デリシャスパーティ♡プリキュア Carry On 前へ進め 作:シロX
ではスタート!
ここねがプリキュアになってから時間が経ち、そろそろこちらのノリに慣れた頃かと思われていた……が
「ジークジーク!」
体育館での朝の全校集会が終わるな否や、ゆいがジークに話し掛けてきた
「今度のお休みに、ここねちゃんと出掛ける予定を立てているのだけどジークもどう?」
「ワタシかぁ……気のせいだと思うのだけど、ワタシなんか避けられてる気がして。ホントに着いて行っていいのかしら?」
「大丈夫!マリちゃんも同じ事言ってて、その為のお出掛けだから!」
「あら、それなら遠慮無く御一緒に行こうかしら!」
ここねとの接触に悩んでいたが、ローズマリーも同じ心境だったのが判明した。そしてそれについて、ゆいがお膳立てをしてくれるという気遣いまでしてくれる
ジークは、しみじみ良い友達が出来たと心の中で感動を覚えていた
「ゆい、ジーク」
「あ、拓海おはよう!」
「おう」
「拓海、おはよう御座います」
「お、おう…お前なんかおかしくないか?」
「ワタシはいつも通りですよ」
プライベートでの接しかと多少異なっていた為、少し困惑気味になっていた。けれど挨拶である握手は変わりなくしてくれた
「…」
「ユイ?」
ゆいが突然立ち止まり、振り返るとここねを見つけて大きく手を振って元気に挨拶をした
「あっ、おはようここねちゃん!」
「…ッ!!」
下の名前で呼ばれてここねは何やら驚いた表情をして固まっていた。
何か変なこと言ってしまったのかと心配してもう一度声を掛けてみる
「ここねちゃん?」
「お…おう」
「「「…えっ?」」」
お昼休み
ゆいに言われて休みの日の予定について、ここねに相談したいとぼやいていたのを聞いたのでジークも一緒になって探していた
一人が好きと言っていたここねを見つけるのは一苦労……かと思っていたのだが意外にも彼女を見つけることが簡単だった
校舎の外で、ガーデンテーブルで一人読書をしていた
「ココネ」
「ッ!?」
背後から突然名前を呼ばれて慌てて持っていた本を隠した。
振り返ると、ジークがアルミに包まれた物を持って居た
「何しているの?」
「じ、じっ…じ……」
「じ?」
「…ウィンチェスターさんはどうして此処へ?」
「ココネを探していたのよ。相席失礼するね」
空いていたイスに腰を掛けて、ジークはここねの顔を見つめる
「ピリ辛チキンサンド。コレ美味しいから食べてみて」
アルミごと二つに分けてここねに手渡した
「んー美味しわ」
ほうばりながら美味しいの感想を言って、ここねにも食べるように目で促した
「…はむ……美味しい…!」
「ワタシの手作り」
「えっ、手作りなの?」
「ホントはね、ウィンチェスタースペシャルを作りたかったのだけど、食べた後の臭いがキツイかったり、高カロリーだから食べるなら休日で家で食べる様に注意されたのよ」
「見て芙羽様よ!」
「隣にはジャンヌ様まで!」
「美女二人だけのお淑やかな空間。見惚れるわ〜!」
ジークとここねの二人だけの姿を見て、通りがかった女性生徒達が声を上げていた。
それに対してジークは笑顔で手を振って挨拶を交わした
女性生徒達は歓喜の声を上げて、手を振り返してそのまま笑顔で去って行った
「ウィンチェスターさん面倒とは思いませんか?」
「そう?ワタシは別に面倒とは思わないわ。寧ろエンジョイ最高よ!フフ!」
「クラスの人達とも打ち解けれてますしね……」
やつれた様な表情で顔を曇らせて俯いてしまった。
場を明るくさせようと話題を出そうとして、思い付いたというより思い出したのはゆいとの約束
「ねぇココネ」
「ッ!」
名前を呼ばれて此方へ目を輝かせて向けてくれたが、すぐさまあらぬ方向へ背けられた
「フフ」
(これは…ヤバい!!)
