デリシャスパーティ♡プリキュア Carry On 前へ進め 作:シロX
放送休止の間、他の小説で地の文を増やす練習をしてましたので、今回から文字数が増えており、今まで以上に読みやすくなったかと思います
ではスタート!
「ここねちゃん沢山作ったね!」
「確かに沢山だけど、本当に沢山ね!!」
学校でのお昼休み。仲良くジーク、ゆい、ここねでガーデンテーブルでお弁当を広げていた。
ゆいとここねは、朝ハートキュアウォッチでビデオ通話しながら一緒にお弁当を作っていたらしく、中身はロールパンサンドと同じだった
ただ一つだけ違いがある。それはパンの量。
ゆいは自分が食べる量に対し、ここねはバスケット一杯、中身は三段の層になっており敷き詰められていた。ジークが一つ数えた結果、ここねが作って持って来たのはなんと計60個
「二人の分も作ったの」
あり得ない数と思われたが、それはジークとゆいの分と言っており、少しホッとする。どれくらいここねが食べれるかは知らないが、この量を一人で食べるのは流石に苦行に近いもの。
とはいえ、ジークもそれなりに食べる方と自負してはいるが、三人だけで食べるのは難しい
「あたしも良いの!?ありがとう、いただきま〜す!!」
そんな不安も微塵も気にしないゆいは、両手で持ってほうばり始めた。
ジークも取り敢えずは、食べれる分だけ食べ始めるのだった
「あとこれも」
「
バスケットの中から更に取り出したのは、タッパーに入っている物珍しい食べ物、生ハムメロン。切られたメロンの上に生ハムが乗せられたネコまんま
「TVで観た事あるけど、食べるのは初めて〜!」
「料理を覚え始めてから、色んなのを作るようになったわよね」
ゆいはキラキラとした目で、ジークは初めて見る食べ物に引き攣りながらも食する。
一口食べて驚いた。味は意外にもマッチしており美味しかった
「やだ美味しい!」
「ホントだよね!こんなに美味しいって知らなかったら、食べようと思わないもんね」
「…ジークどうしたの?」
生ハムメロンを食べてる最中、一人でモゾモゾしてるジークを見てここねは尋ねた。口では美味しいと言っているが、本当は口に合わなかったのかと思い、ここねもソワソワし始める
「此処に来る前に食堂でお総菜を買ったのだけど…」
ジークがテーブルに広げたのは、紙皿に四つ並べられたエビフライ。
ジークが出すのに渋っていたのは、ここねの予想以上の料理の量だから
「食べる食べる!ここねちゃんも一緒に──」
「和実はともかく、芙羽様はエビフライなんて食べねぇよ」
突然ジークの後ろから声が聞こえたので振り返ると、同じクラスの男子生徒がそう呟いていた。
別に嫌味とかという訳でもなく、ここねは"お嬢様"だからという意味
「え〜、エビフライ食べるよね?」
「うん…」
「それなら問題ないね。食べましょうか」
夕方の放課後。掃除当番だったここねを、ジークとゆいは門の前で待っている時に事件は起きた
校内で、突然女性生徒の悲鳴が聴こえて三人は急いで駆け付ける
その途中で、悲鳴を上げた女性生徒とすれ違い、直前で起きた状況も話してくれた。
家庭科室でヤカンの怪物が出たらしく、それに驚いて飛び出したらしい
しかし、そこで一つ疑問が浮かび上がる
「怪物…ブンドル団?」
「でも、ウォッチは鳴ってない」
「調べる必要があるわね」
ハートキュアウォッチに反応が無いとすると、その怪物は正体不明の敵となる。
三人は警戒しながらも家庭科室へと足を運ぶのであった
しかしながら、教室に入って確認したところまたも不思議な事を目にした
怪物どころか、ヤカンすら見当たらなかった。これでは探しようがない
きっと何かの見間違いだと思い、それ以上は何も調べもせずに帰宅するのであった。しかし事件は見間違いなのではなかった
