デリシャスパーティ♡プリキュア Carry On 前へ進め 作:シロX
ではスタート
『エナジー妖精も皆目覚め、プリキュアが4人になったとな!はて、エナジー妖精は3人の筈じゃが…?』
現状報告として、クッキングダムの王様達に只今連絡中。
しかし、ジークとテルテルに関してはイレギュラーらしく、クッキングもそこだけは疑問視している
「ブンドル団は、レシピッピを奪う為にらんがキュアスタに投稿したお店の情報を、利用して可能性があります」
『う〜ん、我らもブンドル団に関する調査に、もっと力を入れなければならんな』
「ワタシ達も、何か情報を掴み次第随時連絡します」
『うむ。ゆい殿、ここね殿、らん殿、ジャンヌ殿。それにローズマリー達。改めて宜しく頼むぞ』
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「ココネおはよう」
「おはよ…きゃ!?」
朝の学校。まだ登校する生徒達がいる中の教室で、ジークはここねの背後から抱きついた。頬をスリスリとするジークにびっくりしながらも、優しく対応する
「朝からどうしたの?」
「ワタシは普通よ。アメリカじゃ日常……ワタシだけか」
「あ、2人共おはよう」
ここねにスキンシップしていると、そのタイミングでゆいとらんも教室に入って来た。ここねが朝の挨拶したが、すぐに首を傾げた。それは、ゆいの後ろからついて来るらんの様子に
「ばぅ〜」
唇を尖らせて、なにかぽわ〜とした表情をしていた
「らん、何かあったの?」
「はう!お、おはよう!何もない、ない!」
「今日のスペシャルランチはナポリタンよ。それを楽しみに今日も一日頑張って」
ナポリタンと聞いたゆいのお腹から、腹を空かした音が聞こえた。朝食べてきた筈がこの有り様。本当にちゃんと食べて来てるかも不安になる
「はらペコった〜!そうだ!今度4人で美味しいもの食べに行こうよ!」
「それは面白そうね」
「題して『おいしーなタウン街歩きツアー!』」
「街歩きツアー…!」
「最高!さんせ〜い!」
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次の休日で、ジーク達はPretty Holicで待ち合わせに街歩きツアーが開催された
最初に訪れたのは和食ストリートで、さくら餅を食べにやって来た。
そのお味はというと、外の餅が弾力があり噛みごたえ良く、中のあんこはしっとりとして甘さが口の中で広がってとても美味しい
ほかほかハートと溢れては、さくら餅のレシピッピが現れたいた。そこでらんのテンションも上がり、いつものように写真を撮ってキュアスタに投稿するつもりだったが、その直前で手を止めて学校の時と同じ様な微妙な表情をした
次に訪れたのは洋食ストリート。ドーナッツに食べてはハンバーガーと食して、レシピッピにも出会う
そして最後に訪れたのは中華ストリート。その名の通り、中華料理店が並んでいる。
らんのオススメで肉まんが売られているお店へ。休憩も兼ねて、テイクアウトで公園で食べる事となった
そして今は、その肉まんを広げてベンチに座っていた
「う〜ん、ももまんは初めて食べたけどこれも絶品!」
「普通の肉まんもイケるわ」
「美味しい」
「デリシャスマイル〜!」
「この感動をメモして、キュアスタにアップしなきゃ!」
らんは早速ハートキュアウォッチを操作するが、途中でその手を止めた。学校の時や和食ストリートでもそうだったが、少し様子が気がかりなのだ
「ラン?」
「…らんらん、キュアスタやめたんだ」
「「「えっ!?」」」
「だって、らんらんのせいでお店が狙われたり、レシピッピが捕まっちゃったりするのは嫌だから」
ここ最近の様子がおかしかったのは、それを心配しての事だった
「あでも、美味しいものを探す情熱は無くなる訳じゃないし」
「でも、好きな事を辞めなきゃいけないなんておかしいよ!」
「わたしもそう思う。ちゅるりんだったら、この美味しい中華まんの事、何て表現するんだろうって見てみたいもの」