笑顔の下に隠れてるジークの顔。あまりにも避けられてるのを察して青ざめる
(と、とてもじゃないけど言い出せる空気ではない)
次はなんて言葉を投げ掛けようかと考えてると、丁度良いタイミングでゆいがジーク達を見つけた
「ここねちゃ〜ん!ジ〜ク〜!探したよ〜!」
「ゆ、ゆ、ゆ……」
「ここねちゃん、明日マリちゃんやジーク達とお買い物に行かない?絶対楽しいよ!」
「えっ?」
「あれ、ジークまだ言ってなかったの?」
「ちょっと世間話を」
ゆいはふむふむと頷いて理解してくれた。そしてジークはふと思った
「ところで何処に行くか聞いてなかったけど決めてあるの?」
「うん!マリちゃんがね……えっと確かPretty──」
「Holic!行く!」
「じゃあ決まりね」
////////
次の日、Pretty Holicの前でジーク達はここねとパムパムを待っていた
「お待たせパム」
「すっかりお世話になって悪いねここね」
「ッ!」
「…あらそのバッグ素敵ね」
「えっあ、マ、マ、マ……」
ここねが身に付けていたバッグをローズマリーが褒めたのだが、ここねは何か言うとしたが上手く言葉に表せず結局それ以上何も言わなかった
ローズマリーも、ここねの態度を見て少し落ち込んでしまったが気持ちを切り替える
「…さぁ、立ってるのもなんだし入りましょ!」
店内に入ると様々なコスメアイテムがズラリと棚に並べられていた
「可愛いのてんこ盛り〜!」
「どこから見る?」
「ゆ、ゆ、ゆ……ゆいは何か欲しい物があるの?」
「えっ!」
「あ…」
ようやく苦労の末、ゆいの名前を呼べたのだが驚かれた反応に言うべきではなかったかと思う
けれどそれは勘違い。ゆいはその逆に目をキラキラさせていた
「ここねちゃん、今『ゆい』って呼んでくれたよね。嬉しい〜!」
「マリー色んな色があるわ。これはどう?」
「んも〜!どれも迷っちゃうわ〜!」
「あ、あたしも混ぜて〜!」
ここねに名前を呼ばれて有頂天になっていたが、ジークとローズマリーの輪に入って行く
ここねはその様子を微笑みながら、リップを見比べるジーク達に詰め寄る
「それならこれはどう?薄いピンクならどんな服装にも合うし、他の色と重ね塗りしても立体感が出て可愛いと思う。しっかりと色付けしたいなら、発色が良いこっちがオススメ。後は……」
早口で喋るここねに三人は呆然とするも、ゆいが先に口を開いた
「へぇ〜、それいつ使うの?」
「「「えっ?」」」
しかしその内容は、とても年頃の女の子としては意外な発言だった。
それもその筈、ゆいの部屋にはメイク道具が一切無いのだ
「あたし、メイクに興味無かったから持ってないんだ〜」
「…ジークは?」
「使う事はあまり無いけど必要最低限の物は。大抵はお母さんから借りて使ってるくらいよ」
これまでのジークの行動や言動から察して絶対に持ってないだろうとローズマリーは思ったが、一応持っている事に何故か安心してしまった
「それは、あの……ごめんなさい。押し付ける様なことしちゃって」
「ううん、お陰で興味出た!あたしコレ買う!」
「それに分かりやすくて勉強になったわ!」
「あ、でも…」
ここねが持っていたリップを一つ手に取り、購入する気満々だった
「マリちゃんは買わないの?」
「楽しみは取っておくわ。どれもコレも可愛くて一日じゃ選べないし」
「それならワタシは……コレ買おうかしら」
買い物を終えた一向はベンチに座って休憩をしていた
「天気もいいし、気持ちいいし」
天を見上げて背伸びをするゆい。ゆったりしていると、腹の虫が静かな空間に響き渡る
「はらペコった〜」
「それなら何処かで食事でもする?」
「だったら家で作って食べようよ!あたし、野菜スープが食べたい気分!」
「野菜スープ……昆虫は入ってないわよね?」
「ジーク野菜よ野菜!貴女の家の食生活一体どうなってるのよ!?」
「アメリカに居た頃は、油断してると幼虫が……うっぷ」