////////
次の日では、その怪物騒ぎで授業中だろうとお構いなく校内中、その噂で持ちきりだった。
その真意を確かめるべく、生徒会長の「菓彩あまね」含め生徒会が直々にパトロールすると宣言した
その間のお昼休み時間20分は、全校生徒教室から出る事は許されない。
と、言い渡されるがジーク達三人がそんな事で縛られる程素直ではなかった
適当な理由付けで教室を抜け出して、その怪物についてもう一度独自で調べ上げる事に決めたのだ
「例え怪物がブンドル団だったとしても、そうじゃなかったとしても、同じ
「「同じ『浜』?」」
「お婆ちゃんが言ってた。同じ浜のご飯を食べた人とは、ずっと友達だって」
「ワタシ少し勉強したけど、それ『浜』じゃなくて『釜』の間違いじゃないかしら?」
少し前のやり取りをしてからジークは、もう少し日本について勉強した結果、日本人のゆいより日本の言葉を知っていた
「そうなの?」
「うん。ジークもちゃんと勉強してて偉いね」
ここねからのお墨付きも頂き、ちゃんと解った上でもう一度言い直す
「同じ釜のご飯か〜。同じ学校で一緒にご飯食べてるからあたし達も、クラスの皆んなも友達だよ!」
「ユイは本当に眩しいわね。なら、その友達を不安がらせない為にも頑張らなくちゃ」
そう言って調査を続けようとした時だった。三人のハートキュアウォッチから、レシピッピが奪われた反応を示した
「これって…ここねちゃん!ジーク!」
「「うん!」」
////////
ハートキュアウォッチの反応を頼りに辿り着いた場所はグラウンド。そして高いフェンスの上には、ブンドル団の怪盗・ジェントルーがレシピッピが入っている箱を片手に立っていた
「ブンドル団!」
「お前達、まさかこの学校の…なんという偶然」
「出でよ!ウバウゾー!」
「ウバウゾー!」
サラダスピナーを媒体してののウバウゾーが現れた。両手は、何かを噴き出す為の平たい口になっていた
「「「えぇ〜!?」」」
ジーク達以外の声がした。振り返ると、ウバウゾーの出現を見たクラスメイトの女子生徒三人が驚いていた
「せ、先生を呼びに行こう!」
「邪魔をするな!」
一般人にも容赦無くジェントルーは、手の平から不思議なエネルギーを放ち驚かせ、物置きの倉庫へと誘導させて外から出させない様に、扉を変形させた
「行くぞウバウゾー」
邪魔が入らぬうちに、その場から離れたジェントルーとウバウゾー。追い掛ける事も大事だが、巻き添いになってしまった三人のクラスメイトも気を配らないといけない
「二手に分かれるよ。ブンドル団はワタシとユイで。それとマリーにも連絡を。ココネは皆んなをお願い」
「うん」
「待ってて…マリちゃんブンドル団が学校に!」
ここねにクラスメイトの皆んなを任せ、ジーク達はジェントルーとウバウゾーの足止めをする。
ローズマリーが、エナジー妖精達を連れて来るまでの辛抱
「ジェントルー待って!」
呼び止めると同時に、追い掛ける最中拾ったサッカーボールをウバウゾーに蹴り飛ばして注意を向けさせる
「そんな物で我々が怯むとでも?」
「…ユイ、耳を貸して」
ジェントルーに聴こえぬ様に耳打ちで、作戦を言い渡した
「要はレシピッピを取り返せれば、それだけ時間を稼げる。ユイがジェントルーに向けてボールを蹴って。その隙にワタシが」
シンプルな作戦にユイは頷いて了承する。サッカーボールを足で操り、ジェントルーが手に持つ箱に狙いを定める
「
「やぁ!」
ゆいの強力なシュートがジェントルーの手に目掛けて放たれたが、呆れた目で見るかのように目を細めていた
「無駄だ」
ジェントルーは簡単に腕で弾き返すと同時に、懐にジークが飛び込んで手を伸ばす
(よし!)
