評価、お気に入り、感想、本当に嬉しいです。
少しネタ貯めの期間入ります。嫉妬りタイシンいいですよね
「マスター、起きてください。 マスター」
優しく、身体を揺すぶられる。
意識が少しづつ覚醒へと向かい、自分へかけられた声がミホノブルボンのものであることに気がつく。
目を開く。白一色、そう思うほど眩しい光に目の奥が痛むが、それも直ぐに治まる。どうやら、カーテンが思い切り開かれているようだった。
「ブル……ボン、か」
「はい。 おはようございます、マスター」
「ああ、おはよう」
身体が痛い。
いつもの事だが、こうしてソファの上で眠るのはどうも身体に合わない。
全身を伸ばし、それと共に盛れた欠伸を噛み殺し、まだ眠い目を擦りながら洗面台──もとい、トレーナー室の簡易キッチンに向かう。
後ろではブルボンが甲斐甲斐しくコーヒーやらパンやらを準備してくれているようだった。しなくてもいい、と言ったのだが『日頃お世話になっているお礼です』と言って聞かなかった。
「マスター、こちらで眠るのではなく、自室で睡眠を取るべきです」
「すまん、わかってはいるんだが、どうしてもな。 それにここだとほら、メニュー構成やら思いついた時にすぐに仕事として出来るだろう?」
「確かに、それはそうかもしれませんが、お身体に触ります。 しっかりと休めていないのでしょう?」
「そう言われると弱いな……」
人々から期待と信頼を託されているミホノブルボン。そのトレーナーを担う者として彼女を極限まで鍛え上げる。そして、それはトレーナーである自分も同じ。彼女だけが何かを背負う訳では無い。一蓮托生。彼女のトレーナーになると決めた日から自分のことなど投げ捨てて生活してきた。
その甲斐あってか、彼女は皆の期待に答えられるウマ娘として勝ち上がっていった。
顔を洗い終え、ブルボンの対面に座る。
用意されていたコーヒーを手に取り、喉へ流し込む。
機械と絶望的なまでに相性が悪いブルボンのため、手動でコーヒーを淹れる道具を買ったが、正解だった。どうやら、あれくらいであればブルボンでも使えるらしく、毎朝、彼女がコーヒーを作ってくれる。
初夏の陽射しはまだ少し目に響く。それに気がついたのか、ブルボンが窓際、陽射しが差し込む箇所だけカーテンを閉めた。
すぐにブルボンが振り向くと犬のような瞳でこちらを見つめ、足速に戻ってくる。
「ありがとう」
「いえ、気づくのが遅れて申し訳ありません」
「いいよ。 というか、あれくらい自分にやらせてくれ」
「マスターはお疲れなのですから、少し私に甘えてください」
モーニングコールから朝食まで、と甘えきりだと言うのにこれではまだ足りないのだと言うのだろうか。
いつからだったか、自分がこの部屋で寝泊まりしていることを知ってから、ブルボンはこうして世話を焼いてくれるようになった。ありがたいことではあるが、申し訳ないという気持ちが先行してしまう。
「マスター、私はそろそろ登校します。 その間、自室で休んでください」
「ああ、そうするよ」
トレーナー室を出て教室へと向かうブルボンを近くまで送り届け、トレーナー寮へと足を向ける。が、脳裏に過ぎるのはブルボンのこと。
休んでいる暇はあるのだろうか。
◆
「ブルボンさん、お昼一緒に食べてもいいですか?」
「はい、喜んで」
昼休み、トレセン学園の廊下にてブルボンに話しかける小柄な少女──ライスシャワーの姿があった。二人は宿敵でありながら、こうして時間を共にする仲良しとして知れ渡っている。
食堂へ向かう最中、ライスがそう言えば、と口を開いた。
「今日ね、ちょっとお兄様には悪いけど、夜更かししちゃって、少し寝坊しちゃったの」
「そうなのですか? 珍しいですね、ライスさんが寝坊なんて」
「うん、ちょっとね」
そう言って花のように笑うライスはとても愛らしい。
