デート・ア・ライブ&クライム   作:星の翼

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アニメがどんどん終わっていく―うぅ~ん、うさぎはもう少し続いて欲しい!


四糸乃パペット&怠惰アンノウン&色欲マーセナリー Ⅳ

「此処でいいのか?」

『ええ。精霊も建物内に入ったわ。ファーストコンタクトを間違わないようにね』

「……了解。」

『気を付けろよ―【色欲】の攻撃から【怠惰】が精霊を護ったからと言って、向こうはこっちの味方とはいえない―少なくとも精霊に不信感を与えるな』

「わかりました―その、一つ良いですか?」

『何だ?』

「【怠惰】の力って何なんですか?迅の力もありますし―その、如何してこのタイミングを?」

『【怠惰】の【灰宝盾】は七体の中で最も防御に適した【悪魔】だ―こっちから何かをしない限り、ダメージは受けない。防御こそ最大の攻撃って奴だ―少なくとも、アイツにとってはな』

「つまり、【怠惰】は何もしなければ無害と言う事ですか?」

『そういうことだ―まぁ、俺としては一緒に仲間に引き込めればそれで良いんだがな―まあ、お前は精霊口説いてとっとと封印しちまえ』

 

通信が切られたため士道はインカムから手を離す。

この時間帯なら本来、もっと人が賑わっている筈なのに―人は愚か明かりすらない。これでゾンビまで出てきたら完全にホラーゲームだ。

フラクシナスで見守っていたが【ハーミット】はこのデパート内に避難した。追いかけていた銃弾も凌曰く新たに現れた【怠惰】の悪魔によって無効化されたらしい―そして此処からが自分の仕事だ。

先程も凌が言っていたように―【怠惰】には攻撃性が皆無らしい。それなら、今ASTが攻撃を行えない状況が一番の好機―っと言うわけでこのデパート内に転送されてきたのだが―迅の奴は大丈夫なのか?

 

『……外の事が心配か?シン。』

「いえ…いや、はい。迅は大丈夫かと」

『……それなら安心したまえ。彼は好き勝手に大暴れしてくれているから、誰も此方に見向きもしてない。君は君の任務を遂行するんだ。』

「――そうですか。」

 

通信から令音さんに外の状況を聞いたが―やっぱり心配だ。

以前の事もあるし、迅の奴が無茶してないか……

 

『君もよしのんをいじめに来たのかなぁ~~……?』

「ッ―?!」

 

 

 

 

 

見慣れた町並みを翔けてはいるけど―なんともいえない。上からは無数の銃弾やミサイルがこっちに向けられて放たれている。住宅の合間を縫って避けたりしてるけど―こっちの動きを察知してるのか。先回り手攻撃してくる―それにしてもこの人達…。

 

『おーおー容赦ないなぁ~』

もう完全に精霊と同じ扱いだよねぇ~ほら、鳶一折紙のあの顔見てよ。完全に憎悪むき出しだよ、怖い怖い♪

『随分と余裕だなぁ?【色欲】の魔眼に見られちまったら、今度は俺達があの銃弾と命がけの鬼ごっこする羽目になるんだぜ?』

大丈夫でしょ―さっきも分かったじゃん。銃弾のスピードじゃ、僕等のスピードには追いつけない。

『ハハッ!違いねえ!…しかし、随分と上手く隠れてやがるぜ、見つけるのも苦労する。』

でも、これじゃあ―ジリ貧だね。なるべくリスクを負いたくないから低空飛行続けてたけど―やっぱり見つけられないか。

『さてなぁ―建物の影か中に隠れてるとは思うが…しゃあねぇ、一度飛び上がるか?』

そうだね―まぁ、向こうは加減する気もないみたいだし―こっちもそれなりに対応するか。

 

「じゃあ、始めるぜえ!!」

 

逃げるのを止めて、此方を追いかけてくるAST目掛けて突撃する。

いきなりの攻勢に向こうも意表を突かれたという顔をしている…アクセル全開のブースターの方向を正面にしてブレーキをかけるがもう遅い。手始めに追いかけてきたこの5人を―【潰す】!

 

「おおらあ!顕現装置しっかり発動しねぇと死ぬかもしれねェぞ!!!」

 

男女平等パンチならぬキックが、隊員達を地面に向けてミドルシュート!その直前に顕現装置で防御壁を作ったがそれごと地面に叩きつけられて動かなくなる。

 

「ボールを相手のゴールにシュゥウウウウウ!!!」

『超☆エキサイティン!って何言わせんだこの野郎……』

良いじゃん…どうせ顕現装置で防ぐだろうし―それにそれ発動してると丸いじゃん?

『あぁ~…確かにあの防御壁は丸いなぁ。』

でしょ?これはもう―超☆エキサイティンするしかないでしょ?