指先数センチのところだったが、ジェントルーに腕を掴まれて動きが止まってしまった
「ッ!?」
「あの子が囮だというのは最初から分かっていた。そしてお前が飛び込んで、レシピッピを奪い返す事もね」
ジェントルーはレシピッピが入った箱を上に投げ、空いた手をジークの腹部に添える。手には、先程不思議な力を放ったと思われるエネルギーが溜め込まれていた
逃げ出そうにも手を掴まれては離れられない。
ジェントルーは、生身であろうと容赦無くジークにエネルギーを撃ち込んだ
「ジーク!?」
声も上げる暇もなく、大きく吹っ飛んだジークはゆいの元へ転がる
「これ以上は怪我をする」
「あ、くぅ…!」
腹部を抑えながら上体を起こすも、思う以上に体を動かせない。それでも、ゆいに支えられながら立ち上がる
作戦は失敗。やはり、プリキュアに変身しないとレシピッピを奪い返すのは困難
「マリちゃん早く来て!」
「はぁ…はぁ…────ッ?!!」
肩で息をしていたジークだが、雷にでも撃たれたかの様に突然空を見上げた
「え、ジーク?」
頭を上から下へ、俯くいて視線を上げると先程までとは違って、落ち着いた雰囲気のジークがジェントルーを見据えていた
そして右手を前に出し、両の目が金色に光り輝く
「テルテル来て────来なさい」
「早くしないとゆい達が危ないわ!」
一方で、エナジー妖精達を抱えて学校まで走るローズマリーだったが、今は赤信号で足止めをされていた。
早く行きたいが、交通ルールは守らなければならない。その場で足踏みをしながら、今か今かと信号が変わるのを待っていた
「テル…!」
すると、テルテルの体が淡く光り始めて、その場から忽然と消えてしまった
「消えたパム!?」
「コメっ!?」
「今の現象、ジークと同じ……とにかく急がなくちゃ!」
青信号に変わって、ローズマリーは勢い良く走り出して行った
「────来なさい」
右手の中から光りが集まり、光りが弾けるとテルテルが現れた
「テル!」
どっしりとした構えで両手を掲げていた。ローズマリーと行動を共にしていたテルテルは、突然此処に呼び出された状況に全く困惑などしていなかった。寧ろそれが当たり前の様に振る舞っている
「何でテルテル!?」
それを目の当たりにしていたゆいは驚き、ジェントルーは眉を歪ませてた
「あの力…やはり奴と同じ」
「テルテル、準備はいい?」
「テ〜ル〜!」
両の目の輝きを残しつつ、ジークはテルテルの手を取り変身する
「プリキュア!デリシャスタンバイ!」
「パーティーゴー!」
「シュワシュワ!」
「テルテル!」
「スパークリング!」
「テルテル!」
「シェアリンエナジー!」
「テル〜!」
「まろやか美酒に、let's乾杯!キュアフレーバー!」
「魅惑のおいしさに酔いしれなさい!」
変身するや否や、ウバウゾーを即座に蹴り飛ばした。両足で踏ん張りながら後ずさるウバウゾーに追撃を掛けるかと思いきや、フレーバーは着地と同時にジェントルーに向かい狙いをつけた
「クッ!」
近付けさせない為、先程と同じ攻撃を繰り出して対抗するも、それ以上の速さで回避する
「当たっ…チッ!」
直撃したかと思いきや、それは超スピードから生み出された残像。ジェントルーではフレーバーの動きについて行けれてない。更には左右に大きく振られて狙いも定まらなく、少しずつ接近している
「ウバウゾー!!」
ウバウゾーが腕を振り上げて攻撃のモーションに入った時、フレーバーは姿を消し、目の前に超高速移動で現れては顔面を蹴り飛ばして一撃を食らわす
着地と同時に次の「獲物はジェントルー」と言わんばかりで睨み付けていた。
脚に力を込め、またも姿を消して、一瞬でジェントルーの背後に回り込んだ。
左手を槍の様に構え、一気に突き出す
「──ッ!!」
ジェントルーは咄嗟に、レシピッピの入った箱を盾に使い、フレーバーの突き攻撃を防ぎ切った。
衝撃で体が少し浮かび上がり、フェンスに激突する。箱にもヒビが入っており、その威力をものがたっていた
(何だろう…物凄く力が溢れる)
理屈は解らないが、フレーバーの両目が輝く時、いつも最高以上の力を発揮している。それはフレーバー自身も勘づいている
「ゆい!フレーバー!」
クラスメイトを避難させたここねがようやく戻って来た
「皆んなお待たせ〜!!」
タイミング良く、ローズマリーも共に合流する事が出来た。
全員が揃ったのを見て、フレーバーの集まって一塊になる
「やっぱりフレーバーの所に居たのね」
