逆行したら天才イケメン騎士様がロリ巨乳美少女騎士様になってた   作:ちぇんそー娘

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31.帰郷と集合

 

 

 

 

 

「それで、訳わかんなくなってとりあえずその場から逃亡してとにかくクラキアより早く実家に辿り着くために寮から飛び出して荷馬車に飛び乗ったと。……情すぎひんか?」

「うるせぇ。気が動転してたんだよ。それと、なんでお前ここにいるんだ?」

「親友、やからな」

「帰れボケ」

「罵倒にキレがないなぁ。マジで相当参っとるなこれ」

 

 荷馬車の荷台でリエンと軽く取っ組み合いをして心を落ち着けてから、現状を整理する。

 アーリスに告白されてどうしようか考えてたら師匠がなんかめちゃくちゃ恐ろしいことを言ってきて震えていたらクラキアと婚約を結んだことになってたので訳分からないので実家に帰ることにしたら何故かリエンが付いてきてた。

 よし、何も分からないな。もう寝るか。

 

「いや本当にお前なんでいるの?」

「なんかアルム先生が血相変えて飛び込んできて、『ちょっと心配だからもし暇ならジョイを見といてくれないか』って言っててな。あとクラキアももし見かけたら注意しとけって」

「マジで俺の実家には今何があるんだよ……」

 

 いや、単にクラキアの外出申請書を受け取って内容にビビってのことかもしれない。師匠、俺が師匠の元から離れようとすると急にビビり出すからな。仮にクラキアと結婚したとしても別に俺はずっと師匠の弟子なのに。

 

「しかしアーリスにクラキア。随分とまぁ面倒くさそうな女に惚れられたもんやな。何したん?」

「何もしてないのに……告られた」

「そんな古い歯車時計みたいな女ちゃうやろアイツら」

「嘘です。本当はそれなりに告られた理由とか分からなくはない」

「ならええやん。女の子にモテモテで羨ましいなァほんまに」

 

 問題はそこなんだよ。

 俺だって男の子だからアーリスやクラキアのような美少女に恋愛感情を向けられて悪い気はしない。むしろめちゃくちゃ嬉しいくらいだ

 

「だからこそ怖いんだよ。俺、あんま自分に自信がねぇから……めちゃくちゃ優秀な相手に好かれるってプレッシャーがな?」

「あー……まぁ、分からなくもないなぁ。あれやろ? 相手が優秀過ぎて自分が釣り合うと思えない的な?」

「いやどうしたら嫌われないで返事を2人とも保留に出来ねぇかなって」

「ゴミがよ」

 

 だって……仕方ないじゃん。

 アーリスもクラキアもめちゃくちゃ美人でめちゃくちゃ優秀でめちゃくちゃいい家のお嬢様だぞ? それに対して俺はそこら辺の農家の息子だ。玉の輿どころの騒ぎじゃないんだよ。正直今の何もかもを投げ捨ててどっちかの扶養に入って安定した暮らしをしたいかと聞かれたらかなり揺らぐ。

 

「なんにも苦労せず楽しいことだけ考えて生きていけるように貴族のお婿さんになって生きていくのも、悪くないんじゃないかなって……それが正解なんじゃないかって……」

「ええんか? 頑張って騎士学校入ったんやないの? その夢を捨ててええんか?」

「だから……ッ! ちょっと3ヶ月くらい考えさせて欲しい……! いや、もしもエアに勝てなさそうだったらいつでも方向転換できるように、キープしたい……!」

「死ねカス」

 

 リエンからエセの方言が取れるレベルの軽蔑を食らうのもわかるし、自分が情けないことを言っているのもわかる。さすがに多少誇張表現があるとはいえ、真剣に悩んでいるのは事実だ。

 俺は俺が楽しいように生きていきたい。そして、その自分勝手な気持ちでアーリスにもクラキアにもお節介を焼いてしまった。その責任は、取らなければいけないだろう。

 

