デリシャスパーティ♡プリキュア Carry On 前へ進め   作:シロX

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今日も投稿して行きます

ではスタート


XXI. 新たな怪盗

「あっ!ゆいぴょんおはよう!」

 

「「おはよう」」

 

「おはよう。ちょっと皆んないいかな」

 

朝、学校の教室での挨拶を交わして早々に、ゆいからちょっとした話を聞かされた

 

内容てしては、拓海がローズマリーについて、根掘り葉掘りと質問攻めをしていたという

 

「拓海先輩がマリちゃんの事を?」

 

「うん、でもどうにか誤魔化しちゃった。何かあったのかな?」

 

質問された本人でさえも、その真意までは分からないという。それに、何故ローズマリーだけ質問したのか。

幼馴染のゆい本人に、直接訊けば良いがそれも分からずじまい

 

他に何か理由があるとすればと考えた結果、これじゃないかとらんが言ったのだった

 

「仲良くなりたいとか?」

 

「そっか。そしたら、今度皆んなでお出掛けする時拓海も呼ぼうかな?」

 

もしかするとらんの言う様に、距離を縮めたいだけなら、取り敢えず輪の中に入れてみようと思うゆい

 

「はう、それなら今日は?」

 

「今日はごめん。久し振りに、お父さんとお話出来る日だから」

 

「久し振り?」

 

自分の父親と話すのに、そんなタイミングがあるのかとここねは疑問に思った

 

「ウチのお父さん、拓海のお父さんと漁師さんやってて、船で世界を回っているんだ。だから中々会えなくて」

 

意外にも、和実家と品田家は家族での付き合いに加えて、仕事上でも共に切磋琢磨していた。

想像以上に両家の関係は深いものだった

 

「そこでお願いがあるのだけど、コメコメを今日預かってくれないかな?」

 

「良いわ。コメコメの事は、ワタシ達に任せて家族水入らずでのお話、楽しんでね」

 

 

 

 

 

////////

 

その放課後は、ゆいを除いてジーク達はコメコメのお世話を兼ねて外で集まっていた。人の目もあり、コメコメは人間の姿でおり、皆んなに囲まれていた

 

「あら、コメコメどうしたの?」

 

「はらペコったコメ…」

 

「あっ、それならわたしが…はい、どうぞ」

 

ここねが、ハートキュアウォッチからパンを一つ出してコメコメに手渡すと、コメコメは喜んで両手で持って食べ始めた

 

「おいちいコメ!」

 

「一人で食べられる様になったメン!」

 

「偉いパム!」

 

日々成長するコメコメに嬉しく思い、これからの将来に馳せていた

 

コメコメで笑顔になる皆んなと違い、ジークは少し考え事をしており、眉間にシワが寄っていた

 

「ジークどうしたのよ?難しい顔をして」

 

「アマネの事が少し気になって」

 

ブンドル団の手から離れたあまねの様子は、私生活にまで影響していた。

あれから学校を休むようになり、訪ねても疲れて眠っているとだけ聞かされる

 

今は何にも邪魔されず、穏やかに過ごせれてはいるが、体調の事も含めて顔を見せない限り不安は積もる

 

「貴女が気にする事じゃないのよ。全部ブンドル団のせいだから」

 

「ジっぴーは心配性さんだね〜」

 

「でもそれがジークらしい。相手の事を第一に考えられるなんて、思っていても難しい事だから」

 

「そうよね…」

 

一度あまねの事は頭から離してみようと、そう思って考えるのをやめにした。あまねは、晴れて自由の身となっているのだから、心配し過ぎるのも相手にとってはお節介

 

気持ちも新たにして切り替えた時だった。ハートキュアウォッチから、レシピッピの反応がした

 

「「「ブンドル団!」」」

 

「急ぎましょう!」

 

 

 

 

 

////////

 

ジーク達は反応を頼りに向かい、辿り着いたその場所では同じく、ゆいもレシピッピの助けに応じて馳せ参じていた

 

