カードファイト!! ヴァンガードG -LUPIN- 作:D・MAKER
「2号店に行く前に、やって置きたいことがある」
<んあ? 何だ、花? んで……置いてあるのは鈴かそりゃ?>
「あぁ、昔飼ってたペットの形見だ……あの事故で亡くなったんだよな。今日はその命日なんだ……」
アキラはそう言って部屋の棚にある鈴の近くに花を供えて合掌する。
<おっと、俺様としたことがすまねぇな……!>
<貴方が素直に謝罪とは、明日は天変地異ですかねぇ?>
<んあぁ? ケンカ売ってんのかテメェ!?>
<おい、やめろ……>
いつも通りヘリワードとウィリアムが睨み合い、(珍しく)ディエゴが間に入って止める。
<ねぇねぇ~、まだお出掛けしないのぉ~?>
「はは、終わったからそろそろ出ようか……」
<お前たち、置いて行くぞ……>
<もう、放置……>
<ちょっとぉ!?>
<俺様を置いて行くんじゃねぇよ!?>
ケンカしていた2体も、置いて行かれまいと慌ててアキラたちを追うのだった。
☆
「「「俺たち、トリニティドラゴン!!!」」」
「今日もテンション高いなぁ、漫才トリオは」
「「「だから漫才トリオって言うな!!!」」」
2号店へ到着して早々、漫才トリオことトリニティドラゴンの3人の決め台詞とお決まりのツッコミが店内に響き渡る。
<相変わらず品が無いですねぇ~~……>
「「「うるさいカメ!!」」」
<だぁれがカメですか!? 誰が!?>
「本当、賑やかよねぇ」
「唯一、今でもクレイと地球に行き来が可能だからな」
「今さら過ぎるけどね」
「お、みんな!」
ヘリワードがカメでないと否定してる中、トコハたちも2号店へと入って来た。
「ギーゼを倒してから、もう1ヵ月が経過したんだね」
「早いなぁ、トコハはユーロリーグでシオンは綺場家、クロノは宇宙飛行士の勉強だもんなぁ。この間……知恵熱だしてたけど」
「それを言うなっての!」
<いやぁ、アレは見ていて面白かったですねぇww>
「笑うなカメ!!」
<だからカメって言わないでください!!>
「そんなことより! 今日こそは俺たちが勝つ! 勝負だ、『Q4 NEXT』!!」
「いいわよ、掛かって来なさい!」
ツネトを筆頭にトリニティドラゴンがアキラたちの眼前にデッキを出してファイトを申し込む。
そしてトコハもやってやると言わんばかりに速攻でデッキを取り出し、アキラたちも続くようにデッキを出す。
☆
「サタナエルでアタック!」
「ンギャアァァァ!?」
アキラが
「クッソぉ~~! お前だけがグレード5のGユニットを使えるなんてズリィ!」
「そうですよ、大人げないです!!」
「不公平……」
負けて早々、ツネトたちがブーイングを始める。
「負けても元気だな、コイツらは……」
「あ、10号」
「10号って呼ぶんじゃねぇ!!」
<いやいや、10号でしょうに……>
<全くだぜ>
「カメとヘビは黙ってろ!!」
<誰がカメですかぁ!?>
<ケンカ売ってんのかテメェ!!>
「あんまり騒ぐなって、怒られても知らないぞぉ?」
そこに10号……カズマもやって来たので、さらに賑やかになって来た。
アキラは呆れながらも宥める。
「んなことより、別にグレード5が無くてもヴァンガードは出来るだろうに……」
「そうだけどなぁ! それでも欲しいんだよぉ!」
「ですです!」
「うんうん……!」
「まぁ、コイツらの言うことも分からなくは無いけどなぁ……俺もある意味欲しいし」
「私も、あったらGデッキに入れたいわねぇ」
「僕もかな」
<何だ、お前たちもか……>
ツネトたちの言葉にクロノたちも納得する。
確かにグレード5のGユニットはアキラの『セブントライブ』だけしかない。
誕生した理由は一部に知られていても、やはり羨ましいとは思ってしまうのだ。
「だけど、Gデッキに1枚しか入れられないからなぁ。仮に4枚入れることができても、ファイト中に全て
<そう言えば私……どうしてもアキラ殿に“その件”で言いたいことがありまして……>
「言いたいことって何だよ、ヘリワード?」
<では、オホン…………なぁんで私メインのグレード5が無いのですか!?>
「……は?」
ヘリワードの発言にアキラは思わず空いた口が塞がらなかった。
「あるじゃん、
<アキラ殿からしたら、そうでしょうけど!! 記載がどう見てもアルセーヌがメインではないですか!! なぁんですか、私のこの
(そう言われてもなぁ……
<コイツの言うことはどうでも良いけどよぉ……俺様のもそうだぜ! 俺様のもちょっとだけ付け足しになってんじゃねぇかよぉ! 出すなら『ウィリアム・Sin・なんちゃら』ってメインで出せよぉ!!>
ヘリワードに続き、ウィリアムも自分のオマケ感にギャアギャアと騒ぐ。
「仕方ねぇだろ……ノームの奴が言ってたろ? アキラの分身はアルセーヌだって……!」
<5号の、言う通り……>
<ちょっとぉ! そこはフォローしてくださいよ!>
<つーかディエゴ、テメェも何か言えよ!!>
<メシ以外、どうでも良い……>
「ディエゴは、やっぱりディエゴだね……」
あくまで食事優先のディエゴだった。
「まぁ、その内にグレード5も出るんじゃねぇか?」
<おう、フラれ野郎の6号じゃねぇか!!>
「誰がフラれ野郎だ! あと6号って言うな!!」
「「「「「ふ、フラれ……ンクク……!!」」」」」
「お前らまで一緒に笑うなあぁぁ!!」
「うっさいんだよフラれ6号!!」
「あだっ!?」
フラれ野郎こと……6号のカムイがいつの間にか来てたオーナーのミサキに硬いケースを投げ飛ばした。
「さてとアキラ」
「どうかしましたか?」
「私、これから時間が空いてて……デートしない?」
「……え?」
「ミサキさん!!」
突如のミサキからのデートの誘いに、当然トコハはお怒りだ。
「嫌なの?」
「そ、そう言うワケでは……」
「アキラぁ?」
「えっと……あ、アルセーヌ……」
<自分でどうにかしろ……>
「薄情者……」
「はぁ……はぁ……」
「ん?」
「はっ!? 今の息……エミさんのか!?」
その時、エミが2号店へ勢いよく入って来てアキラに向かって来る。
「アキラ君――っ!!」
「おっと……!?」
「ちょっ!? エミさん!!」
「こ、こんのキザゴーグルうぅぅぅぅぅ――っ!!」
「うるさい、フラれ6号!!」
「ふぐぅ――っ!?」
「ちょ!? 俺のデッキケースが!?」
エミが近くにあったクロノのデッキケースを投げ飛ばし、額に命中したカムイは再び気絶する。
<まぁた騒がしくなりましたねぇ~~>
<ねぇ~~♪>
「それでエミさん、どうかしたのですか?」
「そうなの、大変なの!! あのね…………
アイチと櫂さんが、誰かに襲われたって!!」
「……え? アイチさんと……」
「櫂さんが!?」
エミから聞かされた悪い知らせに、アキラたちは固まるのだった。
TO BE NEXT
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
突然、エミの口から知らされたアイチと櫂の二人が襲撃されてと……一体、何があったのでしょうか……?
次回もよろしくお願いいたします!
複数デートの場合はどっち?
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トコハは必須
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たまにはトコハ抜き