デート・ア・ライブ&クライム   作:星の翼

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ああ、うさぎが終わってしまった……俺の日常アニメが…チノちゃん…俺の妹おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!


四糸乃パペット&怠惰アンノウン&色欲マーセナリー Ⅴ

精霊【ハーミット】並びに【レイヴン(強欲)】の消失から数時間が経過…対処目標が消えたので、事実的に作戦は終了…隊員達も休息を取っているASTの駐屯地ではリナルドは前回の戦闘の記録を見直していた。

モニターに写されているのは精霊が【強欲】から逃げ出した後、デパート内に侵入する場面だ。

 

「……やっぱり」

 

精霊【ハーミット】を狙った魔弾はデパート内に侵入する直前に遮られている。

【強欲】仕業じゃない―あの場に居た別の悪魔と契約者の仕業だ。

『気配はあったが―【怠惰】は結局姿を見せなかったな。』

ああ…恐らく、あのデパート内にずっと潜んでたんだろう…行動を見ても、あの精霊を意図的に助けたふうに見える。

『チッ…【灰宝盾(スロウス)】が向こうに着くと面倒だぞ?何せ、オレ達の中で最も防御力に長けた悪魔だからな…』

【盾】って付いてる位だからな―だが、コイツは精霊を助けた後は完全に戦線離脱してた。あの【ハーミット】って精霊がそれだけ特別なのか―どちらにせよ、コイツは今は置いておこう。

リモコンのボタンを押して次の場面を移す―戦隊ヒーローのような黒いマスクで顔を隠す【強欲】の姿が映される。

ネットガンを駆使して動きを止めて仕留めると言うのを提案はしてみたが―ぶっつけ本番じゃ上手くはいかなかったか―終わった後の雇い主からも【結果出してくれなきゃ雇った意味無いじゃん】ってのは耳が痛い―まぁ、魔導師限定で入れるこのASTって部隊に特例で入ってる俺は例外過ぎるだろうけど―とはいえ、先程の戦闘で向こう側の実力的な不満は解消されたみたいで、俺もそれなりには肩幅を広く出来てはいるが、

 

「さて―如何したものか…次で仕留めないと立場ってのがなぁ…」

「何の立場よ?」

「傭兵稼業の信頼的立場ですよ―日下部隊長。」

 

何時から後ろに居た日下部燎子からの差し入れを貰って一息吐く…

 

「面目ないねぇ…作戦に口出ししてこの様じゃ―」

「貴方は精霊と戦うのも初めてだったんでしょ?それであれだけ戦えれば大したものよ―まぁ、殆ど隠れてただけだったけど。」

「狙撃手が見つかったら元も子もないでしょうが…。」

「分かってるわよ。それで、何か分かったの?」

「いやぁ~何度か見直したけど、特に何もねえ…まぁ、結局、あの爆音の正体が何だったのかは分からず仕舞いだから―」

「それなのよねぇ―あの後、直ぐに【消失】してしまったし―また暫くは【ハーミット】も姿を見せないでしょうね。」

「また当分暇になるんだろうな………」

 

「? 何よ…私の顔に何かついてる?」

「………。」

 

悪魔について話そうと思ったが―

止めておこう―こいつ等は至ってノーマルな存在。俺達みたいなアブノーマルじゃないんだ。

こっちがわに引き込む必要なんて無い―裏の事なんか何も知らずに、前ばっか向いて仕事しているのが、彼女達にはお似合いの筈だ。

 

「いや―何でも…そうだ。この後暇でしたら、ちょっと飲みに行きません?気に入ったバー見つけたんで」

「口説くのならもっとマシな方法見つけなさいよ―ま、それだけ元気なら問題ないでしょうから次もよろしくね」

「へいへいっと――」

 

そういい残して日下部燎子は部屋を出て行く。 その後も戦闘記録を見直し続けたが―ねぇなぁ―

『まぁ、問題ないだろ―【強欲】はオレ達には勝てない。お前の技とオレの力が合わさって、最強のコンビなんだからよ―』

―そう思いたいがな―…さて、次にやり合う時は如何出てくるか……

 

 

 

「――うみゅ……」

 

いけない寝すぎたかな―今、何時だろう? 時間は―6時か…随分と長く寝てたのか。

『流石に疲れたか?』

ああ―身体が重たい。それもあるけど、一番は頭がもやもやする…

『負けたからな―悔しくないと思う奴は相当珍しいだろ。 それで、如何する気だ?』

如何したものかねぇ――お腹空いたなぁ

『何か作れば良いじゃねぇか…そんな気分もしないか』

そうだね―士道にご飯おねだりしようっと―

『今からか?―まぁ、士道は料理上手いから良いけどよ。』

 