ジーク達が相対する相手はブンドル団だが、あまねが離脱した事により、また新たな刺客が立ち塞がっていた

 

「貴方は…?」

 

「待たせたな、オレ様はナルシストルー。超絶イケてる怪盗さ」

 

あまねと違い、今度の怪盗は男性。そこに付け加えて、名前の通りかなりのナルシストな男

 

「誰も待ってない」

 

「残念なイケメンパム」

 

「あの人も操られているのかな?」

 

「だとしたら相当可哀想」

 

当然の如く、ジーク達の印象としては"変な人"の認識。仕方ないとはいえ、相手はあのブンドル団。少しも油断はならない

 

「オレ様は、ジェントルーなんかとは格が違う。一緒にするな」

 

「何がどう違うメン?」

 

「気付いてないのか?オレ様が奪ったのは、レシピッピだけじゃない。その料理にまつわる、大事な思い出も奪ってやったのさ」

 

「大事な思い出?」

 

「何で悪党はこんなにも喋るのかしら?」

 

ナルシストルーの説明に、イマイチピンと来なかったが、ゆいだけはそれに心当たりがある様子だった

 

「貴方の仕業だったの?どうしてそんなこと…」

 

「楽しそうに料理を食べる奴らを見ると、何かムカつくんだよね」

 

「酷い。レシピッピだけじゃなくて、大事な思い出まで奪うなんて!」

 

「何で怒るの?そもそも、レシピッピを捕まえたところで君には関係無い事だろ?」

 

他人やレシピッピ相手に、自分の事の様に怒るゆいが不思議だった。それに対し、挑発めいた返答をする

 

「関係ある!『ごはんは笑顔』だから!美味しいの側に居てくれるレシピッピも、お料理との大事な思い出も、あたし達にとって笑顔のもと。だがら、自分勝手に誰かの笑顔を奪うのは許せない!」

 

「フン、面白い」

 

 

「カモン!モットウバウゾー!」

 

「モットウバウゾー!」

 

ナルシストルーは、あまねが使っていた捕獲箱とは少し違う箱を使い、電子レンジを媒体とした「モットウバウゾー」を生み出した

 

 

「デリシャスフィールド!」

 

 

料理の味ではなく、思い出を奪う事の出来るナルシストルー。このまま元に戻らなければ、料理の関心だけではなく、周りの人達にも悪影響を及ぼす。

その事態だけは避けたい

 

手早く終わらせる為、結界が張られると同時にジーク達は即座に変身する

 

 

 

『プリキュア・デリシャスタンバイ!』

 

『パーティ・ゴー!』

 

 

「あつあつごはんで、みなぎるパワー!キュアプレシャス!」

 

「おいしい笑顔で満たしてあげる!」

 

 

「ふわふわサンドde心にスパイス!キュアスパイシー!」

 

「分け合うおいしさ、焼きつけるわ!」

 

 

「きらめくヌードル・エモーション!キュアヤムヤム!」

 

「おいしいの独り占めゆるさないよ!」

 

 

「まろやか美酒に、let's乾杯!キュアフレーバー!」

 

「魅惑のおいしさに酔いしれなさい!」

 

 

『デリシャスパーティ♡プリキュア!』

 

 

 

「気を付けて!いつものウバウゾーと何か違うわ!」

 

「だったらちょっと腕試し!──バリバリカッターブレイズ!」

 

空中に居る相手の強さを測る為に、ヤムヤムは先手を仕掛ける。

けれどウバウゾーは、ひらりと攻撃を回避した。飛んでるせいもあり、身は軽い

 

「避けられた!?ふぬぬ〜、これならどうだ!!」

 

「モットウバウゾー!」

 

素早い相手に、ヤムヤムはガムシャラにバリバリカッターブレイズを繰り出す。それでも尚、怒涛の斬撃の嵐を容易く避けている

 

「ゾッ!?」

 

余裕のモットウバウゾーだが、それが油断となって一撃だが命中して撃墜された

 

起き上がる前に、間髪入れずスパイシーが更に追撃をする

 