サイボーグ、と評されるブルボンであっても自然と手を頭に置いてしまうほどに。気の済むまでライスの毛並みを堪能し、ライスが音を上げるまで撫で回す。
「──それでね、朝、ブルボンさんのトレーナーさんがどこかへお出かけするのを見たんだけど……」
「マスターが、ですか? マスターであれば自室で休んでいるはず……」
「ブルボンさんのトレーナーさんはいつもお仕事してて凄いよね……」
「はい。 ですが、私のために全てを投げ捨てて仕事をするのは気になってしまいます。 今朝もトレーナー室のソファで眠っていましたから」
「そ、そうなの? それはちょっと、心配だね。 でも、そんな疲れてるのにどこに行ったんだろ?」
自分のトレーナーが向かう先。そこに宛はないが、トレーナーが休むことを放棄して出掛けるなど自分に関わること以外では思いつかない。
今すぐにでもトレーナーを追って連れ戻したい気持ちが強くなるが、あいにく、ブルボンはトレーナーとの連絡手段を持たない。
「だ、大丈夫? ライスがトレーナーさんに連絡するよ?」
「! ライスさん、マスターの連絡先を知っているのですか」
「う、うん。 この前、ブルボンさんの様子を知りたいからって……」
こんなところでもブルボンを中心に行動している自分のトレーナーを嬉しく思うべきなのか、それとも悩ましく思うべきなのか。
ライスがトレーナーと連絡を取っている間、ただ頭を悩ませる。
人付き合いの少ないブルボンでは、自身で答えに辿り着くための経験が少なく、自分の考えが永遠に繰り返されるだけで、解決法や最適解は導き出されない。
「ブ、ブルボンさん!?」
思考がショートし、空を見つめていたところをライスに見られる。
「ライスさん、マスターはどうすれば休んでくれるのでしょうか」
「休ませる方法? うーん、なんだろう……」
道すがら、ライスとブルボンは頭を悩ませる。
ブルボンのことを第一に考え、自分をも追い込んでしまうほどブルボンの夢へ忠実に向かっていく自分のトレーナーはブルボンにとってかけがえの無い存在だ。
そんな存在である彼の身を心配してしまうのは必然。しかし、かけがえの無い存在であるのにも関わらず、ブルボンは彼のことをあまり知らない。
朝はパンを食べること。コーヒーを好むこと。それ以外はよく知らないのだ。
思えばブルボンが彼のプライベートに踏み込んだことは無かった。それに、その逆──彼の方から踏み込んでくることもなかった。
トレーナーとウマ娘。あくまで、その関係性としてしか互いを知らない。
「……参考までに、ライスさんはどういったリフレッシュ法を試しているのでしょうか」
「え、えぇ!? ライスの!?」
「……? はい、何か問題だったでしょうか」
「い、いや、そういう訳じゃあないんだけどね……」
食堂の椅子に座り、ブルボンは少しの思考の後、ライスにそう尋ねた。
少し言い淀んだライスは左右に視線を泳がせたあと、俯いてしまう。
ブルボンは訳が分からず、これ以上追求することも出来ず、ライスの次の行動を待つ。
「──ひ、膝枕……とかしてもらって……」
「膝枕、ですか。 なるほど、試して見る価値はあるかもしれないですね」
「えっ! あっ、そ、そっか、ライスのじゃなくて、ライスのトレーナーさんの……」
「……?」
膝枕、というものがどういうものなのか、流石のブルボンにも理解出来た。
ただ、彼が大人しくブルボンの言う通りに従い、頭を預けてくれるというイメージは湧かない。仕事を理由に断り、また無理を通して寝落ちするまで没頭するのだろう。
どうすれば大人しく眠ってくれるのだろうか。力づくで、というのは最終手段。ブルボンはあくまで彼には自分の意思で休暇を取ってもらいたい。
と、そう考えているとテーブルの上に置かれたライスのスマートフォンに通知が入ったことがわかった。
送り主はブルボンのトレーナー。その名が見えたことで、ブルボンの思考はそちらへと流される。
「マスターはなんと?」
「下見に来てる……って」
