に着替えていたんですか?」
そう、渡辺さんは巫女服になっていたのだ!
「あれ、気づいてなかったの?
で、ど、どうかな?」
「似合っていますよ!渡辺さんはやっぱり何を着ていても素敵ですね。」
正直に気持ちを伝えてみると…
「うぅ〜〜恥ずかしい…。」
顔を真っ赤にして僕の服の裾を掴んでいる渡辺さん。
『正直とても可愛らしい…。』
ところで、この神田明神はあのμ'sが練習でよく使っていた場所らしい。だから、ファンの間では「聖地」なんて呼ばれているんだとか。
『聖地と言っても聖地カリンの聖地の意味とは違うらしい…。
言葉って面白いなぁ…。』
そして、さっきから
「ここだ…。」
「これが、μ'sがいつも練習に使っていたっていう階段!!」
μ'sの大ファンである高海さんとルビィさんは目を輝かせている!
「よ〜〜し、じゃあ上まで競争ね!!」
そう言って高海さんが上に向かって駆け出していく。
僕たちはその後を急いで追いかける。
『結構長いな、この階段……。
まぁ、いつも走っている内浦の階段よりはましかな……。』
一番上に着いたのはいいんだけど、先に着いていた高海さんが立ち止まって境内の方を見ている。そこで境内の方を見ると、二人の女の子が綺麗な声で歌っていた。
『すごく上手いなぁ、でもあの二人、どこかで見たことがあるような気がする……。』
歌い終わった二人を見て、みんな、思わず拍手してしまっていた。そして、拍手をされた二人はこちらを向いてお辞儀をしてくれる。
「こんにちは。」
すると、大人っぽい方の女の子が挨拶をしてくれた。
「すいません、勝手に見てしまって…。」
「いえ、特に気にしていませんので。」
そう返してくれる。
が、そこで…
「おや?あなた達もしかして、Aqoursのみなさんではありませんか?」
Aqoursのことを知っているのか質問が飛んできたのだ!
当然、
「ウソ…。どうして…。」
「この子、脳内に直接…。」
「マル達、もうそんなに有名人?」
驚いているみんな。
そこでみんなを代表して
「はい、そうですけど。」
高海さんが返している。
「PV見ました。素晴らしかったです。」
「あ、ありがとうございます。」
「もしかして、明日のイベントでいらしたんですか?」
「はい。」
ここでずっと僕は悩んでいた彼女達の正体を思い出した。
「あなた達って、北海道のスクールアイドル『Saint Snow』のお二人ですよね。あなた達も明日のイベントに参加するために来たんですか?」
「私たちのこと知っていたんですね…。私は鹿角聖良。」
「鹿角理亞よ。」
大人っぽい女の子が聖良さん、小声かつ早口で話す幼さが残る女の子が理亞さん……
対照的な姉妹のチームだったから、記憶に残ったんだ!
「ところで、あなたはAqoursのメンバーではないみたいですが、もしかして誰かの彼氏さんですか?」
すると…
「うぅ、なんか恥ずかしい…。」
「私って彼女に見えるのかな?」
「確かに外からみるとそう見えるのかも…。
なんか照れるわね…。」
「恥ずかしいずら…。」
「ヨハネが美しすぎるからそう見えるのかしらね…。
まぁ悪い気はしないわね…。
「ピギィ…。恥ずかしぃ…。」
みんなそれぞれ顔を赤くして照れたり恥ずかしがったりしている。
『まぁ、みんな可愛いし、男の僕がいたらそう疑われても仕方ないよね……。』
だから、僕は正直に話す。
「Aqoursのマネージャーをしている孫悟飯と言います。
彼氏とかではないので安心してください!」
『スクールアイドルなんだから彼氏がいるってバレたら大変なことになってしまうからね……。
ん?渡辺さんが何か残念そうな顔をしているけど、どうしたんだろう?』
「……そうですか。」
短く返す聖良さんだったが、その目がなんか人を見極めるような目に僕には思えた。
『まるで、「あなた達には必要ないだろう」と言いたいかのように…。』
でも、結局言葉には出さず、
「それでは、明日のイベント、楽しみにしています。」
そう社交的に挨拶し、その場を後にしようとする。
そこで、突然理亞さんがいきなり僕たちの上を一回転して飛び始めた。
『おお、バク転からのムーンサルト!すごい大ジャンプだなぁ……。』
そして、見事に着地を決めた理亞さんが得意そうな顔をしている。またしてもみんな、拍手を送っていた。
『でも、理亞さん、僕がいるのに白のパンツ見えているの気づかなかったのかなぁ?』
「も、もしかしてみ、みた?」
どうやら理亜さんは気づいたのか、早口で聞いてくる。
僕はここで嘘を言ってもすぐバレると思ったので…
「申し訳ないですが、スカートを履いたままあんなことしたら見たくなくたって見えてしまいますって……!」
正直に答える。
これを聞いて、理亞さんは…
「この変態!」
急激に顔を真っ赤にしてスカートを押さえてモジモジしはじめ、僕に向かって怒鳴って走り去って行った。
『あんな大きな声も出せるんだな。』
その後、
「申し訳ありません、お見苦しいところをお見せしてしまって…。
それでは私も失礼させていただきますね。」
理亞さんを追いかけていく聖良さん。
二人が去った後、
「悟飯くん、あそこは正直に答えるところじゃないって前にも言ったよね。
まぁ、あれは明らかに見えていたんだけどね。
どうして女の子のパンツを見ちゃうかなぁ……。」
高海さんが呆れたようにつっこんできた。
「嘘をついても多分僕だとすぐにバレちゃいますから…。
だから正直に答えたんですよ。」
桜内さんは前の出来事を思い出したのか、恥ずかしそうにしている。
『でも、聖良さんのあの目はすごく気になった。
きっと明日のイベントで何かあるだろうな…。』
これがもろに当たってしまうことになるとはこの時は思ってもいなかった僕であった。
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