寝汗で気持ち悪い制服を着替えて隣の家―士道達の家に向かう。

 

「――雨は晴れてるな」

『さてさて、五河家宅内のお天気はどうなってるでしょうか?』

「あぁ…十香ちゃんね。何があったかもそこらへん聞かせてもらうか―おぉい士道、居る?」

 

暫くすると―扉が開かれ、中から困り果てた顔の士道が出てきた。

そして、僕だと知ると今度は驚いた様な顔をする

 

「迅!お前―大丈夫なのかよ?!」

「何がさ?」

「何がって―凌さんから聞いたぞ。」

「……ああ。成る程ね―」

 

見てたなら手貸して欲しかったよ―まぁ、ASTが居る手前下手な手出しは出来ないんだろうけどさ―

『【憤怒】は俺達の中でも単純な攻撃力なら最も高いからな―それこそ本気出せば天宮市全体がクレーターになるぞ?』

それは……勘弁だね―

 

「まぁ、良く寝たから平気だよ―それより、お腹空いた。ご飯食わせて♪」

「おま…まあ、良いけどさ―それより、ちょっと十香のことなんだけど。」

「分かってるよ―何かあったんでしょ?僕でよければ聞くけど―」

「悪い……」

 

 

 

「つまり―あれですか?士道が精霊…えぇっと、【よしのん】?っとデートしてて、事故でキスしちゃったのを十香ちゃんに見られて、修羅場になっちゃってそのまま十香ちゃんが部屋に閉じこもって出て来ないと………」

「ああ、何であんなに不機嫌なのか―お前は何か分からないか?」

「………………」

如何思う?【強欲】…。

『如何見てもやきもちです―本当にありがとうございました。』

だよねぇ~しかもこの朴念仁は心当たりが無いって顔ですよ?マジ引くわー

「士道―もう一度だけ聞くけどさ、本当に原因が分からないの?」

「?さっきからそう言ってるじゃな「バーカ死ね」ちょ!?言うに事欠いてそれかよ?!」

「だってさぁ―流石の僕も他に言う台詞思い付かないもん。」

「お前―やっぱり帰れ…飯ならコンビにでも適当に行って買って来い…」

「ヤダーー、士道の飯の方が断然美味いし。」

「このヤロウ―」

 

士道が顔を渋らせる―けどまぁ、このままって訳にもいかないし。

ちょっと十香ちゃんからも話聞きたいなぁ……ちょっと試してみるか

 

「…分かったよ。とりあえず、僕からも十香ちゃんに話聞いてみる。」

「あんまり意味無いと思うぞ?すげぇ不機嫌だし…飯だって言っても出て来ないし、如何したもんか」

「はぁ―まぁ、そこは僕に考えがあるけど――僕今日オムレツ食べたいなー?」

 

席を立ちながらチラリと士道を見る

 

「分かった―作ってやるから。」

「交渉成立な☆」

 

 

士道に言われた二階の一室―つまり十香ちゃんの部屋の前に立つ。

立って分かるが凄い負のオーラだ―近づくなって言うのが肌で感じる。

『こりゃあ相当だな―』

まさしく愛憎転じてだねぇ~…さて、僕なりに上手くいくかなぁ?

 

そう思いながら一度扉をノックする―次の瞬間、ドンと大きな音が響く。

「十香ちゃん―迅だけど…。」

「む……何だ、迅か……悪いが一人にしてくれぬか?」

 

士道と僕を勘違いしたみたいだ―けど、声にいつもの元気さは無い……か。

 

「ん~~~…そういうけど…何かあったの?」

「………………。」

「当ててあげようか?……士道の事でしょ。」

「! な、何故分かったのだ?!」

「分かるよ………ねえ、十香ちゃん。明日、僕とデートしない?」

「デェト?…迅と?」

「そう―士道には内緒で―ちょっと士道への仕返しも踏まえてさ♪」

「………むぅ。」

 

『流石に士道以外の男とデートって言うのは十香ちゃんあんまり乗り気はしないんじゃないか?』

世の中にはNTRって言葉があるけどねぇ…

『お前まさかッ?!』

ん~~十香ちゃんがよければ、僕は構わないけど―きっとそうはならないよ。十香ちゃんは純粋だから―僕はそういう方面では腐ってるつもりは無いよ。

 

「っと言うのは建て前…士道が近くじゃ話し辛いでしょ?僕でよければ明日話聞くから…如何?」

「………シドーは本当に来ないんだな?」

「僕が力付くでも追っ払うから安心して♪」

「…………分かった。明日だぞ。」

 

