機動戦士ガンダムSEED Illusion   作:ファルクラム

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あとがき

 

 

 

 

 

 何と言うか、ついにやってしまった・・・・・・

 

 1日1話更新。

 

 ハッキリ言おう。

 

 こんな事二度とやらない(つーか、やれない)。

 

 

 

 

 

 皆様、こんにちは、ファルクラムでございます。

 

 何やらのっけから、全力で後ろ向きな発言をしてしまい申し訳ありません。

 

 さて、今作「機動戦士ガンダムSEED Illusion」にお目を通していただき、誠にありがとうございました。

 

 上記のとおり、この話は1日1話の更新で最後まで完結させましたが、タネを明かせばこの作品、ハーメルンさんに投稿を開始した時には既にPHASE-32の中盤まで完成していたんです。

 

 因みに、他の作品も同時並行で書きながら、その片手間で書いていたので、完成に至るまで4年の時間が掛かっています。

 

 では、その経緯について、少しだけ解説させて頂きたいと思います。

 

 

 

 

 

1、主人公

 

 ここまで読んでいただいた方にはお判りとは思いますが、本作ではSEEDの主人公であるキラ・ヤマトをオリキャラとして扱い、ストーリー自体は基本的に原作に沿った形で進行しました。

 

 実はそこに至るまで、散々試行錯誤しました。当初は完全なオリキャラを主人公に持って来ようかと思ったり、はたまた、人物と機体だけを貰って、世界観は全く別物にしようかと思った事もあります。

 

 オリ主の立ち位置にしても、「キラの友人」「ザフトの軍人」「オーブ軍人」など色々考え、ストーリーも途中(砂漠戦の辺り)から始めてみようか、とか色々考えました。

 

 しかし、それらの意見は、出た数と同じ分だけ没になりました。

 

 そもそもSEED放送時期から今に至るまで、SEEDオリ主物は、ネット上ではそれこそピンからキリまで発表されています。そんなとこに、新たにオリ主物を投下しても(主に私が)面白くない。

 

 そこでふと考えついたのが、「キラ自身をオリキャラにしてみてはどうか?」と言う事。

 

 賛否両論あるのは知ってますけど、私個人に限って言えばキラ・ヤマトと言うキャラクターは別に嫌いではない。そこに、新たなオリ主を入れようとするから、モチベーションが上がらないんじゃないか、と思った訳です。

 

 そこで、キラのキャラクター性は大きく変えず、ただ「元テロリスト」と言う経歴だけを加えて完成したのが、本作主人公「キラ・ヒビキ」です。あえて本名の方を採用したのは、象徴的な意味で原作のキラとは違う、と言う事をアピールしたかったからであり、それにもっともらしい意味を持たせる為に「幼い頃(ヤマト夫妻に預けられる前)に飛行機事故に遭い、奇跡的に生存。ゲリラに助けられて育てられる」と言う設定を付加しました。

 

 更にそれに伴い、ヘリオポリス組や、アスラン、フレイに対する接し方にも変化を入れました。

 

 キラに関しては、殆ど迷う事が無かったです。設定の骨子さえ作ってしまったら、後はほぼ勝手に動いてくれましたので。

 

 

 

 

 

2、ヒロイン

 

 当初のヒロイン候補として考えていたのが、実はリリアでした。何となく幼馴染系で世話焼きキャラと言うのを想像したら「こんな感じ」と言うのができ上がったので。

 

 しかし、ご存知の通り、リリアが活躍し始めるのは中盤以降になっているので、それまで存在感を維持するのは難しいし何より、書いていてダレてきたせいか(やっぱり主に私が)面白くないので、没案にしました。

 

 そこで次いで作ったのが、エストでした。

 

 コンセプトとしては「天然KYな無口妹系少女」です。

 

 立場的なモチーフには、スーパーロボット大戦OGのラトゥーニ・スボゥータをイメージしながら書きました。ラトゥーニはスクール出身の強化人間でしたが、SEEDにもお誂え向きにエクステンデットと言う設定があったので、「プロトタイプ・エクステンデット」と言う形でまとめました。

 

 エストの能力については「オルガ、クロト、シャニの6割程度。薬物調整や精神調整は必要ないが、その分能力は大幅に落ちる」と言う物にしました。多分、いくらブルーコスモスが鬼畜でも、初期段階の開発で危険な改造は施さないと思ったので。

 

 因みに外見と性格のイメージは、とある18禁ゲームのヒロインキャラから持ってきました。詳細は明かしませんが、実は一か所だけ、モチーフキャラの口癖をパクッた箇所があります。

 

 

 

 

 

3、ライバル

 

 クライブは、実は最初から考えていたキャラではありません。書き始めて暫くしてから、こう言うキャラも入れてみたい、と思ったので採用しました。

 

 こう書くと、私がこの手のキャラが好きなのかと思われるかもしれませんが、

 

 実を言うと苦手です。書く上でも、読む上でも。

 

 それでも採用した理由は「主人公が、この手のアンチキャラをぶっ飛ばすところを書きたかったから」です。

 

 当然、キャラを動かすに当たっては細心の注意を払いました。弱過ぎたら話にならないし、さりとて強すぎて、全くキラ達が歯が立たなくても困る。「卑怯で、残忍で、凄腕、かつクレバーでしつこいキャラ」を、ぶれさせないように書くのは、かなり骨が折れました。

 

 因みにモチーフについてですが、多分皆さんはアリーとかヤザンとかを思い浮かべているでしょうが、実はフルメタルパニックのガウルンだったりします。

 

 

 

 

 

4、原作キャラ

 