「ピリッtoヘビィサンドプレス!」

 

ガッチリ挟み込んだパンで、モットウバウゾーの動きを封じ込めた。いくら素早い動きが出来ても、捕まえてしまえばどうという事はない

 

「モットウバウゾー!!」

 

急にモットウバウゾーの顔が赤くなっては熱を持ち、空高く飛び上がってはサンドプレスのパンを自力で弾き飛ばした

 

「ッ!?」

 

「面白いだろ。ソイツは怒らせる度にパワーアップするぞ」

 

「だったらプレシャス、一気に決めちゃって!!」

 

パワーアップするなら、その前に倒せば関係ない。中でもプレシャスならパワーはピカイチ。一撃お見舞いして浄化するのみ

 

「1000キロカロリー──」

 

大きく跳び上がって得意のパンチを繰り出すも、先程より速い動きでプレシャスの攻撃を避けた

 

「クッ!」

 

「あぁ〜、だいぶ怒ってるからスピードも格段に上がってるなぁ」

 

「だったらヤムヤム方式で撃ち落とす!──ハートクリーミーブレンダー!」

 

ハートクリーミーブレンダーのダイヤルを、黄色の三本線に合わせる

 

「ヤムヤム!シェアリンエナジー!」

 

レバー操作で一気にエネルギーがフルチャージされ、即座にモットウバウゾーに向けて撃ち放つ

 

「ハートヤムヤム・ヌードル!」

 

放たれた一つの黄色い光線は、枝分かれて分裂していった。今回は飛距離が遠い為、分裂する数は今まで以上となって命中範囲を極限にまで広げた

 

「モットウバウゾー!!!」

 

「えっ!?」

 

絶対に決まると確信していたフレーバーだったが、モットウバウゾーの動きを見て驚愕した。光線同士との僅かな隙間を掻い潜り、掠りながらも全て避け切ってみせた

 

「もう一度!」

 

またもプレシャスが仕掛けるに跳び上がる。しかしながら、今度は近付いただけで姿をくらませた

 

「消えた?」

 

「プレシャス後ろ!」

 

目にも止まらぬ速さで、プレシャスの背後を取ったモットウバウゾーは、電撃を帯びた体を使って仕掛けようとした時だった

 

突然、目では追えない程の速さの物体がプレシャスとモットウバウゾーを通り過ぎ、後ろにあったキャンディーの形をした岩に衝突と同時に崩れて、モットウバウゾーを地面に押し潰した

 

「チャンスよプレシャス!」

 

「えっあ、うん!」

 

プレシャス自身も何が起きた分からず混乱していたが、ローズマリーの急かす声でとにかく攻撃に専念する

 

「1000キロカロリーパンチ!」

 

岩に押し潰されてるモットウバウゾーへ、プレシャスの必殺の一撃がクリーンヒットした。

弱らせて、動きが鈍くなっている今が浄化のチャンス

 

プレシャス、スパイシー、ヤムヤムはハートジューシーミキサーを手に取って浄化の準備に入る

 

 

 

『トリプルミックス!デリシャスチャージ!』

 

 

「プレシャスフレイバー!」

 

「スパイシーフレイバー!」

 

「ヤムヤムフレイバー!」

 

『プリキュア!MIXハートアタック!』

 

 

「オナカイッパ〜イ」

 

『ごちそうさまでした!』

 

 

 

「フフ、まぁこれから楽しくやろうじゃないか」

 

ナルシストルーが去って行くのを見届けた後、先程の不可思議な現象について改めて考えた

 

「はう〜、なんだかよく分かんないけどラッキーだったねぇ〜」

 

「何か飛んで来たみたいだったけど、何だったのかしら?」

 

「フレーバー、また力を使ったの?」

 

「いいえ使ってないわ」

 

「…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レシピッピは取り戻せたが、ナルシストルーに強力なモットウバウゾー。更に謎の物体にも頭を悩ませる事となってしまった




ここまでの拝読ありがとうございました
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