『よぉ、分からん―って、おい来たぞ』

 

「はいはいっと!」

 

ミサイルに実弾…ビームまで来たよ。人気者は辛いなぁ~

 

「はああああッ!!」

 

その中から一人―こっちにビームソードを手に突っ込んでくるのが一人。

鳶一折紙だ―前にもそうだったけど、接近戦得意なのかなぁ?この子―

 

此方も脚甲で一撃を防ぐ―火花を散らしながら空中で止まる。

向こうからは顔が隠されていて見えないだろうが―

 

 

 

「容赦ないなぁ…もうちょっと手加減してくれよ」

「会話の必要は無い」

「凄い顔だな?そんなに俺を殺したいか?」

「精霊は殺す―それが私の存在意義!」

「おいおい、俺が何時自分を【精霊】なんて言った?」

「!何を言って―ッ!」

 

彼女が距離を取ると一気に此方に他方向からビームの雨が飛んでくる。

良い指示だよ…大した隊長さんだ。けど、それじゃあ、俺は捕らえられない!!

 

直ぐにその場から離れて包囲の一角を突破して上空に飛ぶ

『ッ!相棒!!』

 

【強欲】の言葉に反応した時には一方向から紅い銃弾が此方に飛んで来た。それを避けるが不規則な軌道で飛び回りながら再び此方に襲い掛かって来る。

 

「ッ!見られたか―!」

『飛んできたのは向こうだ―行くか!』

「当然―どんな面してるか見ものだなッ!」

 

びゅんびゅんと五月蝿いASTを蹴散らしながら銃弾を引き離し弾が飛んで来た方向へと飛んで行く。

飛んで来たのこの辺りだ―一体何処に?

 

 

「………?」

 

変だな…気配が全然感じない。

此処まで近づけば流石に向こうも攻撃を仕掛けてくるはずだろうと踏んでいたが―妙に静か過ぎる。―いや、後ろからミサイルとか飛んできてるから全然、静かじゃないけど―

 

「………何処だ?何処に居る?」

『…!相棒ッ!!』

「?―ッ!」

 

後ろからじゃなく別方向から銃弾が此方に放たれてきた。避けると今度はまた別方向から―っと言うか、囲まれた?!

 

「チィ!ッ―!」

 

ASTの別部隊―こんな所に潜んでいたのか…【色欲】の護衛か?

『いや、違う―ミスっちまったな。此処に【色欲】は居ない―別の場所だ…』

「はあ?!…おいおい、如何いうことさ。」

『【色欲】の【閃紅魔銃】は【撃った銃弾の軌道を自由に変えられる】能力であり、【対象者を何処までも追いかける】訳じゃない。恐らく、俺達を何処かで既に魔眼で見てたんだろう…そして放った銃弾は俺達には見えないように軌道を変えながら俺達に飛んで来た。そこから狙撃したように思い込ませる為に―自分とは全く別の方向からな―』

「ッ―此処に、俺達は誘導されたのかよ。」

 

そこから撃ったと俺に思わせて―そこにおびき出したところをASTの別働隊が攻撃して包囲―後はあの魔弾でこっちを仕留めるって言うのが―向こうの腹かよ。

 

「どんな面かと思ってみれば―チッ。戦い方が良く分かってやがる―」

『ああ、色欲の契約者は自身の能力の弱点まで熟知した…所謂【プロ】だ―如何する?魔眼に見られたからには何処にも逃げられないぞ?』

「逃げながら考える!!!」

 

包囲網を突破しようと試みるが―隊員達が巨大なバズーカ砲みたいなのを此方に向けて放って来る―飛び出してきたのは大きな網状の物体―

 

「ネットガンだと?!」

『野郎!【色欲】の差し金か!!』

 

こっちの動きを止めるのが目的だというのは見れば分かる事だ…幾らスピードに自信があってもあんな邪魔臭いものにまとわり疲れればそれで動きは鈍くなる。

避けようとするが別方向から飛んで来たネットが自分に覆い被さる

 

「クッ―ッ!!」

 

引き千切ろうとするが、そこを飛んで来た魔弾が心臓目掛けて牙を剥く―ネットを被ったままその軌道から反れるがやはりしつこい。これを如何にか出来ないものか―

『如何質量の攻撃で相殺するのが手っ取り早いが―直ぐに次の魔弾が飛んでくるぞ?』

分かってる…今はとにかく逃げ続けて機会を待つしかないって事くらいッ!

けど、拙いぞ…これは非常に拙いッ!向こうの罠に嵌った時点でこっちにチャンスなんてなくなった。此処は撤退するしかない…一番の問題はこの魔弾だ!ASTを撒くのは簡単だが…これは何処までも追いかけてくる。精霊が狙われる心配はなくなってる―俺も一度撤退して次に持ち越さないといけないが、これでは逃げられない。如何する?如何する俺!?

