デリシャスパーティ♡プリキュア Carry On 前へ進め   作:シロX

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主人公変身!

ではスタート!


Ⅴ. ミックスフレーバー!

THEN(あの時…)

 

 

 

 

 

「ワタシはジーク」

 

「あたしは和実ゆい!」

 

「ローズマリーよ!!」

 

 

「怪盗ブンドル団のジェントルー」

 

「レシピッピが盗まれると味が変わっちゃうなんて」

 

「レシピッピはお料理の妖精だもの。何かしらの悪影響が出てもおかしくはないわ」

 

 

「ところでプリキュアって何なの?ヒラヒラな衣装を着ただけで強くなるの?」

 

『それはハートキュアウォッチじゃ!』

 

『プリキュアを助けるアイテムと言われているのです』

 

「あつあつごはんで、みなぎるパワー!キュアプレシャス!」

 

 

「…目が光るなんてそんな事今まで一度も無かったのに……」

 

「変な夢を見るの。時々それが現実になるの」

 

「予知夢ってあの、夢で見た光景は全て未来の出来事の?」

 

「昔から怪我してもすぐに治るの」

 

「やめろォォォォオオ!!」

 

「ホントどうなってるのよワタシ……」

 

 

 

 

 

NOW(そして 今…)

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんな感じでいいかしら?」

 

今日はゆい達を家に招き入れるとの事で、ジークはリビングの片付けをして終わらせたところだった

 

「お菓子はこれくらいで……あと20分。もう少しね」

 

日本…いや、これまでの人生で初めて友達を家を招き入れるという行為。

少しばかり興奮気味の体をほぐしながら、ソファーに腰を掛ける事にした

 

「……?」

 

テーブルに置いてる水の入ったコップ。謎の振動で中の水が揺らめいていた

 

その振動は次第に大きくなり、体でもそれを感じる様になってきた

 

「地震!?」

 

只の地震ならどれ程良かったものか。この揺れが地震ではないことがすぐに明らかになる

 

TVの電源が勝手に付いて、部屋の電気がチカチカと点滅し始める

 

「そんなまさか…!」

 

ジークは台所から塩の袋を取り出しては、窓も含めて部屋を取り囲む様に塩を撒き始めた

 

しかし途中でいつもの頭痛が襲ってくる

 

「がっ…!?」

 

追い討ちに、鼓膜が破けそうな程の甲高い音が部屋中に鳴り響く。

ふと窓に視線を向けると、音波が強すぎて窓ガラスにヒビが入り危険と察知した

 

「ッ!!」

 

急いでその場から逃げようと立ち上がったがもう遅い。

謎の衝撃波が外から発生し、ジークは壁際まで吹き飛び窓ガラスは全て砕け散った

 

「うぅ…一体何が……ッ!?」

 

起き上がろうとすると服を誰かに掴まれて台所に投げ飛ばされ、冷蔵庫に背中を強打する

 

「クッ…!」

 

冷蔵庫の野菜室から隠していた鉈を取り出して構える

 

「アナタは誰?強盗?」

 

「…」

 

「近付くと怪我するわ!」

 

突然現れた相手に戸惑いを隠せず、鉈で威嚇をするも相手は恐れもせずゆっくりと近付いて来る

 

「…知らないわよ!!」

 

一歩踏み出して鉈が届く間合いに入り、首元目掛け鉈を横に振り抜く

 

「よ…!!?」

 

確かに首を切り落としたと思われたが、逆に鉈が負けてしまい刃が砕け散ってしまった

 

思わず、折れた鉈と相手に二度顔を向けてしまう

 

普通の人なら今ので首と胴体は別れてる筈。しかし目の前の相手は傷どころか、全力で振り抜いた鉈が負けたのだ。

明らかに普通ではない

 

「なら拳で──」

 

右手で渾身の力で相手の頬を殴ったのだが、ガゴンっとおかしな音が響いた

 

「うっそでしょ……痛ぁ…まるで鉄を殴った様な硬さ…!」

 

相手はすぐさまジークの首を掴んで持ち上げる

 

「あがぁ…!?」

 

「……」

 

 

「ジーク大丈夫!?」

 

「大きな音がしたから勝手にお邪魔するわよ!!」

 

 

玄関からゆいとローズマリーの声がした。相手は、タイミング悪く入って来た二人に機嫌を損ねる

 

「また会おう」

 

瞬きをする間も無く、相手は姿を消してジークが床に崩れ落ちる

 

「ジーク!!」

 

「ちょっと大丈夫!?」

 

 

 

 

 

////////

 