「下見、ですか。 それは……」
下見、は恐らくレースの下見だ。トレーナーは各地のレース場を巡り、その土地の気候、土質、観客層までレースに関わることを全て事前に調べる。
と、言ってもそんなことをするのはブルボンにとって悲願であった皐月賞と東京優駿──日本ダービーの時に二度。つまり、
「菊花賞……京都、ですか」
「え、えぇぇぇぇえええ!!」
「マスターならやります……。 疲れきったあの身体で向かうとは思いもしませんでしたが」
「こ、ここから京都までって……」
そう言ってライスはスマホで凡その時間を調べる。
片道で役2~3時間。往復ならその倍。無理なことでない。だからこそ、彼を動かしてしまったのだろう。
「ダ、ダメだよ、ブルボンさんのトレーナーさん、身体壊しちゃう……」
「……私が京都まで──」
「そ、それはもっとダメだよ! お金だって沢山かかるし、一人で行って何かあったら大変だよ!」
「しかし……」
トレーナーの行動力に恐れを抱きつつ、その身を心配するライスだったが、対面に座るブルボンはライスの比ではないほど不安な表情を浮かべていた。
逸る気持ちを抑えきれず、その場を後にしようとしたブルボンの腕を抱きしめ、力づくで踏みとどまらせる。
どうしてこんなにも焦っているのか、それはブルボン本人にもわからない。ただ、彼が自分の知らないところ、見えないところで倒れてしまうのではないか。そんな漠然とした不安が心を覆っていく。
その大きすぎる暗闇はブルボンの正常な思考を失わせるには充分だった。
きっとこの場にライスがいなければ彼女は走ってでも彼の元へ向かっただろう。
「──取り乱しました」
「仕方ないよ。 帰ってくるの、ライスも一緒に待ってるから……」
「いいえ、それには及びません。 ライスさんは今日も練習があるのでしょう?」
「で、でも」
「私は駅で待つことにします」
その言葉通り、ブルボンは授業が終了してすぐ、最寄りの新幹線が乗れる駅まで走った。
◆
時刻は午後の10時を回ろうとしていた。
寮の門限など、最早どうでもよかった。幸い、ライスが事情を知っているため説明はしてくれているだろう。
何時間待ったのだろう、普通、こんなにも待たされれば怒りのひとつでも湧き出て来そうなものだが、彼女は少し違っていた。
ただひたすらに待つ。新幹線が駅に着く度に彼が降りてくることを期待し──
「ぇ、なんで、いるんだ?」
「マスター!」
その時は唐突にやってきた。
少しやつれているだろうか。朝に見た時よりも俄然疲れきった表情の彼を見た時、ブルボンは無意識に走り出していた。
「何を、しているのですか……!」
「な、何って、下見、だけど……。 あ、ああ、済まないがいつもより詳しくは出来なかった。 泊まろうかとも思ったんだけど、君に心配をかけてしまわないよう──」
「私が! どれだけ!」
その声は、ブルボンらしくない大きな声だった。
初めて見るブルボンの表情とその声に驚き、戸惑い、それを隠せないトレーナーはひとまず、彼女の手を引いて駅から離れることにした。
涼しいような、生暖かいような、少し湿気った雨の香りを運ぶ風に吹かれながら川沿いの道を歩く。
街灯の光は薄暗く、月も今夜はあまり見えない。そのため、互いに離れすぎないように自然と距離が近くなる。
先程まで取り乱していたブルボンも次第に落ち着きを取り戻し、今は犬のように傍にくっついて離れない。
「ごめん」
先に口を開いたのはトレーナーの方だった。
ブルボンがどうしてあそこまで取り乱していたのか、どうしてあの場にいたのか、その理由がわからないほど、彼は抜けてはいなかった。だからこそ、自分が先に口を開くべき──謝罪をするべきだと、理解していた。
「君がそこまで心配するとは思わなかった。 少し、配慮に欠けていた」
ブルボンからの答えはない。
まだ何かあっただろうか。
何か不足があるのだろうか。