 フレイをラスボスにしよう。と言うのは、書き始めた段階で既に決めていた事でした。「フレイにパイロット技能があり、あくまで復讐に拘った場合」と言うのをシュミレートしたら、あんな感じになってしまいました。結果的に、原作よりも活躍させる事はできたんじゃないか、と自負していますが、何だかより悲惨な結末になってしまった気がします。フレイファンの皆さん、すいませんでした。

 

 ラクスがパイロットになる話は別に珍しくもありませんし、フリーダムに乗る話もいくつか見た事があります。その為、イリュージョンを出すと決めた時点で、ラクスがフリーダムに乗る事は、私の中で決まっていました。あえて、ラクスをヒロインから外した理由は、エストを出したかったから、と言うのもありますが、何だか原作を見ていると、キラがラクスに依存し過ぎているような気がしたから、と言うのも理由の一つです。その解消の為に、ラクスをヒロインから外しました。

 

 ムウとナタルの死についてですが、当初、ムウは生き残らせる予定でした。しかし、ムウとナタルの死はシーン的に連動していると言えるので、どちらかを生き残らせて、どちらかを殺すのは、正直、ストーリー的にバランスが悪い気がしました。では、どちらも生き残らせるか、とも思いましたが、そうなると、原作のあの状況からナタルをどうやって助けるか、が問題となり、それが考えつかないままタイムリミットとなった為、仕方なく、ここは原作通りにしました。加えて言えば、ムウを生き残らせると、後々、種デス編でやりにくくなると感じた事も原因の一つです。

 

 ニコルをモビルスーツに乗せなかった理由は2つです。1つは、ニコルを生き残らせたかった、と言う事。もう一つは、クルーゼ隊に女の子(ライア)を入れてみたかった、と言う事が理由です。原作通りの編成だと(くどいようですが主に私が)面白くなかったので。

 

 ちょっと判りにくかったかもしれませんが、パトリック・ザラにも、少しだけオリジナルの要素を入れました。「暴走しながらも、心の奥底では家族想い」と言った感じに。と言うのも、彼に振りかかった厄災を考えると、あの終わり方はあまりにも不憫だったもので。ただ、原作でも机の脇に妻と息子の写真を飾っていた事を考えると、私の考えは大きくは外れていないと考えています。

 

 

 

 

 

5、機体

 

 イリュージョンについては、当初、ザフト製ではなく、オーブ製の機体として考えていました。しかも、機体そのものよりもクラウ・ソラスの設定の方が、先にできていました。コンセプトとしては「核動力が使えない状況で、オーブが全く新しい技術を使い完成させた機体。ただし、核動力機の7割程度の出力しか得られず未完成の状態ながら、基本の武装を省エネ型に急遽変更して実戦投入。戦後に完成」と言う設定まで考えていたのですが、そうなると方々でストーリーに齟齬が生じてしまうので、泣く泣く没にしました。

 

 複座にした理由は、設定を考えている頃にスーパーロボット大戦Jや、同W、アナザー・センチュリーズ・エピソード3(全て、主人公機が複座)をプレイして「主人公とヒロインが一緒に機体を操縦する」と言う描写をやってみたかったからです。

 

 フリーダムやプロヴィデンスを見るに、SEEDでは手数で攻めるタイプの機体は多いですが、殲滅型の武器を使う機体は少ない(デストロイは論外)。そこでまず、殲滅型の武器(クラウ・ソラス)を設定し、ついでに、フリーダムが砲撃戦重視、ジャスティスが接近戦重視と来たので、じゃあ、イリュージョンは万能型にしようと思い、「劣化デスティニー」という案を採用しました。

 

 シルフィードに関しては、当初出す予定は特にありませんでした。キラの乗機に関しても普通にストライクを予定していたのですが、折角キラ自身をオリキャラにしたのに、機体がストライクでは(しつこいようですが主にわたry)面白くないと感じた為、当時既に放送が始まっていた00から、特に気に入っていたエクシアを持って来て、そこにエールストライカーを装備した物を想像して完成させました。

 

 フォーヴィアについては、とにかくクライブのキャラに負けないくらい、「強そうで凶悪」を目指してみました。結果、背中から手が生えてあんな感じに(汗)あんな機体、CE世界でも常識はずれなような気がします。

 

 アヴェンジャーに関しては、00でセラヴィーを見て「これは敵機として使ってみたい」と思った為、フレイの愛機にしてみました。因みに、背中の巨大ガンダム顔は、無い(爆)

 

 

 

 

 

 

6、最後に

 

 え~、長々と書き連ねてきましたが、これで最後となります。

 

今回の件で書き切れなかった分などは、種デス編の方で極力補完していきたいと思っています。

 

 では最後に、種デス編の、紹介を少しだけして終わりたいと思います。

 

 タイトルは、

 

 

 

 

 

『機動戦士ガンダムSEED Fate』

 

 

 

 

 

 コンセプトとしては「私(ファルクラム)が、こうあってほしかったと思ったSEED Destiny」と「シンを具体的な形で主人公にする」と言う事を目指して書きたいと思っています。

 

 どうか、御期待下さい。

 

 

 

 

 

 尚、

 

 Fateと銘打ってはいますが、

 

 某「リリカルな魔法少女のお友達の金髪ツインテールちゃん」

 

 や、

 

 某「どこぞの冬の街で7人のマスターが7人の英霊を従え、聖杯を求めて戦争するお話」

 

 や、

 

 某「中学教師をしている10歳魔法少年の、無口系ライバル君」

 

 は、

 

 全く、全然、毛の先程も関係ありません。

 

 あしからず(爆

 

 それでは、御愛読、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

2012年11月7日      ファルクラム

 


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