史実と違って、セブルスは死食い人にならず、東北にいます。
1978年 日本 奥州平泉
日本の魔法族が暮らす北国の街に、1人の西洋人の魔法使いがいた。
その名はセブルス・スネイプ。かつて、ホグワーツ魔法学校の生徒だったが、5年生の修了後に退学し日本へやって来た。
親友であり愛する人との決別で傷心だった彼を、先輩である聖沢怜奈の勧めで、家族とも縁を切り、
奥州魔法地帯、日本の魔法界の2つの大規模な魔法界の1つだ。
日本の正式な魔法界は日本魔法政府だが、その日本魔法政府でも力が及ぶことのないのが奥州魔法地帯だ。
一応、魔法政府は奥州に役人を送り込み睨みを効かせてはいるが、その実態は賄賂や豪勢な接待で役人は骨抜きにされ、任期が過ぎれば役人は懐を肥やして帰っていくのである。
先祖代々、奥州を牛耳ってきた野村氏の前に日本魔法政府の威光は意味を持たないのだ。
現当主、野村
そんな当主と優れた家臣のいる奥州魔法地帯を相手に日本魔法政府は正面切って喧嘩する気もなければメリットも無かったのだ。
そんな地で、セブルスは魔法薬学の天才少年として歓迎された。常に日陰の中にいたセブルスからすれば全く慣れない扱いに戸惑いつつも、邪念や喧騒を忘れて、前から本当に極めたいものに打ち込めるという有意義な時間に感謝し、その場を与えてくれた怜奈やその父聖沢栄信に恩返ししたいという思いで研究をしていた。
昼は知床の魔法学校(マホウトコロ以外にも、日本には魔法学校は6ヶ所存在する)で勉強し、夜は奥州で魔法薬学の研究、忙しい1日もセブルスからすれば楽しい1日だった。
そして、無事に卒業した後、セブルスはイギリスに帰らず、奥州の魔法薬学研究所の職員になることは内定していた。
そんなある日、
「・・・」
セブルスは自身の書斎で一通の手紙を読んでいた。
「どうしたのセブ?」
朝食の時間というのに、セブルスが出てこないのを怜奈が心配したのだ。
「いや、何でもない・・・
朝食の時間か。」
「ええ。早くいきましょう。」
「ああ。」
セブルスは怜奈の実家に下宿していて、2人を知る人物はその関係を見て、ゆくゆくは結婚するだろうと思っていた。現に怜奈の父もセブルスなら、と思っている。
だが、どこかでセブルスはイギリスにいるある魔女の事を断ち切れていなかった。
だが、怜奈に呼ばれたときの顔は、何か晴れやかだった。
その手紙の内容は、
愛していた女性が結婚するという内容だった。
それが理由なのかは、わからない。
その数日後、セブルスは怜奈と怜奈の父親にに思いを明かした。怜奈は涙し、怜奈の父親はとても喜んだ。
一方、イギリスの魔法界はその2年後、ポッター家から双子の赤ん坊が生まれることになるのだが、その双子が魔法界に大きな影響を及ぼすことになるのを、まだ誰も知らない。
という訳で、あの一件をきっかけに、セブルスは日本へ飛んだのでした。
一部予告しますが、東北の魔法界がキーになってくると思います。