「テル!」
此処に来る途中、テルテルが姿を消したのを見て焦りはあったものの、予想通りフレーバーの元へ行き着いていた事に安堵した
「マリー早く」
「えぇ」
「デリシャスフィールド!」
これ以上校内で拡がらないうちに、結界を展開させてウバウゾーを隔離した
そしてゆいとここねは、パートナーであるコメコメとパムパムと一緒にプリキュアに変身する
「「プリキュア!デリシャスタンバイ!」」
「「パーティーゴー!」」
「あつあつごはんで、みなぎるパワー!キュアプレシャス!」
「おいしい笑顔で満たしてあげる!」
「ふわふわサンドde心にスパイス!キュアスパイシー!」
「分け合うおいしさ、焼きつけるわ!」
「ウバウゾー!!」
両手の口から空気を打ち出して来るも、フレーバーは高速で横に避け、プレシャスとスパイシーは高く跳んで回避する
「ウバ!」
避ける事を読んでいたのか、ウバウゾーは吹き出す空気を地面に打ちつけ、竜巻きを発生させたのだ。
未だ空中を跳ぶプレシャスとスパイシーに向けて、竜巻きを移動させる事でぶつけさせ、尚且つそのまま風に乗って投げ出されて岩盤に叩き付けられた
「「キャアァァ!!」」
「プレシャス!スパイシー!」
ローズマリーが心配する声を掛ける中で、フレーバーだけはウバウゾーの左側面に接近していた。
囮の様に扱ってしまって申し訳なさの気持ちもあるが、今は目の前の敵に集中
「コルク────ッ!?」
フレーバーが技の構えをする途中、突然全身の力が抜けてその場に膝をつく
「え、何?力が急に…?」
力が抜けたというより、
プリキュアに変身したフレーバーの瞳は金色。その色は変わらないが、輝きは失っていた
「フレーバー危ない!!」
「え…キャアッ!!」
自分の身に起きた事に困惑が油断となる。ウバウゾーの両手から放たれた空気の砲撃が襲い掛かり、簡単に吹き飛ばされた
「ウバ…」
「フレーバー逃げなさい!さっきよりパワーを溜めてるわ!」
逃げたくても、先程までの圧倒的な力の反動のせいか上手く力が入らず、後ずさることしか出来ない
「バー!!」
「フレーバー!!」
動けずたじろぐフレーバーの前にスパイシー立ち、パン型のシールドでウバウゾーの攻撃を受け止める
両手が塞がっている今がチャンスとみたプレシャスは、高くジャンプして強力なパンチを食らわせようとする
「ウバ!」
「あぁッ!!?」
しかしその攻撃が通る事は無かった。ウバウゾーは、攻撃はスパイシーからプレシャスへ切り替わり、空気の竜巻きに身をとられてしまった
いくらプレシャスが頑丈とはいえ、このまま竜巻きに巻き込まれたままでは危険。
フレーバーは手立てを考える。戦いに参加出来なくてもやれる事はある
「スパイシー聞いて……って言わなくても分かるみたいね」
打開策を伝えようとしたが、スパイシーは何を言おうとしたのか察した。というより、同じ事を考えていた
二人はお互いに小さく頷き、スパイシーのみその竜巻きの中へと飛び込んだ
しかしローズマリーだけは、その行動に意味が分からず困惑する
「スパイシー何やってるの!?」
「回転の中心にいれば吹き飛ばされない!」
原理は台風の目と同じ。回転する中心は空洞となっており、比較的静穏な為影響は受けない
「プレシャス!」
外側の風に抜け出せず回り続けるプレシャスに、手を伸ばして掴んだ
「この回転を利用するの!フレーバーとわたしの考えが同じなら、絶対に勝てる!」
「OK!なら、あたしを投げて!」
厄介だった竜巻きの回転を逆に利用し、プレシャスをウバウゾーに向けて投げ飛ばした
「500キロカロリーパーンチ!!」
「ウバッ!?」
勢いの乗ったプレシャスの拳が打ち込まれ、ウバウゾーは堪らず地面に叩き付けられる
「「フレーバー!!」」
「う…くぅぅあああぁぁぁ!!!」
膝に手を乗せ、強引に体を起こしてハートキュアウォッチに手を添える
「プリキュア!フレーバー・ヘキサグラム!」
「オナカイッパ〜イ」
「ごちそうさまでした!」
「くっ、またしても。それにキュアフレーバー。やはり奴と同じ力……確かめる必要があるな」
ジェントルーはフレーバーを見つめ、何かを確かめようと一人で動き始めた
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「ごめんなさいパム」
「「「えっ?」」」
突然パムパムの口から言われたこと。それは、家庭科室の怪物騒ぎはパムパムとの事らしい