このやり取り慣れたかと思っていたが、いざ話すとなると予想外のパンチを食らう。ジークとこの先も付き合うとなると、こういった話が飛び交うのが当たり前と構えるのが良いと心掛ける
「料理…」
「ここねちゃん、もしかして野菜スープ苦手?」
「あっ、ううん大好き」
「じゃあ行こう!」
////////
野菜スープに必要な材料を買っては、和実家へとお邪魔する事となった
「また、えらい買い込んだわね」
助っ人として、ゆいの母親である「あきほ」が参加する
「じゃあ私はコメコメのお世話をするわ。ゆい、お部屋借りるわね」
ローズマリーだけは、コメコメ達の面倒を見る為二階へと上がって行った
「よし始めよう!」
料理する前に手洗い、食材洗いを済ませてそれぞれの担当を割り振る
「あたしじゃがいもの皮剥くね!」
「ワタシは大根。得物の扱いなら任せなさい」
「そしたら、ここねちゃんは人参をお願い出来る?」
「はい」
渡されたピーラーで人参の皮を剥くのだが、ここねはジッと睨んでいた
「教えようか?」
「すみません。いつも専任のシェフがお料理をしてくれるので慣れていなくて…」
「そっか、謝ることないよ。これはピーラーって言ってこうやって使うの」
ここねとあきほがやり取りしてる隣では、ジークとゆいが華麗な手捌きで包丁を扱っていた
「お〜ジーク凄い!大根終わってキャベツに手を出してる!」
「キャベツが終われば次はナスよ!」
「よ〜し、あたしも負けてられない!おりゃりゃりゃりゃぁ〜!!」
それから各々順調に進み始めていたが、ゆいがここねの持つ人参に眉をひそめる
「ここねちゃん人参が!」
ピーラーで皮を剥くのに夢中で、身の方まで剥いてしまい野菜スティックとなってしまった
「むきすぎ…ごめんなさい」
「大丈夫。これはあたしが食べる!」
ゆいはその人参をパクリと食べ始める
「あるあるね。ワタシも玉ねぎの皮を初めて剥いた時、中に実があると信じて剥き続けたのを覚えてるわ」
「だよね〜!」
「あれゆい、生姜は?」
「無い?マリちゃんがカゴに入れたと思うんだけど」
買った筈の生姜が行方不明。袋の中身をいくら見ても無いので買った本人に聞いてみる事にする
「ワタシ聞いて──」
「あの、わたし聞いてきます!」
ジークに被さるようにここねが喋り、そそくさ二階へと上がって行った
「パムパムもここねと一緒にお料理したかったパム!」
「貴女、ぬいぐるみのフリしなきゃでしょ。それに、私も一緒だとここねが嫌がるだろうし」
ローズマリーに聞こうとして、部屋から聴こえる会話の内容を廊下で聴いてしまったここね。思わずその足を止めてしまう
「今日も目を逸らされちゃったし。ジークも同じ事言ってたわ。中々会話が弾まなくて楽しくないのかなぁ〜って」
「そんな事はないと思うパム」
「ありがとう。でも、やっぱり私やジークは苦手なのかもね」
ガチャリとドアが開く音がした。そこには話を聴いていたここねが部屋に入って来た
「ここね…」
「あ、あの──」
ここねが声を掛けようとしたタイミングで、ハートキュアウォッチから音が鳴り響く
それはレシピッピが捕まった合図だ
////////
ハートキュアウォッチを頼りに街に出て、レシピッピを探してる所に、屋根から屋根へと飛び移るジェントルーの姿があった
「ジェントルー!」
「やはり来たか」
「出でよ!ウバウゾー!」
「ウバウゾー!!」
「デリシャスフィールド!」
泡立て器のウバウゾーが現れると同時に、ローズマリーは結界を張って隔離した
「行くよコメコメ!」
「ほらココネも」
「あ、うん」
ジークがここねの手を引いて三人列に並んで同時に変身する
「「「プリキュア!デリシャスタンバイ!」」」
「「「パーティーゴー!」」」
「あつあつごはんで、みなぎるパワー!キュアプレシャス!」
「おいしい笑顔で満たしてあげる!」
「ふわふわサンドde心にスパイス!キュアスパイシー!」
「分け合うおいしさ、焼きつけるわ!」
「まろやか美酒に、let's乾杯!キュアフレーバー!」
「魅惑のおいしさに酔いしれなさい!」
「ウバウゾー!!」
