カードファイト!! ヴァンガードG -LUPIN-   作:D・MAKER

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 クロノのGゾーンを取り戻すため、アキラたちは『降臨の地』へ向かいます。


イメージ97:降臨の地

「砂漠……」

「砂漠ね……」

「本当にこの先にあるのか……」

「あると思ってるから、俺たちはここに来たんだ……」

 

 アキラたちはクロノのGゾーンを取り戻すため、『降臨の地』があると言う砂漠へ来ていた。

 

「それで、案内人の人を待てって聞いたけど……」

「どこにも居ない……」

「よく来たな……」

「「「「!!」」」」

 

 そこにローブを纏った背の高い男がやって来て、頭のローブを取った。

 

「……!?」

(あの人……まさか、クロノの……お父さん?)

 

 正体はクロノの父……“新導ライブ”だった。

 

 

 ライブに連れられ、ヴァンガードサークルの台座に乗ってクロノは自身と繋がりのあるドランと会おうとするが失敗。

 トコハからは『家族とコミュニケーションが取れないような奴に、ユニットとの絆を結び直せるとは思えない』と言われてしまい、クロノはライブとファイトしていた。

 

「ところで……」

「俺ですか?」

 

 ファイトが終わったあと、ライブがアキラに話しかける。

 

「もしかして君は、トウマの息子さんか?」

「え、はい……」

「やはり、君が首に掛けてるゴーグルを見てそうだと思った。そのゴーグルはトウマが息子の誕生日のために特注で作ったと聞かされてたからね」

「そう言えば、父とは幼馴染だと伺ってます」

「そうか、トウマとはまたファイトしたいものだ……」

 

 ライブは昔を懐かしみながら、再びアキラたちをサークルへ案内する。

 

「今度は、俺達も力を貸す」

「分かった、3人とも頼む」

「「「はい!」」」

 

 そしてアキラたちは再びイメージして、ドランへ会いに行く。

 

 

『メガ……メガメガ……!』

「おぉ~~い、いつかのドラエン支部でのサーヤのイベントのじゃんかぁ……」

<全く、余計なモノをイメージしたな……>

 

 アキラたちは以前にドランが通って来た道を進んでいた。

 そこはイメージが具現化する世界で、クロノがうっかりイメージしたメガコロニーのユニットの大群が出現して襲い掛かって来る。

 

「はぁぁ!」

「行っくぜええぇぇ!!」

「どっすこおおぉぉぉぉいぃ!!」

「ふっ!」

 

 対抗しようとそれぞれが得意武器をイメージして、軍団を撃破する。

 そしてクロノはドランのカードを前に翳して、会いたいとイメージすると、惑星クレイの遺跡に到着した。

 

「ドラン!」

<クロノ!>

「やっと会えた!!」

<君なら絶対に来てくれると思ってた!>

 

 互いに呼び合い、クレイで再会を喜ぶ。

 

「親父と、それからコイツらも手伝ってくれたんだ!」

「こんにちは!」

「3人とも、ありがとう!」

「どういたしまして」

 

<アキラとアルセーヌはこの場所で会うのは初めてだね!>

「確かに、亜空間の天空以外を訪れるの初めてになるなぁ……」

<我も、そうだな……>

「そう言えば、アキラたちは亜空間の天空で会ってたことあったんだよね?」

「俺も、アキラから初めて話を聞かされた時は驚いたぜ……」

「全くよ、アーシャと会って話してたなんて……そのキッカケがティーチングファイトの時からだって言うし……」

「うん、僕らの中で一番……彼は隠し事が多いからね」

「非現実的だからなぁ……アハハ」

<アレはまぁ……仕方ないことだ>

 

 アキラはアルセーヌは苦笑いを浮かべる。

 

「それで、惑星クレイの状況は?」

<すでに各地でギーゼ軍と激しい戦いが繰り広げられてる>

 

 ドランからの話だと、ジェネシスのアマルーダと味方となったシラヌイが急報を告げてくれたお陰で奇襲は避けられ、現在は対策を講じてるとのこと。

 しかし、今回はかつての“大災厄”の時と同じように行かない……その理由はギーゼがアキラたちの世界で東海林カズマを肉体にしたことで“実体”として復活してしまったからだ。

 そして対抗するにはドランたちも実体”を得て、ギーゼに対抗しなければならない時が来るかも知れないと告げる。

 

「ディフライドするってこと?」

<ディフライドではボクたちは本来の力を発揮できない。その、もう一段階上の方法でキミたちの世界で実際に働く力を持った存在として降り立つんだ>

<ドラン、お前まさか……“ディメンショナル・オーバー・ストライド”のことを言ってるのか……>

<うん>

<かなり難しいと我は聞いてるが……大丈夫なのか?>

<むずかしいけど、やるしかない。その時はクロノ、キミが持ってる特異点の力を使わせてもらうよ>

 

 ドランはクロノが未だに持ってる能力が必要だと告げる。

 

<そして、メサイアとギアクロニクルの全ユニットが総力をあげて、ボクたちをそちらの世界へ送り込む>

「それで、俺たちは……ディメンショナル・オーバー・ストライドを使えるの……?」

<“ギアクロニクルの特異点” 新導クロノ>

「!!」

<“フィデスの継承者” 綺場シオン>

「!!」

<“ユニットと死して尚失われる事無き絆を結んだ稀有な先導者”安城トコハ>

「!!」

<“PSYクリエイトを持つ魔賊(ルパン)”海導アキラ>

「!!」

<キミたちは、ことの発端となったストライドゲートにも、ギーゼのディフライドした東海林カズマとも深く関わっている>

 