「ここねの様子が心配で学校に来ちゃったパム」
ジークとゆいとは友達になれ、関係を深めれてはいるがクラスメイトの人達に対しては上手くいってはなかった。パムパムはそれが心配していたのだ
騒動も、ヤカンに隠れていたのは身を隠す為であったのだが、大きな音に驚いた拍子に姿を見せてしまい、それが怪物と見間違いたのが発端
「なんだ、怪物じゃなかったんだ。生ハムメロンと同じで、食べなきゃあんなに美味しいって知らなかった」
「これで騒動も収まって一件落着ね」
「心配してくれてありがとうパムパム」
「じゃあ今度はココネの番ね」
「うん、頑張る!」
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後日
ここねは怪物事件をきっかけに、助けたクラスメイトと仲良くなる事に成功した。まだほんの数人だが、それでも一歩前に進んでいる
怪物騒動の噂も今ではすっかり消えていた
そんな三人は晴れ渡れた空の下、ハートベーカリーで集まっていた
「はむ…ねぇ、コレ食べた後今度は何食べる〜?」
「少しは抑えないと家でご飯が食べられないよ、ねぇココネ……ココネ?」
ここねを呼び掛けたのだが、本人はハートキュアウォッチを眺めて眉をひそめていた
「これ見て。ちょっと気になる事があって」
小さい画面に二人は顔を覗かせて映っているものに目を落とす。キュアスタと呼ばれるSNSにとあるアカウントが、美味しいお店について紹介しているだけのものだった
「普通…じゃないかしら?」
「じゃあ」
ここねは操作して画面を次々と切り替える。最初は、今自分達が居るハートベーカリーのパン屋からオムライス屋、唐揚げ屋、カレー屋、スープ屋
それらを見せて貰ったジークは、少し思う事があった
「
「あ、ストップ!ちょ、これって…!」
アップされてる写真を流していると、ゆいの目に一つだけ止まる。何の変哲もないエビフライ。しかし、ゆいにはハッキリと分かる
「あたし達の学校のエビフライじゃない!?」
「それは本当なの?」
「この衣のサクサクとした感じ!あたし達の食堂のやつだよ!」
「食べ物に関して、ユイの右に出る者は居ないわね……二人共、このエビフライがアップされてる日付けを見て」
日付けに注目すると、偶然なのか先日ブンドル団が学校に来た日のものとなっていた
「これを書いてる人は『ちゅるりん』ってアカウント名。ブンドル団と何か関係あるのかも」
一体誰かは知らないが、ここまでの手掛かりがあるとなると調べる必要がある。もしかしたら、これをアップしている人がブンドル団と繋がっている可能性も
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ブンドル団アジトで、ジェントルーは独り広い空間で誰かを呼んでいた
「話をしたい。あの白いプリキュア、キュアフレーバーについてだ!」
その声が届いて、風の音と共にジェントルーの後ろに現れた
その人物はジークの家を襲撃し、ゆいとここねを苦しめたブロンドヘアーの青年。大天使と豪語していたミカエルだった
「何を聞きたい?」
「キュアフレーバーが持つ力。何も無い場所からプリキュアのアイテムを生み出し、離れているエナジー妖精をも呼び寄せた。中でも一番驚いたのが、そのエナジー妖精を生み出した力。これはどういう事だ?」
これまで数々としてきたジークの不思議なこと。目を瞑るにしてはあまりにも目立ち過ぎた。ジェントルーも黙ってはおれず、ジークに執着してるミカエルに問いただす事にしたのだ
「それは私…
「あの力はどう考えてもお前と同じだ。もしかして、あのキュアフレーバーも同じ──」
喋っている最中、ジェントルーの視界が天井へと移り変わっていた。先程までミカエルと面と向かって話していたのだが、ものの一瞬で地面を背にして倒れていた
「がはっ!!」
ミカエルは、倒れてるジェントルーの腹部を足で押し潰した。擦り付けては力を強めて、更には苦しませる
「それ以上の詮索は止した方が身の為だ。良いな?」
最後に顎を蹴り飛ばして、言うだけの事は言って足を退かした。
立ち去ろうとしたがその歩みを止めて、痛みで蹲るジェントルーに一つだけ教える事にした
「ジーク・ウィンチェスターは人間だ。それは間違いない」
「そ、そうか。うぅ……」
「そう人間だ」
「────
このサイトで未だにデパプリ書いてるのわたしだけなんか……ヴェ( ;∀;)
ここまでの拝読ありがとうございました