カードファイト!! ヴァンガードG -LUPIN- 作:D・MAKER
果たしてどうなるでしょうか?
<この私が、なぜアキラ殿に……!?>
<それは俺様のセリフだぜ!? なぁんたって、こんなことになっちまってんだよ!?>
<腹減った……>
「改めて見ると、スゲェ違和感だな……」
「でも、この3人の中身は間違いなくヘリワードたちだね……」
「コレも、ディフライド……かな?」
前回、アキラの身体になってしまったヘリワード、ウィリアム、ディエゴの3体。
取り敢えずアキラの借りているマンションまで避難することになったが、その光景を見るクロノたちも苦笑いを浮かべながらも困惑していた。
「「「「「アキラ(君)!!」」」」
「博士、モモカさん……!」
「略奪組まで数人来てるぞ……」
その時、アキラの両親と略奪組(ミサキ、エミ、アム、ルーナ、アサカ、スイコ)がやって来た。
「コレは……!?」
「ほ、本当にアキラが……4人に増えてる……!?」
<おいおい親父殿、俺様はウィリアムだぜ!>
「確かに、声で間違いなさそうだ……」
「私たちが着いた時には、すでにアキラたちが……」
「あちこちでファイターを襲っていた人物……“異導メツギ”と名乗る男が原因で間違いなさそうです……!」
「そうか……」
「あ、海導博士……!」
シオンたちが申しわけなさげにトウマたちに説明を終えたその時、鬼丸が携帯を持ってやって来た。
「鬼丸君、身体は大丈夫なのかい?」
「俺は大丈夫です。それよりも、立凪ノームが話したいことがあると、電話を掛けて来てます」
「立凪ノームが……? 聞きに来ないと教えてくれないって言ってた奴が珍しいな……」
「それほど、今回の件が非常事態と言うことだろう……」
「うお!? 8……伊吹、お前いつの間に……!?」
「また8号と言い掛けたな……?」
「そんなことはどうでも良いわよ! それよりノミとやらの電話が先でしょ!!」
((((ノミじゃなくて、ノームですよモモカさん……)))))
(俺の扱い、変わらず雑だな……この母親は……)
「わ、分かりました……」
伊吹の雑な扱いやモモカの言動に苦笑いしながらも、鬼丸はスマホのスピーカーをオンにする。
『やぁ、大変なことになったみたいだね』
「君が立凪ノームだね。君に聞きたいことがあるんだ」
「そうよ! アキラは……私の息子はどうなっちゃったの!?」
『まぁまぁ、落ち着いてください。これから説明しますから』
<それなら、さっさと言ってください……! えっと……立凪ミノムシ>
『僕はノミでもミノムシでも無いけどね』
名前を間違われても表情一つ変えないノームはコホンと咳払いして、話始める。
『彼……海導アキラが4人になったのは恐らく、強制的なディフライドが原因だろうね。それも複数で……』
<やはりディフライドの一種だったか……>
『前にも言った通りだが、彼の場合はアルセーヌしかディフライド出来ないからね。それを強制的に……しかも3体分もディフライドした結果……彼の身体は耐え切れずに本物を含めて4人に分裂したと言うワケだよ』
「それでアキラが4人に……」
<おい立凪ノーム、もう1つ聞きたいことがある>
『おや、何だい?』
アキラやヘリワードたちの異変を聞き終えた途端、トカゲの姿をしているアルセーヌがノームに話しかける。
<奴……異導メツギは何者だ? 奴はアキラのことを“ニセ救世主”とか、この世界と……含みのある言葉を口にしていたが……>
『あぁ、その口ぶりだと恐らく、彼……異導メツギは並行世界の住人だろうね』
「平行世界……この世界とソックリの可能性の世界ということか……」
『ただ、どう言った平行世界なのかは分からないがね。今回ばかりは僕も調べて見るから安心して欲しい。では……』
立凪ノームが電話を切ると、部屋は再び静寂に包まれる。
「なぁんか、また面倒なことになっちまったぞ……」
<そりゃ俺様たちのセリフだろうが!!>
「ところで、本物のアキラはどうしたんだ……?」
「そう言えば……」
「はい、アキラ君!」
「ありがとうございます♪」
「は……!?」
一方、本物のアキラはエミが用意したサンドウィッチを食べていた。
しかし、いつものアキラと違い、まるで無邪気な子供みたいに明るかった。
「このキザゴーグルうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ――!!」
「この大変な時に何やってんだよ!?」
「真面目にやれ!!」
「イタッ……!? う、うぅぅ…………」
「おい? どうした……?」
「アキラ…………?」
「うっ……うぅぅ…………うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
<なっ……!?>
「「「「「えぇ――っ!?!?」」」」」
カズマに頭を殴られた途端、アキラは涙を流しながら大泣きし始めた。
いつもの彼なら絶対にあり得ない光景にトコハたちは驚愕する。
「おい……こんな程度のことで泣くなよ……!?」
<こ、コレは一体…………!?>