「……んー、真面目やなぁ。助けた人間が勝手に惚れてくるのなんて事故みたいなものやん。なんでわざわざ責任なんて重い言葉に言い換えるねん」

「それは、そうかもしれないけどよ」

 

 デウス・グラディウスという人間は。

 最後まで前を向いていた。アイツが何かに対して後ろを向いた時なんて、俺の記憶にはないのだから。

 魔女の術式に侵され、死んだ方がマシな状態になった人間なんて腐るほど見てきた。アイツは、助けられるやつは寝る間も惜しんで刻まれた幾千もの呪いを解いていた。救えないと判断したやつは、躊躇なく殺した。そういう時、決まってアイツは「どうか僕を恨んでくれ」と言っていた。

 

 アルム・コルニクスという人間は。

 絶対に甘い道を提示しなかった。

 俺の進む道には苦難と後悔、絶望と苦痛が待っていると宣告し、やめていいと、降りていいと。幸せに生きていいと教えてくれた。その上で俺は自分が楽しい選択をした。

 

 

「俺が憧れた奴は、自分の選択に責任を持っていた。そんな風になれるとは思ってないけど、やれる範囲で俺なりに責任は果たしたい」

「大いなる力には大いなる責任、ってか? 今どき自己犠牲なんて流行らんやろ」

「流行る流行らねぇじゃねぇんだよ。俺がどうしたいかだ。つまり、自分勝手な人間ですって言ってんだよ。自己犠牲なんて、そんな高尚なものじゃねぇ」

 

 どんな形であれ、他人の人生を歪めるとはそういうことだ。

 無意識ならまだしも、意識してそれを行ったなら尚更のこと。

 

「じゃあもしも、もしもの話やで? ジョイが楽しく生きる為には、そうやって誰かの人生を捻じ曲げて、責任なんて全部ほっぽり出して、やりたいようにやらなきゃならんくなったとする。──────そうなったら、お前はどうするんだ? 教えてくれよジョイ」

「……そんなの、妥協案を探すだろ」

「0か1か。放棄か束縛か。人生にその道しか残されていなかったら、どうするんだい?」

 

 いつになく真面目に、間の抜けた雰囲気を捨ててリエンが問いかけてくるものだから真剣に考えてみる。

 

「俺は俺の楽しいことを優先するだろうなぁ。だってよ、誰かの為に自分の人生がめちゃくちゃになるなんて本末転倒だろ? 人助けって、結局助けたやつが救われる為にやるもんでもあるだろうし」

「…………ん〜、50点やなぁ! カスさが拭えきれんのに変に良い人ぶってる辺りが腹立つわぁ〜」

「はぁ? 結構かっこいい答えだったろ今の!」

「自分で言う辺りがダサいんよなぁ〜」

「どっち選んでもどうとでも言えるような質問でダサいダサい言う方がだせぇだろこの野郎!」

 

 そうしてまたリエンと軽く荷台の中で揉み合いになり、御者が何事かと心配そうにこちらに視線を向けていたのに気が付いて、2人で咳払いをしながら正座の体勢になって、何となく顔を見つめ合わせてお互い吹き出してしまった。

 

 すっげぇムカつくことに、どうやら俺とコイツはそれなりに気が合うらしい。

 

「ま、ええんやない? 自分が楽しいと思う選択をする、ってのは人間の生き方の大正解やと思うし。楽しみの無い世界なんて、滅んでるのと変わらないだろうしね!」

 

 

 そう言って笑うリエンの顔は、心の底から楽しそうだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー……遠かったなぁ。ようやく着いた」

「俺もまさかこんな遠いとは思ってなかったな……。俺の実家、田舎なんだな」

「そやな。見渡す限りなんもあらへん」

「失礼な。家とか畑とかあるだろ」

「それをなんもないって言うんやで」

 