「ごめんなさい。掃除までさせちゃって」

 

「いいってことよ!」

 

「ゆい、そこにまだ破片があるわよ」

 

「気を付けるパム」

 

ゆい達は総出でリビングに散らばったガラスの破片を掃除していた。ジークはゆっくりする様にと宥められて今はソファーに座っている

 

「ジーク怪我はしなかった?」

 

「したよ。ほら」

 

右の手の平をゆい達に見せて、皮膚の皮が抉れてる事を確認させた

 

「それ病院に行った方が…」

 

「大丈夫よ。針で縫えば元に戻るから」

 

ジークは救急箱からさも当たり前の様に針と糸を取り出して、片手で器用に怪我した皮膚を縫い始めた

 

「え、自分でやれるの!?」

 

「この程度なら念の為、5針…6針くらいで充分かな?」

 

手の治療が終わってようやく落ち着き、何があったかゆい達に話した

 

「ブンドル団…ではなさそうね」

 

「だから大変なの。正体不明の敵が現れるなんておかしな話」

 

「誰だろうねその人……あ」

 

ゆいがそう言うと、腹の虫が鳴り響いた。本人もそれに気付いて少し赤らめる

 

「あはは、はらペコっちゃった」

 

「ユイはマイペースね。お昼でも食べましょう」

 

「えっでも家はいいの?こんな惨状なのに」

 

「家が滅茶苦茶になるなんてアメリカに居た時は日常茶飯事よ。気にしないで」

 

「どんな日常よ…」

 

「いつものツッコミ頂きました。それより…」

 

ジークはゆいが抱えてる赤ん坊に目を向ける

 

「セックスするにしたって赤ん坊産むの早過ぎるわよ二人共」

 

「えっ?」

 

「違うわよ!相変わらずデリカシーの無い発言ね!!」

 

「清楚な顔をしてとんでもない発言するパム…」

 

「エロスの館っていうポルノもあるわよ。観る?面白いよ」

 

「観ないわよ!ていうか貴女観たの?ねぇ観たの!?」

 

 

 

 

 

////////

 

「その子コメコメなの?」

 

「こめぇ?」

 

「あら意外。驚かないのね」

 

「へっ?普通じゃないの?」

 

「あ、そう…」

 

ローズマリーは思った。ジークの普通は完全に人のソレとはかけ離れていることを

 

「あ、お店見えてきたよ!今日は…オムライス!」

 

「ところでマリー」

 

「何?」

 

「中学生とのセックスは流石に不味いよ……ブッ!?」

 

素早い動きでジークは頭を叩かれてその場に蹲って唸る

 

「ただのジョークなのに酷いよぉ…」

 

「もっとマシな冗談を心掛けることね」

 

「ねぇ二人共早く〜!」

 

ゆいが二人の手を掴んだ時、ハートキュアウォッチから音が鳴り響いた

 

「まさかレシピッピが!?」

 

「早く助けに行くわよ!!」

 

「ワタシのお昼がぁ…」

 

 

 

 

 

レシピッピが盗られたと思われる場所に着くと、ジェントルーが待ち構えていた。

 

「出たわねブンドル団!レシピッピを返して貰うわよ!」

 

「フッ、ならこちらも抵抗しようか!」

 

 

「出でよ!ウバウゾー!」

 

「ウバウゾー!!」

 

 

「炊飯器ちゃんになんてことするのよ〜!」

 

炊飯器を媒体としたウバウゾーは、その名の通り体全体は炊飯器で、両手にはしゃもじを持っていた

 

 

「デリシャスフィールド!」

 

 

街への被害が出る前にデリシャスフィールドで閉じ込め、ゆいが思う存分戦える様に場を整える

 

「コメコメ行くよ!」

 

「こめ〜!」

 

「それで変身するの?ていうか変身出来るの?」

 

「マリちゃんそこはね……気合いだよ!!」

 

「気合いなのね!!」

 

「こめこめ!」

 

コメコメは自分で頭を撫でると、ポンっと音を出して元の妖精の姿に変えた

 

 

 

 

 

「プリキュア!デリシャスタンバイ!」

 

「パーティーゴー!」

 

 

「にぎにぎ!」

 

「コメコメ!」

 

「ハートを」

 

「コメコメ!」

 

「シェアリンエナジー!」

 

「コメ〜!」

 

 

「あつあつごはんで、みなぎるパワー!キュアプレシャス!」

 

「おいしい笑顔で満たしてあげる!」

 

 

 

「ハァー!!」

 

プレシャスは助走をつけてから大きくジャンプして拳に力を込める

 