逃げながら必死に打開策を考える―その時だ。

 

 

「流石にネットガンで動き鈍らせても早いなぁ【強欲】の契約者は…」

 

戦闘が繰り広げられている全く別方向に位置するビルから見物している―ネットを引き千切りながら銃やミサイルを避ける【強欲】の契約者が見える…だが、終わるのも時間の問題だな。

 

『もう俺達の掌に乗っちまったんだ。何処まで逃げても逃げられねぇ―』

「……お前は気持ちは大丈夫なのか?」

『別に…同じだが、特別【仲間】なんて意識は俺達には無いからな…道は違った。それだけだ―さて、そろそろ止めと行こうぜ。』

「……ああ。」

次の魔弾を撃てば向こうはもう終わりだ…引き金に添えた指に力をこめる。

撃つ―そう思った時だ。

 

それはいきなりだった―精霊が逃げ込んだ大型デパートの方角から凄まじい爆音が鳴り響いた。

 

「ッ?!何だッ!?」

 

銃を撃とうとしていたリナルドの意識もそちらに向いてしまった。

それが拙かった―魔眼の効果が【強欲】からそちらに向いてしまい、魔弾があらぬ方向に向かって飛んでしまう。

 

「しまっ…ッ!」

 

気付いたときにはもう遅い―囲みを破った【強欲】はどさくさに紛れて市街地内に消えてしまっていた。一度意識をはずしてしまえば―もう一度見ないといけない。それが魔眼の欠点だ。

 

「……イレギュラーに乱しちまうとは、俺もまだまだだな。」

『向こうも俺の魔眼の能力については知ってる筈だ―これ以上の深追いは無理だぜ?』

「……ああ。」

 

どちらも仕留める気だったが―失敗となると後々厄介だぜ―特に【強欲】…動きはまだまだ荒いが、ありゃあ化ける可能性も高い。面倒になる前にと思ったが上手くいかねぇな……

 

しっかし、何が起こったんだ?

そう思っていると―今度はデパートから何かが勢い良く飛び出してきた

 

 

 

 

「ハァ…ッ…ハァ……ッ!」

 

地上に降りて裏道に入り込む―マスクのスイッチを押して元のヘッドホンに戻すと、そのまま壁に寄りかかって座り込む―とにかく、呼吸を整えたかった。

 

危なかった…危なかった!何か良く分からないけど、向こうの意識が一瞬でもあっちに向いてくれて助かった。

『ああ…魔眼は【見た相手を意識し続ける】事で効果を継続できるからな―意識が向こうに行けば魔弾はただの軌道が自由に操れるだけの弾に変わる―二つの条件で始めて攻撃として真価を発揮するからな―だが、この勝負は俺達の負けだ。』

向こうの術中に嵌ってしまった―心のどこかで【契約者】と相対する事はないと思い込んでいた自分も居た。しかし、それは起きた―それもこんな早い段階で……チッ。

『また戦う事になるだろうな…対処法を考えておかねぇと』

ああ―相手が見えないんじゃ、幾ら速くても意味が無い…何か良い方法は―簡単には思い浮かばないよな。

 

「はぁ…………」

 

向こうからまた銃声が聞こえる―あの精霊ちゃんがまた姿を見せたのか…。

だが、また直ぐ銃声が止み―静かになる―――あの精霊ちゃんの気配が消えた?

『やられちまったのか?』

それにしては速過ぎるよ…それにそんな感じはしない。多分、【消失(ロスト)】したんだと思う。

『消えたのか―まぁ、何はともあれ、俺達の仕事も終わった。見つかる前に帰ろうぜ。』

ああ―…そうだね。それに――疲れた。

 

重い身体を起こして裏道を使いながら自分の家の帰路に着く―その時だった、大道に差し掛かったときに自分の家の進路方向へ走っていく一人の少女を見た。綺麗な黒髪の少女―表情の暗い美少女―【夜刀神十香】だ。

でも、何で彼女が?確か―避難した筈じゃ――

 

「……まさかね―。」

『いや、そのまさかだと思うぜ?』

「ん~~~…士道も苦労してるね」

 

何があったのだろうか―というのは皆まで言うまい。

それに―今は士道を気にする余裕もない…

 

『【色欲】に【怠惰】―さて、如何したものか』

今は【色欲】の方でしょ?……【怠惰】は少なくとも敵にはなりえないと思う。それに今は―傷を癒すのが先決だ。

『分かってるって―』

 

そのまま、家に着いた後は風呂にも入らずベッドの中に寝転がる―明日は土日だから休みだし、今のうちに休まなきゃ―ただ、隣の家からドカドカ五月蝿いのは、正直何とかして欲しかった。

そう思いながら、僕は眠りに落ちて行った。

 




以上、四糸乃編4話目でした!
感想などお待ちしております!!

と言うわけで、初戦は迅の敗北で終わってしまいました。

【色欲の魔眼】については正確に書くと【見た相手を意識し続ける事で相手の場所を把握し続ける能力】であり、【別の対象に意識を向ける】など意識が対象から外れると能力が解除されてしまいます。 能力的には【強欲】の【欲望追跡】の【下位互換に近い能力】です。

やきもち焼く十香ちゃんもカワイイ!
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