孫悟飯と見つけるとあるスクールアイドル達の輝き 作:おにぎりは
「悟飯くん、今度家に行ってもいいかな?」
そう言ってきたのは澁谷かのんさん。
僕も通っている結ヶ丘女子高等学校普通科1年生の女の子で、スクールアイドル『Liella!(リエラ)』のメンバーだ。
何を隠そう僕は彼女達のマネージャーとして様々な活動を手伝っていた。
「へぇ、珍しいね。
別にいいけど、どうしたの?」
「いや〜〜、実はね、今、曲を作ってるんだ。それでね、悟飯くんの家って山の中でしょ。そこでなら集中してできそうだなって思って!」
答えてくれた通り、彼女は、実はギターで曲を作ることができるんだ。
「そう言うことならいいよ。きっと母さんや悟天も喜ぶ。」
「ありがとう。じゃあ、今度の週末ね!」
そう言って、かのんさんは去っていった。
『ん、ちょっと待った、次の週末ってかのんさんの誕生日だよね。
だったら何か用意しておこうかな、プレゼント……。』
そして、迎えた週末、僕はかのんさんの実家に彼女を迎えにきていた。
「ごめん、待たせちゃったよね。」
そう言いながら慌ててやってきたかのんさんはラフな格好をしている。
「いや、僕もさっき来たところだよ。
じゃあ、すいません、夜までには送りますから。」
見送ってくれたかのんさんのお母さんと妹のありあさんにそう返して、僕たち二人は筋斗雲に乗ってパオズ山を目指すのだった。流石に公共交通機関で、渋谷区から東の439地区へ向かうのは、お金かかるしね。
──悟飯たちが飛び去った後なので知る由もないことだが、かのんの母とありあは、何やらニヤニヤした顔で色々話し合ってたという。──
さて、筋斗雲の上では、
「うぅ〜〜。」
かのんさんは震えていた。
「高い所、苦手なの?」
「うん、すごくキライ!
悟飯くんがいなかったらきっと今もう逃げてる!」
明らかに怖がった表情で、切羽詰まった話し方のかのんさんは僕の手をしっかり握っている。
「そっか、あんまり無理しないでね。
でも、この景色はどうかな?」
「うぅ、怖くて下なんて見れないよ!」
「大丈夫だよ、『雲の上はいつも晴れ』……僕が手を握ってるから。」
「……うん、だったら、ちょっとだけ見てみるよ。」
かのんさんは恐る恐る下の景色を眺め始めた。
「うわぁ……!確かにすごく綺麗……!!
何か曲作りに活かせそう!」
「気に入ってもらえてよかったよ。」
「でも、やっぱり怖い、かな?」「ちょっとずつでいいんだよ。」
かのんさんが高い所を克服するのはなかなか難しそうだな。でも、勇気を出して眺めたんだ、これは大きな一歩だ。
しばらくして、パオズ山に到着した。僕は空いた時間を使って修行を、かのんさんは川岸でギターを片手に作曲をしてみようと考えていたんだけど……
「にいちゃん、おかえり!
ねぇ、そのお姉ちゃんがにいちゃんが言ってたかのんさん?」
一旦挨拶しに僕の家に行ったら、悟天が話しかけてきた。
「うん、私は澁谷かのん、よろしくね。」
「僕はにいちゃんの弟の孫悟天。よろしく!
あ、そうだ!にいちゃんたち、僕と遊んでよ!」
挨拶を交わした後、悟天は無邪気にそう言ってきた。
「悟天、かのんさんは曲を作りに来たんだぞ!
遊びなら僕が付き合うから……!」
「別にいいよ!
多分私が曲作ってるところに興味あるんでしょ!
だったら悟飯くんと悟天くんの二人も私と一緒に川岸に行こうよ!」
かのんさんは受け入れてくれるみたいだ。
「いいの、迷惑じゃないかな?」
「私だけじゃ、何か出てきたら不安だしね……。
むしろ一緒にいてほしいっていうか……。」
失念していた。確かに、この山はパオズザウルスとか熊とか虎とか都の人間より強い野獣が多い。
こうして僕と悟天もかのんさんについて行き、かのんさんの曲作りを見守ることにした。
どうやらこの山の景色や川の清流に、すごくインスピレーションが沸いたみたいで、頭の中に思い浮かんだメロディーを、ギターで表現している。
「すごいね、お姉ちゃん!
ギター弾けるなんてかっこいい!」
「そう言われるとなんか照れるなぁ!」
ギターを片手にかのんさんはそう返すが、ちょっと照れくさそうだ。
「ねぇ、僕も弾いてみていいかな?」
大丈夫か、悟天?
「うん、曲作りも一区切りついたし、いいよ!」
「やった〜〜!」
悟天も嬉しそうだ。
その後、悟天はギターの弾き方をかのんさんから教えてもらい、弾いてみるが……
「う〜〜ん、やっぱり難しいなぁ!
でも僕も練習したらできるようになるかな?」
「うん、コツを掴んだら弾けるよ!
だからこれからも弾いてくれると嬉しいな!」
「わかった、僕、頑張ってみるね。」
悟天はやる気が出たみたいだった。今度子ども用のギターを買ってあげようかな。
悟天とかのんさんがギターを弾いている間、僕は家からかのんさんに渡すプレゼントを取ってきていた。
「あれ、悟飯くん、その箱は?」
当然かのんさんにつっこまれる。
「かのんさん、今日は誕生日でしょ。
だからプレゼント用意したんだ!
開けてみてよ!」
そうしてかのんさんにプレゼントの箱を開けてもらった。
「ピックだ!いいの!?ありがとう!!」
かのんさんはパッと笑顔になって喜んでくれた。
「私のイメージカラーに合うやつ探すの大変だったでしょ?本当にありがとう!!
つけて弾いてみるね!」
僕が選んだピックをつけたかのんさんのギターの音色はなんだか嬉しい気持ちが伝わってくるようだった。やっぱりマリーゴールドはかのんさんによく似合う!
その後、僕の選んだピックは、かのんさんがギターを弾くときの相棒として大活躍するのはまた別のお話です。
今回は特別編でした。今回は悟天にも登場してもらいましたが、今後は特別編でも他のドラゴンボールキャラを出すこともあると思いますので、お楽しみに。
次回は本編を更新します。
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