 アキラたちは資格を持つ者だとドランから告げられる。

 

<“運命の導き手”として、ボクたちと共にギーゼと決着をつけて欲しい。それが、ギアクロニクルの〈十二支刻獣〉が導きだした託宣であり総意だ>

「最初からそのつもりだ! ギーゼを倒してカズマを取り戻す!」

「指を加えて見てなくて済むって事でしょ、上等だわ!」

「うん、僕らも黙って滅ぼされる気は無いよ」

「奪われたままなんて、賊導に反するからねぇ」

「ありがとう!」

 

 そしてドランは再び話始める。

 2つの世界のあいだに流れる“運命力”はどちらかの一方的な想いでは定まらなず、誰かが誰かを想う時に自分で思いもよらない発揮できることがあるように、誰かが強い意志で前に進もうとする時、それを見た誰かもまた励まされるかのように……。

 絆を結んだファイターとユニットの強いイメージが呼応し、共鳴した時。

 互いの重いが響き合い、リンクして宇宙の真理をも揺るがす強烈なパワーを呼び起こす……それが、ヴァンガードの導きがもたらす奇跡。

 

<どちらの歯が欠けても、2つの世界で廻りつづける運命の歯車は止まってしまう……。その運命の歯車の動きを未来永劫、見まもるようにさだめられたのが“ギアクロニクル”。時を司るボクたち〈十二支刻獣〉>

 

 ドランはここに至る運命を見守って来た自分たちが感じたこと。

 全てを無に帰そうとするギーゼに……圧倒的な虚無に対抗しうるのは極々、当たり前な生の営みから生まれる喜びや希望、前に進もうと言う想い……“絆”ではないかと。

 

<ボクたちはキミたちとの“運命力”を信じる、それに賭ける! さぁ、クロノ!もう一度、ボクたちの未来をとりもどそう!>

「でも、どうやって……?」

<“運命力”だよ、キミとボクのイメージを共鳴させればいい>

 

 二人はそっと手を繋ぐと、イメージが共鳴し始める。

 

<イメージして、ボクたちの未来を!>

「……俺の、掴みたい未来は──」

 

 そこに『クロノジェット・ドラゴン・G』が出現すると同時に、二人の想いに答え、消えていたGユニット達が次々と姿を表す。

 

「おぉ……」

<復活したか……未来の可能性が>

 

 そしてドランの身体が青から白へと変化する。

 

「あらら、白くなった……」

<新しい力を得た……と言うことか>

<じゃあ、ボクたちがキミたちの世界で戦うための契を交わそう>

「えっ……!?」

「あれは……!」

 

 ドランが連れて来てたのは、トコハとシオンにとって見覚えのある姿だった。

 

「アーシャ!」

<お待たせ>

「アルトマイル」

<うむ>

 

 アーシャとアルトマイルはそれぞれの先導者と直接会えたことを喜ぶ。

 

「やほー」

<やっと来たか>

<うむ、貴公たちも久しぶりだ>

<ところでアナタ、いつまでトカゲの姿なの?>

<お前までトカゲ言うな。我もそろそろ本来の姿に戻るか……>

 

 アルセーヌも本体の姿に戻ると、ついに4人と4体は契を結ぼうとする。

 

<共に戦うことを、我らはここに誓う>

「イメージを超えた、未来をこの手に!」

「「「「ディメンショナル・オーバー・ストライド!!!!」」」」

 

 契を交わした4人の手の甲に、『ギアクロニクル』『ロイヤルパラディン』『ネオネクタール』『セブントライブ』の紋章が浮かび上がり、意識は光に包まれた。

 

 

「戻ったか……」

「ふぅ……ただいまです」

 

 一人……朝焼けを見ながら3人の帰還を待っていたライブは、背後から戻ってきた気配を感じて背中を向けると、そこには、Gゾーンを確かに握ったクロノとシオン、トコハとアキラの姿があった。

 

「これは……」

「もしかして、ドラン……?」

「カード自体も変わってる……」

<うむ……>

「あぁ、『クロノ・ドラン・Z』……!」

「驚くことは無い。お前たちは、改めて強い絆を結んだんだからな」

 

 ライブから言葉をもらい、目的を果たした4人は再び戦地へ戻る時が訪れる。

 

「ライブさんは、これからどうするのですか?」

「俺はここに残る。万が一、事が起こった時には、ここを守る人間も必要だろう」

<そうか……>

「それにしても、惑星クレイのユニットがトカゲの姿で来ていたのは驚いたものだ」

<トカゲ言うな!!>

 

 アルセーヌのいつものツッコミが出る。

 

「君たちにも世話になった……」

「こちらこそ、ありがとうございました」

「ライブさんも、気を付けてください!」

「今度は、俺もライブさんとファイトしたいです」

<お前らしいな……>

「あぁ、楽しみにしている」

「じゃあ……」

「クロノ」

「ん?」

 

 戻ろうとした時、ライブがクロノに声を掛ける。

 

「全部片付いたら、またファイトするか」

「そん時は、帰って来いよ」

「うむ……」

「ちゃんとミクルさんに会って謝れ」

「……! そうだな」

 

 クロノはずっと言いたかったことをライブに告げ、一行は降臨の地を後にした。

 

 TO BE NEXT




 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
 ギーゼとの最終決戦も徐々に近づいて参りましたが、ファイト描写は恐らく分割となる予定です。
 それでは次回もよろしくお願いいたします!

複数デートの場合はどっち?

  • トコハは必須
  • たまにはトコハ抜き
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