デート・ア・ライブ&クライム   作:星の翼

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書けちゃったんで今日中にもう一話更新!!
いやぁ~やっぱり小説書くのって楽しいですねぇ(*´ω`*)



十香デッドエンド&迅コントラクト Ⅶ

ASTに所属する【日下部燎子】の立場は所謂【隊長】である。

突如現れた精霊…識別名【プリンセス】を校舎から燻り出す為に攻撃を再開を上から命じられそれを実行した。

【プリンセス】を包囲し、彼女に向けて一斉攻撃を始める。だが、目標は一向に教室から出ない…それどころか此方など完全に無視して教室の一角…死角で見えないがそちらを向いて座り込んでいる。そして、その表情は何処となく楽しげだ。

未だに出てこない精霊に対して苛立ちを募らせる隊員たちを諌めながら、彼女は指示に専念する。

それが隊長としての役割であり…常に冷静であることが最低の条件である。

 

だが、その彼女をも驚かせる事態が突如として起こった。

【プリンセス】の居る教室の丁度隣に位置する教室から凄まじい爆音と共に何かが飛び出してきたのだ。埃と煙を撒き散らしながら、現れた【それ】はけっして自分達の目標ではない。

 

黒い仮面で顔を隠し、漆黒の脚甲で両足を包む全く謎の存在。

全員がその【謎の人物】に視線を向け、攻撃が一時的に止まる…新手の精霊か?そう思った矢先-

 

その人物に最も近くに居た隊員がその存在から攻撃を受けた…脇腹を蹴りぬかれた隊員はそのままグラウンドの方角へと打ち落とされる。

 

それを見た燎子の判断は早かった。

 

『総員警戒!目標を【プリンセス】から【正体不明(アンノウン)】に変更!第一優先で攻撃開始!!』

 

その指示の下、隊員達の同様を振り払い銃口を【プリンセス】から【正体不明】へと向ける。

自分に向けられる敵意を見て【正体不明】…【鴉間迅】は心底愉快そうに仮面の下で口下を歪めた。

 

 

対して上空一万二千メートルを航空する空中艦<フラクシナス>でも突如の事態に慌しくなる。

 

「【アンノウン】はASTと交戦を開始した模様!」

「反応から精霊ではありません。一体これは…」

 

隊員たちはコンソールを動かしながら状況を報告する。

その中心に居る艦長【五河琴理】はチュッパチャップスを舐めながら映し出された映像を見据える。そしてその左には目付きの鋭い青年【竜ヶ峰凌】も何も言わずに戦闘中の【アンノウン】を視線で追う。

 

「竜ヶ峰。これ、如何思う?」

「如何も何もねぇ…今、ドンパチやってるのは間違いなく【鴉間迅】だ。」

「やっぱり…個人で動くと入ってたけど、こんな派手に動くなんてね。」

「顔は隠してるんだ。だが、これはチャンスだ…おい、通信開け。」

「ちょっと…何を勝手に-」

 

琴理を無視して勝手に通信機能をオンにする凌-通信の相手は今精霊と会話している【五河士道】だ。

 

「聞こえてるか?士道」

『凌さん?あの、外で何が?』

「今、ASTと鴉間迅が交戦している。向こうさんの攻撃も完全に【十香】からそっちに向けられた。」

『迅が?でも如何して…』

「さてな…だが、今のうちに十香と話をして、彼女との信頼を築け。」

『でも、外は-』

「安心しろ。お前のお友達は【悪魔】と契約してるんだ。そう簡単に落とされはしないさ…それにこれは迅がお前にくれたチャンスなんだ。アイツが自分に出来る手助けをしてくれているのなら、お前はお前の務めを果たせ。それがお前が一番今やるべき事の筈だ。」

 

モニターに映る士道が外を見る…やがて覚悟を決めた表情で口を開く

『…………分かりました。』

「精々頑張れよ若人」

 

そう言って、通信を切る…はぁっと琴理が溜め息を吐く。

 

「あのねぇ…一応、艦長は私なんだからせめて私に一言言いなさいよ」

「ああ?ちゃんと言ったじゃねぇか」

「そういう意味じゃない!でも、確かにそうね…迅のおかげで十香への攻撃がなくなったわ」

「……自分は自分で動くといっていたが、こういう事か。」

「成る程…私もあの中に飛び込んで、あのギリギリ感を味わいたいです!!」

 

令音が迅の真意に気づき、神無月はぶれない…そして、琴理からの制裁を受ける。

その3人から少し離れた位置で十香と会話する士道ではなく、外でAST相手に立ち回る迅に対して視線を集中させる凌。

 

「…あのヤロォ、」

『【強欲】の奴…良いパートナーを見つけたみたいだ。』

「ああ。正直、勧誘を断られた後、アイツの事を警戒してたんだが…杞憂だったみたいだ。」

『【悪魔】の力にしろ…一、高校生がASTを相手にあれだけの動きとはな。それだけにラタトスクに来ないと言うのが惜しいな。』

「全くだ。ますますこっち側に引き入れたくなっちまったぜ。」

 