「それにちゅるりんのキュアスタを見て、そのお店にやって来る人もいるのよ。辞めたらそれこそ勿体無いわ」
「ここぴー、ゆいぴょん、ジっぴー。でも、利用されるって分かってたら続けられないよ」
確かに、こればかりはどうにもならないかも知れない。続けたくても、続けられなくモヤモヤだけが残る。対策を考えるにしても、根本的なブンドル団をどうにかしないと意味が無い
「話は聞かせてもらったわ!」
「「「うわっ!?」」」
突然後ろから顔を覗かせたローズマリー。驚いたジーク、ゆい、ここねは思わずその場から立ち上がって声を上げる
「羨ましくて来ちゃった…なんて言えないわ!」
「う〜ん!このきめ細やかな皮!それに冷めても美味しい!」
ローズマリーもももまんを食べ、らんと同じ様な感想を言って大絶賛していた。食べさせたらんもこれにはニッコリだった
「はにゃ〜!これはね、テイクアウトしても美味しく食べられる様になって、お店の人が工夫してるの!」
「ちゅるりんだったらその情報、絶対キュアスタに書いてたわよね。いえ、書くべきよ!」
「マリッペ…」
「誰が見ているか分からないから、勿論気を付けてやらなきゃだけど」
ローズマリーの言葉で少しは揺らいではいるが、らんの心を動かすにはもう一押し足りない。その最後の背中を押すのは
「ご飯かパンだけで悩むな!迷った時はうどんもある!」
「ユイ先生、その言葉の意味を教えて貰っても?」
「お婆ちゃんが言ってた。迷った時こそ他に何か良い方法があるはずだって」
迷っていたらんの表情が少しだけだが、和らいだ気がした。ジーク達もそれに続いて口にしようとした瞬間、ハートキュアウォッチから音が鳴り響いた
「はにゃ!何の音!?」
ハートキュアウォッチからの反応音にらんが驚く。実際その音を聴いたのは、今しがた初めてなので仕方ない
ここねはもう手慣れた操作で、レシピッピが捕まってしまった場所を特定した
「場所はハンバーガーダイナー、近いわ」
「らんらんが前、キュアスタにのせたお店」
「いっけない!その事を知らせに来たんだった!」
「ワタシの為にハンバーガーを知らせに来てくれたの?わざわざそんな事しなくても──」
「違うわよ!私なりに調べたら、まだそこのお店だけが狙われていなかったから、それを伝えに来たのよ!!」
「なら早く行きましょ!」
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ジーク達は大急ぎで、ハンバーガーダイナーというお店へと走り出した
辿り着いた場所では、既にジェントルーがレシピッピを奪い取っており、お店の味に変化をもたらしていた
「また、らんらんのせいで……はんにゃ〜〜!!!」
「うぇっ!?」
「どうしたの?」
突然のらんの大声に驚くジーク達は、どうしてそうなったのかの心配の色を出す。確かにレシピッピで、味に変化を与えてしまったが
「絶対、絶対何とかしてみせる!」
「その意気よ!後悔するより行動あるのみ!」
「出でよ!ウバウゾー!」
「ウバウゾー!」
「デリシャスフィールド!」
ジェントルーはフライ返しのウバウゾーを。その出現と同時にデリシャスフィールドを展開して、戦える場を設ける
「皆んな行くよ!」
「「「うん!」」」
「「「「プリキュア!デリシャスタンバイ!」」」」
「「「「パーティーゴー!」」」」
「あつあつごはんで、みなぎるパワー!キュアプレシャス!」
「おいしい笑顔で満たしてあげる!」
「ふわふわサンドde心にスパイス!キュアスパイシー!」
「分け合うおいしさ、焼きつけるわ!」
「きらめくヌードル・エモーション!キュアヤムヤム!」
「おいしいの独り占めゆるさないよ!」
「まろやか美酒に、let's乾杯!キュアフレーバー!」
「魅惑のおいしさに酔いしれなさい!」
「わたしの主義に反するが、今回は容赦しない!やれ、ウバウゾー!」
「させない!これ以上好き勝手には!」
ウバウゾーが仕掛ける前に、ヤムヤムは先走って先手を打ちに行く
「バリカッターブレイズ!」