「500キロカロリーパーンチ!!」

 

ピンクの拳がウバウゾーに直撃し、その衝撃が離れてるジークやローズマリーの体の芯まで響かせる

 

「やった!」

 

「油断したらダメプレシャス!防がれてる!!」

 

ジークの言う通り、ウバウゾーに当てたと思われた拳はしゃもじによって阻まれていて届かなかった

 

「だったらもう一回──」

 

「ウバー!!」

 

炊飯器の蓋が勢いよく開き、プレシャスはそれに直撃して大きく空中へ吹き飛ばされてしまった

 

「なんのこれしき……ッ!?」

 

空中で大勢を立て直して反撃しようとするも、ウバウゾーの攻撃方法に息を呑む

 

蓋を開けられた中には大量の米粒が入っており、米粒一つ一つがミサイルの様に発射されてプレシャスへ一斉に襲い掛かって来る

 

「うわわわっ!?」

 

「コメコメ!?」

 

受け流しては、足場として踏んだりと空中で出来る範囲で米粒ミサイルをいなしていたが、それ以上に数が多過ぎて不利な状態へと追い込まれる

 

気付けば四方八方、何処見渡しても米粒ミサイルに取り囲まれていた

 

「───ッ!!」

 

防御をして守りを固めるが、容赦無くミサイルはプレシャスに集中砲火を浴びせた

 

爆発と共に煙が巻き起こり、その中からプレシャスが力無く落下して行く

 

「ウバウゾー!!」

 

そして追い討ちの攻撃で、しゃもじによるトドメの一撃で地面に叩き付けた

 

「うぅ…」

 

プレシャスは許容量以上のダメージを受けて、変身が解けてしまった

 

「ユイ!」

 

「コメコメ!」

 

「ウバウゾー!!」

 

迫り来るゆいとコメコメに、ウバウゾーは本当のトドメをさす為近付くが、ローズマリーが横槍で拳で殴り付ける

 

「この!!」

 

「ウバ…バー!」

 

「あぁっ!!」

 

怯ませる事は出来たが、難儀な事に強固な体には傷一つ付けることが出来ず簡単に跳ね除けられた

 

「今すぐ結界を解くことをお勧めする。これ以上怪我をしたくなければ」

 

「ウバウゾー!」

 

ジェントルーからそう忠告を投げられるが、そんな事を聞く彼女達ではなかった。

ジェントルーはそんな彼女達の目を見て察した

 

「言っても無駄……なら、ウバウゾー!」

 

「コメコメもう一回行くよ…うっ」

 

「コメ!?」

 

「無茶よ!そんな体で変身しても返り討ちになるのがオチよ!」

 

「でもレシピッピを助けないと!!」

 

変身して戦うかどうか議論をしてる時、庇う様にしてジークが前に出て両手を広げた

 

「ワタシが相手になる」

 

「なっ!?そんなの──」

 

「分かってるよマリー。でも誰かやらないといけないじゃない?人を助けるのがワタシよ!!」

 

「ジーク…」

 

「だってワタシはハンターであり、ウィンチェスターであり、友達であり───」

 

「ウバウゾー!!」

 

「────プリキュアの一人よ!!」

 

ジークの体から凄まじい光りが溢れ、辺り一面が真っ白に包まれた

 

「ウバ!?」

 

するとウバウゾーは何かに押し退けられた感覚に襲われ、後方へと吹き飛ばされた

 

光りは収縮されて視界は良好となるが、ジークだけ微量ながら光りを纏っていた

 

そしてその瞳は金色に輝いて見据えていた

 

どことなくだが、雰囲気も先程までとは違いかなりクールとなっている

 

「……」

 

ジークは両の手を前に出した。見れば何も持ってはないのだが、その手の平から光りが集まり何かの形を取り始めた

 

右手にゆいと同じハートキュアウォッチ

 

左手には────

 

「そんなジークまさか…!」

 

左手には白いリス──エナジー妖精が誕生した

 

「テル!」

 

「「「エナジー妖精(パム)!?」」」

 

「テル!テルテル!」

 

テルと鳴くリスのエナジー妖精は、ジークの手の中で前歯を擦り当てて愛情表現をしていた。

それをやめて欲しかったのか、ジークはエナジー妖精を鷲掴みにして引き剥がして肩に乗せた

 

普段のジークならそんな乱暴な扱いはしない

 

左手が空いて、ハートキュアウォッチを腕に付けた

 

それを合図と取ったのかリスのエナジー妖精は甘えていた様子からキリッとした表情に変わる

 

 

 

「プリキュア、デリシャススタンバイ」

 