 確かにその通りではあるが、仮にも俺の故郷であるのでなんか言おうと思ったけど特に思いつかないので黙っておくことにした。

 うん、やっぱ田舎だな。でも久しぶりに帰ってきたからなのかそんな風景も何処か風情を感じて鼻の奥にツーンと来る。やばい、ちょっと感動で涙が出てきそう。

 

「でもええなぁこういう長閑な雰囲気。ほら、向こうで畑仕事してる人…………あー。うん、はいはい。ジョイ、ちょっとあっち見てや」

「今感動してるところなんだからちょっと待て、なんだよ……」

 

 リエンの見る方向に目を凝らすと、当然ながら畑で農作業をしている人の姿が映る。元気よく鍬を操り畑を耕すその人影は大人と言うにはあまりに小さく、恐らく手伝いをしている子供だろう。

 いや、それにしては手際がめちゃくちゃいいな。大人でもありえないくらいの速度とパワーで次々と土をふかふかにしていくオーバーオールを纏った栗色の髪の女の子。

 

「……クラキアだな」

「クラキアやなぁ」

 

 とりあえず、そっとバレないように距離を取る。

 まさか先回りされているとは思いもしなかった。高い金払って足の速い竜車や魔術で強化された馬の引く馬車とかに乗っておくべきだったか? 

 

「おいおい何逃げようとしてるんや? さすがにここまで来たら覚悟決めた方がええと思うで?」

「さすがに気まずい気まずい! それにまず普通に家族に挨拶させて欲しい!」

「ええ加減覚悟決めときや。でもそれもそうやしはよ言ってきな。俺はしばらく暇つぶししとるから家族水入らずの時間を過ごしや〜」

 

 サンキューリエン、と心の中で気遣いが出来るのか出来ないのか分からない男に感謝をしつつ、俺は速やかに実家へと向かう。

 両親自体とは何度も会っているが、家に帰るということ自体は本当に10年ぶりになる。緊張しているかいないかで言えばめちゃくちゃ緊張しているし、結構楽しみだったりする。

 

 そんな風に、実家に思いを馳せながら道を歩いているとちょうど俺の懐かしの実家の前に女の子が、木の棒で地面に落書きをしていることに気がついた。

 歳は10歳かそれに足りないくらい。まだまだ幼さの目立つ顔つきだがかなりの美人、少し黒ずんだ灰色の髪の毛に灰と黒色の僅かに色の違うオッドアイと、少し目立つ風貌をしている。

 

 

 何となく、雰囲気が師匠に似ていると思った。

 

 

 さすがに、出立する前に聞いた話を真に受けた訳では無い。だけどなんだか嫌な予感がして足が止まった。同時に、こちらに気がついた女の子が視線を向けてきて、怪しみながら距離を詰めてくる。

 

「お兄さん、どなたですか?」

 

 まだ甲高い少女の声には視線に負けず劣らずの怪訝が含まれている。小さい女の子にそうされると不思議とこちらが悪い気になってしまい、一歩後ろに足を引いてしまう。

 

「えっと、そういう君はどこの子かな?」

「質問しているのは私です。お兄さん、どなたですか?」

「あ、いや、俺は……えっと……」

 

 この村出身のそこの家の息子だって正直に言えばいいものを、つい言葉選びに迷って挙動不審になってますます怪しくなってしまう。

 

「なんですか、言えないような事情があるんですか? 最近、この辺りで怪しい人影をよく見るって話があります。近頃は見たことも無い獣が出るとおじさん達も言ってました」

「あ〜、わかった。あやしい者じゃない。俺はジョイ・ヴィータ。そこのヴィータさんの家の息子だよ。聞いた事ないか? 騎士になる為に騎士学校に行ってる一人息子だ」

 

 そう言われると、女の子は納得したのか大きく息を吐いて頭を下げ、それから。

 

 

 

「息子が居るなんて話、聞いたことありません」

「へ?」

 

 

 