地面を抉り飛ばしながら此方へともう突進を仕掛けて来る
「気を付けて!レシピッピを4匹も吸収して強くなってるわ」
「三人居るのだから楽勝よ」
「うん。スパイシーも一気に…あれ!?」
プレシャスが息を合わせるように合図を出そうとしたのだが、それより早くスパイシー単身で迎え撃ちに飛び出して行った
「ハァーッ!」
拳を握りパンチで攻撃しようするスパイシーに対し、ウバウゾーの近付けさせる気のない遠距離のビームが放たれる
「危ない!!」
凄まじい反応速度と脚力で、フレーバーがスパイシーの元まで一気にジャンプで追い付きその腕を掴む
「プレシャスパスよ!」
そのままプレシャスに投げ飛ばして、スパイシーは無事に受け止められる
「テル!」
「きゃあっ!!」
テルテルがビームの攻撃が迫ってる事を伝えたが、防御が間に合えず直撃する
「フレーバー!!」
「ごめんなさい…っ!」
「あ、待ってスパイシー!」
庇ったフレーバーと受け止めてくれたプレシャス二人に謝った直後、すぐさま一人駆け出して行ってしまった。
静止の声を上げるプレシャスを無視してまで
「今度は絶対!」
「ウバウゾー!!」
「クッ…アァッ!!」
再度仕掛けるもウバウゾーのカウンターをまともに食い、岩壁まで吹っ飛ばされた
「スパイシー!」
「あの子ったら!」
スパイシーの元へ急ぐプレシャスとローズマリーだが、その背中はガラ空きでウバウゾーは見逃さなかった
「ウバウゾー!!」
「
「ウバ!?」
復帰したフレーバーが、何処から持ち出したのか巨大な岩をウバウゾーの目の前に投げ付けた
「ウバ?」
岩を避ける為一歩引いのだが、そのせいでプリキュア達を見失ってしまった。
フレーバーは何とか身を隠れる時間を稼いでみせた
岩陰に身を隠した四人は、何とか体勢を立て直す為話し合っていた
「何してるの。三人居るんだから力を合わせて…」
「わたしがやらないと…」
ローズマリーが止めようと手を伸ばすも、それを振り払い一人だけでウバウゾーに立ち向かおうと歩き出した。
けれどフレーバーはそれを許さなかった
スパイシーの後頭部を叩いた後、前に立って進ませないようにして説教する
「バカタレが何を考えてるの?そんなザマじゃ救えるレシピッピも救えないわ!一体何を焦っているのよ?」
フレーバーの言葉に震えながらも小さく口にした
「…嫌われたくない」
「パム…」
「折角お友達が出来たのに楽しく話し掛ける方法もしないし、勝手にリップ勧めちゃうし、お料理も出来ない上にプリキュアまで…」
先程からの空回りの原因は「嫌われたくない」。たったそれだけのことだった。
しかしそれがここねにとってはとても重要で大切なこと
「こんなわたしじゃ嫌われる…」
「大丈夫だよ。だってあたし達友達でしょ」
「そうよ。失敗したくらいで嫌いになる訳ないでしょ」
「気遣う気持ちも大切だけど、それ以上に信頼し合わないと」
「うん!それに、お料理苦手なのも可愛いと思うし、失敗しても頑張るところ尊敬しちゃうよ!」
目を潤ませながらも、プレシャスの言葉が心に響いてようやく本当の友達の意味を知った
「フレーバーは急に頭を叩かないの」
「あは〜つい癖で。ごめんなさいスパイシー。痛かったでしょ?」
「ううん。お陰で目が覚めたわ」
「よしよし。それに、『失敗は
「「…スイトン??」」
「なるほど。日本のことわざは良いわね」
「あのねフレーバー本当は──」
「それを言うなら『失敗は
スパイシーが正しく訂正を言おうとした時、上からジェントルーの声がした
「見つけたぞ」
「あ〜それそれ!」
「ジェントルーの方が正しいの?」
「後で日本のことわざを教えてあげるわ」
「そんな悠長な事言ってないで…来るわよ!」
上から押し潰そうとするウバウゾーにフレーバー達は散開して避ける
「自信を持ちなさい。貴女には貴女の持ち味があるじゃない」
「わたしにはわたしの…ッ!」
スパイシーにはスパイシーにしか出来ない事をする為、また一人で立ち向かって行く。
けれどさっきまでとは違い、表情は柔らかく凛々しくなっていた