「うわあぁぁぁぁぁぁぁん!!」
「あぁ、アキラ!? 大丈夫!? 痛かったわよね、よしよし……!!」
「うっ……うぅぅぅ……ヒック……!!」
「こんなアキラ、見たことねぇ……」
「と言うより……何私の彼氏を泣かせてんのよっ!!」
「イテェ!?」
理由はともあれ、自分の彼氏を泣かせたカズマの腹にトコハが蹴りを入れる。
「カムイ君たち、最低!!」
「このクズ!!」
「弱い物イジメなんて最悪!!」
「ギャグキャラ!!」
「卑怯者!!」
「ゲス!!」
トコハに続いてエミ、ミサキ、アム、ルーナ、アサカ、スイコも加わってカズマたちを蹴ったりとボコボコにし始める。
「ちょっ!? イテェって!?」
「俺は殴ってないですって!?」
「僕たちに至っては何も言ってませんよ!?」
「理不尽……」
「ちょっ!? 俺は関係ねぇってぇ!?」
「何で俺までぇぇぇぇ!?!?」
「「「「「「「問答無用――!!」」」」」」」
「「「「「「ギャアァァァァァァァ――ッ!?!?!?」」」」」」
そしてカズマ、ツネト、カムイは容赦なく攻撃されるのだった。(カル、ケイ、クロノは完全にとばっちり)
「ですが、何故……My
「もしかすると……分裂したことで、海導くんの精神面が幼くなってしまったとか……?」
<それが事実なら、厄介……>
「どちらにしても、今のコイツは完全に足手まといだな……」
「うっ……!? うわあああああぁあぁぁぁあぁぁん!!」
「なっ!?」
伊吹の足手まといと言う言葉で、アキラは再び大泣きし始める。
<バッキャロォ!! また泣いちまったじゃねぇか!!>
<空気読んでくださいよぉ。だからギャグキャラ8号って呼ばれるんでしょうに……>
「うわああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん――っ!!」
<アキラぁ、泣かないでぇ~~>
<<<<<アキラ様ぁ、大丈夫ですか!?>>>>>
ラウールを筆頭に、他のユニット(カーゴイルやショヴェルスタ)たちも小さな半透明の状態でアキラを泣き止ませようとする。
「本当に厄介だな、この状態は……」
<お前の所為だろギャグキャラ8号!!>
<8号の分際でアキラ様を泣かせるなぁ!!>
<<<そうだ、そうだぁ!! 帰れ8号!!>>>
「ワァーオ、凄いブーイング……」
「『セブントライブ』のユニットたちは、アキラが大好きですから……」
カーゴイルたちは伊吹に向かってブーイングを撒き散らす。
その光景にハイメとシオンは思わず苦笑いを浮かべる。
(なぜ俺は、こんなにも『セブントライブ』のユニットたちから嫌われてるんだ……?)
「ねぇ……?」
「何だ……――っ!?!?」
「…………」
伊吹の肩に手を置いたのは、怒りを露にしたモモカだった。
「も、モモカ……?」
「トウマさんはアキラをお願いね。私は愛する息子をイジメた、この8号を制裁するから……」
「あ、あぁ……分かった」
「い、今はそんな場合では……!? おい、ハイメたち、助け……!?」
「はいはい、無駄口は叩かないの」
「は、離…………ギャアアァァァアァァ!?」
アキラを泣かせた8号……伊吹はモモカによってどこかへ連れて行かれてしまった。
そして彼の絶叫が響き渡るが、誰も気に掛けることはなかった。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん……! ああぁぁぁぁあぁぁ!!」
<しかし、まだ泣き止まないな……。トウマ……どうすればいいのだ……?>
「困ってしまったな……ん?」
困り果ててたトウマの視界に、何か動く物が入る。
「何だ……“赤い蛇”だろうか……?」
『…………』
「ヒック……ヒック……ん?」
『…………』
「ん…………」
突如、どこからともなく赤い蛇がアキラの元へやって来る。
そして蛇はまるで人懐っこい犬のように擦り寄ると、アキラはやっと泣き止んで頭を優しく撫でるのだった。
「よ、良かったです……泣き止んでくれましたよボス」
「あぁ、そうだね……。赤夜くん、引き続きアキラを頼むよ。私も少し調べて来る」
「はい、お任せください」
トウマはその場を外し、部屋を後にする。
<しかし、アキラと分裂させて精神を幼くするとは……異導メツギは何が目的なのだ……?>
異導メツギの動機がさらに分からなくなったアルセーヌ。
しかし、その間にも連中が何かを仕掛けて来るだろうと警戒は解けることは無かった。
TO BE NEXT
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ご覧の通り、アキラが弱体化してしまい……精神も幼くなってしまいました……!
次回もお楽しみに!
複数デートの場合はどっち?
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トコハは必須
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たまにはトコハ抜き