 女の子が視界から消えた。いや、背後に回り込まれた。足さばきや動きの速さが子供離れしていて一瞬本当に消えたと思うしか無かった。

 女の子は手に持っていた木の棒を握りしめ、寸分の狂いもなく俺の喉仏を突こうとしている。

 

「いや、はっ、はや!?」

「その動き、盗賊だな! 最近この辺りで出るって、みんな不安になってたもん!」

「待て待て、本当に俺はジョイ・ヴィータで……」

「間抜けな盗賊。よりにもよって、私に絶対に通じない嘘を吐くなんて」

 

 間一髪で避けて距離を取るも、構えからしてこの女の子只者じゃない。

 明らかに強化魔術の心得、剣術の心得、それから対人戦闘の経験のある人間の動きだ。

 人間の視界、関節、そう言ったものを熟知している。歳の頃的に俺が知らない可能性は高いし、前世にもこんな女の子記憶にない。

 

 なんだ、何者だこの女の子は。

 

「俺は嘘なんか言ってないし、そういうお前は何者だよ!」

「盗賊に名乗る名前は無い!」

 

 そう言って女の子は木の棒を持ったまま再度こちらへと向かってくる。負けることは無いだろうが、そうなると女の子に怪我をさせてしまうかもしれない。事情が分からない以上それは避けたいが、あまりに相手について何も分からない。

 手を抜いて俺が勝てるかすら、分からない程に動きが素早い。

 

 

 

 

「──────ねぇ、君何しようとしてるの?」

 

 

 

 

 俺も女の子も、突然現れたその声を聞いて体の動きが止まった。

 昔、巨大な獣に睨まれた時と同じ感覚だった。縄張りに入られた不快と怒り。それを暴力に訴えず瞳や唸り声だけで空間を支配し、消耗なく相手を硬直させ、力の差を伝えることで勝負を終わらせる、そう言った原始的な威圧。

 

「こんな棒でも人は殺せるんだよ。危ないと思わない、ねぇ?」

 

 獣との違いは、その声の主はいつの間にか女の子の持っていた木の枝を指先で弄び、粉々に砕いていた。既に間合いを詰め、殺し合いをしても良いと相手に意思表示をしていたことだろう。

 

 体格的には9歳程度の女の子とは変わらないはずの金の髪の少女。

 怒り方からデウスにそっくりだからわかる。エア・グラシアスは今めちゃくちゃにブチギレている。

 

「え、え……だって、え……?」

 

 急に現れた獣よりも怖いエアを見て、女の子はわけも分からずその場に尻餅を付いて瞳を潤ませてしまった。かく言う俺もエアのことを知ってなければ失禁していたんじゃないかってくらい怖い。俺の視点からでは見えないが、顔を直接見たら多分失禁してたよコレ。

 と言うか、なんでエアがここにいるんだ。

 

「ちょっとエアちゃん! 急に走り出して何処に……あれ、ジョイくん!? と、え、何この状況!?」

「アーリス!? え、待ってなんでいるの!?」

「私が聞きたいんだけど! とりあえずエアちゃんはなんで女の子泣かせてるの!?」

「……えっと、木の枝を振り回してたから、危ないよって注意をしようと思ってね?」

 

 誤魔化すように笑うエアだったが、俺の鳥肌は全く引きそうになかった。アレ叱るとかそういうレベルじゃないガチギレだったよ。返答によっては有無を言わさず相手の首を捩じ切るとか、そう言う感情が間違いなく篭ってた。

 

 そんな俺達の混乱に乗じて、女の子はエアから距離を取って泣きそうになりながらも立ち上がって俺達3人全員を視界に入れて、果敢にも構えていた。

 

「……何人仲間がいたって、私が倒してやる。この極悪非道な盗賊め!」

「え、ジョイくん盗みをしたの!? なんで!? 私に言ってくれればお金くらい貸したよ!?」

「誤解だから! 盗みなんてしねぇよ!」

 

 しかしこの村の子なのに俺の事を知らないなんて一体どういうことだ? 