「ピリッtoサンドプレス!」
食パンのシールドでウバウゾーを挟み込んで拘束したが、力づくで抜け出そうとしていた
「絶対負けない!レシピッピを助けて、皆んなで美味しい野菜スープを食べるんだから!」
スパイシーは両手を大きく広げて、折角抑え込んだシールドを離した。
そこからスパイシーは巧みに両手でシールドを操り、別の方法で拘束する
「ロック!」
パンの耳の部分、側面で挟み込んだ。面積が小さい分、そこに加わる力も増して完全に封じ込めた
「プレシャス!フレーバー!」
「任せて!フレーバー!」
「息合わせるよ!」
「500キロカロリーパーンチ!」
「コルクスクリューショット!」
500という重たい一撃とコルク栓の弾丸がウバウゾーに突き刺さる
「プリキュア!スパイシー・サークル!」
「オナカイッパ〜イ」
「ごちそうさまでした!」
「「「「ピピ〜!」」」」
「おかえり」
////////
ひと段落して和実家へと帰って来た一同は
「まぁコレを私に?」
「こっそりゲットしてたパム」
ここねはPretty Holicでこっそりと、ローズマリーに合うリップをプレゼントとして買っていた
「ここねちゃん、本当はずっと話し掛けたかったんだって」
「そのアクセ、凄く素敵だなって思ってたけど中々言えなくて」
「そういうこと!?やだ、私ったら勘違いしてたのね」
「誤解させてごめんなさい」
「謝らないで。お近づきの印よ」
ローズマリーもパーティグラスを差し上げた
「あたしとお揃いだ!」
「あとジークにもどうぞ」
「ワタシにも?ありがとうね。大切に使わせてもらうわ」
「私、ここねの事もっと知りたいわ」
「ありがとう。わたしももっと知りたい。そのリップもマ、マ…
やっと自分から「マリちゃん」と呼べて照れるも、名前を言えた事が嬉しかった
「ジークもありがとう」
「ワタシ何かしたか分からないけど、どう致しまして」
「そうだ!あたし早速リップつけてみよう!」
話の話題に便乗して、ゆいは自分で買ったリップを塗ろうとした
「あっ、ちゃんと鏡を見ないと。わたしが塗ってあげる」
初めてするゆいの代わりに、ここねがレクチャーと共にゆいの唇にリップを塗る
「先ずは、輪郭に沿って口角から内側に…はい、出来た」
「わ、凄く綺麗に塗れてる!」
ゆいも鏡で自分の唇を見ると、確かにズレもなく綺麗に塗られてあった
「コメ…」
「コメコメ」
コメコメは急に甘えたくなって、赤ちゃんの姿に化けてゆいに頭を擦り付ける
「えっ!?」
「コメコメは人間に化けれるパム」
「あ、ワタシもお近づきの印をしたいわ!」
「え、大丈夫よ」
「ダメよ。ほら…」
ジークの事だからてっきり握手かと思いきや、ここねに思いっきりハグをした
「あとは…んっ」
「ッ///」
最後頬に軽くキスをした
「パム!?」
「あっキ、キスを…///」
「仲の良い人には親しみの挨拶を込めて、ハグか頬にキスをするの」
キスされた頬を手に当てながら、柔らかい唇の感触を思い出して頭から煙が立ち込める
「テルテル!!」
「テルテルは毎日してるでしょ?」
「ならあたしにも!」
ゆいは自分からハグをして、ジークに頬にキスされる
「このままマリーへ!」
「わ、私は遠慮──」
「しなくていいわ!」
「ちょ、待ちなさい!!」
「「「「「いただきま〜す!」」」」」
「これからも宜しくね」
「こちらこそ」
野菜スープも料理し終えて、和実家の食卓に野菜料理がズラリと並ぶ
「あら可愛いこの野菜スープ。人参のスライスが入ってるのね!」
「これって…」
「ここねちゃんが皮を剥いた時に出来た人参スライスだよ。型抜きしてトッピングしたの」
失敗した人参を、ゆいが創意工夫して食べれる様に裏でしていたのだ
「『失敗は成功のもと』。これから一緒に頑張りましょココネ」
「えぇ」
四人の間により深い絆が芽生えたのだった
そろそろオリ回入れたいが、要素の方の設定を受け入れてくれるかどうか…
ここまでの拝読ありがとうございました!