「──私が、どれだけマスターを、貴方を心配したか、わかっていますか?」
その問いかけにトレーナーは答えることが出来ない。
雨の香りが強くなる。
もうじき、降り出すだろう。
トレーナーの言葉を急かすように強まったその香りに言葉を詰まらせながらも口を開く。しかし、出てくるのはどれも言葉にならないものばかり。ブルボンが何を思っているのか、何を考えているのか、何をして欲しいのか、それがわからない。
彼女のために、それだけを思って今まで行動してきた。その為なら自分が壊れることなど構わない。彼女は自分以上に、期待や信頼を背負い、それに答えようと自分を追い込み、壊れる寸前まで走り続ける。
その隣に立つためには自分も同じだけの覚悟と努力をしなければならない。彼女と違い、自分には才能はない。『努力の才能』に恵まれた彼女の隣に立つために求められるのは『常に壊れるまでの努力』。
常人には耐えられないほどのソレが必要だと、そう理解していた。その程度の代償で彼女の隣に立てるのだと。
それは、違っていた。
トレーナーはブルボンのことを何も知らない。
何を考え、何を欲し、何を好きになるのか。思えば、ブルボンのプライベートのことなど何も知らないではないか。
「馬鹿だな、俺」
「はい。 馬鹿です」
「……雨、降ってきたな」
少し熱くなった身体に冷たい雫が染みていく。
頭を冷やすのにはちょうどいい、冷たさだった。
◆
「こんな物しかないが、これで良ければ使ってくれ」
「構いません。 マスターの私物は珍しいですから」
雨に打たれながら二人が帰ってきたのはトレーナーの部屋。
すぐにブルボンにシャワーを浴びせ、風邪を引かないようにジャージとパーカーを手渡し、コンビニの袋も一緒に渡す。
最近のコンビニには頭が上がらない。こんなものまで取り扱ってくれているのか、と。
「そうか? いや、そうか。 部屋にあげたのも初めてだったか」
「はい。 マスターは基本的にトレーナー室でしか眠ってませんでしたから」
「ちゃ、ちゃんとこっちでも寝てるんだけどな」
ブルボンには大きめのサイズのものしか無かったためダボッとした感じになってしまっているが、仕方がない。
彼女の着替えは現在、洗濯機が頑張ってくれている。
「マスターも次、使ってください」
そう言ってブルボンはシャワー室の方へ手を向ける。
確かにトレーナーは服を着替えただけで身体を暖めた訳では無い。そのため、髪もまだ少し濡れており、このまま放置すれば風邪を引いてしまうだろう。
「あ、あー、うん。 そうだな。 そうしなきゃ、だよな」
「はい。 風邪を引かれては困ります」
「あ! いや、大丈夫だ! ちょっと出てくる」
そう言ってブルボンの横を通り過ぎようとしたトレーナーの腕を掴む。
自分では思いもしないほど力が込められていたようで、トレーナーの悲鳴が聞こえてくる。
「すみません。 ですが、マスターがまたどこかへ行こうとしていたので」
「違う違う。 隣の、フラワーのトレーナーにシャワーを借りようと思っただけ。 流石にこんな時間にどこかに行く気は無い」
そう言って彼が部屋を出て数十分、部屋にある彼の物を見ていた。
趣味の物、と思えるものは見当たらない。必要最低限のものばかり。
冷蔵庫の中はお茶と缶コーヒー、それとジャムだけ。キッチンが使われた形跡は無く、なんというか、生活感がない。
テレビをつけても特に興味を引くものも見当たらない。何となく、はしたないとは知りつつもトレーナーのベッドの上に寝転んだ。
「……?」
胸元に感じる違和感。
布団の下に何かがあるようだった。
そう思うとすぐに行動に移すのがブルボン。トレーナーの布団を捲ることに躊躇いはなく、その下にあるものを確認する。
「私、のぬいぐるみ……ですか」
そこにあったのは小さめサイズのブルボン人形。
発売している、というのをトレーナーから聞いたことがあったが、まさかそれを自分のトレーナーが買っているとは、思いもしなかった。