 前世では両親がうるさいくらい自慢してたって帰った時に村のみんなから聞いてたし、そもそも狭い村だから住んでる人達の家族構成なんてだいたい知ってるし、それを根拠に襲ってくるくらい詳しいならやはり俺の事を知らないというのはおかしい。

 

「僕はあの子がジョイに危害を加えようとしていた。事情はどうあれ、話は聞く必要はある。抵抗の意思があるなら、抑えつけた上でね」

「やれるもんならやってみろ、乳でかオバケ」

「クソガキが、腸引きずり出す」

「あーもうエア落ち着いて! そっちの子も人の身体的特徴を馬鹿にするのは良くないからね!? まず事情を教えて! 私はアーリス・イグニアニマ、そっちの金髪の子はエア・グラシアス。私達は騎士学校の生徒で、この辺りで最近正体不明の獣が出るって聞いて調査に来たの。そっちの男の子はジョイくんって言って、私達の同級生! 怪しい者じゃないし、証拠の学生証もある!」

 

 アーリスは素早くエアと女の子の間に割り込んで、女の子に学生証を見せつけながらお互いに構えを解くように促している。だが、それでもエアと女の子は唸り声を上げながら互いに睨みつけたままでエアの方に至っては腰の剣に手をかけようとしている。

 

「アーリス、どいて。その子は、少し痛い目を見た方がいい」

「落ち着いてってば! と言うか、ここで問題が起きたらエアが監視してる私の方に問題があったってなって最悪私の首が飛んじゃうから! ホント落ち着いてね!?」

「……やっぱり信用できない! 騎士学校の人がそんな獣みたいな目で私を睨みつけてくるなんておかしい! 殺意の込め方が人間じゃない!」

「エーアー! 殺意引っ込めて! ジョイくんも助けてよ〜!」

「すまん、俺が入ると話がややこしくなりそうで……」

 

 しっかしこれどうしたもんか。とりあえず村の人かリエンを呼びたいが俺が動いたら多分女の子とエアが戦うよな。そしたらあの子、下手したら殺されてしまう。ここはどうにかエアを宥めなければ。

 

「えーっと、エア!」

「ジョイ。ちょっと待ってね、ちゃんとあの子に謝らせるから。絶対泣かす」

「その子は……えっと、俺の妹だ! 久しぶりに会って、興奮してチャンバラごっこをしてたんだよ!」

「……あんまり、似てなくない?」

「はぁぁぁぁぁ!? 勝手にアンタみたいな目つきの悪い知らないオッサンの妹にしないでくれる!?」

「口の利き方がなってないね。やっぱり、僕が相手するよ」

「ジョイくん……ごめんちょっと黙ってて?」

「あ、ハイ」

 

 とりあえずエアを落ち着かせようと思ったが、逆に2人とも刺激してしまった。もうちょっと、エアにだけ聴こえるように言えれば違ったかもしれないが。そもそもさすがに髪色以外あんまり似てないし兄妹は無理があったか。

 

「それでえーっと、妹ちゃんはなんでジョイくんを攻撃したのかな?」

「妹って言うな! 私のどこが! そこの優柔不断で情けなさそうな男と似てるって言うんだ!」

 

 怒り心頭の女の子の言葉にエアはついに剣を握ったが、アーリスは静かに目を逸らしていた。おいやめろこんな時にまでそんな態度されたらさすがに傷つくだろ。

 そして悲しいことに俺と同じにされて激しく傷付いたのか、女の子は遂にポロポロと涙を零しながら堂々と口を開いた。

 

 

「よく覚えておけ盗人ども!私はハピ・ヴィータ! ヴィータ家の次女にしてこの村サイキョーの用心棒だ! そんな怪しい情けなさそうな盗人の妹なんかじゃない!」

 

 

 

 

 いや……うん。はいはい。

 

 

 

 

「妹じゃねぇか!!!」

 

 

 

 

 

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