その言葉に僕はニコリと笑った―階段を下りると肉の焼ける良い匂いがする。

士道がオムレツの具を焼いてるみたいだ―

 

「如何だった?」

「明日次第だね―あ、そうだ。 お前のインカム借りるよ?家に置いてきちゃったから…琴理ちゃん達に相談したいし―」

 

そう言って士道の耳からインカムをはずして自分の耳に装着する

 

「もしもぉ~し聞こえるぅ?」

『聞こえてるわよ―迅、十香に何ていったの?』

 

向こうから琴理ちゃんの声が聞こえる

 

「ん~明日、十香ちゃんとデートします。」

「『ブッ?!』」

 

 

おぉ、流石は義理とは言え兄妹―リアクションもそっくり―

 

「ちょちょちょちょっと待て!迅―それは如何いう」

『そうよ!貴方―一体何を考えて?!』

「冗談だよ―ちょっと今回の事で話し相手になるだけ―あ、言っておくけど士道は着いて来るなよ。ややこしくなるから―」

「いや、まぁ流石に俺が一緒だったら色々とあれだろ?」

『……それなら、私も同行しても構わないだろうか?』

「令音さんも?」

『……十香の精神状態を確認したい。質問したい事もあるしな。構わんだろう?』

「そりゃあ、デートって言うのは冗談だから…それに令音さんなら別に警戒もしないでしょう?」

『分かったわ―それじゃあ、十香の事は迅と令音に任せるわね―士道にはちょっと女心を勉強するよう言っておいて』

「りょーかーい…おい、士道。愛しい妹ちゃんから伝言だよ―」

「ん?何だよ―。」

「【おにーちゃんだーいす『わあああああああああああああああああああああ!!!!!!』ハイ、パス!!」

 

耳元で大声を上げる琴理ちゃんに何か言われる前にインカムを士道の耳に突っ込んだ。

その後、フラクシナスから飛んで来た琴理ちゃんに色々言われたけど―終始僕は2828を貫いた♪

『若いって良いわねぇ~~♪』

本当ぉ~かわいいわぁ~~~♪

 

 

 

翌日―

 

普段の私服にペンダント…ヘッドホンインカムを首に掛けて士道の家の前で十香ちゃんを待つ。暫くすると令音さんが十香ちゃんを連れて出て来た―のだが、何だか顔が凄い不機嫌……

 

「へぇ~十香ちゃん私服も可愛いね。」

「……………。」

 

あんまり効果なしか…普通ならもうちょっと照れてくれると思ったんだけど……

 

「……さて、行こうか。迅、十香―」

「令音も着いて来るのか?」

「デートって言うのは僕の冗談だから―それに令音さんも話聞いてくれるってさ―お腹空いてるでしょ…令音さんがご飯食べさせてくれるってさ♪」

「むぅ―まあ良い。早く行くぞ!まずはご飯だ!!」

 

そう言って先を歩いてしまう十香ちゃん―

 

「やれやれだね―。」

「……<フラクシナス>で解析していたが彼女の精神は今不安定にある…とにかく、彼女の誤解を解くことも必要だな。」

「苦労しますかもねぇ―さて、行きますか。」

 

令音さんと苦笑いしながら、僕等も彼女の後を歩いて追う事にした―。

―――ん?

『街中だな―何処かに居るぞ』

ああ―【怠惰】だ…一体何を?

 

「……如何した迅?」

「……いや、何でもない。早く行きましょうよ―十香ちゃんに置いてけぼりを食らっちゃいますから」

 

今は気にしても仕方ないし―まぁ、害意は無いのは確かみたいだからね。

 

 

 

 

「はぁ…」

 

一人残された士道は溜め息を吐くしかなかった―。

参ったな―十香のことは迅達が連れて行ってしまったし―そもそも俺と話せる空気じゃなかったし―如何したものか。

 

「…買い物行ってくるか。」

 

琴理は寝てるけど…一応鍵掛けておくか―迅達と鉢合わせるのもあれだし、暫くたってから、俺は外に出る―外は雨模様だ。

そんな中を歩いてどれくらい立っただろうか―――

 

「………ッ!?」

 

商店街に向かう道の途中。見覚えのある後姿を見て、足を止めた。ウサギのような耳がついたフードを被る少女…そして、一昨日見た、灰色の髪をした長袖長ズボンの男の子―。

男の子は知らないが―少女の名前は知っている。

 

本来・居る筈のない【精霊】の少女――

 

「よ…よしのん……ッ?」

 




以上、四糸乃編5話でした!

改めて2巻読みながら書いてますが、十香ちゃんも可愛いなぁ~♪
そして、本当に―朴念仁爆発しろッ!
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