ふと十香と士道のモニタを見ると、十香の機嫌値が七十を突破しようとしている。こっちも順調のようだな…良いチームワークじゃねぇか

そう思いながら、自分の口の端がニヤリと上に上がるのを凌は感じた。

 

 

四方八方から馬鹿でかい銃声が鳴り響く。

それこそ、向こうが此方に向けて撃っているのは大口径のガトリング砲…女の子とかどうか以前に人間一人が扱えるような代物ではない。それをASTの隊員達は此方に向けて撃ちまくってくる

その銃弾の雨を縦横無尽に駆り、彼女らを弄ぶ…。

 

『おいおい、幾らなんでも容赦なさ過ぎないか?』

如何にも、向こうは僕を精霊と同列視してるみたいだね。

『実際全く別物だけどな…だが、これは好都合だ』

そうだね、こっちに注意が向けば向くほど、こっちの都合通りだ。

 

けど…数が多いなぁ…このままじゃ何れ包囲されるだろうし……

少しずつ数を減らしていくか…。

『そうだな…避け続けるのも飽きたし、ちょっと遊んでやろうぜ?』

 

銃弾を避け続けることを止めて、攻撃へと転じる…。

スピードを活かして集団の中に真正面から突っ込む。敵対者の急速な接近が隊員達に反射的な散開を行わせる。

 

「一人ずつ…潰して行くか!」

最初に目に入った一人に狙いを定める…此方の接近に対してガトリングでは不利と悟ったのか、それを捨て去り光の剣を取り出し、此方に向かってくる。

 

「へぇ…カッコイイじゃん。」

 

それに実践慣れしてるねぇ…けど、動きが直線的過ぎるなぁ。

ギリギリまで引き付けてから、空中で身を捩り…彼女の一閃をかわして背後を取る。

無防備な背中に対して【魔風暴君(グリード)】の鉤爪で背中のCR-ユニットを握り潰し、もう片方の足で地面へと蹴り飛ばす。

 

「残念、またどーぞ。…あ、これ、気に入ったから貰って置くね♪」

 

落ちながら、此方に向けて罵声を上げる隊員に先程まで彼女が持っていた光の剣の柄を見せる。驚いた顔してそのまま落ちて行くのは面白いなぁ~

 

「ふぅ~ん…成る程ね。 ライトセイバー?ビームサーベル?【強欲】、どっちが名付ける的に良い?」

『後にしろよ…ほら、撃ってきてるぞ』

「はいはい…さてっと!」

 

柄にあるスイッチを押すと光の刃が形成される。

さっきのガトリングもそうだけど装備はカッコイイなぁ…後で時間があったら、あのガトリングも回収したいなぁ。

そんなことを考えながら、先程手に入れた光剣で銃弾を切り裂きながら一人に距離をつめる!!

 

「こういうの、一度やってみたかったんだよねえ!!!」

 

そのまま、手に持ってるガトリングを切り落とす。そのまま胴体真っ二つにしようかとも思ったけど…後々面倒くさそうなので止めた。がら空きになった胴に膝蹴りを叩き込んでから項に肘を打ち込む…そいつはそのまま地面に落ちていくけど、如何でも良い…次の標的に向かって距離をつめる。

集団になって此方に銃を撃ちまくるAST…さっきから、全然代わり映えしなくて面白みがない。彼女らとの距離が近くなると再び蜘蛛の子散らすみたいにバラバラとわかれる。

「ほぉら、また同じ手に引っかかる…」

 

次は誰を落とすか…そう思った矢先、『何か』に激突した。

 

「ッ~~!……?」

 

正面からぶつかって頭がぐわんぐわんする。でも、変だ今、自分が居るのは空中だ…何かにぶつかるなどありえない筈だ。視線を真正面に向けると、半透明なような見えない壁がそこにはあった。さらにその後、球体の様に俺の身体を包み込む

待てよ?これって-

 

『成る程、これが【顕現装置(リアライザ)】か』

魔導師達が使う【CR-ユニット】に搭載されたテクノロジー。コンピューター上での演算結果を物理法則を歪めて現実世界に再現する、いわば科学技術を持って「魔法」を再現する技術および装置の総称。これを使った応用した【随意領域(テリトリー)】によって、彼女らは攻撃からの防御や普段なら扱えない、あのガトリングやロケットランチャーなどの兵装を使用可能としているわけだ。

 

考えたね…動きを止めればただの的だ。実際にこっちは包囲されてASTもこっちに銃口を向けて撃って来ている。このままじゃあ、間違いなく蜂の巣だ。けど…

「『【悪魔】を嘗めるなよ』」

 

