カードファイト!! ヴァンガードG -LUPIN-   作:D・MAKER

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 ゲイリとアキラの関係が明らかに……!
(タイトルを89と変えさせていただきました。)


イメージ91:絡み付くクモの糸

『さぁて、今日は外で描こうっと』

 

 11年前の昼下がりの公園。当時5歳のアキラはスケッチブックと色鉛筆を持って絵を描こうとしていた。

 

『着いたっと~~……アレ、何だろう?』

 

 アキラは遠くの木の下で数人ほど集まっているのが見えた。

 

『やぁい! ここは二本なんだよ!』

『ぐすっ……うぅ……』

『何だぁ? ママでも呼ぶかぁ?』

 

 木の下で幼少のアキラと同い年くらいの女の子が、3人の男の子にいじめられていた。

 

(はぁ……そういうことかぁ)

 

 アキラはやれやれと木の下に向かって歩く。

 

『ぐす……ヒック……』

『おいおい、泣いちまったぜぇ! ハハハハハ……イテテテテッ!?』

『え……?』

 

 アキラがいじめっ子の1人の髪を引っ張っていた。

 

『お、おい……やめろっ!?』

『な、何だよテメェは!』

『やっちまえ!!』

『ふぅん……』

『『『だりゃあああああぁぁぁ!!!』』』

『ほいっと』

『『『ギャアアアアアアア!?!?!?』』』

『…………』

 

 いじめっ子は3人突撃するが、アキラによってアッサリ倒された。

 

『く、クソ……覚えてろ!』

『『ま、待ってぇ~~!?』』

 

 いじめっ子たちは捨て台詞を吐いて逃げて行った。

 

『もう大丈夫だよ、あのいじめっ子たちは追い払ったから!』

『う……でも、今度はあなたが……アイツらに肘を……』

『大丈夫だよ、俺なら。あ、俺は海導アキラ! 君は?』

『ゲイリ・クート……』

『ゲイリちゃんって言うんだ……よろしくね!』

『うん……キラ君……!』

 

 この時、ゲイリ・クートは日本で初めてアキラという友達が出来た。

 

『ここが俺の家だよ!』

『あ、私の家の隣なんだ……』

『そうだったんだぁ、知らなかったよ』

『エヘヘ……』

 

 お互いに近所だと知った途端に微笑み合う。

 

『まぁアキラ。お帰りなさい……って、どうしたの!? 肘を擦ってるじゃない!?』

『あ、ただいま~! 今日ね、新しく出来た友達がイジメられてて、その時に少し……』

『まぁ……その隣の子って確か、最近外国から引っ越して来た子よね?』

『うん、ゲイリちゃんだよ』

『こ、こんにちは……』

『そうなの、よかったら上がって?』

『は、はい……お邪魔します』

 

 アキラとゲイリはモモカにおやつを用意してもらい、一緒に食べる。

 

『このケーキ、美味しいね』

『キラ君、ほっぺにクリーム付いてるよ……んっ♡』

『ありがと♪』

『あぁ、父さん? 実はね、可愛いアキラを怪我させた子が居てね……そうなの、徹底的にしてちょうだい! あと有能な弁護士さんもね……』

『キラ君のお母さん、何の話をしてるのかな?』

『わかんなぁい』

 

 幼い2人はモモカが何の話をしているか分からなかった。

 

『キラ君、その絵はなぁに?』

『えっとねぇ、僕だけの怪盗のドラゴンで“アルセーヌ”っていうんだぁ』

『アルセーヌ……かっこいい! 今書いてるのは……クワガタムシなの?』

『うん! 本当なら次の誕生日にね、東京に居るおじいちゃんにスタンガン(・・・・・)を買ってもらう予定だったんだけど“二十歳になるまでダメ”だって、お母さんに言われて、おじいちゃんも凄く怒られちゃったんだぁ……。それで“スタンガンとクワガタムシを掛け合わせて”ね、“スタンスタッグ”を描いてるんだぁ』

『そうなんだね……私も一緒に描いていい?』

『うん、一緒に描こうよ!』

『ありがとう! あのね、描きたいサソリがあってね……』

 