「パーティーゴー」

 

 

 

「変身する前に止める。ウバウゾー!」

 

「ウバ…バ?」

 

変身途中のジークを妨害しようとウバウゾーが一歩踏み出した時だった。

変身時に起きる光りが突然消えたのだ

 

目の前に居たゆい達も何処に消えたのかまでは視認出来なかった

 

けれど光りはすぐさまウバウゾーの背後に現れた

 

「──」

 

ジークは軽く触れると、ウバウゾーは物凄い力で押さえ込まれる感覚に襲われ地面に埋め込まれた

 

ウバウゾーの上に着地と同時に光が弾けて変身が完了した

 

「新たなプリキュアだと?」

 

「…」

 

プリキュアに変身したジーク。

その姿はプレシャスに酷使した見た目だが、全体的に白く、元より長かった白い髪が更に伸びて靡かせる

 

決めつけはその煌びやかに光る金色の瞳

 

ジークは両手を後ろにして、不敵に笑っていた

 

「ウ〜バ!!」

 

余裕綽々のジークを捕まえようと両手で挟む様にして掴んだ

 

「ウバ〜…バ?」

 

捕まえたジークを確認する為、手の中を覗いたのだが中には姿形もなかった

 

「え、あれジーク貴女いつの間に!?」

 

当のジークはというと、ゆい達の目の前に移動していた

 

今まで無言を貫いていたジークが、ゆい達に振り返って静かに口を開いた

 

「フレーバー…」

 

「「えっ?」」

 

だが、背中を見せた事でチャンスと見たウバウゾーは全ての米粒ミサイルを発射した。

その数は優に50は超えてる

 

それでも尚振り返りはせず、代わりに親指と中指を擦り合わせて音を大きく鳴らした

 

「『キュアフレーバー』」

 

瞬間、全てのミサイルが爆発して空に大量の花火が満開する

 

「テルテル!!」

 

ジークことフレーバーはパートナーのエナジー妖精の言葉に小さく頷いて、ハートキュアウォッチに手を添える

 

 

 

「プリキュア!フレーバー・ヘキサグラム!」

 

白い六芒星を描き、右手を前に突き出してウバウゾーに放って浄化した

 

 

「オナカイッパ〜イ」

 

「ごちそうさまでした!」

 

 

 

「あの新しいプリキュアの力。()と同じ…」

 

ジェントルーは意味深な事を言ってその場から退散して行った

 

「フレーバー凄いよ…んっ」

 

「コメ?」

 

フレーバーはゆいとコメコメのおでこに指を付ける。

そしてものの数秒で指を離した

 

何をされたのかよく分からなかったが、それはすぐに判明する

 

「あれ、体全然痛くない!何か治ってる!」

 

「コメ〜!」

 

ウバウゾーにやられたダメージが瞬く間に治癒されていた

 

「フレーバー、貴女どうやって?」

 

「フッ…」

 

フレーバーが微笑んだ後、力を無くして人形の様にローズマリーへもたれて倒れた。

同時に変身も解けて、その場でスヤスヤと深い眠りについた

 

 

 

 

 

////////

 

「んぐ……痛たたたた!Who are you(この子誰)?!」

 

「テル〜!テルテル〜!」

 

「かわ……じゃなくて」

 

「あ、起きた?」

 

「此処は?」

 

「あたしの家だよ」

 

ジークは白いリスのエナジー妖精に髪を引っ張られて飛び起き、ゆいの家で目を覚ました

 

「ブンドル団は?それに…What the hell is going on(一体どいうこと)?」

 

「え、英語で言われても解んないよ〜!落ち着いて!」

 

「あ、ごめんね……で、この子は!?」

 

「テル?」

 

毛づくろいしていたエナジー妖精は、その手を止めて首を傾げていた

 

「その子、ジークのエナジー妖精よ。覚えてない?貴女と一緒にプリキュアに変身して、ブンドル団からレシピッピを取り返したのよ」

 

「ぁ…」

 

ジークは指を立てて何か言おうとしたがそれを止める

 

「……レシピッピ?」

 

「「えっ?」」

 

振り返ると、テーブルの上に先日ゆい達が作ったカレー……の上にレシピッピが浮いていた

 

今まで見えなかった筈の存在にジークは唖然

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「初めてお酒が飲みたいと思ったわ…」

 

「貴女何言ってるのよ…」




主人公はキュアフレーバーという名にしました。
追加戦士と名前被ってしまった時の対処は二つしか考えておらぬ

次回辺りに詳しい詳細を書いて置きます

ここまでの拝読ありがとうございました
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