カードファイト!! ヴァンガードG -LUPIN-   作:D・MAKER

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 今年初の更新となります!
 果たして、アイチと櫂に何が……!?


イメージ103:異導(いどう)メツギ

「え、エミさん……アイチさんと櫂さんが襲われたって……本当なんですか?」

「うん! 海外へライブに行ったレッカちゃんから連絡を受けて……」

「一体、誰がそんな……」

「しかも、アイチたちが行ったファイトは……現実のダメージ(・・・・・・・)だったって……!」

「現実の……!?」

「そ、それでエミさん!! お兄さんたちは……!?」

「病院に入院中だって……」

 

 エミから知らされた、アイチと櫂が襲撃された話にアキラたちは動揺を隠し切れなかった。

 あのレジェンドファイターが……何故、襲われなければならないのかと……。

 

「一体、誰が…………許さない……!!」

「アキラ…………」

「アキラが、あんなに怒りを露にするなんて……」

「ん……? 電話……タイヨウからか……もしもし、どうしたタイヨウ? 何!? 本当なのか!?」

「ん?」

 

 その時、タイヨウからの電話に出たクロノは驚きの声をあげる。

 

「分かった! 俺たちもソッチに向かう!」

「クロノ、どうしたんだ?」

「タイヨウから電話があって、ユナサン支部で『AL4』のレンさんが襲われたって……!?」

「な……!?」

「何だって!? あの雀ヶ森レンがぁ!?」

「カムイ、アンタはアキラたち5人を連れてユナサン支部に行って……!」

「よし、お前ら行くぞ!」

「「「「はい!!」」」」

 

 カムイはアキラたち『Q4 NEXT』とカズマを連れて2号店を出ようとする。

 

「カムイさん、俺たちは!?」

「お前ら漫才トリオとエミさんは留守番だ!」

「出番なしですか!?」

「ほぼ空気……」

「アキラ君、気を付けて……!」

 

 

「タイヨウ!!」

「クロノさん! 皆さんも!?」

「レンさんたちは……!?」

「そ、それが……『AL4』の皆さんは……ファイトで大怪我を負って、先ほど病院に運ばれました……」

「そ、そんな……!?」

 

 アキラたちがユナサン支部へ着いたころには時すでに遅かった。

 

「タイヨウ、その……『AL4』と戦ったファイターってどんな奴なんだ……!?」

「名前は分かりませんが……黒い髪で……名前のないクランでした……」

「名前のないクラン……?」

「はい……。クラン名や国家に何も記してなくて……ユニットも……怖かったんです……! しかも、レンさんたち全員4人を一斉に相手にファイトを挑んだんです……!」

「4人掛かりで……!?」

「目的も全く分からず……ファイトが終わってレンさんたちがボロボロになった後には、もうすでに居なくなってまして……」

 

 タイヨウの声は震えていた。

 まるで相手から直接恐怖を植え付けられたかのように……。

 

「アイチお兄さんたちと言い……ソイツの狙いは何なんだ……!?」

「ファイトを挑んだ相手は全て、有名なレジェンドファイターですよね……」

「強いファイターを狙ってるってこと……!?」

「強いファイターを…………っ!?」

<どうした?>

「何か、変な気配を感じた……!? アッチか……!?」

「あ、おい!? どこ行くんだアキラ!!」

 

 PSYクリエイトの影響か、何かを感じ取ったアキラは別の方向へ走って行く。

 

「アイツ、何かを感じ取ったのか……!?」

「たく、あのバカは……!? 追うぞ!!」

「「「「うん(えぇ/おう)!!」」」」

 

 クロノたちもアキラを後を追って、走り始めるのだった。

 

 

「何だよ、大したことない連中ばっかだな……」

「くっ……」

「強い……けど、ハートに来ないね……君のファイトは……」

 

 ボロボロになっている鬼丸とハイメ、そこに“黒い髪をした赤い瞳の青年”が彼らを見下ろしていた。

 

「ハイメさん!?」

<鬼丸カズミまで……>

<おいおいおい!? 何があったってんだぁ!?>

 