 以降も二人は楽しく遊んだりするようになった。

 しかし、二人の楽しい時間は終わりを告げようとしてた。ゲイリが家族と一緒に引っ越すことになった。

 

『ひっく……キラ君、離れたくないよぉ……!』

『ゲイリちゃん……また会えるよ。だから、泣かないで……』

『あのね、私……大人になって、キラ君と結婚したい…………!』

 

 それがゲイリがアキラと離れる前に告げた言葉だった。

 

 

「け、結婚って……ちょっとアキラ!?」

「あぁ……昔やってた……ままごと(・・・・)の続きね……」

「「「「「…………え?」」」」」

<<<…………は?>>>

 

 アキラの発言に全員が固まった。

 

「ソナタ、まさかと思うが……遊びの続きと認識してたのかえ?」

「違うの……?」

「どう考えても本気でしょ!?」

「うお……!?」

「アキラ……女の子は遊びで結婚してって言わないんだよ!」

「酷いよ、アキラ君……」

<やれやれ、お前という奴は……>

「えぇっと…………」

 

 トコハ達の冷たい視線にアキラは汗を垂らす。

 

<つーか…………テメェの所為で俺様がこのクモアマと再会するハメになっちまったじゃねぇか、コンチキショウがあああああぁぁぁぁぁ――っ!!>

<クックック……アハハハハハハハッ!! お、お腹がっ! お腹が痛いですっ!>

<ヘリワード! テメェ後で覚えてやがれ!!>

「えぇい、貴様ら! 女王陛下の話は終わってないぞぉ!!」

<うっせぇんだよ、11号!>

「だから俺様を番号で呼ぶなぁ!!」

「黙らぬか11号……」

「じょ、女王陛下……!?」

 

 ダークフェイスはグレドーラに番号呼ばわりされたのがショックだが、大人しく跪く。

 

「そして、海外でお主が“光定ケンジ”という人間に勝利して大会に優勝した後、この身体の娘はテレビでソナタだと知った途端、会いに行ったんじゃが……ファンやら多くの女性やらに囲まれて再会できんかったようじゃ。そして泣いておったぞ……どうして、自分だけ会えないのかと……」

「マジで……」

「「「アキラ(君)……」」」

「ちょ、その痛い視線やめて……」

「そして、わらわが身体を借りることを条件に、この娘の願いを叶えてやろうと……まぁ、どちらにしても無理矢理にディフライドしたのじゃがな」

「やっぱ無理矢理かい……」

<テメェは他人事みたいに聞いてんじゃねぇよ!>

「そうだぞ貴様ぁ! 女王陛下に何たる態度をしているのだぁ!!」

「だから黙らぬか11号」

「へぶっ!?」

 

 グレドーラに殴られたダークフェイスは気絶した。

 

「わらわも子孫繁栄のためにギーゼ側に居るからのぉ。海導アキラ、そして婿殿! わらわとファイトせよ、嫌とは言わせぬぞ?」

<上等だクモアマ! おいアキラ、さっさとクレイに追い返すぞ!!」

「うん、やるしかない」

「噂通りの即答癖じゃな。これ11号、準備を始めよ」

「ハッ!? ハハァ!!」

 

 グレドーラの声で起き上がったダークフェイスは、急いでファイトテーブルを準備した。

 

「アキラ……絶対に勝ちなさい! 絶対よ!」

「そうだよ! 負けたら許さない!」

「負けたら、泣くから……」

「わ、分かったから……」

 

 トコハ達から圧を掛けられるアキラは冷や汗を垂らしながら返事する。

 

「始めるかの」

「あぁ……」

「「スタンドアップ! (Z)ヴァンガード!!」」

 

 TO BE NEXT




 最後までお読みいただき、ありがとうございます!
 グレドーラの場合、正規なのか……無理矢理なのか、どっちつかずになってしまいました……!
 次回はファイト回ですので、また長いお時間をいただきます!

複数デートの場合はどっち?

  • トコハは必須
  • たまにはトコハ抜き
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