布団に隠れるように置かれていた自分のぬいぐるみを見て、ブルボンは自然と口角を上げた。
「……嬉しい」
嬉しかった。
彼が本当に自分を大切に思ってくれているようで、笑顔が溢れ出す。
何も無いこの部屋に、唯一自分がいる。
それが何よりも嬉しかった。
彼の心に自分がどれだけ強烈に存在しているのか、それを実感する。トレーニングや仕事、自分を何よりも優先してくれるのは勿論嬉しかった。けれど、こうしてプライベートでも自分を好きでいてくれるのは、何ものにも変え難い喜びがあった。
「──アイツ、俺が来るなりすっげぇ怒ってきやがった……」
「マスター、こちらへ」
今日のことをどこかで聞いていたらしいフラワーのトレーナーにこっぴどく叱られ、帰ってきたのだという彼に、ブルボンはベッドの上で正座する。
嫌に艶のあるその仕草に少し驚きつつ、トレーナーはブルボンの腕に抱かれたソレを見つける。
「ブルボン! それ、は!」
「はい、私の人形です」
「……忘れてた」
「いつも一緒に寝ているのですか?」
「…………あ、ああ」
本人の前で、本人のぬいぐるみと寝ていることを明かさなければならない恥ずかしさは今までに経験したことがない。
その答えを聞き、本当に嬉しそうに満開の笑みを咲かせるブルボンを見ると、そんな羞恥心はどうでもいいものだと感じてしまう。
「マスター、どうぞこちらへ。 断っても力づくで来てもらいます」
ブルボンの手が膝の上へと置かれる。ここに来い、と呼ぶように太ももを叩く。
「ひ、膝枕……」
「はい。 ライスさんにリラックスするにはこれがいいと聞きました」
「え、アイツ、ライスに膝枕なんてさせてるの……?」
ライスのトレーナーに少し引きながら、そこへ横になるのを渋っているとまたしてもブルボンに腕を掴まれる。
今度は痛くはなかった。しかし、不思議なことにその力に逆らうことは出来ない。流れるように、横になり、柔らかな枕の上に頭を置く。
甘い香り。
シャンプーなどは自分のものを使っているはずなのに、どうしてこんなにもいい香りなのだろうか。心地のいいその匂いに少し、眠気を誘われる。しかし、まだ眠る訳にはいかない。
──言うべきことを言っていない。
「なぁ、ブルボン」
「なんですか、マスター」
「俺さ、君のこと何も知らなかった」
「はい。 私もです」
「そっか」と笑い合う。
互いの趣味も、生活も、気持ちも、二人は何も知らない。
「だからさ、俺は君のことを知ろうと思うんだ」
「はい」
「そして、少し、肩の力を抜こうと思う」
「はい」
ブルボンは返事と共にトレーナーの頭を優しく撫でる。
トレーナーはブルボンの顔を見上げながら片手で彼女の頬を撫でる。
「色んなところに行こう。 レースとか関係なくさ、たくさんの場所を見よう。 君は俺に色んな景色を見せてくれただろ?」
「そんなことはありません。 あれはマスターが私に見せてくれたものです」
「ありがとう。 でも、やっぱあれはブルボンが連れてってくれたんだよ。 だから、今度は俺の番。 どこ行こっか」
これから二人でどこへ行こうか。何をやろうか。
気持ちを入れ替えたトレーナーと気持ちに気づいたブルボンは互の『これから』を見ていく。
「マスターと一緒ならどこへでも」
優しく、慈愛に満ちたその笑顔でブルボンは答える。
これから、を笑って話し合う二人は気づけば、いつの間にか眠りに落ちていた。
◆
「ひ、ひゃぁぁ〜……」
「ライスさん? どうかしましたか?」
後日、ライスに事の顛末を聞かせ、赤面させるブルボンを多数の生徒たちが目撃していた。
また文量多いですね。用法用量をキチンと守っているのでしょうか。量より質ですよ。
それより、シングレ勢の実装で財布が緩みそうです。どうにかして耐えたいと思います。シリウスシンボリとミスターシービーが来たら財布が終わります