 そこにアキラが到着し、ボロボロのハイメたちに駆け寄る。

 

「か、海導くん……」

「気を付けて、アイツは……」

「はぁ、やっと来たなぁ……! 待ってたぜ……ニセ救世主様(・・・・・・)……」

<この男、何を言ってるんですか……?>

<コイツ、最初からアキラ……おびき寄せてたのか……?>

「あぁ、そうだ……! 俺は異導(いどう)メツギ、海導アキラ! ニセ救世主であるお前を始末するために、お前の関係者を痛め付けたってワケだ……!」

 

 青年……メツギは待ってたと言わんばかりに挑発する。

 

<さっきからアキラ殿をニセ救世主と言ってますが、アキラ殿はこの世界とクレイを救った英雄の一人ですよ……? あなた世間知らずにも程がありますよ?>

「あぁ、確かに……この世界(・・・・)ではな」

<この世界、だと…………?>

「アイチさんたちをやったのも……お前か……?」

「あぁ……お前の師匠だったっけ? 弱かったな……」

「…………アイチさんを…………師匠を侮辱するなぁ!!」

 

 普段は冷静なアキラも、尊敬している師匠であるアイチを侮辱されて怒りを露にする。

 しかし、その瞬間……メツギはニヤリと笑う。

 

「単純な奴だ……今だ、ルブラン!!」

<うむ…………>

「あ、アレは……アイツのユニット……!?」

<ユニットが実体化……ちょっ!?>

<おいテメェ! 何しやがる!!>

<離せ……!?>

「ヘリワード!?」

<ウィリアム、ディエゴ……!?>

 

 メツギの隣に現れた地球人っぽいユニット(・・・・・・・・・・)が、動物姿のヘリワードたちを宙に浮かばせる。

 

「やれ!」

<ふん……!>

<う、うおおぉぉ!?>

「……え? グハッ!?」

<アキラ……!?>

「「うわ……!?」」

 

 3体はアキラに向かって飛ばされ、彼の周辺から眩い光に包まれた。

 

「最初の作戦は成功だな……次の準備だ、ルブラン」

<うむ……>

 

 メツギはルブランをカードに戻したあと、どこかへ消えて行った。

 

 

「あ、ハイメ! 鬼丸さん!」

「大丈夫か!?」

「み、みんな……!? 来てくれたんだね……」

「立てますか?」

「あ、あぁ……ありがとう……!」

 

 シオンたちは鬼丸とハイメに肩を貸して起こした。

 

「それより、海導くんが……」

「アキラがどうしたんですか!?」

「あ、あそこ……」

「ん…………えぇ!?」

「はぁ!?」

「おいおい、マジかよ……!?」

 

 ハイメが指を差した方向を向くと、信じられない光景にクロノたちは絶句した。

 

<い、イテテ……あんにゃろう……! 俺様たちに何をしやがったんだ……!?>

<知らない……と言うか、居なくなってる>

<やれやれですね…………んん!? なぜアキラ殿が3人に(・・・)……!?>

<はぁ? 何を寝ぼけてやがんだ……>

<アキラ、たくさん……一人だけ倒れてる……>

 

 ヘリワードたち3体は相手を見てアキラが増えたと困惑している。

 

<おいアルセーヌ……何かテメェ、ちっこくなってねぇか?>

<取り敢えず、お前ら……自分の身体を確認しろ……>

<あぁ? そう言えば俺様の身体……なぁんか変な…………あんじゃこりゃああぁあぁぁぁぁぁ――!?!?>

<わ、私が……アキラ殿になってるですとぉ……!?>

<倒れてる方は……本物……らしい……>

「…………」

 

 そう、ヘリワードたちは…………アキラに(・・・・)なっていた。

 そして本物は……気を失って倒れていた。

 

 

TO BE NEXT




 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
 今年初の初投稿早々、アキラが4人に分裂してしまいましたが、一体どうなるのでしょうか……?
 また、異導メツギの目的とは……?
 次回もよろしくお願いいたします!

複数デートの場合はどっち?

  • トコハは必須
  • たまにはトコハ抜き
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