随意領域の壁を内側から蹴り飛ばす…その瞬間、見えない壁は破壊され、俺は脱出する-その後に先程自分が閉じ込められていた場所に無数の銃弾やロケット弾が着弾し大爆発を引き起こす。

隊員や-あの隊長さんの表情に驚愕の表情が伺える。

 

「ハハハ、脆いよ脆すぎるよ…あんな程度の鳥籠で俺らを捕まえられると思ってんの?」

『鳥籠言うな。』

 

挑発を繰り返してさらに注意を此方へと引っ張る-さて、そろそろ士道の方も十香ちゃんと仲良くなってると思いたいけど。

少なくとも向こうから爆音やらは聞こえない-上手く行ってと思いたいけど。

 

だが、この世には【油断大敵】と言う言葉がある。

一人のAST隊員が放ったロケット弾を避けると丁度その軌道上が校舎が位置する-それも【精霊と士道】が仲良くお話してる場所だ。

 

「-あ。」

 

気づいた時にはロケット弾は校舎の一角に命中し、学校が吹っ飛んで、クラスの風景が一望できるようになってしまった。

当然、死角で見えなかった筈の士道の姿も丸見えになる。

 

「いっけねぇ~やっちゃった。」

『後ちょっとそれてたら【十香】ちゃんに直撃だったぞ!?』

「いや、それよりこれは拙いって-何かって」

 

ASTが【精霊】の近くに民間人が居るのを発見し直ちに攻撃が中止される。

ただ一人…その人間が士道だと分かるや否や精霊に対して単身突撃を開始するASTの隊員がいた-他ならぬ鳶一折紙だ。

 

「ほぉらやっぱり…」

『チッ!水差すなってのにッ!!相棒!!』

「分かってるよ!!」

 

そうはさせまいと俺も彼女と精霊の間に割って入る。

 

「邪魔を…するなッ!」

「どっちがさ!」

 

ガトリングを捨て、光剣を振り抜き此方にかまわず突貫してくる鳶一折紙-それに対して、此方も拝借している光剣で向か打つ。

だが、彼女は此方に向けて剣は振るわず薙ぎ払った俺の剣を避けてそのまま俺の横を素通りする!

 

「げッ?!」

『こっちは無視かよッ!!』

「どんだけ士道の事で頭一杯なんだよあの女は…ッ!」

 

それでも邪魔はさせまいと背を向ける彼女の背中に【魔風貌君】を伸ばす。

だが鳶一は背に着いたCR-ユニットの一部をパージさせてその一撃も振り切る。結局、掴んだのはガラクタの一部分。舌打ちしてそれを握り潰す。

 

追おうとするけど、もう鳶一は【十香】ちゃん達と接触してしまった。これ以上は逆に士道に被害が及ぶ可能性もある。

 

「…………」

『何て女だ…無茶にも程がある。』

「チッ 邪魔になる前に…殺しておけばよかったかなぁ」

『止めとけ-それよりタイムアップだ。』

「りょーかい…これも勿体無いけど、また次の機会に一個貰おうか」

 

エネルギー切れか…勝手に消えてしまった光の剣を投げ捨てる。

直後に、士道の居る教室から凄まじい衝撃波生み出される。

士道の気配も消えてしまった以上、此処に長居は無用だ。

そう判断してASTの攻撃を振り抜き、俺もこの戦線から離脱した――

 

 

 

 

 

「ふぁあ~~~~~~~…。」

 

翌日、派手に身体を動かした僕と魔力を使った【強欲】は普段よりも早めに寝て遅めに起きた。

眠たい眼で洗面所まで歩き顔を洗う-昨日の今日だから、学校も休校だろう。

さて-如何したものか。

 

それよりもぉ…ああ、身体がだるい。

ご飯を作る気力さえない。まさしく【怠惰】な気分だ。いっそ士道のところに集りに行こうかなぁ何て思う。でも、そんな事さえ面倒くさい…心の何処かでそう思ってしまう。

だめだ。 駄目人間街道まっしぐらに成りそう…仕方ない。適度に散歩して気でも紛らわせるか。

 

私服に着替える。 白のシャツの上に真っ黒のYシャツと黒いジーンズパンツ。 小さい頃にお姉ちゃんからプレゼントでネックレスを首に掛けて家を出る。

鍵を掛けたのは確認して…そうだ。 折角だし士道達も誘おう。

思ったが吉という言葉に従い隣の家―つまり五河家のチャイムを押す。

2,3鳴らしてみるけど…反応は返ってこない。

 

「なぁんだ…二人ともどっか行っちゃったんだ。」

 

つまんないの…仕方ない。一人で適当にぶらつくかな。

そのまま僕は商店街の方へと足を動かした。

 

 




以上、7話目でした…感想もろもろ楽しみにしてます!

あぁ~~十香のポニーテールって最高ッスわ。
※うp主が一番好きな女性の髪形は【ポニーテール】です。
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