麺で作られた斬撃。これが当たればひとたまりもない。直撃したら一気に畳み掛けて浄化と行くつもりだったのだが
「ウバ!ウバ!」
ウバウゾーは足のフライ返しで、バリカッターブレイズを蹴り返した
「はにゃ!?」
「はね返したメン!」
「スパイシー行くよ!」
フレーバーの合図でスパイシーと共に前に出て、2人は手にエネルギーを溜めて同時に技を放つ
「ピリッtoサンドプレス!」
「コルクスクリューショット!」
「ウババ!!」
ウバウゾーはジャンプして、両足のフライ返しでスパイシーの技を弾いた
「そんな!」
更にそこから回し蹴りでフレーバーの技もはね返して、頬を掠めた
「わっ、後ちょっと横にズレてたら顔を直撃してたわ」
「あたしに任せて!──500キロカロリーパーンチ!!」
今度は直接ウバウゾーに攻撃を当てに行き、顔に直撃させたのだが、それすらもはね返されてプレシャスは飛ばされた
「ペロンってひっくり返されちゃったよ〜」
技を放った際に、拳を引っ込めずにそのまま飛ばされたプレシャスは、拳が地面に刺さり逆さまの状態になってしまった
「プレシャス大丈夫?よっと!」
「ありがと〜」
ジタバタするプレシャスを引き抜いて、体制の立て直しを図るも、攻撃をはね返す相手にどう対処するかが悩ましい
「フレーバー何か思いつく?」
「パッと思いついたのが消耗戦に持ち込む事かなと。ワタシ達4人いるから、隙を突いて後ろからドカンッと」
「かなり卑怯ね…」
「卑怯とか言うけどスパイシーはどうなの?」
「…わたしも後ろからドカンッて」
「ワタシと考えが同じ!ンフフ!」
呑気な事に、スパイシーに肩を寄せるなどして意味の無いスキンシップをしていた。スパイシーも意外とノリ良く肩を寄せてるなどして応えるも、それに対してローズマリーは呆れていた
「スパイシー、フレーバー何やってるのよ!」
「ワタシ達相性が良いわね。結婚しない?」
「ちゃんとしなさい」
ローズマリーに頭を叩かれてフレーバーは唇を尖らせる。スパイシーはスパイシーで、少々頬を赤く染めていた
「そっか!!」
4人がやり取りしてる最中で、ヤムヤムだけはこの状況を打破出来る案を考えついた
「見つけたんだ!ウバウゾーの動きを止められるうどんを!」
「「「「うどん?」」」」
ヤムヤムは高くジャンプしてウバウゾーの真上に跳ぶ。そして思いついた作戦を実行させる
「バリカッターブレイズ!」
「学習能力のない…何だ?」
しかしヤムヤムが攻撃したのはウバウゾーではなく、その周辺だった。攻撃は一度だけではなく、何度も繰り返してウバウゾーを困惑させる
作戦とはいえ、この攻撃が一体何を意味するのか
「ウバ?」
ウバウゾーが動こうとする時、地面の亀裂で足が引っ掛かり動けなくなっていた。
先程のヤムヤムの攻撃は、わざと外してこれを狙っていたのだ
「これでもうはね返せないわ!」
「これがヤムヤムの見つけたうどんなんだ!」
「ヤムヤム今メン!」
「プリキュア!ヤムヤム・ラインズ!」
「オナカイッパ〜イ」
「ごちそうさまでした!」
浄化し終えた一同は、お腹を空かして音を鳴らしていた。特にプレシャスの腹はよく響いた
「はらペコった〜…」
「皆んなでハンバーガーテイクアウトして帰ろう。あっ、あ〜!!」
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「はぅ〜!やっぱりこのハンバーガー最高〜!溢れる肉汁を受け止めるバンズの頼もしさは、まさに名コンビ!らんらんとメンメンみた〜い!」
ハンバーガーは持ち帰りにし、和実家で食べる事となった。結局、らんのキュアスタに関しては解決じまいで帰って来たのだが、らんの様子を見る限り、何故か先程よりかも元気だった
「らんちゃん、なんだが元気だね?」
「やっぱり無理してるメン?」
「心配ご無用!らんらん、キュアスタやめないよ。テイクアウトするんだよ!」
キュアスタに関する事は、一応テイクアウトで済ませるという形で落ち着いた。これで少しでも被害を抑えられたと、願うばかり
ここまでの拝読ありがとうございました